【完結・おまけ更新中】相方の最推しVが俺で溺愛されてます??

漠田ロー

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42 おまけ 深く澄む 2

「手と口、どっちでして欲しい?」

 胸の筋肉をなぞりながら訊くと、恋次はとろんと蕩けた目で俺を見た。期待に満ちた顔が、堪らなく可愛い。

「口でしてぇ……、みーくん」
「ちゃんと言えて、偉いね」

 込み上げる笑いを噛み殺す。前だけじゃイきにくくなってるのに、それでも強請るのだから。
 延々とイけない愛撫を嬉々として受け入れて、その後もどかしくて狂いそうに泣くところが、本当に可愛い。
 恋次はもう、タチなんか二度と出来ない体になりつつあり、ひとまず安心だ。

 でもまだだ。抱かれることを覚えた体が、今度は他を求めたりしないように、徹底的に俺に落とし続けないと。

 何十年分溜め込んだ嫉妬や独占欲を、ようやく解放する思いで、恋次の先走りを流す中心の先端だけを食む。

「あっ、う、んっ、みーくん、きもち……っ」

 ゆるゆると優しく口で、あくまで先端だけを舐めてやる。男は先がものすごく気持ち良いけど、先だけじゃイけない。
 だからここだけ刺激されると、段々物足りなくなって、延々終わらない快感に堪らなくなる。

「んっ、あっ、みー、深澄ぃ、あぁ……っ」
「ん、ふふ、ひもひーね?」

 口を窄めて強めに先端を吸い上げると、恋次はガクガク震えて、俺の頭を掴む。やわやわと髪を撫でながら、涙目で俺を見る。
 可愛い。鈴口を舌で抉じ開けて中を啜ると、甘く掠れた悲鳴が上がる。

 可愛い可愛い、俺の恋次。もっと俺に堕ちればいい。

 これまでずっと、あっちにふらふら、こっちにふらふらしやがって。夜職を掛け持ちで始めた時なんか、どれだけ気を揉まされたか。
 夜職を始めた時の繋がりで、Vチューバーを始めた時もあまり納得はしなかったけど、まだマシかと思って受け入れた。顔出しも無いし。

 恋次はモテる。Vチューバーで顔も出してないのに、ガチ恋勢みたいなのを量産させてる。昔から魔性みたいなところがあって、恋次と関わると沼らせられる。
 ガキの頃、こいつをしつこくイジメてた奴らもそう。ただ気になる惹かれるってのを、そういう形でしか発露出来なかったってだけ。

 恋次は可愛らしい顔つきじゃないけど、中性的な雰囲気があって、夜の気配がする妖艶な美人っていうのがしっくりくる。
 性格は跳ねっ返りで活動的で、その癖、人の機微を読むのが上手くて、さらっと人の心に出入りして、根が義理堅くてお人好し。
 そんなのに親身にされたら、好きにならない訳が無い。

 近づく女や時々は男をこっちに向かせて、どれだけ排除してきたか。それなのに目の届かないところで、次々と引っ掛けてくるのには、本当に参った。

 大学卒業から独立まで、昼勤めのサラリーマンをやっていたせいで、夜型の恋次と生活がズレて余計にすれ違うようになったのに、ペラペラ新しい相手の話をするもんだから、本当にどうしてやろうかと凶悪な気持ちを隠すのに苦労した。

 なんでこうも排除してるのに簡単に見つけて来るんだと思っていたら、何のことはない、ゲイバーで引っ掛けてたらしい。
 相手が女だとすっかり騙されていた俺は、検討違いの奴らばっかり排除していた。

 そんな俺の苦悩は、恋次は知らない。知らせる気も無いけど。
 だから家族が引っ越しを決めた時には、すぐに独立を決めた。恋次だけの家を作って、そろそろ本気で恋次を他所で遊ばせるのを止めようって。そうじゃないと、いよいよ俺も自分がヤバいなと思っていた。
 だって、溜め込んだ分の反動って、怖いだろう。

「み、みす、みっ、やだ、も、やだ! イきたい、ひっ、う」

 ハッとすると、恋次がボロボロ泣いていた。没頭し過ぎたらしい。腹につくほど反り返った昂りから口を離す。

「きもちいーの、も、やだぁ、深澄ぃ、助けてぇ」

 ぐずぐずに溶けた恋次が、泣きながら手を伸ばしてくる。
 抱いてやるとホッと体から力が抜けて、俺の中の暗い気持ちが満たされる。

「中、欲しい?」
「欲しい、も、ちゃんといかせて……、っく」
「中に、何が欲しいの?」

 敏感な耳をピアスごと甘噛して、耳の中を舌で犯す。ぶわと首筋に鳥肌が立ったのが可愛い。

「あ、ぅ、……深澄、深澄が欲しい……」
「うん。悪くないけど、俺の何が欲しいの?」

 耳の中に直接声を吹き込むと、びくびくと体が震える。恋次が俺の声や顔、体も全部、好きなのは知ってる。だけど、まだ足りない。全然足りない。

「ん、ぁ……、ちんぽ、……深澄のちんぽ、欲し……、中に精子、いっぱい出して、欲しい」

 真っ赤な顔で一瞬恥辱に耐えて目を瞑る様が、本当にぞくぞくする。負けん気もプライドも高い恋次が、唯一俺には好きにさせてくれるのが、目眩がするほど興奮する。
 一気に俺の物も硬くなって、先走りが垂れるのを感じる。

「ふ、そうだよ。恋次が気持ち良くなれんのは、俺のちんぽだけだからね? 忘れんなよ? 恋次はこの先一生、これでしか、イけないから、な!」
「あ゛っ、ひっ!!」

 ズンと一息で突き入れると、恋次はガクガクと仰け反りながら激しくイッた。ぎゅうっと締め上げる中の肉に持っていかれないように、歯を食いしばる。

 焦点が合わない目で、仰け反ったまま震える恋次を引き起こす。腰を支えて騎乗位にすると、深く刺さった分、恋次は呻いた。
 俺の胸に両手をついて、女みたいにぺたんと座った恋次は、息も絶え絶えに肩で息をしているだけで動かないから、下から何度か突き上げる。

「あっ、まっ、待っへ、まら、いってぅ……!」
「だめ、休んでないで、腰振って」
 
 よほど深かったのか、舌っ足らずに涎を垂らす恋次に酷く欲情する。中を押し広げるくらい、大きくなったのが分かった。

「やぁ、ん、深澄、おっきくしない、でぇ……!」
「大きくもなるよ。恋次がエロいから。すごく可愛い。ほら、淫乱みたいに腰振って、自分でイイとこ擦ってみな」
「っ、あ、あぁ、あぁ、んぅ」

 俺のに、震えながら恋次が腰を上げては落とす。ぱちゅんぱちゅんと緩い動きが物足りないけど、快楽に負けてだらしない表情で、必死に腰を振る恋次は本当に素晴らしい。

 ぎゅっと両胸の乳首を強く摘むと、悲鳴を上げてパシュっとさらさらした液体が噴き出した。俺の胸や顔に勢い良くかかったそれに、興奮が天井を突破する。

「……恋次、潮、噴いちゃったね?」
「あ、あっ、ごめ、ごめなさ、きもちくて、我慢できなくて、うっ」

 また泣き出した恋次を抱き寄せて、唇を塞ぐ。そのまま下からゆさゆさと突き上げる。

「あ゛っ、あ゛ーっ、だめだめ、深澄、だめ、またいぐ、また出ちゃ……、あぁ、イくイくイッちゃう、イグぅっ~……!」
「ん、いいよ、イけ、ほら。中にザーメン出してやるから、孕めよ! 恋次……!」
「お゛っ、ひ、ア゛……っ!!」

 ぐっと腰を押さえつけて、一際強く穿って、中に全部注ぎ込む。腹に盛大にまた恋次の熱い潮が打ち付けられた。
 射精は長く、一滴も零さないように最後まで、恋次の腹の中、熱くて柔くて締まりの良い気持ちの良い場所にぐりぐり塗り込める。

 くたっと恋次の頭が倒れて、ズシッと重くなった。意識を飛ばした恋次にもまだ興奮は冷めやらず、ぐったりした体を仰向けにして、俺はまた身勝手に貪る。
 意識を飛ばしていても、恋次の体はちゃんと反応して、内壁も嬉しそうに俺を吸って絞るみたいに絡みついてくる。

「あー、ヤバい。本当に可愛い。……レン、恋次」

 ただ自分が気持ち良くなるためだけに、もくもくと腰を動かして、意識の無い恋次の体を蹂躙する。
 多分俺はどこか壊れてる。でもそんなのはどうでもいい。

「愛してる、恋次、愛してる」

 聴こえてなくても構わないなんて、本当に独り善がりも甚だしい愛を何度も囁く。
 この顔も体も声も、魂も全て、俺のもの。俺もおんなじ、全部恋次のもの。誰にも渡さない。

「愛してるよ、恋次……」

 そうキスすると、意識がなくても恋次はへにゃりと笑った。
 俺の深くに根付いた真っ暗な欲はそれだけで、浄化されて澄み渡る。

 恋次は俺に家を求めたけど、俺の本質は檻。そして恋次は鎖。俺を永遠に繋ぎ止める。
 例え恋次に深く堕ちても、恋次自身が俺を繋いで留めてくれる。一生失えない、俺をこの世界に繋ぐ存在。
 俺はやっぱり一生、俺の恋の次に囚われるんだと、やけに納得した。
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