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2 俺がマッハで寿命減らしてくの、いつも見てるよね?
「ワン、ツー、スリー……」
波乱のミーティングを終え、次回のライブ用のダンスレッスンの時間になり、事務所ビルのレッスン室で二時間みっちりしごかれ、俺は早々にバテてた。
ドリンク補給をしながら、ひたすら踊る慧と悠くんを眺める。蓮くんは柔軟と称して、だらんと寝っ転がっている。
四人ともダンスのレベルは高い方だけど、ずば抜けているのが慧だ。百八十六センチの高身長に、長い手足、特に股下が長くて八頭身以上ある気がする。
体全体に筋肉もついていて、惚れ惚れするほどの均整の取れた美しい肢体をしている。
その長い手足はダイナミックに動くのに、繊細で指先まで美しい。静と動、繋がりの動きのバランスが良く、曲を精密に捉えた表現力も兼ね備えている。
揺ぎ無い体幹と、それを支える肉体の躍動感、機敏な動き。どれも自分に無い魅力で、華もある。
慧に出会って、初めてダンスをする人に見惚れた。今まで上手いと感じることはあっても、目が吸い寄せられて魅入られたのは慧だけだ。
いつもは目標にする憧れの悠くんを盗み見てしまうけど、ダンスの時間だけは慧から目が離せない。
普段は少し気怠げな目元も、今は情熱的に真剣で、流れる汗すらキラキラしている。指の爪の先、一本一本までに神経が通って、体全てに自意識があって、重力なんか無いみたいに自在に動く。
控えめに言って、いつもの五億倍かっこいい。
「なに、慧に見惚れてんの?」
にやにやしながら蓮くんが背中に乗ってくる。
「いでで、見惚れてない! 研究してるの! てゆうか汗ヤバいから、くっつかんでよ」
「ほら、タオル。つか着替えた方が良くね? 今日寒いし。お前、喉痛めやすいだろ」
それもそうかとTシャツを脱いで、蓮くんがくれたタオルで汗を拭っていると、慧ががつっと躓いた。珍しいことに鏡越しに見つめると、慧はカッと顔を赤くする。
「おー、どんまい。ケガしてねぇ?」
「こんぐらい平気……!」
「慧、一回休憩にしよう」
たまにはミスするんだなあと見てると、慧は大股で壁際に行って、俺の着替えのTシャツを引っ掴むと、ズボッと乱暴に被せてきた。
「何すんだ、急に」
「冷やすとケガしやすくなるだろ」
「だから汗拭いてたんだが?」
目が据わったままの慧は、もごっと何か言いかけてからくるりと背を向けて、自分のタオルを取りに行った。
「は? 感じわるない?」
もそもそとTシャツを羽織るけど、慧はそれ以上こっちを相手にしなかったので放って置く。
休憩と言いながらも、まだ立って振り付けの練習をしている悠くんにタオルを持って行きながら、自分もレッスンに戻る。
「だ、だ、だ、ダンダ」
歌詞無しで曲を口ずさみながら躍っていると、悠くんが隣で合わせ出した。
「悠くん、体力、あるねーっ」
「まあ、な。筋トレは、裏切ら、ないっ」
ターンを決めて決めポーズしながら、ドヤ顔で筋肉タレントの真似をする悠くんにゲラゲラ笑う。
悠くんは本当に明るくて影なんか無いような人で、俺は彼を目標にVチューバーの世界に飛び込んだ。
元々高校一年から個人で、顔出し無しのゲーム実況や歌ってみたや躍ってみた動画を出していて、それなりの固定ファンは居たものの、爆発的なバズりとかは起こせなかった。
でも、高校三年の時に悠くんの配信を見て、見事に沼った。悠くんは本当トークが上手くて、見てるだけで元気になって、いつも励まされて幸せになった。
それで大学在学中に、悠くんの所属する事務所に何とか受かって研究生として下積みを経て、卒業と同時にユニットデビュー出来た訳だ。しかも何の偶然か憧れの悠くんとユニットまで組めたから、俺は本当にラッキーだ。
悠くんと蓮くんは二つ上で、俺たちよりずっとV歴も長いから人気や知名度があって、今は悠くんと蓮くんの人気に引っ張ってもらってる部分が大きいのが現状だ。
今年最年少の慧が大学を無事に卒業出来たので、ようやく四人で活動に全力で専念出来る。新人と呼ばれる時期は過ぎて、ここから正念場だと気合は十分。
もっと悠くんみたいに、皆に喜んでもらいたい。早く追いつきたい。メンバー全員でトップクラスになって、たくさんの人に活動を見てもらいたいと、試行錯誤してやっている。
「けどな~……、ホラゲー配信はなぁ……」
「なに、まだグダグダ言うの?」
次の歌レッスンの前に、慧と二人で簡単な軽食を取りながら、佐々井さん厳命のホラゲー企画について話し込む。
「俺がマッハで寿命減らしてくの、いつも見てるよね?」
「あんなん作り物でしょ? それにオフコラだから、一人じゃないじゃん。……それとも俺じゃ不満な訳?」
ジュースのストローを齧りながら、机にだらしなくもたれた慧が、じとっとした目で見上げてくる。
少し長めのアッシュの前髪が揺れた。襟足はすっきり短くしてるのに、せっかくのはっきりした綺麗な目鼻立ちを覆い隠していてもったいない。
「慧が不満とかじゃないけど、終わった後に一人になるじゃん。そんでさ、配信終わりのシーンとした真夜中の部屋でさ、ふと正気に返るじゃん。そっからが怖いんだよ!」
数分前まで慧や視聴者とわやわややってたのに、パソコンを落として急に静まり返った部屋を振り返ると、ホラゲーの後は特にざわっとする。
「隙間も怖いし、目を閉じるのも怖いし、振り返るのも、電気消すのも怖くなんの! 風呂なんかシャンプー目に入れながら頭洗うくらい、怖いの!」
一気にわーっと言い切ると、慧は一瞬変な顔をした。なんだその顔と突っ込む前に、慧は涼しい顔をしてしれっと曰わった。
「要は配信終わりに一人にならなきゃ良いんだろ? なら、朝まで俺と一緒に居ればいいじゃん。どうせ終電無くなる時間に終わるだろうし」
「そ、それだーっ、……?」
がたんと立ち上がりかけて、首を傾げる。朝まで一緒に、と言うことは、どっちかの家で泊まりがけってことか。
「いや、さすがにそれは悪いよ。迷惑じゃない」
「そこで正気に返んのかい」
「? いや、でもそうよな、その手があったよな」
何だか不機嫌みたいに口を尖らせた慧は置いておいて、ケータリングのサンドイッチを摘む。
同棲とか同居できる人を探せば良いのかも。なんて考えて、ズキンと痛んだ胸を知らないふりをする。
そもそも配信稼業してると、まともな恋愛なんて出来る訳無いって皆言ってたし。
ウチの事務所は恋愛は絶対禁止とは言わないけど、不可抗力以外の身バレや情報漏洩の違約金がすごいヤバい契約だから、中々気軽に人と付き合うどころか出会えないし。
それに今は大事な時期だし、何より問題を起こしてファンの皆の夢を壊したくない。
うんうん、君子危うきに近づかずと言うし。と、もっちゃもっちゃとパンを食む。
「でもホラー配信後に、一緒に居てくれるならいいよなあ……」
「は? なに、誰か当てでもあるの? 毎回俺と通話してるくらいなのに?」
慧が身を乗り出してきて、いつも飄々とした彼には珍しいくらい執拗な雰囲気に戸惑う。
「いや、別に今は居ないけど……」
「は? 今は? じゃあ、俺の家でオフコラ、からの泊まりでいいじゃん。はい決定、決定~」
ぐしゃっとジュースの紙パックを潰して慧が立ち上がる。さすが筋トレ好きだけあって、紙パックはめしゃりと一瞬で潰れた。握力ゴリラに俺は引いた。
波乱のミーティングを終え、次回のライブ用のダンスレッスンの時間になり、事務所ビルのレッスン室で二時間みっちりしごかれ、俺は早々にバテてた。
ドリンク補給をしながら、ひたすら踊る慧と悠くんを眺める。蓮くんは柔軟と称して、だらんと寝っ転がっている。
四人ともダンスのレベルは高い方だけど、ずば抜けているのが慧だ。百八十六センチの高身長に、長い手足、特に股下が長くて八頭身以上ある気がする。
体全体に筋肉もついていて、惚れ惚れするほどの均整の取れた美しい肢体をしている。
その長い手足はダイナミックに動くのに、繊細で指先まで美しい。静と動、繋がりの動きのバランスが良く、曲を精密に捉えた表現力も兼ね備えている。
揺ぎ無い体幹と、それを支える肉体の躍動感、機敏な動き。どれも自分に無い魅力で、華もある。
慧に出会って、初めてダンスをする人に見惚れた。今まで上手いと感じることはあっても、目が吸い寄せられて魅入られたのは慧だけだ。
いつもは目標にする憧れの悠くんを盗み見てしまうけど、ダンスの時間だけは慧から目が離せない。
普段は少し気怠げな目元も、今は情熱的に真剣で、流れる汗すらキラキラしている。指の爪の先、一本一本までに神経が通って、体全てに自意識があって、重力なんか無いみたいに自在に動く。
控えめに言って、いつもの五億倍かっこいい。
「なに、慧に見惚れてんの?」
にやにやしながら蓮くんが背中に乗ってくる。
「いでで、見惚れてない! 研究してるの! てゆうか汗ヤバいから、くっつかんでよ」
「ほら、タオル。つか着替えた方が良くね? 今日寒いし。お前、喉痛めやすいだろ」
それもそうかとTシャツを脱いで、蓮くんがくれたタオルで汗を拭っていると、慧ががつっと躓いた。珍しいことに鏡越しに見つめると、慧はカッと顔を赤くする。
「おー、どんまい。ケガしてねぇ?」
「こんぐらい平気……!」
「慧、一回休憩にしよう」
たまにはミスするんだなあと見てると、慧は大股で壁際に行って、俺の着替えのTシャツを引っ掴むと、ズボッと乱暴に被せてきた。
「何すんだ、急に」
「冷やすとケガしやすくなるだろ」
「だから汗拭いてたんだが?」
目が据わったままの慧は、もごっと何か言いかけてからくるりと背を向けて、自分のタオルを取りに行った。
「は? 感じわるない?」
もそもそとTシャツを羽織るけど、慧はそれ以上こっちを相手にしなかったので放って置く。
休憩と言いながらも、まだ立って振り付けの練習をしている悠くんにタオルを持って行きながら、自分もレッスンに戻る。
「だ、だ、だ、ダンダ」
歌詞無しで曲を口ずさみながら躍っていると、悠くんが隣で合わせ出した。
「悠くん、体力、あるねーっ」
「まあ、な。筋トレは、裏切ら、ないっ」
ターンを決めて決めポーズしながら、ドヤ顔で筋肉タレントの真似をする悠くんにゲラゲラ笑う。
悠くんは本当に明るくて影なんか無いような人で、俺は彼を目標にVチューバーの世界に飛び込んだ。
元々高校一年から個人で、顔出し無しのゲーム実況や歌ってみたや躍ってみた動画を出していて、それなりの固定ファンは居たものの、爆発的なバズりとかは起こせなかった。
でも、高校三年の時に悠くんの配信を見て、見事に沼った。悠くんは本当トークが上手くて、見てるだけで元気になって、いつも励まされて幸せになった。
それで大学在学中に、悠くんの所属する事務所に何とか受かって研究生として下積みを経て、卒業と同時にユニットデビュー出来た訳だ。しかも何の偶然か憧れの悠くんとユニットまで組めたから、俺は本当にラッキーだ。
悠くんと蓮くんは二つ上で、俺たちよりずっとV歴も長いから人気や知名度があって、今は悠くんと蓮くんの人気に引っ張ってもらってる部分が大きいのが現状だ。
今年最年少の慧が大学を無事に卒業出来たので、ようやく四人で活動に全力で専念出来る。新人と呼ばれる時期は過ぎて、ここから正念場だと気合は十分。
もっと悠くんみたいに、皆に喜んでもらいたい。早く追いつきたい。メンバー全員でトップクラスになって、たくさんの人に活動を見てもらいたいと、試行錯誤してやっている。
「けどな~……、ホラゲー配信はなぁ……」
「なに、まだグダグダ言うの?」
次の歌レッスンの前に、慧と二人で簡単な軽食を取りながら、佐々井さん厳命のホラゲー企画について話し込む。
「俺がマッハで寿命減らしてくの、いつも見てるよね?」
「あんなん作り物でしょ? それにオフコラだから、一人じゃないじゃん。……それとも俺じゃ不満な訳?」
ジュースのストローを齧りながら、机にだらしなくもたれた慧が、じとっとした目で見上げてくる。
少し長めのアッシュの前髪が揺れた。襟足はすっきり短くしてるのに、せっかくのはっきりした綺麗な目鼻立ちを覆い隠していてもったいない。
「慧が不満とかじゃないけど、終わった後に一人になるじゃん。そんでさ、配信終わりのシーンとした真夜中の部屋でさ、ふと正気に返るじゃん。そっからが怖いんだよ!」
数分前まで慧や視聴者とわやわややってたのに、パソコンを落として急に静まり返った部屋を振り返ると、ホラゲーの後は特にざわっとする。
「隙間も怖いし、目を閉じるのも怖いし、振り返るのも、電気消すのも怖くなんの! 風呂なんかシャンプー目に入れながら頭洗うくらい、怖いの!」
一気にわーっと言い切ると、慧は一瞬変な顔をした。なんだその顔と突っ込む前に、慧は涼しい顔をしてしれっと曰わった。
「要は配信終わりに一人にならなきゃ良いんだろ? なら、朝まで俺と一緒に居ればいいじゃん。どうせ終電無くなる時間に終わるだろうし」
「そ、それだーっ、……?」
がたんと立ち上がりかけて、首を傾げる。朝まで一緒に、と言うことは、どっちかの家で泊まりがけってことか。
「いや、さすがにそれは悪いよ。迷惑じゃない」
「そこで正気に返んのかい」
「? いや、でもそうよな、その手があったよな」
何だか不機嫌みたいに口を尖らせた慧は置いておいて、ケータリングのサンドイッチを摘む。
同棲とか同居できる人を探せば良いのかも。なんて考えて、ズキンと痛んだ胸を知らないふりをする。
そもそも配信稼業してると、まともな恋愛なんて出来る訳無いって皆言ってたし。
ウチの事務所は恋愛は絶対禁止とは言わないけど、不可抗力以外の身バレや情報漏洩の違約金がすごいヤバい契約だから、中々気軽に人と付き合うどころか出会えないし。
それに今は大事な時期だし、何より問題を起こしてファンの皆の夢を壊したくない。
うんうん、君子危うきに近づかずと言うし。と、もっちゃもっちゃとパンを食む。
「でもホラー配信後に、一緒に居てくれるならいいよなあ……」
「は? なに、誰か当てでもあるの? 毎回俺と通話してるくらいなのに?」
慧が身を乗り出してきて、いつも飄々とした彼には珍しいくらい執拗な雰囲気に戸惑う。
「いや、別に今は居ないけど……」
「は? 今は? じゃあ、俺の家でオフコラ、からの泊まりでいいじゃん。はい決定、決定~」
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