78 / 94
第77話 話し合い3
しおりを挟む
突然眠っていたと思っていたミヤが口を挟んだことで、その場にいた全員が一瞬時間が止まったようにミヤに視線を向けた後、固まってしまう。
その中で一番初めに口を開いたのは、ガウスだった。
「おお……ミヤ! よかった、やっと目を覚ましたのだな!」
イエナとブルーを前にして、それでも厳格なボスとしての顔よりも父親としての心配と目覚めたことへの喜びがガウスの中で打ち勝ったらしい。
ガウスは本当に珍しく、クリアですら聞いたことのない泣きそうな声でミヤに語りかけた。
それに対して、ミヤは笑顔で応えた。
「お父様、お兄様、ヒカリ姉様。そしてイエナ王女様、ブルー様、おはようございます」
ミヤはちゃっかりとクリアの膝の上をキープしたまま振り返り、イエナとブルーと対面するように座り直し挨拶した。
「すみませんお父様、多大なご心配をおかけしました。それに私のために沢山調べ物をして下さったようで……。お兄様も、本当にありがとうございます。改めてお礼を言わせて下さい」
ミヤの感謝の言葉に、クリアとガウスは「いいんだ、むしろ当然の事をしたまでだ」とそれぞれの言葉で口を合わせて伝える。
それに対しミヤは喜びを一筋の涙で返すと、顔を手——いつもの服ではないのでハンカチを持ち合わせていなかったらしい——で拭ってイエナに再び問い直す。
「私もここでのお話は途中から起きて耳にしておりましたので、大方話はわかってます。
少し役得……いえ、途中で目を覚ました時に話を中断させてしまうのは嫌だったもので。
そこを踏まえて今一度お聞き致します。イエナ王女様、貴方は誘拐された時または襲われた時の記憶はありますか?」
クリアの膝の上から見つめるミヤの問いに、イエナは少しの間思い出す素振りを見せ、答えを返す。
「いえ……私が覚えているのは、レッド様に起こされてからですね。その前の記憶は最後にレッド様にお会いする前に祭りの中を歩いていたところまでしか思い出せません……」
——やっぱりか!
イエナの言葉に、何かが欠けていたピースが合致したようにクリアは納得した。
……しかし、それと同時に信じられないが予想外の事実に気付いたことになる。
「つまり、〈聖属性〉をキャスティングできる能力を持つ者に対してあの道具は完全に意識と記憶を奪うことはしない、またはできない仕様ということですか……」
クリアの説明に、ミヤ以外の四人が理解が追いつかないといった顔をする。
クリアは突然すぎることを言った自覚はあった。
現に、彼女がキャスティングする属性は名前の通り光属性だ。
あの事件の時も、それ以外の仕事の時も光属性の術式を行使してきたのをクリアも組織の人間も知っている。
しかし、これなら辻褄が合うのだ。
多くの被害者の中で何故ヒカリだけが意識を失われていなかったのか。
そして、先ほど誰も深く触れなかったイエナのヒカリと自身の顔が似ているという発言。
……そしてヒカリが王女と同い年であること。
それなのに、ヒカリ自身年齢を知っているにも関わらず生まれた日が不明であるということも、謎を解明するピースだったかもしれない。
そしてクリアにも頑なに明かされたことのなかったヒカリの過去。
それらが組み合わさって出したクリアの結論は。
「信じられないと思いますが、聞いてください。ヒカリは、『属性混生能力体質』の可能性があります」
『属性混生能力体質』。
それは、ごく稀に持つ人がいる特殊体質。
本人も気付かないことも多い体質で、キャスティングするためのエレメントを二属性以上自分の体内で生成することができる体質である。
【無属性】であるクリアには感覚的にわからないが、昔クリアが目を通した論文にはこう書かれていた。
一般的に人がキャスティング能力を発現するのはある日突然であると。
そして、人はその時より自らのキャスティングできるエレメントの属性を感覚的に認知するのだと。
キャスティング能力については不可解な点が多いとされているが、それ故に先にキャスティングできるようになった属性とは別にキャスティングできるエレメントが存在していたとしても気が付かないことが多い……らしい。
その上、『属性混生能力体質』自体が最近認知され始めたために、知らない人は多いのだった。
——まあ、『属性混生能力体質』じゃなくてもキャスティングする手段はあるけど……。
「私が……『属性混生能力体質』?」
今まで話に反応は見せていたものの、かなり部外者よりな立場だと自覚していたのか、突然自分に話しを振られたヒカリは困惑したように言った。
「うん、そうだとボクは思う。……ミヤもそう思ったからイエナ王女に聞いたんだよね?」
「はい。お兄様の【力】の運用方法を調べるのをお手伝いした時に私も『属性混生能力体質』についての資料に目を通しておりましたから」
——あの時はまだ六歳だったにも関わらずよく覚えていたな……。
相変わらずのミヤの秀才さには驚かされるばかりだとクリアは思わされた。
「で、なにが最初の議題に繋がるかと言いますと」
クリアはヒカリの肩に手を置き続ける。
「王は道具だけではなく、ヒカリのことを知られたくなかったのではないでしょうか」
不意に肩に手を置かれたヒカリは一瞬肩を跳ねさせた後、困惑の表情を浮かべてクリアを見つめる。
「イエナ王女、貴方は自分に兄弟や姉妹がいた事があるのではないですか?」
「いえ、そのような事は……」
クリアの問いをすぐさま否定したイエナは、じっとヒカリを見つめた。
「な、なにか?」
突然話の中心に持って来られただけでなく、王女から視線を向けられヒカリはたまらずうわずった声でイエナに聞いた。
「……いきなり失礼なことをしてすみません。
しかし、私とヒカリさんの顔があまりにも似ていること、そしてあなたを見ていると何か頭の中で引っかかるものがありまして」
イエナの言葉が気になったのか、ガウスが口を開く。
「『引っかかるもの』とは?」
「……あまり信憑性が無いものだと思い誰にも話して来なかったのですが。
昔から、時折夢の中で私と同じ顔の女の子が見知らぬ場所で過ごす夢を見たことがありました」
「夢、ですか?」
いきなり夢の話を出され、ついミヤはイエナに聞き返す。
そんなミヤに頷いて返しながら、イエナは話を続ける。
「ええ、夢なのです。しかし、その夢は妙に現実的で。
そして何より、昔は幾度となく何度も同じような夢を繰り返し見てきました。
……思えば二年ほど前を境にその夢は見なくなってしまいましたが、最後の夢はその場所からその少女が旅立つ場面でした」
イエナがそこまで言った時、クリアは触れている肩から明らかにヒカリが動揺していることが伝わってくるのを感じた。
「ちなみに、どのような場所だったか覚えている範囲で教えていただけませんか?」
「たしか……赤い普通の大きさの家に、花壇が沢山あって……茶色の長い髪を編み込んで前に垂らしていた若い綺麗な女性といつもいたような——」
ミヤの質問に答えるイエナの言葉は、そこでヒカリが急に立ち上がってテーブルに手を叩きつけた音によって止められた。
その中で一番初めに口を開いたのは、ガウスだった。
「おお……ミヤ! よかった、やっと目を覚ましたのだな!」
イエナとブルーを前にして、それでも厳格なボスとしての顔よりも父親としての心配と目覚めたことへの喜びがガウスの中で打ち勝ったらしい。
ガウスは本当に珍しく、クリアですら聞いたことのない泣きそうな声でミヤに語りかけた。
それに対して、ミヤは笑顔で応えた。
「お父様、お兄様、ヒカリ姉様。そしてイエナ王女様、ブルー様、おはようございます」
ミヤはちゃっかりとクリアの膝の上をキープしたまま振り返り、イエナとブルーと対面するように座り直し挨拶した。
「すみませんお父様、多大なご心配をおかけしました。それに私のために沢山調べ物をして下さったようで……。お兄様も、本当にありがとうございます。改めてお礼を言わせて下さい」
ミヤの感謝の言葉に、クリアとガウスは「いいんだ、むしろ当然の事をしたまでだ」とそれぞれの言葉で口を合わせて伝える。
それに対しミヤは喜びを一筋の涙で返すと、顔を手——いつもの服ではないのでハンカチを持ち合わせていなかったらしい——で拭ってイエナに再び問い直す。
「私もここでのお話は途中から起きて耳にしておりましたので、大方話はわかってます。
少し役得……いえ、途中で目を覚ました時に話を中断させてしまうのは嫌だったもので。
そこを踏まえて今一度お聞き致します。イエナ王女様、貴方は誘拐された時または襲われた時の記憶はありますか?」
クリアの膝の上から見つめるミヤの問いに、イエナは少しの間思い出す素振りを見せ、答えを返す。
「いえ……私が覚えているのは、レッド様に起こされてからですね。その前の記憶は最後にレッド様にお会いする前に祭りの中を歩いていたところまでしか思い出せません……」
——やっぱりか!
イエナの言葉に、何かが欠けていたピースが合致したようにクリアは納得した。
……しかし、それと同時に信じられないが予想外の事実に気付いたことになる。
「つまり、〈聖属性〉をキャスティングできる能力を持つ者に対してあの道具は完全に意識と記憶を奪うことはしない、またはできない仕様ということですか……」
クリアの説明に、ミヤ以外の四人が理解が追いつかないといった顔をする。
クリアは突然すぎることを言った自覚はあった。
現に、彼女がキャスティングする属性は名前の通り光属性だ。
あの事件の時も、それ以外の仕事の時も光属性の術式を行使してきたのをクリアも組織の人間も知っている。
しかし、これなら辻褄が合うのだ。
多くの被害者の中で何故ヒカリだけが意識を失われていなかったのか。
そして、先ほど誰も深く触れなかったイエナのヒカリと自身の顔が似ているという発言。
……そしてヒカリが王女と同い年であること。
それなのに、ヒカリ自身年齢を知っているにも関わらず生まれた日が不明であるということも、謎を解明するピースだったかもしれない。
そしてクリアにも頑なに明かされたことのなかったヒカリの過去。
それらが組み合わさって出したクリアの結論は。
「信じられないと思いますが、聞いてください。ヒカリは、『属性混生能力体質』の可能性があります」
『属性混生能力体質』。
それは、ごく稀に持つ人がいる特殊体質。
本人も気付かないことも多い体質で、キャスティングするためのエレメントを二属性以上自分の体内で生成することができる体質である。
【無属性】であるクリアには感覚的にわからないが、昔クリアが目を通した論文にはこう書かれていた。
一般的に人がキャスティング能力を発現するのはある日突然であると。
そして、人はその時より自らのキャスティングできるエレメントの属性を感覚的に認知するのだと。
キャスティング能力については不可解な点が多いとされているが、それ故に先にキャスティングできるようになった属性とは別にキャスティングできるエレメントが存在していたとしても気が付かないことが多い……らしい。
その上、『属性混生能力体質』自体が最近認知され始めたために、知らない人は多いのだった。
——まあ、『属性混生能力体質』じゃなくてもキャスティングする手段はあるけど……。
「私が……『属性混生能力体質』?」
今まで話に反応は見せていたものの、かなり部外者よりな立場だと自覚していたのか、突然自分に話しを振られたヒカリは困惑したように言った。
「うん、そうだとボクは思う。……ミヤもそう思ったからイエナ王女に聞いたんだよね?」
「はい。お兄様の【力】の運用方法を調べるのをお手伝いした時に私も『属性混生能力体質』についての資料に目を通しておりましたから」
——あの時はまだ六歳だったにも関わらずよく覚えていたな……。
相変わらずのミヤの秀才さには驚かされるばかりだとクリアは思わされた。
「で、なにが最初の議題に繋がるかと言いますと」
クリアはヒカリの肩に手を置き続ける。
「王は道具だけではなく、ヒカリのことを知られたくなかったのではないでしょうか」
不意に肩に手を置かれたヒカリは一瞬肩を跳ねさせた後、困惑の表情を浮かべてクリアを見つめる。
「イエナ王女、貴方は自分に兄弟や姉妹がいた事があるのではないですか?」
「いえ、そのような事は……」
クリアの問いをすぐさま否定したイエナは、じっとヒカリを見つめた。
「な、なにか?」
突然話の中心に持って来られただけでなく、王女から視線を向けられヒカリはたまらずうわずった声でイエナに聞いた。
「……いきなり失礼なことをしてすみません。
しかし、私とヒカリさんの顔があまりにも似ていること、そしてあなたを見ていると何か頭の中で引っかかるものがありまして」
イエナの言葉が気になったのか、ガウスが口を開く。
「『引っかかるもの』とは?」
「……あまり信憑性が無いものだと思い誰にも話して来なかったのですが。
昔から、時折夢の中で私と同じ顔の女の子が見知らぬ場所で過ごす夢を見たことがありました」
「夢、ですか?」
いきなり夢の話を出され、ついミヤはイエナに聞き返す。
そんなミヤに頷いて返しながら、イエナは話を続ける。
「ええ、夢なのです。しかし、その夢は妙に現実的で。
そして何より、昔は幾度となく何度も同じような夢を繰り返し見てきました。
……思えば二年ほど前を境にその夢は見なくなってしまいましたが、最後の夢はその場所からその少女が旅立つ場面でした」
イエナがそこまで言った時、クリアは触れている肩から明らかにヒカリが動揺していることが伝わってくるのを感じた。
「ちなみに、どのような場所だったか覚えている範囲で教えていただけませんか?」
「たしか……赤い普通の大きさの家に、花壇が沢山あって……茶色の長い髪を編み込んで前に垂らしていた若い綺麗な女性といつもいたような——」
ミヤの質問に答えるイエナの言葉は、そこでヒカリが急に立ち上がってテーブルに手を叩きつけた音によって止められた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる