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battle52…果て無き想い
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悟浄の誕生日会もお開きになり、それぞれ各々の部屋に向かっていく。街も大きければ宿も大きく、各一つの部屋が取れた。
「八戒、今日はお支度全部任せてごめんね?」
「いえいえ、なんて事無いですよ。」
「悟空も…って……もう寝そう?」
「…クス…ですね」
「じゃぁ、おやすみ!」
「お休みなさい」
その一連の会話を壁に凭れながら聞いていた三蔵。そんな三蔵に対しても雅は笑いかけた。
「三蔵も、ありがとう」
「…あぁ」
「……それじゃ、おやすみ」
「おい」
「え?」
ぐいっと腕を引っ張られ、近くにあった雅の部屋に入っていく。
「ちょ…!三蔵?」
「……どれだけ待ったと思ってんだ…」
「え?」
「この間の村でも、その前の街も……ずっと我慢させやがって…」
「さ…んぞ?」
「それともなんだ…」
「三蔵?」
「……ッッ…悪い…」
「我慢って……」
そう言う雅をぐいっと抱き寄せた。太ももに当たる三蔵自身も既に主張を始めていた。
「…ッ……三蔵…?」
「解ってて聞くのが一番タチ悪りぃんだよ…」
その声は既にさっきまでの声とは比べ物になら無いくらい甘いものだった。
「三蔵」
「なんだ」
「……」
「何だってんだ」
「……あのね…」
「さっさと話せ」
「三蔵で…満たしてくれる?」
その言葉を聞いた三蔵はどこかでプツリ…と理性の糸が切れた。ふわりと雅の体が宙に浮けばベッドにドサリと下ろされる。
「煽ってんじゃねえよ」
「だって…私だって……ずっと三蔵に触れたかった」
「聞こえなかったのか、それ以上煽るな…」
「三蔵?」
「押さえられなくなるぞ」
「……いいよ」
その言葉を合図に三蔵は噛みつく様に唇を重ねる。何度も角度を変えては舌を差し込み絡め取っては両頬を包み込む。逃げることもなく、金糸の髪に指を滑らせ、首に巻き付く雅。
「…ン……待ってさんぞ…」
「待たん」
「だって…ンン…!」
雅の言い分も聞かずに三蔵はキスを繰り返す。ふと離れ、首筋に移ったときだ。
「ほんと…待って」
「うるせぇ」
「だって…シャワーもまだ…」
「構わん。どうせ汗かくんだ。」
「そう言う問題じゃ…」
「もう黙れ…」
そう言うと胸元に手を伸ばし、突起を指で転がす。小さくも柔らかい膨らみを手に納め、ゆっくりと揉み解し、その突起を口に含む。
「ァッ…!さんぞ…ぉ」
「待てと言うわりには欲しそうな反応だが?」
「だって…ンァ」
「俺は言ったからな?そんなに煽るなと…」
「…ンァア…ハァハァ…」
胸を揉みながらも、もう片方の手はスルリと太ももをなぞりあげる。ピクリと返す反応に三蔵の口許も緩んでいった。
「さんぞ…ぉ?」
「何だ」
「意地悪…しないで」
「ほぅ?さっきまで『待て』と言ってた奴の言葉とは思えねぇな」
「だって…」
そう答えながらも、三蔵の髪をクシャリと撫でながら 息を整える。
「ま、俺もそこまで待てそうにないがな」
そういい、濡れた下着の中に指を入れた。
「アッ…さん…ぞ…!」
「こんなに濡らして、何が待てだよ」
「…アッア…!」
するっと蜜を絡めとり、膨れ上がる蕾を擦りあげる。ビクリと体を跳ねさせるとその反応さえも楽しむように焦らし、擦っていく三蔵。
「ァッ…だめ…!そんな…」
「こういう時の『だめ』は『イイ』の間違いだろ」
「だって……ンァ…」
「もっと啼いて、声聞かせろ…」
そう言うと緩急付けて弱い所を攻め続ける三蔵。体が震え始めたところで一旦指を放した。
「やぁ…やめないで……」
「フ…そうやって素直になってりゃいいんだよ…でも、もう少し我慢しろ…」
「や…ぁ」
しかし最後まですること無く三蔵の指は中へと差し込まれた。
「アァ…ンァ…!それ……だめ……」
「さっきも言ったろ、『イイ』の間違いだろ?」
かき混ぜながら、入口付近のもう一つの良い場所を擦っていく三蔵。そうしながらもう片方の手で蕾を同時に刺激していく。
「ァ…!それ……嫌……!!」
「嘘吐け…中の指もきゅうきゅう締め付けてるくせに」
「ァア…イっ……ちゃ」
「イけよ…いいから…」
どちらの指も止めること無く雅に刺激を与え続ける。じきにビクリと腰は跳ね、甘い嬌声と同時に快楽へと誘われた。
「ハァハァ…ンッ…ンッ…!!」
「敏感になってんな…」
「そんな…三蔵…ぉ」
シーツに溺れかけている雅をみて三蔵はアンダーやパンツを脱いでいく。ベッド脇には脱ぎ捨てられた服が散乱していく…
「ほら…手、あげろ…」
「三蔵?」
「脱がしてやる…それとも自分で脱ぐか?」
「…脱がして」
そう言うと一枚一枚、三蔵の手によって雅の服は取られ、脱いだばかりの三蔵の服の上に積み上がっていく。露になる肌に吸い寄せられるように三蔵は顔を埋めていく。
「ちょっと触れただけで反応して…」
「ン…」
「そろそろ俺も限界だな…」
「…三蔵…来て……?」
「…言うようになったな…」
大きく主張していた三蔵自身にゴムを付け、両足を持ち上げるとぬるりとした秘部にあてがった。
「射れるぞ…」
小さく頷く雅をみて、ゆっくりと、正確に射れていく。敢えて奥まで射れずに雅の良いところにわざと当て、擦るように射れる三蔵。
「そ…んな……!三蔵……ぉ!それ…だめ…!!」
「何だ」
「気持ち…ぃよ…ッッ…」
「言えるじゃねえか…素直に…ッ…」
「ァッァッ…!!だめ…また……イッ…ちゃ…!」
「イってもいいが、その後も止めてやらねえよ?」
「…ンァア…!」
くっと喉を反らし、酸素を求める雅。きゅうっと締め付ける雅に対して三蔵も一瞬顔をしかめた。
「そんなに締め付けるな…」
「…だって……ハァハァ…」
「雅ばかりイってんなよ…少し強く動くぞ?」
そう言うと両足を持ち上げたまま、体を折りたたむようにして三蔵は抜けるギリギリまで抜いては奥へと突き上げる。
「ァッ…さん……ぞ…!」
「やべ……気持ち…ぃ」
「そんなに……ァア…ン…奥ばっか………ハァ…突かないで……ぇ」
「聞こえん…な…ク…」
「…ひゃ…ぁ…!ン…!おかしく…なっちゃう!」
「いいぜ…?構わない」
厭らしい水音…秘部の擦れ合う音…ギシギシと音をたてるベッド……そして目の前には愛おしい相手…
すべてが理性を飛ばす材料となり、何度も突き上げられ意識を手放しかける雅。その直後に三蔵もドクリと欲望を吐き出した。
「…ハァ…ン」
「…ク…おい…」
「…三蔵…ぉ…?」
「ッッ…そんなに…締めんなって…」
「……何…のこ…と?」
「すげえ…気持ちぃ…」
「三蔵も…?」
「当然だろ…どれだけ…ッ…待ったと思ってんだ…」
「…まだ……抜かないで…」
「言われなくてもまだ抜かねえよ…」
まだ少し堅さの残る三蔵はゆっくりとなかを味わうように動いていた。
「三蔵とするの…好き…」
「…今日はやけに素直だな…」
「今日一日離れてて…帰ってきて会った瞬間に思ったの。愛おしいなって…」
「それで良く一人で寝ようとかしたな…」
「だって……」
「だって、なんだ…」
「きっと三蔵が呆れる位…求めちゃいそうで…怖かった…」
「怖がることじゃねえだろ…」
「だって…」
「それにまだ呆れてねえし」
「…え?」
「俺のがよっぽど雅のこと求めてるよ」
「…三蔵…」
「返してくる反応が…もっとみたいって思っちまう…」
「三蔵…」
「何回名前呼んだら気が済むんだ」
「…好き」
「生憎だが、俺は好きじゃねえ」
「知ってる…」
何回もやっているこの会話のやり取りも、愛おしさしか無かった。
気付けばずるっと抜けている一物。ゴムを処理し、拭き取った。
「ねぇ三蔵?」
「なんだ」
「今日ね?観覧車見つけたの。明日乗りに行こ?」
「…断る」
「なんで?高いところ苦手だっけ?」
「そうじゃねえ。乗って、回るだけだろ?」
「ん!」
「……乗る意味あんのか?」
「楽しかったよ?」
「……ほぅ、楽しかったのか」
「ん!あ、あと、美味しいジュースやさんとか…」
「……それで?」
「二つ買って少しずつ飲みっこして…」
本気でシェアだとしか思っていない雅は三蔵の地雷と言わんばかりのこともさらりと話してのけた。
「あのバカと一緒にか?」
「ん?そうだけど…」
その言葉を聞いた三蔵はどさっと雅の上に覆い被さった。
「…お仕置きが要るじゃねえか」
「え?なんで?」
「解ってんのか?その意味…」
「もぅ…!悟浄と二人して私のことバカにしてるでしょ…知ってるよ!」
「知った上でやったってことだな?」
「何言ってるの?三蔵だってシェア位するでしょ?」
「……は?」
「少しずつ分けて、いろいろ試して……何かいけなかった?」
「も一回言ってみろ」
「だから…シェア!」
「……お仕置きというよりも補習か?」
「…なんで?」
「雅のそれはシェアじゃねえよ。間接キスだ。覚えておけ…」
「え……?」
「あいつは何も言わなかったのか?」
「同じようにその意味解ってるかって聞いただけで……」
「ハァ……」
「三蔵?」
きょとんとした目で見つめる雅。ゆっくりと唇を重ねる三蔵。
「普通のキスと、間に何か入ってやる。今日のジュースだろ、それが間接キス。どっちもキスには代わりねえよ」
「…だって……ストローだよ?」
「もっとタチ悪りぃわ」
「…知らなかった…」
「だろうな…」
「あの…三蔵…」
「仕方ねえだろ、ヤっちまったもんは…」
「……ほんとに知らなくて…」
「解ってる。」
そう、嘘を吐いている様子には到底見えなかった。
「…ねえ三蔵…?」
「なんだよ」
「やっぱり……お仕置き…して良いよ…」
「何言ってんだ、てめえは」
「だって……」
「なんだ、それともまだ何かあるのか?」
「…誕生日のプレゼントで悟浄にキスした…」
「……てめ…」
「ほっぺよ?ほっぺだけど…!!」
「いい度胸じゃねえか…」
「……だって…」
「だってじゃねえよ…言ったよな、他の男に勝手にしてんじゃねえって…」
「でも…」
「うるせえよ」
グッと頬を包み込み、キスの嵐が降り注ぐ。舌をねじ込み、歯列をなぞって、舌を深く絡め合う。
「ン…フゥゥ…」
「感じるなよ?お仕置きなんだから…」
「…ン…」
少し空いた隙間から三蔵は言うもののトロリと溢れだす飲み込みきれなかった互いの唾液が枕を濡らす。
「こんなに濡らして…」
気付けばスルッと秘部に触れていた。膝を開ききり、とろとろに溢れだす秘部に顔を埋める。
「こんなに固くして…」
「言わないで…ぇ」
しかしそんなことはお構いなしに剥ききり、露になった蕾を舌で弄ぶ。
「そんな…ァアァ…」
「感じてんのか?お仕置きに…」
「だ…っ…ッッ…」
クチュリとわざと音を立てながら舌先でなめては吸い上げる。繰り返していく内に一度、二度と絶頂を向かえた雅。それでも舐めるのをやめない三蔵。
「お願……い…もう……だめ…」
「意識イってねえだろ…失くすまでシてやるよ」
「…だって…おかしく……」
「言ったろ、おかしくなれって……構わねえ」
「……ッッ…だめ…!三蔵…ぉ…!!や…!出ちゃ…」
その言葉を聞いた三蔵はすっと体を避ける。愛潮を軽く吹いた雅は恥ずかしさのあまりに顔を背ける。
「たく、意識手放すより先に快楽が限界か?」
「…三蔵…の…バカ…」
「…意地悪が過ぎたな…」
そう言うとグッショリと濡れたベッドを見つめて三蔵は下着を付け、服を着る。枕に突っ伏したままの雅を法衣でくるむと抱き上げた。
「暴れんなよ」
「え…三蔵?」
さっさと部屋を後にし、自身の部屋に連れていく三蔵。
「な…んで…」
「仕方ねえだろ。余韻もなにもあったもんじゃねえが、あのまま寝れねえだろうが…」
「…三蔵……ごめ…」
「それとも?夜通しで抱かれたかったか?」
「…それは…」
「それは?」
「…三蔵が離してくれないならそれでいい…」
「人語話せ」
「話してるもん」
「…じゃぁこのまま、眠るか?離しはしねえけど…」
「…三蔵…」
「ん?」
「ごめんね?」
「謝るなら初めからするなってんだよ」
「…それとね…?」
「まだあんのか…」
「三蔵の…気持ち良かった…」
「ッッ…そりゃ、何よりだ」
そういって二人は三蔵のベッドに横荷なり眠りについた。しかし、法衣からほどかれた雅は一糸纏わぬ姿…翌朝には困ることになるのも今は知らぬまま……
「八戒、今日はお支度全部任せてごめんね?」
「いえいえ、なんて事無いですよ。」
「悟空も…って……もう寝そう?」
「…クス…ですね」
「じゃぁ、おやすみ!」
「お休みなさい」
その一連の会話を壁に凭れながら聞いていた三蔵。そんな三蔵に対しても雅は笑いかけた。
「三蔵も、ありがとう」
「…あぁ」
「……それじゃ、おやすみ」
「おい」
「え?」
ぐいっと腕を引っ張られ、近くにあった雅の部屋に入っていく。
「ちょ…!三蔵?」
「……どれだけ待ったと思ってんだ…」
「え?」
「この間の村でも、その前の街も……ずっと我慢させやがって…」
「さ…んぞ?」
「それともなんだ…」
「三蔵?」
「……ッッ…悪い…」
「我慢って……」
そう言う雅をぐいっと抱き寄せた。太ももに当たる三蔵自身も既に主張を始めていた。
「…ッ……三蔵…?」
「解ってて聞くのが一番タチ悪りぃんだよ…」
その声は既にさっきまでの声とは比べ物になら無いくらい甘いものだった。
「三蔵」
「なんだ」
「……」
「何だってんだ」
「……あのね…」
「さっさと話せ」
「三蔵で…満たしてくれる?」
その言葉を聞いた三蔵はどこかでプツリ…と理性の糸が切れた。ふわりと雅の体が宙に浮けばベッドにドサリと下ろされる。
「煽ってんじゃねえよ」
「だって…私だって……ずっと三蔵に触れたかった」
「聞こえなかったのか、それ以上煽るな…」
「三蔵?」
「押さえられなくなるぞ」
「……いいよ」
その言葉を合図に三蔵は噛みつく様に唇を重ねる。何度も角度を変えては舌を差し込み絡め取っては両頬を包み込む。逃げることもなく、金糸の髪に指を滑らせ、首に巻き付く雅。
「…ン……待ってさんぞ…」
「待たん」
「だって…ンン…!」
雅の言い分も聞かずに三蔵はキスを繰り返す。ふと離れ、首筋に移ったときだ。
「ほんと…待って」
「うるせぇ」
「だって…シャワーもまだ…」
「構わん。どうせ汗かくんだ。」
「そう言う問題じゃ…」
「もう黙れ…」
そう言うと胸元に手を伸ばし、突起を指で転がす。小さくも柔らかい膨らみを手に納め、ゆっくりと揉み解し、その突起を口に含む。
「ァッ…!さんぞ…ぉ」
「待てと言うわりには欲しそうな反応だが?」
「だって…ンァ」
「俺は言ったからな?そんなに煽るなと…」
「…ンァア…ハァハァ…」
胸を揉みながらも、もう片方の手はスルリと太ももをなぞりあげる。ピクリと返す反応に三蔵の口許も緩んでいった。
「さんぞ…ぉ?」
「何だ」
「意地悪…しないで」
「ほぅ?さっきまで『待て』と言ってた奴の言葉とは思えねぇな」
「だって…」
そう答えながらも、三蔵の髪をクシャリと撫でながら 息を整える。
「ま、俺もそこまで待てそうにないがな」
そういい、濡れた下着の中に指を入れた。
「アッ…さん…ぞ…!」
「こんなに濡らして、何が待てだよ」
「…アッア…!」
するっと蜜を絡めとり、膨れ上がる蕾を擦りあげる。ビクリと体を跳ねさせるとその反応さえも楽しむように焦らし、擦っていく三蔵。
「ァッ…だめ…!そんな…」
「こういう時の『だめ』は『イイ』の間違いだろ」
「だって……ンァ…」
「もっと啼いて、声聞かせろ…」
そう言うと緩急付けて弱い所を攻め続ける三蔵。体が震え始めたところで一旦指を放した。
「やぁ…やめないで……」
「フ…そうやって素直になってりゃいいんだよ…でも、もう少し我慢しろ…」
「や…ぁ」
しかし最後まですること無く三蔵の指は中へと差し込まれた。
「アァ…ンァ…!それ……だめ……」
「さっきも言ったろ、『イイ』の間違いだろ?」
かき混ぜながら、入口付近のもう一つの良い場所を擦っていく三蔵。そうしながらもう片方の手で蕾を同時に刺激していく。
「ァ…!それ……嫌……!!」
「嘘吐け…中の指もきゅうきゅう締め付けてるくせに」
「ァア…イっ……ちゃ」
「イけよ…いいから…」
どちらの指も止めること無く雅に刺激を与え続ける。じきにビクリと腰は跳ね、甘い嬌声と同時に快楽へと誘われた。
「ハァハァ…ンッ…ンッ…!!」
「敏感になってんな…」
「そんな…三蔵…ぉ」
シーツに溺れかけている雅をみて三蔵はアンダーやパンツを脱いでいく。ベッド脇には脱ぎ捨てられた服が散乱していく…
「ほら…手、あげろ…」
「三蔵?」
「脱がしてやる…それとも自分で脱ぐか?」
「…脱がして」
そう言うと一枚一枚、三蔵の手によって雅の服は取られ、脱いだばかりの三蔵の服の上に積み上がっていく。露になる肌に吸い寄せられるように三蔵は顔を埋めていく。
「ちょっと触れただけで反応して…」
「ン…」
「そろそろ俺も限界だな…」
「…三蔵…来て……?」
「…言うようになったな…」
大きく主張していた三蔵自身にゴムを付け、両足を持ち上げるとぬるりとした秘部にあてがった。
「射れるぞ…」
小さく頷く雅をみて、ゆっくりと、正確に射れていく。敢えて奥まで射れずに雅の良いところにわざと当て、擦るように射れる三蔵。
「そ…んな……!三蔵……ぉ!それ…だめ…!!」
「何だ」
「気持ち…ぃよ…ッッ…」
「言えるじゃねえか…素直に…ッ…」
「ァッァッ…!!だめ…また……イッ…ちゃ…!」
「イってもいいが、その後も止めてやらねえよ?」
「…ンァア…!」
くっと喉を反らし、酸素を求める雅。きゅうっと締め付ける雅に対して三蔵も一瞬顔をしかめた。
「そんなに締め付けるな…」
「…だって……ハァハァ…」
「雅ばかりイってんなよ…少し強く動くぞ?」
そう言うと両足を持ち上げたまま、体を折りたたむようにして三蔵は抜けるギリギリまで抜いては奥へと突き上げる。
「ァッ…さん……ぞ…!」
「やべ……気持ち…ぃ」
「そんなに……ァア…ン…奥ばっか………ハァ…突かないで……ぇ」
「聞こえん…な…ク…」
「…ひゃ…ぁ…!ン…!おかしく…なっちゃう!」
「いいぜ…?構わない」
厭らしい水音…秘部の擦れ合う音…ギシギシと音をたてるベッド……そして目の前には愛おしい相手…
すべてが理性を飛ばす材料となり、何度も突き上げられ意識を手放しかける雅。その直後に三蔵もドクリと欲望を吐き出した。
「…ハァ…ン」
「…ク…おい…」
「…三蔵…ぉ…?」
「ッッ…そんなに…締めんなって…」
「……何…のこ…と?」
「すげえ…気持ちぃ…」
「三蔵も…?」
「当然だろ…どれだけ…ッ…待ったと思ってんだ…」
「…まだ……抜かないで…」
「言われなくてもまだ抜かねえよ…」
まだ少し堅さの残る三蔵はゆっくりとなかを味わうように動いていた。
「三蔵とするの…好き…」
「…今日はやけに素直だな…」
「今日一日離れてて…帰ってきて会った瞬間に思ったの。愛おしいなって…」
「それで良く一人で寝ようとかしたな…」
「だって……」
「だって、なんだ…」
「きっと三蔵が呆れる位…求めちゃいそうで…怖かった…」
「怖がることじゃねえだろ…」
「だって…」
「それにまだ呆れてねえし」
「…え?」
「俺のがよっぽど雅のこと求めてるよ」
「…三蔵…」
「返してくる反応が…もっとみたいって思っちまう…」
「三蔵…」
「何回名前呼んだら気が済むんだ」
「…好き」
「生憎だが、俺は好きじゃねえ」
「知ってる…」
何回もやっているこの会話のやり取りも、愛おしさしか無かった。
気付けばずるっと抜けている一物。ゴムを処理し、拭き取った。
「ねぇ三蔵?」
「なんだ」
「今日ね?観覧車見つけたの。明日乗りに行こ?」
「…断る」
「なんで?高いところ苦手だっけ?」
「そうじゃねえ。乗って、回るだけだろ?」
「ん!」
「……乗る意味あんのか?」
「楽しかったよ?」
「……ほぅ、楽しかったのか」
「ん!あ、あと、美味しいジュースやさんとか…」
「……それで?」
「二つ買って少しずつ飲みっこして…」
本気でシェアだとしか思っていない雅は三蔵の地雷と言わんばかりのこともさらりと話してのけた。
「あのバカと一緒にか?」
「ん?そうだけど…」
その言葉を聞いた三蔵はどさっと雅の上に覆い被さった。
「…お仕置きが要るじゃねえか」
「え?なんで?」
「解ってんのか?その意味…」
「もぅ…!悟浄と二人して私のことバカにしてるでしょ…知ってるよ!」
「知った上でやったってことだな?」
「何言ってるの?三蔵だってシェア位するでしょ?」
「……は?」
「少しずつ分けて、いろいろ試して……何かいけなかった?」
「も一回言ってみろ」
「だから…シェア!」
「……お仕置きというよりも補習か?」
「…なんで?」
「雅のそれはシェアじゃねえよ。間接キスだ。覚えておけ…」
「え……?」
「あいつは何も言わなかったのか?」
「同じようにその意味解ってるかって聞いただけで……」
「ハァ……」
「三蔵?」
きょとんとした目で見つめる雅。ゆっくりと唇を重ねる三蔵。
「普通のキスと、間に何か入ってやる。今日のジュースだろ、それが間接キス。どっちもキスには代わりねえよ」
「…だって……ストローだよ?」
「もっとタチ悪りぃわ」
「…知らなかった…」
「だろうな…」
「あの…三蔵…」
「仕方ねえだろ、ヤっちまったもんは…」
「……ほんとに知らなくて…」
「解ってる。」
そう、嘘を吐いている様子には到底見えなかった。
「…ねえ三蔵…?」
「なんだよ」
「やっぱり……お仕置き…して良いよ…」
「何言ってんだ、てめえは」
「だって……」
「なんだ、それともまだ何かあるのか?」
「…誕生日のプレゼントで悟浄にキスした…」
「……てめ…」
「ほっぺよ?ほっぺだけど…!!」
「いい度胸じゃねえか…」
「……だって…」
「だってじゃねえよ…言ったよな、他の男に勝手にしてんじゃねえって…」
「でも…」
「うるせえよ」
グッと頬を包み込み、キスの嵐が降り注ぐ。舌をねじ込み、歯列をなぞって、舌を深く絡め合う。
「ン…フゥゥ…」
「感じるなよ?お仕置きなんだから…」
「…ン…」
少し空いた隙間から三蔵は言うもののトロリと溢れだす飲み込みきれなかった互いの唾液が枕を濡らす。
「こんなに濡らして…」
気付けばスルッと秘部に触れていた。膝を開ききり、とろとろに溢れだす秘部に顔を埋める。
「こんなに固くして…」
「言わないで…ぇ」
しかしそんなことはお構いなしに剥ききり、露になった蕾を舌で弄ぶ。
「そんな…ァアァ…」
「感じてんのか?お仕置きに…」
「だ…っ…ッッ…」
クチュリとわざと音を立てながら舌先でなめては吸い上げる。繰り返していく内に一度、二度と絶頂を向かえた雅。それでも舐めるのをやめない三蔵。
「お願……い…もう……だめ…」
「意識イってねえだろ…失くすまでシてやるよ」
「…だって…おかしく……」
「言ったろ、おかしくなれって……構わねえ」
「……ッッ…だめ…!三蔵…ぉ…!!や…!出ちゃ…」
その言葉を聞いた三蔵はすっと体を避ける。愛潮を軽く吹いた雅は恥ずかしさのあまりに顔を背ける。
「たく、意識手放すより先に快楽が限界か?」
「…三蔵…の…バカ…」
「…意地悪が過ぎたな…」
そう言うとグッショリと濡れたベッドを見つめて三蔵は下着を付け、服を着る。枕に突っ伏したままの雅を法衣でくるむと抱き上げた。
「暴れんなよ」
「え…三蔵?」
さっさと部屋を後にし、自身の部屋に連れていく三蔵。
「な…んで…」
「仕方ねえだろ。余韻もなにもあったもんじゃねえが、あのまま寝れねえだろうが…」
「…三蔵……ごめ…」
「それとも?夜通しで抱かれたかったか?」
「…それは…」
「それは?」
「…三蔵が離してくれないならそれでいい…」
「人語話せ」
「話してるもん」
「…じゃぁこのまま、眠るか?離しはしねえけど…」
「…三蔵…」
「ん?」
「ごめんね?」
「謝るなら初めからするなってんだよ」
「…それとね…?」
「まだあんのか…」
「三蔵の…気持ち良かった…」
「ッッ…そりゃ、何よりだ」
そういって二人は三蔵のベッドに横荷なり眠りについた。しかし、法衣からほどかれた雅は一糸纏わぬ姿…翌朝には困ることになるのも今は知らぬまま……
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