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おじいちゃんの願いと、始光さんの告白と、(二十)
しおりを挟む「五百年前、みんなが私利私欲で僕に次から次へと捧げるなか、クロだけは何も願わず淡々と貢ぎ物だけ捧げてくれたんだ。
クロの本心はわかんないよ。
それでも邪念のないクロの行動が好きだったんだ」
言って、笑ってるのに泣きそうな表情をする始光さん。
話は信じられないけど、本当だとしたらと思うと記憶がなないことが申し訳なくて、胸が苦しくて。
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