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8 ドライブ付き合ってよ
「鴫原、だよな」
そう声を掛けた青年は、焦燥を滲ませた顔をしていた。
「ち、がいます……」
咄嗟に顔を背けて歩き出す。心臓が耳に移動して来たのかと言うくらい、どくどくと鳴って冷や汗が出て来た。
「待って……!」
後から手首を掴まれ、ゾワッと鳥肌が立ち足が止まる。
「鴫原、待って、頼むから……!」
「離せっ! 違うって言ってんだろ!」
掴まれた手を振り払おうとしたけれど、手首に食い込む力が強くて外せない。
「俺が分かんない訳無いだろうが! 友達だろう!」
「は? 友達?」
青年は桧木といって、確かに高校時代に同じグループでつるんでいた。友達だとも思っていた。高三のあの日までは。
「誰が誰の友達だって……?」
「鴫原、俺の話を……」
掴まれていない方の手で、桧木の胸倉を掴んで引き寄せる。
「お前らのしたこと、俺は一生忘れないから」
「……っ、……鴫原」
何故、こいつが絶望して傷ついた顔をするのか。人にあんなに酷いことしておいて。
周囲のざわつきに胸倉から手を離し、場を離れようと踵を返す。
「鴫原、ごめん。一回だけ俺にチャンスをくれ。これ番号」
またもや手を掴まれて、無理やりに名刺を握らされる。
「いい加減、しつこいって―」
「その人に触んな」
ぐいっと肩を抱き寄せられ、広い背中に隠される。見上げた先に居たのは、慧だった。
「ごめん、パーキング混んでて時間かかった。帰ろ」
「う、ん。ありがとう……」
振り向いた慧が庇うように、俺の背を包み込んで促す。その顔はいつもの顔で、不覚にも何故か涙が出そうになった。
すぐそこに路駐してある車に乗り込む。桧木がもう一度、何かを叫んだ。
「あいつ、なに? 本当しつこいな、知り合い?」
「……誰かと勘違いしてるみたい。行こう、慧」
慧はチラッと桧木を見てから、車を発進させた。俺はサイドミラーは見なかった。
だって俺はもう『鴫原』じゃなくて、『空原花翠』だから。手の中の名刺をぐしゃりと潰して、ブルゾンのポッケに突っ込んだ。
「あれ、慧、どこ向かってる?」
「んー、適当」
しばらく無言で流れる景色を見ていたけれど、帰り道とは全然違うことに気づく。
「まだ早いし、いいじゃん。明日はレッスンないし、配信夜からでしょ?」
「午後に佐々井さんと反省会あるだろ」
「午後はそれだけだから、全然余裕じゃん。ドライブ付き合ってよ」
甘い声の中にある有無を言わさないような響き、こういう話し方をする時の慧は、絶対引かないマンで我を通すことはよく分かっている。
そもそもハンドルを握られている時点で拒否権なんてある訳無いし、気分は最悪だから悪い提案ではない。
「じゃあさ、コンビニかどっかで、温かいの買いたい」
「りょーかーい」
途中でコンビニで、慧は炭酸、俺は甘いカフェラテを買って、また車は走り出す。
「大分来たよね? マジで何処向かってんの?」
「もうすぐー」
程なく着いたのは、たくさんのイルミネーションで飾られた大きな公園だった。
「もうちょっとで閉園だけど、行こう」
「う、うん」
車から降りた慧がいそいそと助手席を開けて、手を差し出した。常に無い行動にびっくりしつつも、つい流れでその手を取る。
「カズイ、早く」
「わ、待って」
少しわくわくしたような慧に引っ張られ、早足で園内に駆け込む。園内は色とりどりの電飾で輝き、一瞬全部を忘れて見惚れる。
「わー、すっげー、イルミ見たの百年ぶりかも……」
「へー。俺、初めて」
さらっとそんなことを言いながら、慧は俺の手を繋いだまま順路を辿る。
閉園が近いけど、それなりにカップルがたくさん居て、そわそわと繋がれた手と慧の顔を交互に見る。
「なに?」
「や、あの、手……」
なんで繋いだままとか、離した方が良いとか、何故か言葉に出来ずに、黙って慧を見てしまう。委ねてしまうなんて、ズルいやり方だと思った。
「やーだよ。寒いから離さねー」
慧は上着のポッケに、繋いだ手を突っ込んだ。一歩分距離がまた近づいた。
肌が白い慧は、確かに鼻先を赤くしていて寒そうだ。そんな理由を見つけて、離さなくて良いことに安堵する。
「ん……、この方があったかい、かも」
「だろー。あ、なんか悠みたいな配色のイルミ」
「ほんとだ。あっ、あっちに蓮くんカラーだ!」
「俺らのカラーも探そうぜ」
慧と笑い合って、歩く速度を速めて、光の中を歩いていく。青や赤の光が、マスクを下ろしている慧の顔を彩っている。
「なぁに?」
「……いや、綺麗だなって」
じっと見過ぎたのだろう、慧がこちらを見下ろす。イルミネーションなんてロマンチックな場所だからだろうか。
慧の声も瞳も、いつもと全然違って甘い気がする。そんな訳ないのに。優しくて甘い甘い表情の慧から目が離せない。
「何が綺麗なの?」
大分人通りが少なくなって、たまに通るカップルも自分たちの世界にどっぷり浸ってる。だから、多分当てられてるんだ、慧は。
そっと頬に慧の大きな手が触れる。繋いだ手はそのまま、まるで抱き合うくらい近いのに、離れられない。
慧の色素の薄い瞳に、たくさんの色が反射していて、星が瞬いてるみたいで見惚れてしまう。
「……イルミネーション」
「……本当? イルミネーション見てなかったじゃん」
とろっと溶けたみたいな笑みが浮かぶ。寒いなんて言った癖に熱い指先が、目元を柔らかく撫でる。
「見てたよ……」
吐いた息が白く闇に消えていく。このまま、あともう一歩進めば、簡単にその胸の中に飛び込める距離だ。
それから背伸びすれば、簡単に鼻先もぶつかるだろう。
「ふーん。……イルミばっか見て、妬いちゃいそう」
「……いや、イルミ見に来たんだろ」
無茶苦茶なことを言いながら、慧はそっと俺の手首を持ち上げた。少し袖を捲って、眉をぎゅっと顰める。
「赤くなってる」
「そう言えば、結構な力で握られたから」
「許せねぇ」
ものすごく怖い顔をしながら、慧は優しく柔らかく手首を撫でるという器用な真似をした。
「消毒してい?」
「……消毒?」
血も出ていないのに、何を消毒するのかと首を傾げる。薄く笑った慧は、おもむろに俺の手首を持ち上げた。
「っ!?」
何をとは聞く暇も無かった。手首に慧の薄めの唇が押し当てられる。
その熱さに、びりっと背中が痺れて震えた。唇は少しずつ移動して、手首を囲むように一周回る。
唇が触れる度、体がビクビクと跳ねてしまい、繋いだままの手からきっとバレてしまっているだろう。
「慧……っ」
「誰にも、触られて欲しくない」
最初の地点、手首の内側に戻った慧の唇が強く肌を吸う。
「っぁ、慧……!」
「でも、俺だけは許して欲しい」
ちゅっと唇が離れていく。腰が抜けて、がくんと膝が折れるのを抱き留めたのは、慧の逞しい腕だった。
「……って言ったら、困らせちゃうかな」
三日月に細められた瞳は甘いのに、どこか雄臭い切実さを覗かせた笑み。
怖いと震えたのは、弱い心で。そのまま飛び込みたいと思ったのは、素直な心で。
でも、蘇った桧木の顔、そこから巻き戻るように流れ込んだ記憶に、冷水を浴びた気持ちになった俺は、ギクリと身を強張らせた。
「カズイ?」
「……、っ」
何もかも受け入れることなんて、出来なかった。どこまでも過去が追いかけて来て、震えるほど怖い。
「カズイ……」
不安げな表情をした慧から、身を離す。タイミング良く流れた閉園案内に、夢みたいな時間は終わりを告げる。
「帰ろう、慧」
「うん……」
何もかも拒絶したまま、その癖、繋いだ手だけは離せずに、俺は歩き出した。
そう声を掛けた青年は、焦燥を滲ませた顔をしていた。
「ち、がいます……」
咄嗟に顔を背けて歩き出す。心臓が耳に移動して来たのかと言うくらい、どくどくと鳴って冷や汗が出て来た。
「待って……!」
後から手首を掴まれ、ゾワッと鳥肌が立ち足が止まる。
「鴫原、待って、頼むから……!」
「離せっ! 違うって言ってんだろ!」
掴まれた手を振り払おうとしたけれど、手首に食い込む力が強くて外せない。
「俺が分かんない訳無いだろうが! 友達だろう!」
「は? 友達?」
青年は桧木といって、確かに高校時代に同じグループでつるんでいた。友達だとも思っていた。高三のあの日までは。
「誰が誰の友達だって……?」
「鴫原、俺の話を……」
掴まれていない方の手で、桧木の胸倉を掴んで引き寄せる。
「お前らのしたこと、俺は一生忘れないから」
「……っ、……鴫原」
何故、こいつが絶望して傷ついた顔をするのか。人にあんなに酷いことしておいて。
周囲のざわつきに胸倉から手を離し、場を離れようと踵を返す。
「鴫原、ごめん。一回だけ俺にチャンスをくれ。これ番号」
またもや手を掴まれて、無理やりに名刺を握らされる。
「いい加減、しつこいって―」
「その人に触んな」
ぐいっと肩を抱き寄せられ、広い背中に隠される。見上げた先に居たのは、慧だった。
「ごめん、パーキング混んでて時間かかった。帰ろ」
「う、ん。ありがとう……」
振り向いた慧が庇うように、俺の背を包み込んで促す。その顔はいつもの顔で、不覚にも何故か涙が出そうになった。
すぐそこに路駐してある車に乗り込む。桧木がもう一度、何かを叫んだ。
「あいつ、なに? 本当しつこいな、知り合い?」
「……誰かと勘違いしてるみたい。行こう、慧」
慧はチラッと桧木を見てから、車を発進させた。俺はサイドミラーは見なかった。
だって俺はもう『鴫原』じゃなくて、『空原花翠』だから。手の中の名刺をぐしゃりと潰して、ブルゾンのポッケに突っ込んだ。
「あれ、慧、どこ向かってる?」
「んー、適当」
しばらく無言で流れる景色を見ていたけれど、帰り道とは全然違うことに気づく。
「まだ早いし、いいじゃん。明日はレッスンないし、配信夜からでしょ?」
「午後に佐々井さんと反省会あるだろ」
「午後はそれだけだから、全然余裕じゃん。ドライブ付き合ってよ」
甘い声の中にある有無を言わさないような響き、こういう話し方をする時の慧は、絶対引かないマンで我を通すことはよく分かっている。
そもそもハンドルを握られている時点で拒否権なんてある訳無いし、気分は最悪だから悪い提案ではない。
「じゃあさ、コンビニかどっかで、温かいの買いたい」
「りょーかーい」
途中でコンビニで、慧は炭酸、俺は甘いカフェラテを買って、また車は走り出す。
「大分来たよね? マジで何処向かってんの?」
「もうすぐー」
程なく着いたのは、たくさんのイルミネーションで飾られた大きな公園だった。
「もうちょっとで閉園だけど、行こう」
「う、うん」
車から降りた慧がいそいそと助手席を開けて、手を差し出した。常に無い行動にびっくりしつつも、つい流れでその手を取る。
「カズイ、早く」
「わ、待って」
少しわくわくしたような慧に引っ張られ、早足で園内に駆け込む。園内は色とりどりの電飾で輝き、一瞬全部を忘れて見惚れる。
「わー、すっげー、イルミ見たの百年ぶりかも……」
「へー。俺、初めて」
さらっとそんなことを言いながら、慧は俺の手を繋いだまま順路を辿る。
閉園が近いけど、それなりにカップルがたくさん居て、そわそわと繋がれた手と慧の顔を交互に見る。
「なに?」
「や、あの、手……」
なんで繋いだままとか、離した方が良いとか、何故か言葉に出来ずに、黙って慧を見てしまう。委ねてしまうなんて、ズルいやり方だと思った。
「やーだよ。寒いから離さねー」
慧は上着のポッケに、繋いだ手を突っ込んだ。一歩分距離がまた近づいた。
肌が白い慧は、確かに鼻先を赤くしていて寒そうだ。そんな理由を見つけて、離さなくて良いことに安堵する。
「ん……、この方があったかい、かも」
「だろー。あ、なんか悠みたいな配色のイルミ」
「ほんとだ。あっ、あっちに蓮くんカラーだ!」
「俺らのカラーも探そうぜ」
慧と笑い合って、歩く速度を速めて、光の中を歩いていく。青や赤の光が、マスクを下ろしている慧の顔を彩っている。
「なぁに?」
「……いや、綺麗だなって」
じっと見過ぎたのだろう、慧がこちらを見下ろす。イルミネーションなんてロマンチックな場所だからだろうか。
慧の声も瞳も、いつもと全然違って甘い気がする。そんな訳ないのに。優しくて甘い甘い表情の慧から目が離せない。
「何が綺麗なの?」
大分人通りが少なくなって、たまに通るカップルも自分たちの世界にどっぷり浸ってる。だから、多分当てられてるんだ、慧は。
そっと頬に慧の大きな手が触れる。繋いだ手はそのまま、まるで抱き合うくらい近いのに、離れられない。
慧の色素の薄い瞳に、たくさんの色が反射していて、星が瞬いてるみたいで見惚れてしまう。
「……イルミネーション」
「……本当? イルミネーション見てなかったじゃん」
とろっと溶けたみたいな笑みが浮かぶ。寒いなんて言った癖に熱い指先が、目元を柔らかく撫でる。
「見てたよ……」
吐いた息が白く闇に消えていく。このまま、あともう一歩進めば、簡単にその胸の中に飛び込める距離だ。
それから背伸びすれば、簡単に鼻先もぶつかるだろう。
「ふーん。……イルミばっか見て、妬いちゃいそう」
「……いや、イルミ見に来たんだろ」
無茶苦茶なことを言いながら、慧はそっと俺の手首を持ち上げた。少し袖を捲って、眉をぎゅっと顰める。
「赤くなってる」
「そう言えば、結構な力で握られたから」
「許せねぇ」
ものすごく怖い顔をしながら、慧は優しく柔らかく手首を撫でるという器用な真似をした。
「消毒してい?」
「……消毒?」
血も出ていないのに、何を消毒するのかと首を傾げる。薄く笑った慧は、おもむろに俺の手首を持ち上げた。
「っ!?」
何をとは聞く暇も無かった。手首に慧の薄めの唇が押し当てられる。
その熱さに、びりっと背中が痺れて震えた。唇は少しずつ移動して、手首を囲むように一周回る。
唇が触れる度、体がビクビクと跳ねてしまい、繋いだままの手からきっとバレてしまっているだろう。
「慧……っ」
「誰にも、触られて欲しくない」
最初の地点、手首の内側に戻った慧の唇が強く肌を吸う。
「っぁ、慧……!」
「でも、俺だけは許して欲しい」
ちゅっと唇が離れていく。腰が抜けて、がくんと膝が折れるのを抱き留めたのは、慧の逞しい腕だった。
「……って言ったら、困らせちゃうかな」
三日月に細められた瞳は甘いのに、どこか雄臭い切実さを覗かせた笑み。
怖いと震えたのは、弱い心で。そのまま飛び込みたいと思ったのは、素直な心で。
でも、蘇った桧木の顔、そこから巻き戻るように流れ込んだ記憶に、冷水を浴びた気持ちになった俺は、ギクリと身を強張らせた。
「カズイ?」
「……、っ」
何もかも受け入れることなんて、出来なかった。どこまでも過去が追いかけて来て、震えるほど怖い。
「カズイ……」
不安げな表情をした慧から、身を離す。タイミング良く流れた閉園案内に、夢みたいな時間は終わりを告げる。
「帰ろう、慧」
「うん……」
何もかも拒絶したまま、その癖、繋いだ手だけは離せずに、俺は歩き出した。
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