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バルタス王国編 〜騎士と楽園の章〜
路地裏の記憶
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この街の住民は〈赤銅騎士団〉を快く思っていないのか、〈レジスタンス=プロテア〉が騎士団を叩きのめしても何も言わなかった。
「何で住民は見物だけなんだ?通報も乱入もしない。喧嘩には大体五人くらい乱入してくる奴が居るもんだと思ったよ」
アレンの問いに、フレデリカは目に蔑みを込めて嗤った。
「これがあいつらの性格。楽園を守る為に地獄から目を背ける。この国のベアガルの支持率は低いけど、皆彼のやる事は見て見ぬフリをしているのよ。同時に私達の行いも知らない物として、だけど興味津々に見て見ぬフリをしている」
フレデリカと目があった住民が目を逸らす。
「私は昔っからこの国の連中が嫌いだった」
フレデリカは最後に呟く。
「何れこの国は私と同じ末路を辿るよ」
アレンがその言葉の意味を問おうとしたその時、アーサーがアレンの横に立った。
「一先ず、他の騎士団が出て来る前に拠点へ行こう」
「拠点なんてあったのか」
「複数の拠点を設けていて…あれ、通知だ」
アーサーが水晶盤を確認すると、よく焼けた顔が真っ白になる。
「どうした。漂白剤使ったみたいな顔じゃないか」
アーサーが水晶盤から顔を上げる。
「拠点が、潰された」
「拠点は複数あるって言ったな。全部潰されたのか」
「いや、一ヶ所だけ残ってる。だが、全員は入れられない」
構成員達の中に不安が広がる。
「残ってる拠点には何人収容出来る?」
「幹部級とクルト達学生で限界だ。元々あそこは幹部級と学生が寝泊まりする為に借りている」
コンラッドが騎士団が全員、完全に伸びているのを確認しながら提案する。
「幹部級と学生は酒場で、残りは地下街に潜伏させるか」
アレンはコンラッドに質問した。
「地下街に騎士団は来ないのか」
「存在は知っているが、入り口は知らない」
「分かった。じゃあその案で行こう」
構成員達が動き出した。しかしその目は疑わしげにアレンを睨んでいる。
(…有事の際は言う事を聞かないのだろうな)
アレンは船に居る間、可能な限り彼らの顔と名前を頭に叩き込んでいた。今回睨んできた構成員を脳内でリストアップして覚えておく。
(最悪、囮に使ってやる)
複雑な表情を浮かべながら構成員達が去って行くと、残ったのはアーサーとフレデリカ、コンラッド、クルト、ロルツ、エルフのザンドラと人間のペータルだけだった。
ザンドラはアレンの手を引いて言った。
「ほらリーダー、行きましょう」
「こらザンドラ、抜け駆けは許さないよ!」
フレデリカが怒鳴る。ザンドラは笑ってアレンの手を引いた。
「そういえば、アレンって本当は何歳なの?」
「三十だ」
「あら、じゃあ私の方が歳上ね。私は五十歳よ」
エルフは非常に長命で平均年齢は五千年を越える。ザンドラは大人びた顔立ちと身体をしているが、エルフの中でもまだまだ若造のようだ。
(若いが、油断ならないな)
色々と簡単な質問をしてくるが、その解からアレンの詳しい情報を得ようとしている。
(元学生で、戦略科の諜報専攻だったな。利用価値は高い。拷問もお手の物だろうか)
ザンドラの質問に答えながら、アレンは油断無く周りの街並みにも視線を向ける。それはザンドラも同じだった。
(へぇ、若いのによくやる。正規の軍に入っていれば間違い無く重宝されたろう)
ザンドラと探り合いをしながら街を暫く歩くと、とある路地の前で止まった。
「この路地裏に入って行くと拠点があるの」
「へぇ…」
その路地裏は狭くて暗く、ゴミが散乱していた。そして、奥から黒い靄と共に禍々しい気配が漂って来る。
「この都市、アルケイディアって言ったよな。楽園って言う割には何と言うか…汚いな」
「そりゃあ路地裏でゴミが散らかってるしね」
「ゴミもそうだけど…」
ザンドラに言い返そうとしてアレンは思い留まった。
(あれ、俺にしか見えてないのか?)
他の面々の確認をしようと振り向くと、フレデリカと目が合った。フレデリカの口が薄く笑う。
(あいつ何か知ってるな)
フレデリカはアレンの手を取って皆に言った。
「ちょっと彼と話があるから、先に行っててよ」
「はーい。それじゃあ二人とも後でねー」
ザンドラ達は黒い靄が漂う路地裏に消えた。
暫くしてフレデリカが口を開く。
「今の君には何が見える?」
アレンは足元を見て言った。
「ゴミと血痕、腐った死骸とそれを啄む鴉、あと黒い靄」
「うんうん。それはね、記憶と言うの」
「記憶?」
「何種類かあるけど、君が見てるのは暗い記憶。さ、先ずは実践だ。路地に入ってみて」
フレデリカがアレンの身体を押すと、アレンの身体を金髪の女がすり抜けた。
(あの女…)
女は追われているのか、こちらを振り向いたその顔は何か焦ったような顔をしており、白い衣は血に染まっていた。
(フレデリカ…!?)
僅かな時間だが、黄金の睫毛に縁取られた不思議な色の瞳がアレンの後ろを見ていた。顔のパーツは全て同じだが、色素が違う。
今度は遅れて鎧の兵士達が女を追う。
「今君が見てるのは、通路が記憶した〈魔女狩り〉の記憶」
〈魔女狩り〉⸺それは二百年前に行われた魔法族の大量虐殺。魔法族には男も女も居たが、フェリドール帝国との戦争で多くの男が徴兵されて戦死した為、殆どが女だったので〈魔女狩り〉と呼ばれる。
魔法族が何故殺されなければならなかったのか。それは歴史の教科書にも記載されていない。しかし、十二神将コーネリアスが魔法族の国パノチサナスを滅ぼしたのが二百五十年前。時期的に帝国による陰謀ではないかと囁かれている。
「それも時空魔法の効果の一つだよ」
「…お前の魔法じゃないだろう。何故俺が視ている物が分かる?」
「この魔法について、私は君より詳しい。何より君のような若造の魔法に干渉するなど、赤児の手を撚るより容易いわ」
(…成る程、こいつの方が俺よりも格上か)
アレンは目を細めてフレデリカを見た。先程の女は聖書の中身と同じような見た目をしていたが、目の前の女はやはり目の色以外は違う。しかしアレンは確信した。
(こいつは英雄フレデリカで、最後の魔法族だ)
フレデリカはアレンの手を引いた。
「この魔法は使えば使うほど強力になり、大規模な魔法を展開できるようになる。来たるべき時に備えておいてね」
アレンとフレデリカは暗い路地へ踏み出す。まるで、暗い地獄への道程を進むように。
暗くて汚い路地を歩いて暫くすると、古びた酒場が見えてきた。店の前ではアーサーと荷車をロバに引かせた男が話している。
「あれが拠点の一つだよ」
「あのロバを連れてる奴って〈プロテア〉の協力者なの?」
「彼は配達人として協力してくれてる。そして彼だけじゃない。店主のマリアもね」
二人は話し込んでいるアーサーと配達人の横を通って店内に入ると、店主と思しき女性がカウンターから出て来た。
「いらっしゃい」
胸元が大きく開いた丈の長いドレスを引き摺って出て来た女は、二人をカウンター席へ座らせた。
「私は店主のマリア。十二神将さんも大変だね、こんな気狂い女に目を付けられて」
「ああ、本当に」
(店主は俺の事を知っているのか)
マリアはカクテルを作りながら言った。
「聞いたよ、港で派手にやったって」
「ザンドラ達が話したのか」
「まあね。結局そうなるだろうとは思っていたよ」
そう言いながらマリアは出来上がったカクテルをアレンとフレデリカに渡す。
「アレン君は初回無料。フレデリカはちゃんと払いなよ。それじゃあ、君の今後に幸がある事を願って」
「じゃあ私も、君に幸あれ!」
そう言ってフレデリカが言うのでアレンは思わず睨む。
「お前が居る限り、俺は死ぬまで幸せになれる気がしない」
「はああああ!?」
マリアが笑い、フレデリカもそれに釣られて笑う。アレンは終始無表情だったが、マリアがグラスを持ち上げると素直にグラスをぶつけた。
「何で住民は見物だけなんだ?通報も乱入もしない。喧嘩には大体五人くらい乱入してくる奴が居るもんだと思ったよ」
アレンの問いに、フレデリカは目に蔑みを込めて嗤った。
「これがあいつらの性格。楽園を守る為に地獄から目を背ける。この国のベアガルの支持率は低いけど、皆彼のやる事は見て見ぬフリをしているのよ。同時に私達の行いも知らない物として、だけど興味津々に見て見ぬフリをしている」
フレデリカと目があった住民が目を逸らす。
「私は昔っからこの国の連中が嫌いだった」
フレデリカは最後に呟く。
「何れこの国は私と同じ末路を辿るよ」
アレンがその言葉の意味を問おうとしたその時、アーサーがアレンの横に立った。
「一先ず、他の騎士団が出て来る前に拠点へ行こう」
「拠点なんてあったのか」
「複数の拠点を設けていて…あれ、通知だ」
アーサーが水晶盤を確認すると、よく焼けた顔が真っ白になる。
「どうした。漂白剤使ったみたいな顔じゃないか」
アーサーが水晶盤から顔を上げる。
「拠点が、潰された」
「拠点は複数あるって言ったな。全部潰されたのか」
「いや、一ヶ所だけ残ってる。だが、全員は入れられない」
構成員達の中に不安が広がる。
「残ってる拠点には何人収容出来る?」
「幹部級とクルト達学生で限界だ。元々あそこは幹部級と学生が寝泊まりする為に借りている」
コンラッドが騎士団が全員、完全に伸びているのを確認しながら提案する。
「幹部級と学生は酒場で、残りは地下街に潜伏させるか」
アレンはコンラッドに質問した。
「地下街に騎士団は来ないのか」
「存在は知っているが、入り口は知らない」
「分かった。じゃあその案で行こう」
構成員達が動き出した。しかしその目は疑わしげにアレンを睨んでいる。
(…有事の際は言う事を聞かないのだろうな)
アレンは船に居る間、可能な限り彼らの顔と名前を頭に叩き込んでいた。今回睨んできた構成員を脳内でリストアップして覚えておく。
(最悪、囮に使ってやる)
複雑な表情を浮かべながら構成員達が去って行くと、残ったのはアーサーとフレデリカ、コンラッド、クルト、ロルツ、エルフのザンドラと人間のペータルだけだった。
ザンドラはアレンの手を引いて言った。
「ほらリーダー、行きましょう」
「こらザンドラ、抜け駆けは許さないよ!」
フレデリカが怒鳴る。ザンドラは笑ってアレンの手を引いた。
「そういえば、アレンって本当は何歳なの?」
「三十だ」
「あら、じゃあ私の方が歳上ね。私は五十歳よ」
エルフは非常に長命で平均年齢は五千年を越える。ザンドラは大人びた顔立ちと身体をしているが、エルフの中でもまだまだ若造のようだ。
(若いが、油断ならないな)
色々と簡単な質問をしてくるが、その解からアレンの詳しい情報を得ようとしている。
(元学生で、戦略科の諜報専攻だったな。利用価値は高い。拷問もお手の物だろうか)
ザンドラの質問に答えながら、アレンは油断無く周りの街並みにも視線を向ける。それはザンドラも同じだった。
(へぇ、若いのによくやる。正規の軍に入っていれば間違い無く重宝されたろう)
ザンドラと探り合いをしながら街を暫く歩くと、とある路地の前で止まった。
「この路地裏に入って行くと拠点があるの」
「へぇ…」
その路地裏は狭くて暗く、ゴミが散乱していた。そして、奥から黒い靄と共に禍々しい気配が漂って来る。
「この都市、アルケイディアって言ったよな。楽園って言う割には何と言うか…汚いな」
「そりゃあ路地裏でゴミが散らかってるしね」
「ゴミもそうだけど…」
ザンドラに言い返そうとしてアレンは思い留まった。
(あれ、俺にしか見えてないのか?)
他の面々の確認をしようと振り向くと、フレデリカと目が合った。フレデリカの口が薄く笑う。
(あいつ何か知ってるな)
フレデリカはアレンの手を取って皆に言った。
「ちょっと彼と話があるから、先に行っててよ」
「はーい。それじゃあ二人とも後でねー」
ザンドラ達は黒い靄が漂う路地裏に消えた。
暫くしてフレデリカが口を開く。
「今の君には何が見える?」
アレンは足元を見て言った。
「ゴミと血痕、腐った死骸とそれを啄む鴉、あと黒い靄」
「うんうん。それはね、記憶と言うの」
「記憶?」
「何種類かあるけど、君が見てるのは暗い記憶。さ、先ずは実践だ。路地に入ってみて」
フレデリカがアレンの身体を押すと、アレンの身体を金髪の女がすり抜けた。
(あの女…)
女は追われているのか、こちらを振り向いたその顔は何か焦ったような顔をしており、白い衣は血に染まっていた。
(フレデリカ…!?)
僅かな時間だが、黄金の睫毛に縁取られた不思議な色の瞳がアレンの後ろを見ていた。顔のパーツは全て同じだが、色素が違う。
今度は遅れて鎧の兵士達が女を追う。
「今君が見てるのは、通路が記憶した〈魔女狩り〉の記憶」
〈魔女狩り〉⸺それは二百年前に行われた魔法族の大量虐殺。魔法族には男も女も居たが、フェリドール帝国との戦争で多くの男が徴兵されて戦死した為、殆どが女だったので〈魔女狩り〉と呼ばれる。
魔法族が何故殺されなければならなかったのか。それは歴史の教科書にも記載されていない。しかし、十二神将コーネリアスが魔法族の国パノチサナスを滅ぼしたのが二百五十年前。時期的に帝国による陰謀ではないかと囁かれている。
「それも時空魔法の効果の一つだよ」
「…お前の魔法じゃないだろう。何故俺が視ている物が分かる?」
「この魔法について、私は君より詳しい。何より君のような若造の魔法に干渉するなど、赤児の手を撚るより容易いわ」
(…成る程、こいつの方が俺よりも格上か)
アレンは目を細めてフレデリカを見た。先程の女は聖書の中身と同じような見た目をしていたが、目の前の女はやはり目の色以外は違う。しかしアレンは確信した。
(こいつは英雄フレデリカで、最後の魔法族だ)
フレデリカはアレンの手を引いた。
「この魔法は使えば使うほど強力になり、大規模な魔法を展開できるようになる。来たるべき時に備えておいてね」
アレンとフレデリカは暗い路地へ踏み出す。まるで、暗い地獄への道程を進むように。
暗くて汚い路地を歩いて暫くすると、古びた酒場が見えてきた。店の前ではアーサーと荷車をロバに引かせた男が話している。
「あれが拠点の一つだよ」
「あのロバを連れてる奴って〈プロテア〉の協力者なの?」
「彼は配達人として協力してくれてる。そして彼だけじゃない。店主のマリアもね」
二人は話し込んでいるアーサーと配達人の横を通って店内に入ると、店主と思しき女性がカウンターから出て来た。
「いらっしゃい」
胸元が大きく開いた丈の長いドレスを引き摺って出て来た女は、二人をカウンター席へ座らせた。
「私は店主のマリア。十二神将さんも大変だね、こんな気狂い女に目を付けられて」
「ああ、本当に」
(店主は俺の事を知っているのか)
マリアはカクテルを作りながら言った。
「聞いたよ、港で派手にやったって」
「ザンドラ達が話したのか」
「まあね。結局そうなるだろうとは思っていたよ」
そう言いながらマリアは出来上がったカクテルをアレンとフレデリカに渡す。
「アレン君は初回無料。フレデリカはちゃんと払いなよ。それじゃあ、君の今後に幸がある事を願って」
「じゃあ私も、君に幸あれ!」
そう言ってフレデリカが言うのでアレンは思わず睨む。
「お前が居る限り、俺は死ぬまで幸せになれる気がしない」
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マリアが笑い、フレデリカもそれに釣られて笑う。アレンは終始無表情だったが、マリアがグラスを持ち上げると素直にグラスをぶつけた。
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