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3 強者でお母さんじゃん
「お、お邪魔しま~す」
あれよあれよとオフコラホラゲー配信の夜を迎え、俺は結局慧の家に泊まることになった。配信は九時からと言うことで、夕方には来るように言われて、高級マンションの一室に凸した訳だが。
「……いらっしゃい」
「はわ……、しゅご……」
若干ムスっとした慧が招き入れてくれた部屋は高層階の角部屋で、3LDKの広々とした間取りの部屋だった。
「モデルルームかな……?」
シックな黒を基調とした高そうなソファに、ふかふかのラグ、余計な物が見えない洗練されたインテリア。
ザ・意識高い系の部屋そのものである!
「モデルルームかな……?」
「何で二回言った? それ褒めてる?」
慧が眉間に皺を寄せて、口をへの字にしたため、慌ててへいこらと笑う。
「ごめん、天上人の住まいかと。すごいキレイで、すごいね!」
「語彙が死んでるが?」
うろんな目をしている慧を置いて、のこのことリビングの一面に設えられた掃き出し窓に近付く。遠くに見える海と、沈む夕陽に照らされる街並みが見える。
「うわ、バルコニー広っ、長っ! オサレ椅子とテーブルまである! つか勝者じゃん、強者の景色ですやん!」
「今日は風強いし冷えるから、出るなよ。ほら、こっち座って」
強者でお母さんじゃん。手招きされて、テンションが上がったまま、広くて長いソファに座る。クッションは外国製みたいな、白地に青い紐で刺繍っぽい模様が描かれた綺麗なもので、この無機質な部屋で唯一温度を感じたので、何となく胸に抱いてみる。
部屋や着ている服の質で思っていたけど、多分慧はかなり良いとこのお坊っちゃんという奴ではなかろうか。
身バレの件もあるから、所属Vタレント同士でもあんまり踏み込んでは尋ねないのが暗黙のルールで、俺も皆に対しては話してくれる分しか聞いてない。
だから、慧のバックグラウンドはあんまり知らないんだよなあと、じっと見上げると、立ったままだった慧はふいっと顔を外した。
「……腹は?」
「減った! なんか頼む? 俺が注文するよ」
ぶっきらぼうな問いかけだが、今日は夕食も共にする予定だったので、さっとスマホを取り出した。泊めてもらう手前、慧が好きなお菓子やジュースは手土産に持って来たけど、そのくらいはしないと立つ瀬がない。
「……好き嫌いなければ、適当に作るけど」
「えっ、マジ? 手作り? 嬉しい、俺、お手伝い何でもするよ!」
ばっと顔を上げれば、慧はスンとした顔をしていた。え、どういう感情? ぶぶ漬け理論的に真に受けんなってこと?
わーっと盛り上がって楽しく、相方とレッツクッキングな流れと思っていただけに怯む。
「慧さん?」
「今、何でもって……」
「え? あ、ごめん、料理あんまり得意じゃないから、出来ることを精一杯やらせていただきます~」
そう揉み手をすると、慧はようやくハッとしたように頷いてキッチンへと向かった。
「慧は自炊得意なんだ?」
「まあ、体作りのために」
「確かに良い体してるもんな。ダンスのためだろ」
僧帽筋を確かめるように軽く叩くと、冷蔵庫の取っ手を握り締めたのかミシッと音がして、慧の握力ゴリラにまた引く。
「……俺にはダンスしかないし」
食材を取り出しながらボソッと呟いた慧の声は、どこか拗ねて卑屈に響いて、俺は目を丸くした。
「何言ってんの。慧のダンスは誰より本当にかっこいいし、それ以外にも慧にはすごいところたくさんあるよ!」
キッチンカウンターに食材を置いた慧の背中に触れて覗き込むと、その顔が見る間に赤くなっていく。褒められて照れてるらしい。
一歳しか違わないけど、慧のこういうところは素直で可愛い。
「声も良いでしょ、歌上手いし、顔もかっこいいし、ストイックで努力家、優しくて面倒見が良いし、スポーツ万能、ふが」
「ちょ、……っと黙って」
片手で口を塞がれ、フガフガと抗議する。口や頬に触れた手の平が熱くてびっくりする。
慧ってばガチ照れですやん。意外と褒められなれてない節があって、現に覗き見える耳まで赤い。
「……手伝い必要になったら呼ぶから、カズイはソファで待機して、テレビでも見てて」
ぐいぐいと押され、キッチンから放り出される。お世辞と思われて、不快にさせたのだろうか。そうだったら悪いことをした。後でお世辞じゃないって、伝えるタイミングがあれば良いけど。
カウンターの向こうで、忙しなく動いている慧を何となく目で追いながら、壁にかけられたシアターみたいなスマートテレビで、コンテンツを再生した。
「カズイ、ちょっと味見……って、うわ、何見てんの」
「せっかくだし、昨日の慧の作業雑談のアーカイブ~。慧のガワ、新衣装やっぱすごくいいね。ママさん神絵師だわ」
画面の中で表情を変える星降慧のアバターは、銀髪と深い青の瞳の、神秘的で孤高の暗殺者の設定だ。
ちなみに俺の花翠のアバターは、毛先と虹彩に淡い桜色でアクセントを入れた水色の髪と瞳の、昼は優しい下町の小さな薬屋さんで、夜は裏稼業専門のお薬屋さん兼治療屋を営んでいる設定だ。
キャラ設定的にも二人はちょっと因縁のある相棒となっている。
「この鼻歌ってさ、何年か前に流行ったやつだよな。俺も好きな曲だ」
「っ、そうだけど、恥ずかしいからもう終わり! 相方に目の前で雑談配信見られるとか、どんな拷問だよ」
ぶちっとアプリごと強引に消されて、ブーイングをかます。
「なんだよ、面白かったのに~」
「へぇ、じゃあ飯はカズイの配信見ながら食おう」
「あっ、味見だっけ? 何か手伝おっか」
「カズイの配信見ながら飯食うからな」
ぞろぞろとキッチンに向かうと、フライパンから良い匂いが漂ってくる。
「何これ、美味そう!」
「……サーモンといくらのクリームパスタ。塩加減ど?」
スプーンに少しクリームソースを掬って差し出して来たので、ぱくりと齧ると、濃厚なクリームと玉ねぎの甘みが最高に美味い。
「最高に美味いっす」
「ふ~ん、じゃあこれで仕上げるわ」
「この間さ、ちょうどリスナーさんたちと、冬になるとクリーム系パスタ食べたくなるって盛り上がってたから、ほんと嬉しい」
「へ~。あ、これ持ってって」
ふやっとふやけたみたいな笑みを一瞬浮かべ、慧はサラダボウルを手渡して来た。慧は天邪鬼みたいなところがある分、時々素直に感情を出した時は破壊力がヤバい。
こういうのを見られるのも相方の特権だなあと、しみじみしながら今のテーブルにサラダや食器を並べていく。
「ん~! うまぁ! 慧様、神!」
「ふふん」
仕上げにふんだんに散らされたいくらと海苔、大葉がたまらないクリームパスタは絶品で、調子良く褒めると、慧は満更でもない顔をした。
「チキンのサラダもプロみたい。料理上手ですごいね」
「チキンは出来合いだし、ネットのレシピ通りに作れば誰でも出来るよ」
謙遜しちゃってまあ、とパクパク食べていると、慧が動きを止めてボーッとこっちを見ているので、首を傾げる。
「……美味い?」
「うん、美味しい!」
「ふーん……、そう」
少し俯いた慧は、噛み締めるように笑った。あまりにも嬉しそうに笑うから、何だかドギマギしてしまったのは内緒だ。
あれよあれよとオフコラホラゲー配信の夜を迎え、俺は結局慧の家に泊まることになった。配信は九時からと言うことで、夕方には来るように言われて、高級マンションの一室に凸した訳だが。
「……いらっしゃい」
「はわ……、しゅご……」
若干ムスっとした慧が招き入れてくれた部屋は高層階の角部屋で、3LDKの広々とした間取りの部屋だった。
「モデルルームかな……?」
シックな黒を基調とした高そうなソファに、ふかふかのラグ、余計な物が見えない洗練されたインテリア。
ザ・意識高い系の部屋そのものである!
「モデルルームかな……?」
「何で二回言った? それ褒めてる?」
慧が眉間に皺を寄せて、口をへの字にしたため、慌ててへいこらと笑う。
「ごめん、天上人の住まいかと。すごいキレイで、すごいね!」
「語彙が死んでるが?」
うろんな目をしている慧を置いて、のこのことリビングの一面に設えられた掃き出し窓に近付く。遠くに見える海と、沈む夕陽に照らされる街並みが見える。
「うわ、バルコニー広っ、長っ! オサレ椅子とテーブルまである! つか勝者じゃん、強者の景色ですやん!」
「今日は風強いし冷えるから、出るなよ。ほら、こっち座って」
強者でお母さんじゃん。手招きされて、テンションが上がったまま、広くて長いソファに座る。クッションは外国製みたいな、白地に青い紐で刺繍っぽい模様が描かれた綺麗なもので、この無機質な部屋で唯一温度を感じたので、何となく胸に抱いてみる。
部屋や着ている服の質で思っていたけど、多分慧はかなり良いとこのお坊っちゃんという奴ではなかろうか。
身バレの件もあるから、所属Vタレント同士でもあんまり踏み込んでは尋ねないのが暗黙のルールで、俺も皆に対しては話してくれる分しか聞いてない。
だから、慧のバックグラウンドはあんまり知らないんだよなあと、じっと見上げると、立ったままだった慧はふいっと顔を外した。
「……腹は?」
「減った! なんか頼む? 俺が注文するよ」
ぶっきらぼうな問いかけだが、今日は夕食も共にする予定だったので、さっとスマホを取り出した。泊めてもらう手前、慧が好きなお菓子やジュースは手土産に持って来たけど、そのくらいはしないと立つ瀬がない。
「……好き嫌いなければ、適当に作るけど」
「えっ、マジ? 手作り? 嬉しい、俺、お手伝い何でもするよ!」
ばっと顔を上げれば、慧はスンとした顔をしていた。え、どういう感情? ぶぶ漬け理論的に真に受けんなってこと?
わーっと盛り上がって楽しく、相方とレッツクッキングな流れと思っていただけに怯む。
「慧さん?」
「今、何でもって……」
「え? あ、ごめん、料理あんまり得意じゃないから、出来ることを精一杯やらせていただきます~」
そう揉み手をすると、慧はようやくハッとしたように頷いてキッチンへと向かった。
「慧は自炊得意なんだ?」
「まあ、体作りのために」
「確かに良い体してるもんな。ダンスのためだろ」
僧帽筋を確かめるように軽く叩くと、冷蔵庫の取っ手を握り締めたのかミシッと音がして、慧の握力ゴリラにまた引く。
「……俺にはダンスしかないし」
食材を取り出しながらボソッと呟いた慧の声は、どこか拗ねて卑屈に響いて、俺は目を丸くした。
「何言ってんの。慧のダンスは誰より本当にかっこいいし、それ以外にも慧にはすごいところたくさんあるよ!」
キッチンカウンターに食材を置いた慧の背中に触れて覗き込むと、その顔が見る間に赤くなっていく。褒められて照れてるらしい。
一歳しか違わないけど、慧のこういうところは素直で可愛い。
「声も良いでしょ、歌上手いし、顔もかっこいいし、ストイックで努力家、優しくて面倒見が良いし、スポーツ万能、ふが」
「ちょ、……っと黙って」
片手で口を塞がれ、フガフガと抗議する。口や頬に触れた手の平が熱くてびっくりする。
慧ってばガチ照れですやん。意外と褒められなれてない節があって、現に覗き見える耳まで赤い。
「……手伝い必要になったら呼ぶから、カズイはソファで待機して、テレビでも見てて」
ぐいぐいと押され、キッチンから放り出される。お世辞と思われて、不快にさせたのだろうか。そうだったら悪いことをした。後でお世辞じゃないって、伝えるタイミングがあれば良いけど。
カウンターの向こうで、忙しなく動いている慧を何となく目で追いながら、壁にかけられたシアターみたいなスマートテレビで、コンテンツを再生した。
「カズイ、ちょっと味見……って、うわ、何見てんの」
「せっかくだし、昨日の慧の作業雑談のアーカイブ~。慧のガワ、新衣装やっぱすごくいいね。ママさん神絵師だわ」
画面の中で表情を変える星降慧のアバターは、銀髪と深い青の瞳の、神秘的で孤高の暗殺者の設定だ。
ちなみに俺の花翠のアバターは、毛先と虹彩に淡い桜色でアクセントを入れた水色の髪と瞳の、昼は優しい下町の小さな薬屋さんで、夜は裏稼業専門のお薬屋さん兼治療屋を営んでいる設定だ。
キャラ設定的にも二人はちょっと因縁のある相棒となっている。
「この鼻歌ってさ、何年か前に流行ったやつだよな。俺も好きな曲だ」
「っ、そうだけど、恥ずかしいからもう終わり! 相方に目の前で雑談配信見られるとか、どんな拷問だよ」
ぶちっとアプリごと強引に消されて、ブーイングをかます。
「なんだよ、面白かったのに~」
「へぇ、じゃあ飯はカズイの配信見ながら食おう」
「あっ、味見だっけ? 何か手伝おっか」
「カズイの配信見ながら飯食うからな」
ぞろぞろとキッチンに向かうと、フライパンから良い匂いが漂ってくる。
「何これ、美味そう!」
「……サーモンといくらのクリームパスタ。塩加減ど?」
スプーンに少しクリームソースを掬って差し出して来たので、ぱくりと齧ると、濃厚なクリームと玉ねぎの甘みが最高に美味い。
「最高に美味いっす」
「ふ~ん、じゃあこれで仕上げるわ」
「この間さ、ちょうどリスナーさんたちと、冬になるとクリーム系パスタ食べたくなるって盛り上がってたから、ほんと嬉しい」
「へ~。あ、これ持ってって」
ふやっとふやけたみたいな笑みを一瞬浮かべ、慧はサラダボウルを手渡して来た。慧は天邪鬼みたいなところがある分、時々素直に感情を出した時は破壊力がヤバい。
こういうのを見られるのも相方の特権だなあと、しみじみしながら今のテーブルにサラダや食器を並べていく。
「ん~! うまぁ! 慧様、神!」
「ふふん」
仕上げにふんだんに散らされたいくらと海苔、大葉がたまらないクリームパスタは絶品で、調子良く褒めると、慧は満更でもない顔をした。
「チキンのサラダもプロみたい。料理上手ですごいね」
「チキンは出来合いだし、ネットのレシピ通りに作れば誰でも出来るよ」
謙遜しちゃってまあ、とパクパク食べていると、慧が動きを止めてボーッとこっちを見ているので、首を傾げる。
「……美味い?」
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「ふーん……、そう」
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