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9 フラフープするのか? 俺以外のヤツと
「カズカズ、どした? 調子悪いんか?」
ダンスレッスンの合間に、悠くんが少し眉を下げて尋ねてきた。
「いやっ、絶好調!」
取り繕ってキビキビとスクワットして見せると、悠くんはあからさまに顔を顰めて、俺の肩を組んでスタジオから連れ出した。
そのまま休憩スペースのベンチまで連れて行って、自販機からスポドリを買って投げて寄越す。パシっとそれを受け止めると、悠くんは隣にどかっと座った。
「俺、リーダー。リーダーの言うことは絶対」
「え、急に関白宣言するじゃん」
「リーダーの言うことは絶対、はい復唱」
「この時代に良くないよ? え、昭和から来た?」
悠くんはじろりとこちらを見て、また肩を組んできた。陽キャ代表、距離近くて怖い。
「なんか困ってることは相談せえ。仲間やろがい」
「……悠くん」
「お兄ちゃん、寂しいやろがい」
茶化した口調とは裏腹に、真摯な瞳に言葉に詰まる。この人はずっと変わらない。今も昔も、辛い時に救ってくれる存在だ。
「ごめん……。プライベートのこと、持ち込み過ぎた。俺らは楽しく見せる仕事なのにね」
「まあ、それはそう。でも、人間誰しも苦しいことはあるし、ままならん時もある。そういう時こそ、仲間の出番じゃろがい」
パチっとデコピンされて、結構な強さに額を擦る。
「俺も蓮も心配してるし、慧なんか、そわそわウジウジうるせーったら」
「……慧、何か言ってたの?」
「慧は何も言わんよ? 何、慧がなんかやらかしたか?」
悠くんが目をぱちくりさせたので、慌てて首を振ると同時に、一瞬だけ湧いた黒い気持ちに自己嫌悪する。
「あいつは態度がうるせーのなんのって。心配で心配で、お前に構いたいのに出来ない感じ。あれだ、犬のじたじたみたいなやつ」
「……犬」
確かに慧って犬っぽいところあるかも。ふとささくれだった心が、緩んでいく。
「無理にとは言わないけど、いつでも力になる。蓮も同じ気持ちだよ。あいつなんか、今日辺り飯誘おうかなって言ってたし」
蓮くんはチャラいし、よくからかってくるけど、すごく良く見ててくれるし面倒見が良い。悠くんと蓮くんは、本当の兄みたいな存在だ。
「てゆーか、いっそ今日は皆で飯行くか! 皆、配信夜からだろ。多少時間あるじゃん」
「ええ、悪いよ。急に迷惑じゃ」
「さんせ~。行こうぜ~」
ひょこっと廊下の角から蓮くんが顔を出した。いつから聞いてたんだ。
と蓮くんの後に、アッシュの髪がチラッと覗く。
「なんだ、全員集合じゃん」
悠くんがカラッと笑って、夕方レッスン終わりに皆でご飯に行くことが決まったのだった。
あれから一週間、俺は絶不調である。原因は良く分かってる。過去のトラウマが蘇ったせいで、全然眠れてない。
あともう一つ。慧のこと。その二つで、元々少ないキャパは完全にオーバー。俺はそう、シングルタスクしか出来ない人間なんで。
なんて自嘲しつつ、表面を取り繕ってやり過ごそうとしている。
「うぃ~、お疲れ~」
個室居酒屋に入って、ようやく気兼ねなく話せるようになった俺たちは乾杯をした。苗字組は二人とも酒が強く、俺と慧は普通に酔う。一番強いのは蓮くんだ。
「カズイ、どうぞ」
慧が熱々唐揚げを取り分けて、レモンを絞ってくれたので、有り難くいただく。この一週間、若干の過保護というか腫れ物扱いな気がする。
表情はスンとしたままの慧は、唐揚げを齧ってアチッと呟いた。
「唐揚げレモン戦争するぅ?」
「俺とカズイはレモン派、蓮はナシ派、悠はどっちでも大丈夫派だから、レモン派の圧勝だね」
蓮くんの挑発をしらっと流して、慧はさらに俺たちの唐揚げにレモンを絞る。
「おう上等だァ、ついでにきのこたけのこ戦争もやろうやぁ」
「無理無理、悠はどっちでもだし、俺はカズイと同じ派閥だから。蓮は絶対勝ち目ないわ」
バチバチとじゃれ合う二人に笑いながら、熱々の内に唐揚げを頬張る。
「カズイ信者め」
「ん? 信者?」
「唐揚げ気に入ったでしょ、これも食べな」
「あ゛っ、おまっ!?」
蓮くんの唐揚げにレモンをかけた慧が、皿を手渡してくる。悠くんは我関せず、生ビールのジョッキを豪快に開けて、ぷわーっとにっこにこの息を吐いた。
四人揃うと全員クセ強自由人で、あっと言う間にカオスになるけど、俺はこの空間がすごく好きで大切だ。
「あ、カズ、明日から二連休じゃん? 俺も明日は休みだから、久し振りにやろうぜ」
蓮くんが色気のある切れ長の目をニッと笑ませた。その誘いにピンと来て、グラスを置いて身を乗り出す。
「やるやる! いつもんとこ?」
「は、何? 何をやんの?」
食い気味に返事をすると、隣の慧がムッとした顔で割って入って来た。
「あ、フ」
「慧は明日、悠と他ユニと企画あるだろ。おっしえまっせ~ん」
言葉を遮って、ベロベロバーと蓮くんが意地悪な顔をすると、慧はぎっとこちらを見た。
「フって、何? 不埒なこと?」
「馬鹿慧、不埒ってなんだよ。どう考えても、フラフープだろ、な、カズカズ」
焼き鳥を頬張りながら、悠くんがしみじみと頷く。悠くんは時々脳死トークを繰り広げるため、蓮くんと俺はしらっと眺めたけど、慧がピキった。
「駄目だ駄目だ、二人きりでフラフープとか! 不埒だろうが!」
「いや、フラフープへの熱い風評被害」
蓮くんがツッコミながら、追加のドリンクをオーダーする。
意味の分からんところで白熱してしまった会話を聞きながらメニューを見ていると、ぎゅっと服の裾を握り込まれる。
「フラフープするのか? 俺以外のヤツと」
「フラフープへの熱意高くて草ァ」
「あれ、ちょっと待った。慧、酔ってるな?」
「俺のウィスキー飲ませた。ウーロン茶っつって」
慧の目元がとろんとしているのに気づくと、悠くんがドヤ顔をした。
「えっ、今日の配信大丈夫か?」
「今日は無いよ。だから家来ればいい」
服の裾をにぎにぎしながら、首を傾げた慧に絶句する。
「んぐふふ、慧ちゃんは酔うと可愛くなるよな」
「は? 黙れよ悠」
「えぇ、辛辣ぅ……」
ニヤニヤした悠くんをばっさり冷たい顔で切り捨て、慧はもう一度潤んだ目元でこっちを見た。
「あっ、そろそろ解散か。十時前には開始せな。じゃあカズ、明日一時集合な」
「うん。どうしよ、慧、ほら、立てるか?」
「ん、カズイ、連れてって」
また甘えたみたいな仕草で服をにぎにぎされて、元凶の悠くんを見ると、良い笑顔でサムズアップされた。
「ちょ、悠くん、せめてタクシーまでは運んでよ」
「りょ~かい~す」
ずっと服の裾をにぎにぎする慧を、悠くんと協力してタクシーに押し込む。後部座席に大きな体を縮めて小さく収まり、チワワみたいな瞳で慧はこちらを見上げた。
「一緒帰んないの……?」
「はああ、……俺が送ってくから、二人ともお疲れ。蓮くんはまた明日」
「お疲れ~! ゆっくり休めよ~」
によによしている悠くんと蓮くんを睨むけど、二人は訳知り顔で手を振った。
タクシーに乗り込むと、慧はへらっと笑ってから、運転手に住所を告げる。
送るほど酔ってないのでは? そう思った時には時遅し、タクシーは出発してしまっていた。
ダンスレッスンの合間に、悠くんが少し眉を下げて尋ねてきた。
「いやっ、絶好調!」
取り繕ってキビキビとスクワットして見せると、悠くんはあからさまに顔を顰めて、俺の肩を組んでスタジオから連れ出した。
そのまま休憩スペースのベンチまで連れて行って、自販機からスポドリを買って投げて寄越す。パシっとそれを受け止めると、悠くんは隣にどかっと座った。
「俺、リーダー。リーダーの言うことは絶対」
「え、急に関白宣言するじゃん」
「リーダーの言うことは絶対、はい復唱」
「この時代に良くないよ? え、昭和から来た?」
悠くんはじろりとこちらを見て、また肩を組んできた。陽キャ代表、距離近くて怖い。
「なんか困ってることは相談せえ。仲間やろがい」
「……悠くん」
「お兄ちゃん、寂しいやろがい」
茶化した口調とは裏腹に、真摯な瞳に言葉に詰まる。この人はずっと変わらない。今も昔も、辛い時に救ってくれる存在だ。
「ごめん……。プライベートのこと、持ち込み過ぎた。俺らは楽しく見せる仕事なのにね」
「まあ、それはそう。でも、人間誰しも苦しいことはあるし、ままならん時もある。そういう時こそ、仲間の出番じゃろがい」
パチっとデコピンされて、結構な強さに額を擦る。
「俺も蓮も心配してるし、慧なんか、そわそわウジウジうるせーったら」
「……慧、何か言ってたの?」
「慧は何も言わんよ? 何、慧がなんかやらかしたか?」
悠くんが目をぱちくりさせたので、慌てて首を振ると同時に、一瞬だけ湧いた黒い気持ちに自己嫌悪する。
「あいつは態度がうるせーのなんのって。心配で心配で、お前に構いたいのに出来ない感じ。あれだ、犬のじたじたみたいなやつ」
「……犬」
確かに慧って犬っぽいところあるかも。ふとささくれだった心が、緩んでいく。
「無理にとは言わないけど、いつでも力になる。蓮も同じ気持ちだよ。あいつなんか、今日辺り飯誘おうかなって言ってたし」
蓮くんはチャラいし、よくからかってくるけど、すごく良く見ててくれるし面倒見が良い。悠くんと蓮くんは、本当の兄みたいな存在だ。
「てゆーか、いっそ今日は皆で飯行くか! 皆、配信夜からだろ。多少時間あるじゃん」
「ええ、悪いよ。急に迷惑じゃ」
「さんせ~。行こうぜ~」
ひょこっと廊下の角から蓮くんが顔を出した。いつから聞いてたんだ。
と蓮くんの後に、アッシュの髪がチラッと覗く。
「なんだ、全員集合じゃん」
悠くんがカラッと笑って、夕方レッスン終わりに皆でご飯に行くことが決まったのだった。
あれから一週間、俺は絶不調である。原因は良く分かってる。過去のトラウマが蘇ったせいで、全然眠れてない。
あともう一つ。慧のこと。その二つで、元々少ないキャパは完全にオーバー。俺はそう、シングルタスクしか出来ない人間なんで。
なんて自嘲しつつ、表面を取り繕ってやり過ごそうとしている。
「うぃ~、お疲れ~」
個室居酒屋に入って、ようやく気兼ねなく話せるようになった俺たちは乾杯をした。苗字組は二人とも酒が強く、俺と慧は普通に酔う。一番強いのは蓮くんだ。
「カズイ、どうぞ」
慧が熱々唐揚げを取り分けて、レモンを絞ってくれたので、有り難くいただく。この一週間、若干の過保護というか腫れ物扱いな気がする。
表情はスンとしたままの慧は、唐揚げを齧ってアチッと呟いた。
「唐揚げレモン戦争するぅ?」
「俺とカズイはレモン派、蓮はナシ派、悠はどっちでも大丈夫派だから、レモン派の圧勝だね」
蓮くんの挑発をしらっと流して、慧はさらに俺たちの唐揚げにレモンを絞る。
「おう上等だァ、ついでにきのこたけのこ戦争もやろうやぁ」
「無理無理、悠はどっちでもだし、俺はカズイと同じ派閥だから。蓮は絶対勝ち目ないわ」
バチバチとじゃれ合う二人に笑いながら、熱々の内に唐揚げを頬張る。
「カズイ信者め」
「ん? 信者?」
「唐揚げ気に入ったでしょ、これも食べな」
「あ゛っ、おまっ!?」
蓮くんの唐揚げにレモンをかけた慧が、皿を手渡してくる。悠くんは我関せず、生ビールのジョッキを豪快に開けて、ぷわーっとにっこにこの息を吐いた。
四人揃うと全員クセ強自由人で、あっと言う間にカオスになるけど、俺はこの空間がすごく好きで大切だ。
「あ、カズ、明日から二連休じゃん? 俺も明日は休みだから、久し振りにやろうぜ」
蓮くんが色気のある切れ長の目をニッと笑ませた。その誘いにピンと来て、グラスを置いて身を乗り出す。
「やるやる! いつもんとこ?」
「は、何? 何をやんの?」
食い気味に返事をすると、隣の慧がムッとした顔で割って入って来た。
「あ、フ」
「慧は明日、悠と他ユニと企画あるだろ。おっしえまっせ~ん」
言葉を遮って、ベロベロバーと蓮くんが意地悪な顔をすると、慧はぎっとこちらを見た。
「フって、何? 不埒なこと?」
「馬鹿慧、不埒ってなんだよ。どう考えても、フラフープだろ、な、カズカズ」
焼き鳥を頬張りながら、悠くんがしみじみと頷く。悠くんは時々脳死トークを繰り広げるため、蓮くんと俺はしらっと眺めたけど、慧がピキった。
「駄目だ駄目だ、二人きりでフラフープとか! 不埒だろうが!」
「いや、フラフープへの熱い風評被害」
蓮くんがツッコミながら、追加のドリンクをオーダーする。
意味の分からんところで白熱してしまった会話を聞きながらメニューを見ていると、ぎゅっと服の裾を握り込まれる。
「フラフープするのか? 俺以外のヤツと」
「フラフープへの熱意高くて草ァ」
「あれ、ちょっと待った。慧、酔ってるな?」
「俺のウィスキー飲ませた。ウーロン茶っつって」
慧の目元がとろんとしているのに気づくと、悠くんがドヤ顔をした。
「えっ、今日の配信大丈夫か?」
「今日は無いよ。だから家来ればいい」
服の裾をにぎにぎしながら、首を傾げた慧に絶句する。
「んぐふふ、慧ちゃんは酔うと可愛くなるよな」
「は? 黙れよ悠」
「えぇ、辛辣ぅ……」
ニヤニヤした悠くんをばっさり冷たい顔で切り捨て、慧はもう一度潤んだ目元でこっちを見た。
「あっ、そろそろ解散か。十時前には開始せな。じゃあカズ、明日一時集合な」
「うん。どうしよ、慧、ほら、立てるか?」
「ん、カズイ、連れてって」
また甘えたみたいな仕草で服をにぎにぎされて、元凶の悠くんを見ると、良い笑顔でサムズアップされた。
「ちょ、悠くん、せめてタクシーまでは運んでよ」
「りょ~かい~す」
ずっと服の裾をにぎにぎする慧を、悠くんと協力してタクシーに押し込む。後部座席に大きな体を縮めて小さく収まり、チワワみたいな瞳で慧はこちらを見上げた。
「一緒帰んないの……?」
「はああ、……俺が送ってくから、二人ともお疲れ。蓮くんはまた明日」
「お疲れ~! ゆっくり休めよ~」
によによしている悠くんと蓮くんを睨むけど、二人は訳知り顔で手を振った。
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