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26 毛糸の話2
中学三年生の頃だった。ネットで覚えた、人に好感を持ってもらえる振る舞い方をして一週間、事態はなんと余計に悪化した。
すごくしつこいのに好かれた挙句、その子は彼氏持ちで、その彼氏が結構ヤンチャな奴で、俺は相当虐められたし、女の子にストーカーされた。
俺が相手にしないとなると、女の子も頭のおかしい嫌がらせをして来た。俺が変態みたいに思われるような、質の悪いやつだった。
それまでちやほやしていた女子も、一気に手の平を返して、男子はざまあと嘲笑った。
それで、俺はなんかもう疲れた。ただ、全員に嫌われると、それはそれで楽なものに思えた。
それならいっそもう誰にも近づかれたくないと、出来るだけ顔が隠れるくらい髪を伸ばして、ワックスでベタベタに見えるようにして、陰気で汚く見えるようにしたら、周りから人は居なくなった。
やっぱり俺は容姿しか見られないんだと納得した。
「慧斗くん、あのね、お話を聞いてほしいの」
家政婦の道江さんが、真剣な顔で切り出したのは、高校進学の直前だった。エスカレーター式の学校だったため、受験の心配もなく、一応それを区切りとして、両親の離婚手続きが終わる頃だった。
「今まで私と契約していたあなたのお父様から、今月いっぱいで契約を解除したいとのお話がありました」
「え……?」
俺には父と母からもらった大学卒業までのまとまった養育費と、生前贈与の大金、父方の一族が保有しているマンション一室の譲渡がなされ、それを持って両親とは一切の関わりが無くなると決まり、来月から新居で一人で暮らしていくことが決まっていた。
全て整えてくれた弁護士の伯父さんが、後継人にはなってくれたけれど、引き取られるほど互いに情がある訳でも無かったし、道江さんが通ってくれれば十分だと思っていた。
「本当に残念だけれど、私からは貴方の伯父様に、契約の延長をお願いすることは、会社として出来ないの。けれどプラス一ヵ月、延長を貴方のお父様に了承していただいた。その間に、生活の仕方を覚えて欲しいの。私が全部教えるから」
道江さんは六十近くの明るいおばさんで、子どもの頃から家政婦をしてくれている人だった。
いつもにこにこしていた道江さんが珍しくとても真剣な目で、俺と対等に話してくれた。
「生活の仕方? 俺が道江さんを雇えば良いんじゃないの?」
そう首を傾げると、道江さんは悲しそうに首を振った。そもそも未成年の契約は出来ないそうだし、そういうことではないのだそうだ。
「……お客様の事情に口を出すのは良くないことだけれど、慧斗くん、あなたは今、とても家族の繋がりが薄いの。それは分かるよね?」
「うん。捨てられたから、俺に家族は居なくなった」
「……そうね。だからあなたはしばらく、一人で生活しなきゃいけない。生活ってのはね、悪戯にお金を使って成り立つものじゃないのよ。特にあなたは、自分でお金を稼げるようになるまで、限りあるものをやりくりしなきゃいけないし、困った時に簡単に頼れる大人が傍に居ないの」
お金なら派手に遊んだりしなきゃ、数十年暮らせる金額を貰ってるし、家賃の要らない家もある。と言うのは違う気がして、黙って頷いた。
「お金はね、有るに越したことはないし、稼ぐのは難しくて、無くなるのはあっという間なの。だからね、慧斗くんにはちゃんと地に足を着けて、一人でも生きていけるようになって欲しいの」
「……なんで?」
「あなたに幸せになってほしいの。生きて欲しいの」
その頃にはもう道江さんの身長はとっくに追い越していたけど、子供の頃に俺と遊んでくれた時と同じ目をしてた。
「人生ってままならないものでね、人と縁が薄かったり、お金と縁が薄かったり、健康と縁が薄かったり、皆それぞれ苦しみがあるのよ。慧斗くんはたまたま子供の頃から、人の問題で大変だったけれど、あなたがいつか一緒に生きたいと思える人は必ず現れるから。腐らずに、ちゃんと生活をして、真っ当に生きて、幸せになるのよ」
道江さんはそう言って、二ヶ月で俺にスパルタで叩き込んでいった。
料理の作り方、洗濯の仕方、服のたたみ方、掃除の仕方、買い物の仕方に、病院への行き方。道江さんの家事のやり方は、毎日手早く簡単にでも続けられるもので、清潔な家で毎日ご飯を食べてよく寝ることが大事だと、徹底的に躾けられた。
今になってその大事さを理解出来たし、すごく感謝してる。今では全部楽に出来るし覚えたけど、道江さんが残してくれたレシピや、困った時に見るお助けノートはずっと大切に保管している。
そんなこんなで一人で暮らし始めて、高校でも基本持ち上がりの面子だから、相変わらず孤立して過ごす生活が始まって割とすぐ、本当に突然ぽっきり折れた。
ベッドから出られなくなって、ただただ動画を見て、デリバリーを深夜に頼んで、罪悪感や焦燥感と一緒に流し込むだけの日々。
そんな日々が一ヵ月続いて、このまま死ねばいいのになと思うようになった時、スイに出会ったんだ。
スイの歌の動画で久し振りに眠れた俺は、次の日から狂ったように、スイのチャンネルの動画を見始めた。スイの歌を聴くと、不思議とよく眠れた。
スイは同じ高校生で、ゲームの趣味も合って、ダンスも楽しそうで上手で、特に大好きなのは歌だった。
ある日のゲームのライブ配信で、容姿の話になって、俺は初めてコメントしてみた。スイがイケメンって羨ましいな~と、あまりにも能天気に呟いたから。
ハンドルネームは、名前を打つと良く出る誤変換の毛糸にした。
『容姿が良くたって、良いことなんか一個も無かった』
まあ、かまちょ丸出しの恥ずかしい言葉だって、今では思うけど、スイは笑わずにそのコメントを拾い上げた。
「え~、そうなの? えっと、毛糸さん、何か困ってんなら、話だけでも聞きましょうか?」
好奇心でもなく、同情でもなく、感じたのは心遣いだった。まるで仲の良い友達みたいな、軽くても心がある感じ。
『顔が良過ぎて僻まれてる』
だから正気に返って、茶化してコメントを入れた。他の視聴者はざわついてたけど、スイはからっと言った。
「それは僻む奴が悪いから、そういうのは気にする価値無し。体や脳の造りとかは生まれ持った遺伝情報であって、どうにか出来ないもんだから。それを悪く貶す方が間違ってる」
その言葉は、ズバっと俺の胸を割いて、大きな風を吹かせたように思えた。
「個人的には、容姿が良いのは強みだと思うよ。あなたの大きな武器だと思う。たまたま、あなたが今居なきゃいけない場所にクソが多くて、理不尽な思いをしたかもだけど、そこ以外の外の世界の方が広いから、出た方が良いよ、きっと」
目が開いた気がした。俺は皆と違う自分が悪いんだと思ってた。
母親の人形、女子の鑑賞品、男子のサンドバッグ、その価値しか無い自分が駄目なんだと思ってた。
「毛糸さんに、良いことがあるように、祈っておく。そう言った人が、一人居ること、忘れないで」
その日から、スイは俺の神であり、光になった。
俺はようやく、呼吸が出来るようになった。
すごくしつこいのに好かれた挙句、その子は彼氏持ちで、その彼氏が結構ヤンチャな奴で、俺は相当虐められたし、女の子にストーカーされた。
俺が相手にしないとなると、女の子も頭のおかしい嫌がらせをして来た。俺が変態みたいに思われるような、質の悪いやつだった。
それまでちやほやしていた女子も、一気に手の平を返して、男子はざまあと嘲笑った。
それで、俺はなんかもう疲れた。ただ、全員に嫌われると、それはそれで楽なものに思えた。
それならいっそもう誰にも近づかれたくないと、出来るだけ顔が隠れるくらい髪を伸ばして、ワックスでベタベタに見えるようにして、陰気で汚く見えるようにしたら、周りから人は居なくなった。
やっぱり俺は容姿しか見られないんだと納得した。
「慧斗くん、あのね、お話を聞いてほしいの」
家政婦の道江さんが、真剣な顔で切り出したのは、高校進学の直前だった。エスカレーター式の学校だったため、受験の心配もなく、一応それを区切りとして、両親の離婚手続きが終わる頃だった。
「今まで私と契約していたあなたのお父様から、今月いっぱいで契約を解除したいとのお話がありました」
「え……?」
俺には父と母からもらった大学卒業までのまとまった養育費と、生前贈与の大金、父方の一族が保有しているマンション一室の譲渡がなされ、それを持って両親とは一切の関わりが無くなると決まり、来月から新居で一人で暮らしていくことが決まっていた。
全て整えてくれた弁護士の伯父さんが、後継人にはなってくれたけれど、引き取られるほど互いに情がある訳でも無かったし、道江さんが通ってくれれば十分だと思っていた。
「本当に残念だけれど、私からは貴方の伯父様に、契約の延長をお願いすることは、会社として出来ないの。けれどプラス一ヵ月、延長を貴方のお父様に了承していただいた。その間に、生活の仕方を覚えて欲しいの。私が全部教えるから」
道江さんは六十近くの明るいおばさんで、子どもの頃から家政婦をしてくれている人だった。
いつもにこにこしていた道江さんが珍しくとても真剣な目で、俺と対等に話してくれた。
「生活の仕方? 俺が道江さんを雇えば良いんじゃないの?」
そう首を傾げると、道江さんは悲しそうに首を振った。そもそも未成年の契約は出来ないそうだし、そういうことではないのだそうだ。
「……お客様の事情に口を出すのは良くないことだけれど、慧斗くん、あなたは今、とても家族の繋がりが薄いの。それは分かるよね?」
「うん。捨てられたから、俺に家族は居なくなった」
「……そうね。だからあなたはしばらく、一人で生活しなきゃいけない。生活ってのはね、悪戯にお金を使って成り立つものじゃないのよ。特にあなたは、自分でお金を稼げるようになるまで、限りあるものをやりくりしなきゃいけないし、困った時に簡単に頼れる大人が傍に居ないの」
お金なら派手に遊んだりしなきゃ、数十年暮らせる金額を貰ってるし、家賃の要らない家もある。と言うのは違う気がして、黙って頷いた。
「お金はね、有るに越したことはないし、稼ぐのは難しくて、無くなるのはあっという間なの。だからね、慧斗くんにはちゃんと地に足を着けて、一人でも生きていけるようになって欲しいの」
「……なんで?」
「あなたに幸せになってほしいの。生きて欲しいの」
その頃にはもう道江さんの身長はとっくに追い越していたけど、子供の頃に俺と遊んでくれた時と同じ目をしてた。
「人生ってままならないものでね、人と縁が薄かったり、お金と縁が薄かったり、健康と縁が薄かったり、皆それぞれ苦しみがあるのよ。慧斗くんはたまたま子供の頃から、人の問題で大変だったけれど、あなたがいつか一緒に生きたいと思える人は必ず現れるから。腐らずに、ちゃんと生活をして、真っ当に生きて、幸せになるのよ」
道江さんはそう言って、二ヶ月で俺にスパルタで叩き込んでいった。
料理の作り方、洗濯の仕方、服のたたみ方、掃除の仕方、買い物の仕方に、病院への行き方。道江さんの家事のやり方は、毎日手早く簡単にでも続けられるもので、清潔な家で毎日ご飯を食べてよく寝ることが大事だと、徹底的に躾けられた。
今になってその大事さを理解出来たし、すごく感謝してる。今では全部楽に出来るし覚えたけど、道江さんが残してくれたレシピや、困った時に見るお助けノートはずっと大切に保管している。
そんなこんなで一人で暮らし始めて、高校でも基本持ち上がりの面子だから、相変わらず孤立して過ごす生活が始まって割とすぐ、本当に突然ぽっきり折れた。
ベッドから出られなくなって、ただただ動画を見て、デリバリーを深夜に頼んで、罪悪感や焦燥感と一緒に流し込むだけの日々。
そんな日々が一ヵ月続いて、このまま死ねばいいのになと思うようになった時、スイに出会ったんだ。
スイの歌の動画で久し振りに眠れた俺は、次の日から狂ったように、スイのチャンネルの動画を見始めた。スイの歌を聴くと、不思議とよく眠れた。
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ある日のゲームのライブ配信で、容姿の話になって、俺は初めてコメントしてみた。スイがイケメンって羨ましいな~と、あまりにも能天気に呟いたから。
ハンドルネームは、名前を打つと良く出る誤変換の毛糸にした。
『容姿が良くたって、良いことなんか一個も無かった』
まあ、かまちょ丸出しの恥ずかしい言葉だって、今では思うけど、スイは笑わずにそのコメントを拾い上げた。
「え~、そうなの? えっと、毛糸さん、何か困ってんなら、話だけでも聞きましょうか?」
好奇心でもなく、同情でもなく、感じたのは心遣いだった。まるで仲の良い友達みたいな、軽くても心がある感じ。
『顔が良過ぎて僻まれてる』
だから正気に返って、茶化してコメントを入れた。他の視聴者はざわついてたけど、スイはからっと言った。
「それは僻む奴が悪いから、そういうのは気にする価値無し。体や脳の造りとかは生まれ持った遺伝情報であって、どうにか出来ないもんだから。それを悪く貶す方が間違ってる」
その言葉は、ズバっと俺の胸を割いて、大きな風を吹かせたように思えた。
「個人的には、容姿が良いのは強みだと思うよ。あなたの大きな武器だと思う。たまたま、あなたが今居なきゃいけない場所にクソが多くて、理不尽な思いをしたかもだけど、そこ以外の外の世界の方が広いから、出た方が良いよ、きっと」
目が開いた気がした。俺は皆と違う自分が悪いんだと思ってた。
母親の人形、女子の鑑賞品、男子のサンドバッグ、その価値しか無い自分が駄目なんだと思ってた。
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