薄幸な子爵は捻くれて傲慢な公爵に溺愛されて逃げられない

くまだった

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 「わかった。レイモンドおれに薬代のお礼をやろうとしているんだな。だがおれの薬代は高いぞ。どうするんだ」

 「だからどうしたらいいのかわかりません。これ以上のお世話になれないんです」

 「レイモンド解決策をやる。おれの恋人になれ。そうすれば全ての面倒を見てやる。薬も最高級の物を用意する。医師も公爵御用達を送ってやる」

 おれと虫ケラの違いはない。

 「妹が」
 「ずっと面倒を見ればいい。それが望みなんだろう」

 レイモンドは目線を落とした。長い金の睫毛が照明に光る。

 瞬間、レイモンドはおれに背中を向けて逃げようとした。

 おれは瞬発力でレイモンドを捕まえると、ベッドに放り投げた。補食者の前で背中を向けるとは、捕まえてほしいと言っているのと同じだ。

 「ごめんなさい。できません!」

 レイモンドはそういって逃げようとする。

 「何ができないんだ」

 「あなたと恋人になるなんて。身分も立場も違います」

 「それはおれが決めることだ。他に何がある」
 「だってあなたには恋人が」

 「恋人なんかいたことはない。お前が初めてだ」

 自分のタイを緩めながら、レイモンドの上に跨る。
 承諾したのかわからないが、レイモンドが抵抗をやめた。

 レイモンドの着ていた緑色のシルクサテンのアンサブルは彼に似合うとおれが見繕った物だ。

 レースのリボンも解き、前のボタンを外すと、白い肌が見え衣服の緑色が彼の肌や金の髪によく似合っていると満足する。

 次は瞳に合わせた青色の物を新調しよう。色の薄い乳輪と乳首も食んでいく。
 
 腰巻きリボンベルトを解き、尻を出させると、形の良い足を開かせる。股座に顔を突っ込んで、ベッドサイドの適当なオイルを使って、おれはレイモンドの後ろをほぐした。節高い指を何とか一本入れる。

 レイモンドは痛いと体を硬くさせる。
 その後もおれは諦めずに、指を出し入れし、頑なな穴を舌で柔らかくする。色の淡いペニスも可愛がる。

 今までおれは誰にも前戯や愛撫をしたことがない。

 みなおれを欲して自ら準備し、おれに面倒をかけないようにしてくる。

 性交だって、おれのかさ高いペニスを欲して上に跨っておれを気持ちよくしようと腰を振ってくる。

 だが今は、レイモンドには痛みを与えたくない、気持ちいいと言ってほしい、感じてほしいと、彼のペニスを舐め可愛がり、後ろを丁寧にほぐした。

 しかし、どうしても性急にならざる得ない。

 しっかりレイモンドの話に煽られ腹が立っていた。優しくしたい反面、罰を与えたいと腹の中のおれがいう。

 おれに隠れて男と会っていた罰、おれを頼らない罰、おれから逃げようとした罰。

 理不尽だとは理解している。

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