28 / 44
28 俺の相方の推し愛が激つよ過ぎる
「え、声違う? あ~、ちょっと昨日カラオケで騒ぎ過ぎて、枯れちゃったカナ~……」
あはあはと冷や汗をかきながら話していると、横で寝転がってスマホを見ていた慧斗が、声を出さずに笑ってる。
結局、明け方に疲れ果てて寝た結果、起きたら夕方で、そのまま慧斗の家で個人配信をしていた。
慧斗も慧斗で交代になるように早めに配信して、俺は遅めにずらして何とかしてしまってる。
互いに二時間半ずつ配信を終えて、ぐったりとフロアソファに寝っ転がる。
「も~、声ガラガラなの、リスナーさんにバレちゃったじゃん」
「翠が可愛いからしょうがない。なんなら全然足りない」
昨日から色気ダダ漏れの慧斗は、明らかに欲を滲ませた顔で笑った。
昨日のことを反芻して、ハッとして居間から荷物を取ってくる。急に置いていかれて、ショックを受けている慧斗の隣に急いで戻る。
「遅れたけど、クリスマスプレゼント」
「……俺に?」
「開けて開けて」
目を見開いた慧斗が大事そうに包装を解いて、中からマフラーを取り出す。
慧のカラーの銀と紺色が混ざった毛糸のざくざくのマフラーで、密かに花翠っぽい水色も織り込まれてる。恥ずかしくて言わないけど。
チラと反応を窺うと、慧斗は頬を赤くして目をキラキラさせてマフラーを掲げて見ていた。
「花翠の色と俺の色が、混ざり合って絡み合ってる!!」
「んっぐ」
まあ、やっぱ分かるよね。俺のファンだしね。でも言い方が何か卑猥さを感じるんだよね。
「ありがとう、翠。家宝にする」
「いや、使ってね? あの部屋に飾らないでね」
「……」
「返事して!?」
包装材まで一つ一つ綺麗にたたみ出したので、額縁に入れられそうな気配満々で若干引くけど、慧斗が幸せそうなので良しとする。
「あの、翠、俺からのプレゼントなんだけど。……受け取ってもらえるかな……」
流れるように財布を取り出した慧斗は、中からスッと万札を数枚取り出した。
「課金すな!」
「えっ、あっ、グッズ貰ったから、つい癖で。プレゼントはこっち」
無意識だったらしい慧斗は、ハッとしてスマホを見せて来た。
「あの、物じゃないんだけど、これ、予約したから、良ければ、もし、良ければ……」
「えっ、旅行!?」
画面に映し出されていたのは、俺が行きたいと言っていた高級ホテルの予約メールだった。
「こんな高いの貰えないって!」
「……迷惑だった?」
途端にしょぼとした慧斗に、胸がぎゅっと掴まれる。
「いや、もちろん嬉しいし、一緒に行くよ。お代は払うけど」
「やった、じゃあ行こうな! 休みは佐々井さんに言ってあるから!」
クリスマスに告白してくれるつもりだったのは知ってるけど、根回し早すぎんか。そんだけ自信があったってこと?
「なぁ、俺にフラれたらどうするつもりだったの?」
「フラれないが? 絶対好きになってもらうつもりだったし。そのためにここまでやってきたし。逃さないって決めてたから」
何だかすごいことをさらっと言われた気がするけど、慧斗のクソデカ感情は今に始まったことじゃないし、まあ正直―。
「嬉しい、かも。……ありがとう」
「プレゼント喜んでくれて嬉しい。二人で過ごすの楽しみだね、翠」
微妙に勘違いしながらも、慧斗は嬉しそうに笑う。あんまり言ってエスカレートするのもアレなんで、誤解は解かないでおこう。
笑みを深めて伸しかかって来た慧斗が、唇を塞いでくる。途端に頭が甘く痺れて、自分からねだるように首に腕を回してしまう。慧斗はそれに応えて、俺の腰を引き寄せて抱き締めてくれた。
「んぁ、……駄目だって。もう帰らなきゃ」
「……やだ。もうここに住めば良い」
鼻先をくっつけたまま、慧斗が拗ねたみたいにブスッとした。
「明日は皆で配信だろ。さすがに別々の場所からやんないとまずいって、っあ」
「俺、あっちの部屋でやれば良いし。そもそもこの家、防音性高いし、俺は翠みたいに叫ばねーし」
ちゅっちゅっと口や頬、輪郭や首筋に出鱈目に口付けながら、慧斗は俺の服の裾に手を入れて来た。
こいつ、付き合うとこんな甘えたいタイプなのか。正直可愛くてキュンキュンする。
「あっ、ん、駄目だってば……」
脇腹に這う手の平が上を目指してくる。ジッとこちらを見つめる瞳が、もう飢えていてギラついている。
「翠、本当に駄目なら、やめるけど」
境目の敏感な皮膚をかかれて、息が上擦った。俺が欲しいと訴える目が、雄臭くて本当かっこいい、好き。
「い、一回だけ、ね」
「一緒に住んでくれんなら、善処する」
ニッと悪い顔で笑う慧斗も好き、じゃなくて流されるな俺のバカ。
そもそも脱童貞したばかりだからか、慧斗は絶倫過ぎる。一緒に住んだら、俺、絶対ダメになる。だって慧斗に欲情されんの嬉しいんだもん。
「……一緒に住むのは一旦置いといて、……今度家にも来てみる?」
「は? 翠の家?」
ピタリと動きを止めた慧斗が、スンと真顔になる。え、庶民の家なんか行く価値も無いとか、そういうアレだろうか。
恐る恐る固まったままの慧斗の頬を、ぺちぺちと撫でてみる。
「だっ、駄目だ駄目だ! まだ早い!」
「早い……?」
カッと血走った目を見開いた慧斗が、眉間に皺を寄せて苦しそうに首を背ける。
「当たり前だろ、推しの家なんて聖地だろうが!」
「せいち……」
「スイと花翠が生まれて、息をしている場所だぞ? 恐れ多くて踏み込める訳無いだろうが!」
語気を荒げ、慧斗は身を起こし拳を握り締めた。
「えっ、でも俺が好きで、恋人にしてくれたんだよな? じゃあ推しとか、そういうレベルじゃ」
「はぁ? 慧斗は死ぬほど好きだが? だけどそれはそれ、これはこれ。スイと花翠が推しなのは一生変わらん」
「えぇ~……、じゃあ一緒に住めなくない? 推しの家は聖地で、入れないんでしょ?」
至極真っ当な意見を出したつもりが、慧斗はまた停止した後、虚空を見つめてスンとした。
「ここが、聖地に、なる……?」
「そうだよ。だから、変なこと言ってないで、ちゃんと恋人として」
「家に降臨してくれるってことか……? 家がレアグッズだらけになる……? え、いくら課金すれば良い?」
「慧斗、この話なるとぽんこつ過ぎやせん?」
慧斗は瞳に覚悟の光を宿して、キリッと俺を見て手を取った。
「分かった。最高の聖地を、俺が作る。それで、翠を一生大事にする」
「!?」
左手の薬指に口付けられて、予想外の行動に顔が瞬時に熱くなる。
「翠、愛してる。スイも花翠も、全部、愛してる」
「~~っ、おっ、俺もっ、……慧斗のこと―……大好き、デス……」
顔が熱くて堪らなくて、何だか片言になってしまったけど、慧斗は心底嬉しそうに笑った。
俺の相方の推し愛が激つよ過ぎる。
それでどうやら俺も、満更では無いらしい。
あはあはと冷や汗をかきながら話していると、横で寝転がってスマホを見ていた慧斗が、声を出さずに笑ってる。
結局、明け方に疲れ果てて寝た結果、起きたら夕方で、そのまま慧斗の家で個人配信をしていた。
慧斗も慧斗で交代になるように早めに配信して、俺は遅めにずらして何とかしてしまってる。
互いに二時間半ずつ配信を終えて、ぐったりとフロアソファに寝っ転がる。
「も~、声ガラガラなの、リスナーさんにバレちゃったじゃん」
「翠が可愛いからしょうがない。なんなら全然足りない」
昨日から色気ダダ漏れの慧斗は、明らかに欲を滲ませた顔で笑った。
昨日のことを反芻して、ハッとして居間から荷物を取ってくる。急に置いていかれて、ショックを受けている慧斗の隣に急いで戻る。
「遅れたけど、クリスマスプレゼント」
「……俺に?」
「開けて開けて」
目を見開いた慧斗が大事そうに包装を解いて、中からマフラーを取り出す。
慧のカラーの銀と紺色が混ざった毛糸のざくざくのマフラーで、密かに花翠っぽい水色も織り込まれてる。恥ずかしくて言わないけど。
チラと反応を窺うと、慧斗は頬を赤くして目をキラキラさせてマフラーを掲げて見ていた。
「花翠の色と俺の色が、混ざり合って絡み合ってる!!」
「んっぐ」
まあ、やっぱ分かるよね。俺のファンだしね。でも言い方が何か卑猥さを感じるんだよね。
「ありがとう、翠。家宝にする」
「いや、使ってね? あの部屋に飾らないでね」
「……」
「返事して!?」
包装材まで一つ一つ綺麗にたたみ出したので、額縁に入れられそうな気配満々で若干引くけど、慧斗が幸せそうなので良しとする。
「あの、翠、俺からのプレゼントなんだけど。……受け取ってもらえるかな……」
流れるように財布を取り出した慧斗は、中からスッと万札を数枚取り出した。
「課金すな!」
「えっ、あっ、グッズ貰ったから、つい癖で。プレゼントはこっち」
無意識だったらしい慧斗は、ハッとしてスマホを見せて来た。
「あの、物じゃないんだけど、これ、予約したから、良ければ、もし、良ければ……」
「えっ、旅行!?」
画面に映し出されていたのは、俺が行きたいと言っていた高級ホテルの予約メールだった。
「こんな高いの貰えないって!」
「……迷惑だった?」
途端にしょぼとした慧斗に、胸がぎゅっと掴まれる。
「いや、もちろん嬉しいし、一緒に行くよ。お代は払うけど」
「やった、じゃあ行こうな! 休みは佐々井さんに言ってあるから!」
クリスマスに告白してくれるつもりだったのは知ってるけど、根回し早すぎんか。そんだけ自信があったってこと?
「なぁ、俺にフラれたらどうするつもりだったの?」
「フラれないが? 絶対好きになってもらうつもりだったし。そのためにここまでやってきたし。逃さないって決めてたから」
何だかすごいことをさらっと言われた気がするけど、慧斗のクソデカ感情は今に始まったことじゃないし、まあ正直―。
「嬉しい、かも。……ありがとう」
「プレゼント喜んでくれて嬉しい。二人で過ごすの楽しみだね、翠」
微妙に勘違いしながらも、慧斗は嬉しそうに笑う。あんまり言ってエスカレートするのもアレなんで、誤解は解かないでおこう。
笑みを深めて伸しかかって来た慧斗が、唇を塞いでくる。途端に頭が甘く痺れて、自分からねだるように首に腕を回してしまう。慧斗はそれに応えて、俺の腰を引き寄せて抱き締めてくれた。
「んぁ、……駄目だって。もう帰らなきゃ」
「……やだ。もうここに住めば良い」
鼻先をくっつけたまま、慧斗が拗ねたみたいにブスッとした。
「明日は皆で配信だろ。さすがに別々の場所からやんないとまずいって、っあ」
「俺、あっちの部屋でやれば良いし。そもそもこの家、防音性高いし、俺は翠みたいに叫ばねーし」
ちゅっちゅっと口や頬、輪郭や首筋に出鱈目に口付けながら、慧斗は俺の服の裾に手を入れて来た。
こいつ、付き合うとこんな甘えたいタイプなのか。正直可愛くてキュンキュンする。
「あっ、ん、駄目だってば……」
脇腹に這う手の平が上を目指してくる。ジッとこちらを見つめる瞳が、もう飢えていてギラついている。
「翠、本当に駄目なら、やめるけど」
境目の敏感な皮膚をかかれて、息が上擦った。俺が欲しいと訴える目が、雄臭くて本当かっこいい、好き。
「い、一回だけ、ね」
「一緒に住んでくれんなら、善処する」
ニッと悪い顔で笑う慧斗も好き、じゃなくて流されるな俺のバカ。
そもそも脱童貞したばかりだからか、慧斗は絶倫過ぎる。一緒に住んだら、俺、絶対ダメになる。だって慧斗に欲情されんの嬉しいんだもん。
「……一緒に住むのは一旦置いといて、……今度家にも来てみる?」
「は? 翠の家?」
ピタリと動きを止めた慧斗が、スンと真顔になる。え、庶民の家なんか行く価値も無いとか、そういうアレだろうか。
恐る恐る固まったままの慧斗の頬を、ぺちぺちと撫でてみる。
「だっ、駄目だ駄目だ! まだ早い!」
「早い……?」
カッと血走った目を見開いた慧斗が、眉間に皺を寄せて苦しそうに首を背ける。
「当たり前だろ、推しの家なんて聖地だろうが!」
「せいち……」
「スイと花翠が生まれて、息をしている場所だぞ? 恐れ多くて踏み込める訳無いだろうが!」
語気を荒げ、慧斗は身を起こし拳を握り締めた。
「えっ、でも俺が好きで、恋人にしてくれたんだよな? じゃあ推しとか、そういうレベルじゃ」
「はぁ? 慧斗は死ぬほど好きだが? だけどそれはそれ、これはこれ。スイと花翠が推しなのは一生変わらん」
「えぇ~……、じゃあ一緒に住めなくない? 推しの家は聖地で、入れないんでしょ?」
至極真っ当な意見を出したつもりが、慧斗はまた停止した後、虚空を見つめてスンとした。
「ここが、聖地に、なる……?」
「そうだよ。だから、変なこと言ってないで、ちゃんと恋人として」
「家に降臨してくれるってことか……? 家がレアグッズだらけになる……? え、いくら課金すれば良い?」
「慧斗、この話なるとぽんこつ過ぎやせん?」
慧斗は瞳に覚悟の光を宿して、キリッと俺を見て手を取った。
「分かった。最高の聖地を、俺が作る。それで、翠を一生大事にする」
「!?」
左手の薬指に口付けられて、予想外の行動に顔が瞬時に熱くなる。
「翠、愛してる。スイも花翠も、全部、愛してる」
「~~っ、おっ、俺もっ、……慧斗のこと―……大好き、デス……」
顔が熱くて堪らなくて、何だか片言になってしまったけど、慧斗は心底嬉しそうに笑った。
俺の相方の推し愛が激つよ過ぎる。
それでどうやら俺も、満更では無いらしい。
あなたにおすすめの小説
異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない
紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。
完結済み。全19話。
毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~
白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」
枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。
土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。
「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」
あなた誰!?
やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!
虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。
異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件
さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ!
食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。
侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。
「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」
気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。
いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。
料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って?
いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
私だけ価値観の違う世界~婚約破棄され、罰として醜男だと有名な辺境伯と結婚させられたけれど何も問題ないです~
キョウキョウ
恋愛
どうやら私は、周りの令嬢たちと容姿の好みが違っているみたい。
友人とのお茶会で発覚したけれど、あまり気にしなかった。
人と好みが違っていても、私には既に婚約相手が居るから。
その人と、どうやって一緒に生きて行くのかを考えるべきだと思っていた。
そんな私は、卒業パーティーで婚約者である王子から婚約破棄を言い渡された。
婚約を破棄する理由は、とある令嬢を私がイジメたという告発があったから。
もちろん、イジメなんてしていない。だけど、婚約相手は私の話など聞かなかった。
婚約を破棄された私は、醜男として有名な辺境伯と強制的に結婚させられることになった。
すぐに辺境へ送られてしまう。友人と離ればなれになるのは寂しいけれど、王子の命令には逆らえない。
新たにパートナーとなる人と会ってみたら、その男性は胸が高鳴るほど素敵でいい人だった。
人とは違う好みの私に、バッチリ合う相手だった。
これから私は、辺境伯と幸せな結婚生活を送ろうと思います。
※カクヨムにも掲載中の作品です。