となりの芝生が青いのは神様が結んだ縁だから

ゆうひゆかり

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ずっと一緒(十)

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「親が生き返ってほしいなんて思わないね。
 名前だって今更。ずっとクロでいい」

クロの強い拒絶の意思。

それでも僕は見逃さなかった。

震える握り拳、震える背中、震える肩。強張った足。

僕は意地を張られてるようで面白くなくて問いを重ねた。

「お前は死ぬことは怖くないのか」

重い間。

どうなんだって問い詰めようとしたそのとき、クロは背負子の位置を直して

「わかんないや」

って呟くだけ呟いて走り去ってしまった。
 
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