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おじいちゃんの願いと、始光さんの告白と、(十五)
しおりを挟む涙を指でぬぐってると反対の手に温かいものを感じた。
みれば、私の左手を傘の持ち手ごと始光さんが握ってくれてる。
顔をあげると始光さんの
「続けて?」
っていう落ち着いた声がすぐそこに。
甘えていいのかな。
理性はダメって言ってる。
でも心は。
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