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43 おまけ 深く恋に囚われて
「舌、出して」
ちょっとの緊張と期待を覗かせた目を、俺から逸らさずに、恋次は素直に舌を出した。
綺麗な輪郭の頬を撫でて、差し出された舌を吸って味わう。それだけで敏感な恋次はひくひくと震える。
本当にタチだったのかと疑いたくなるくらい、恋次は従順にペタンと布団の上に座り、俺から与えられるまま、なすがままだ。
言いつけ通り舌を差し出したままだから、飲み切れない涎が口端から流れていくのを、視界の端で認めて口を離す。
口の端を涎ごとべろりと舐めてやれば、恋次は潤んだ目で熱い息を吐いた。
俺が満足するまで、ずっと舌を捧げ続けたことを褒めながら頭を撫でる。昔から、そうすると恋次の顔がぽわっとする。
本当に俺の恋次は、何歳になっても可愛い。毎日抱いても足りないくらい、馬鹿みたいに欲情する。布団に押し倒そうとしたところで、恋次は頬を染めながら睨んできた。
上目遣いのそれはただの煽りにしか過ぎないけど、一応言葉を待つために動きを止める。
「……深澄ってさ、ちょっと意地悪になるよな。……え、えっちの時」
なんだこいつ、可愛いの天才か? えっち、だと?
思わず動きを止めて顔をマジマジ見ると、恋次は如何にもやってしまったという顔をした。むらっとした欲が出る。
「へー。……恋次はさ、どんなセックスが好きなの?」
わざとセックスという単語を強調してやると、耳まで赤くするから、笑いを堪えるのに苦労する。
「ふっ、普通のだよ!」
「んー? 普通って?」
少しにじり寄ると、恋次は焦ったようにしどろもどろになる。
「だっ、だから、こう、……や、優しーやつ……?」
自分でも咄嗟に分からなかったのだろう、語尾が疑問形になっている。俺はそんな恋次が愛おしくて堪らない。
「ふーん、分かった。優しい、えっちね」
「う、わっ」
馬鹿な子ほど可愛いってのは本当だな、と噛み締めながら、フワッと恋次を布団に優しく押し倒す。
お望み通り、優しいセックスってのをしてやろうじゃないか。どういう形であれ、恋次を抱けるなら俺は満足だし。どういう形であれ、分からせるだけだし。
なんだっけ、姫プって言うんだっけ? させていただきますよ。ご満足いただけるまで、ね。
「んっ、……んっ、あ、深澄……」
「うん、気持ち良い? そろそろイこうか」
ゆるゆると良過ぎないくらいに、内壁を丁寧に擦ると、恋次は蕩けた声を出す。
丁寧で緩やか、追い詰めすぎない愛撫と口づけを繰り返す、お手本みたいなセオリーの動きだけをしている内に、それでも恋次の体はちゃんと反応してくる。
俺たちにしてみれば、スローセックスみたいな穏やかで平和な交わり。快楽を追って激しく貪るのとは、対極のものだ。
俺はそれでも全然構わないけれど、恋次はさっきから中々イけてない。
それもそうだろう。だってずっと、恋次が耐えられるくらいの快感しか与えていない。正気を失わないくらいの、理性に従う優しい快楽だけ。
「あん、深澄、……もっと、……う」
「こう?」
蕩けてはいるけど、どこか物足りなそうな顔をしていて、俺はわざといつもより奥の手前を優しく擦る。
恋次は混乱したような顔で、足を開いて腰を浮かせてきたけれど、その分を浅くして距離が詰まらないように密かに調整する。
「ほら、イッていいよ」
「う、あっ!」
奥は突かずに程よく前立腺を突いて、前を扱いてやると、恋次はぴゅるっと射精した。ぎゅっと締め付けてくるのはさすがで、俺も耐えずにゴム越しに出す。
ずるっと引き抜いて、余韻でぽーっとしている恋次の額にキスをしながら、ゴムを素早く捨てて、隣に寝転がる。
途端に恋次は愕然とした顔をしたけど、気づかないフリをして、ぎゅっと抱き締めて寝かしつけの体勢に入る。
「あ、え、みーくん、……今日、」
「うん。気持ち良かったね、ほら、無理しないで、もう寝な」
体を優しく気遣って、宥めるように背中をポンポンすると、恋次はおろおろしてから諦めたように大人しくなった。
内心吹き出したい気持ちだけれど、我慢する。優しく、普通のってのが、恋次の希望だし。
だからそれから一週間、俺は徹底して恋次を優しく普通に抱いた。教科書やセオリー通りみたいな、邪魔なのを排除する時のと同じやり方。
もちろん愛は込めてるから、おざなりになんかはしない。ゴムも忘れずに、きちんと丁寧に、愛を込めて、優しく優しく。
「深澄……」
七日目にして恋次は陥落した。まあ、日に日に様子がおかしくなっていったけれど、ようやく堕ちた。
その声はいつものカウンターの隅から聞こえたから、俺はそっと耳打ちする。
「早く閉めるから、上、行ってな」
「ん……」
ちらりと見えた俯いた表情は泣く寸前で、それなのに発情したみたいにぐずぐずになっていた。
ぞくぞくと背中を駆け上がる興奮に、危うく勃起しそうになるのを堪えて、残りの客を捌く。
今日は平日で空いていたから、最後の客を丁重に送って、いつもより随分早く店を閉める。最近は休みは全部二人で合わせてるから、明日は二人とも休みでお誂向きだ。
片付けもそこそこに上に上がると、暗い中で風呂上がりの恋次が、俺のTシャツだけ羽織って布団の上で座っていた。
むわっと感じた匂いに、わざと咎めるような声を出す。
「まさか、我慢出来なかった?」
「……っ、だって」
ビクリとした恋次はぎゅっとTシャツを握り締めた。
「み、深澄の匂い、して……、我慢出来なかった……っ」
ぐすんと鼻水を啜る音がして、全身がぞくぞくする。誘われるように傍に寄ると、恋次はぎゅっと俺のシャツを掴んで見上げてきた。
「なあ、もう、俺に飽きちゃったの……!?」
切れ長の綺麗な目から、大粒の涙が盛り上がってくる。一滴たりとも落としたくない、もったいない。この涙も全部俺のものだ。
「なんで?」
「だって、最近ちゃんとしてくれないじゃんか……! 全然足りない、こんなんじゃ全然足りない! 何で前みたいに、俺を愛してるって抱いてくんないんだよ! もっとちゃんと俺を愛してよ!」
ヒクと頬が動くのを、止められなかったかも知れない。
あの恋次が、俺に愛せと命じてる。
「……いいの? もっと愛しても」
声が上擦ったかも知れない。けれど恋次は気づかずに、俺を見つめた。
「当たり前だろ! 責任取れよ、馬鹿ぁ! 俺、もう一人じゃ上手くイけないんだぞ!? 人をこんな体にしやがった癖によ……! 深澄がちゃんと、俺のこと欲しがれよ!」
「……ふ、恋次、お姫様だね?」
切れそうなのを抑えて、何とか笑って息を吐く。恋次は本当に最高だ。思った以上の反応をしてくれて、本当に興奮する。
だから結局、これが恋次の本質だ。俺に執着されればされるほど気持ち良くなって、縛られるほどに安心する。
温い愛情なんかじゃ足りない。すぐこうやって取り乱すほど、俺に雁字搦めにされて愛されて安心してたい。
ギリギリまで追い込まれて、訳が分からないほど、不安も恐怖も忘れるほど、俺に溺れたいだけ。
だから俺は恋次に応えるんだよ、だって愛してるからね。
「俺は、お前のお嫁さんだろ……!」
「あー、……今のは完全にクるな」
抱き着いていた体を引き寄せて、ぷりんと筋肉のついた尻を鷲掴みにする。アナルに指を這わすと、もうすっかり濡れて拡がっていた。
「ゆるガバになっちゃってんね。俺のこと考えながら、自分で穿ってたの?」
「う、うん。深澄来たら、すぐ挿れて欲しくて……っ」
「そうなんだ。淫乱で可愛いね。じゃあ、挿れて見せて」
久し振りに言葉で苛めると、恋次はすぐにスイッチが入った。身を委ねて全部支配されるのが好きだから、恋次の満たされたい欲求を引き出すのに、言葉攻めは大事なファクターになる。
「うあ、おっき……」
恋次が夢中で俺の完勃ちしたのを取り出している間に、ローションと用意していたあるものを、布団の傍に常備してある箱から取り出す。
「っあ、深澄、見て、挿れるから、ちゃんと見て……!」
少し体を寝かせて、結合部がよく見えるようにすると、恋次は見せつけるように後に手をついて腰を突き出した。
ゆっくりと恋次の中に亀頭が飲み込まれていき、堪らない快感が広がっていく。
「あっ、う゛、あぁ、深澄だ……、深澄のちんぽ入ってくるぅ……」
うっとりと微笑んだ恋次が厭らしくて愛らしい。さっき出したんだろう、恋次の物は柔らかいままなのに、尻の快楽を拾っているみたいだ。
もう本当に俺の雌になったんだなと、体中の細胞が喜びに沸く。
「ちゃんと自分で挿れて良い子だね、恋次。ご褒美あげような?」
「んあ!?」
びちっとコックリングを嵌めてやると、恋次はビクリと跳ねた。恋次に雌イキをもっと覚えさせるために、前から用意してたものだ。
これでもっと射精じゃなくて、中イキで気持ち良くなることを覚えさせる予定だ。
「なに、これぇ……!?」
「一週間分、これで取り戻すから。気絶しても、愛して、愛して、愛してやる」
「ひ、う……っ」
ぎゅっと中が締まって、期待されてるのが良く分かった。
「お前の大好きな俺の生ちんぽ、しっかり味わえよ!」
「お゛っほっ、お゛っ!?」
両足を掴んで大きく腰を打ちつけると、恋次が何にも取り繕えない本気の声で啼く。
「あ゛っ、あ゛っ、深澄、中出し、して、ぇ……! 奥、ずっと淋しかったから……! 俺のマンコにいっぱい種付けして……!」
「っ、う……、あー、恋次、俺を煽るの上手くなったね? 良い子」
褒められると、とろっと恋次の瞳が蕩けて、じんわりと嬉しそうな笑みが浮かぶ。恋次はうっとりと涙を浮かべて、俺に手を伸ばす。
「……玉が空になるまで犯して、一番奥に深澄の精子欲しい……、あっ、んぅ、お、俺だけの深澄だって、深澄は俺のだって、分からせて……!」
「っ!!」
ゾクゾクと背中が痺れる。抱き締めながら恋次の両膝がシーツにつくほど折り曲げて、真上から種付けのために深く激しく打ち下ろす。ズボズボと音が鳴り、ローションと俺の先走りが混ざって飛び散る。
「分かるか、恋次。ここ、一番深いとこ、抜いて、ここに精子かけて、種付けて、孕むまでヤるからな……! 一生、ここに俺だけを、受け入れろよ!」
ぐぽんと最奥の一線を抜けた感触がした。初めて恋次の結腸に入れた感動で、さらに血が集まったのが分かった。
途端に中がうねって、今までで一番激しい締め付けと共に、恋次が仰け反って体をガクガク揺すりながら、声もなく絶頂した。俺も気持ち良く、結腸目掛けて盛大に精子を叩きつける。
リングを嵌めた恋次の勃起は可哀想なくらい腫れ上がったまま、とろっとした雫を零してる。
目を見開いたまま痙攣する恋次の唇を貪る。俺は一度萎えた物を引きずり出して、自分にもリングを嵌める。夜はこれからだと、笑みが止まらない。
「はぁ、大丈夫、俺も一緒になるから安心しな。二人で一緒に狂おうな、恋次」
「ぁ、あ、深澄、……大好き、愛してる、深澄」
どろどろに溶けた瞳で恋次が微笑む。初めての言葉に、根元が痛くて千切れそうになる。
恋次が喜ぶなら何度でも分からせる。俺の愛と執着を、望むなら支配も。奥の奥まで俺だけにして、絶対に逃さない。
「愛してる、恋次」
そう告げると、もっと愛して、と恋次は俺を囚えて離さない笑みで告げた。
ちょっとの緊張と期待を覗かせた目を、俺から逸らさずに、恋次は素直に舌を出した。
綺麗な輪郭の頬を撫でて、差し出された舌を吸って味わう。それだけで敏感な恋次はひくひくと震える。
本当にタチだったのかと疑いたくなるくらい、恋次は従順にペタンと布団の上に座り、俺から与えられるまま、なすがままだ。
言いつけ通り舌を差し出したままだから、飲み切れない涎が口端から流れていくのを、視界の端で認めて口を離す。
口の端を涎ごとべろりと舐めてやれば、恋次は潤んだ目で熱い息を吐いた。
俺が満足するまで、ずっと舌を捧げ続けたことを褒めながら頭を撫でる。昔から、そうすると恋次の顔がぽわっとする。
本当に俺の恋次は、何歳になっても可愛い。毎日抱いても足りないくらい、馬鹿みたいに欲情する。布団に押し倒そうとしたところで、恋次は頬を染めながら睨んできた。
上目遣いのそれはただの煽りにしか過ぎないけど、一応言葉を待つために動きを止める。
「……深澄ってさ、ちょっと意地悪になるよな。……え、えっちの時」
なんだこいつ、可愛いの天才か? えっち、だと?
思わず動きを止めて顔をマジマジ見ると、恋次は如何にもやってしまったという顔をした。むらっとした欲が出る。
「へー。……恋次はさ、どんなセックスが好きなの?」
わざとセックスという単語を強調してやると、耳まで赤くするから、笑いを堪えるのに苦労する。
「ふっ、普通のだよ!」
「んー? 普通って?」
少しにじり寄ると、恋次は焦ったようにしどろもどろになる。
「だっ、だから、こう、……や、優しーやつ……?」
自分でも咄嗟に分からなかったのだろう、語尾が疑問形になっている。俺はそんな恋次が愛おしくて堪らない。
「ふーん、分かった。優しい、えっちね」
「う、わっ」
馬鹿な子ほど可愛いってのは本当だな、と噛み締めながら、フワッと恋次を布団に優しく押し倒す。
お望み通り、優しいセックスってのをしてやろうじゃないか。どういう形であれ、恋次を抱けるなら俺は満足だし。どういう形であれ、分からせるだけだし。
なんだっけ、姫プって言うんだっけ? させていただきますよ。ご満足いただけるまで、ね。
「んっ、……んっ、あ、深澄……」
「うん、気持ち良い? そろそろイこうか」
ゆるゆると良過ぎないくらいに、内壁を丁寧に擦ると、恋次は蕩けた声を出す。
丁寧で緩やか、追い詰めすぎない愛撫と口づけを繰り返す、お手本みたいなセオリーの動きだけをしている内に、それでも恋次の体はちゃんと反応してくる。
俺たちにしてみれば、スローセックスみたいな穏やかで平和な交わり。快楽を追って激しく貪るのとは、対極のものだ。
俺はそれでも全然構わないけれど、恋次はさっきから中々イけてない。
それもそうだろう。だってずっと、恋次が耐えられるくらいの快感しか与えていない。正気を失わないくらいの、理性に従う優しい快楽だけ。
「あん、深澄、……もっと、……う」
「こう?」
蕩けてはいるけど、どこか物足りなそうな顔をしていて、俺はわざといつもより奥の手前を優しく擦る。
恋次は混乱したような顔で、足を開いて腰を浮かせてきたけれど、その分を浅くして距離が詰まらないように密かに調整する。
「ほら、イッていいよ」
「う、あっ!」
奥は突かずに程よく前立腺を突いて、前を扱いてやると、恋次はぴゅるっと射精した。ぎゅっと締め付けてくるのはさすがで、俺も耐えずにゴム越しに出す。
ずるっと引き抜いて、余韻でぽーっとしている恋次の額にキスをしながら、ゴムを素早く捨てて、隣に寝転がる。
途端に恋次は愕然とした顔をしたけど、気づかないフリをして、ぎゅっと抱き締めて寝かしつけの体勢に入る。
「あ、え、みーくん、……今日、」
「うん。気持ち良かったね、ほら、無理しないで、もう寝な」
体を優しく気遣って、宥めるように背中をポンポンすると、恋次はおろおろしてから諦めたように大人しくなった。
内心吹き出したい気持ちだけれど、我慢する。優しく、普通のってのが、恋次の希望だし。
だからそれから一週間、俺は徹底して恋次を優しく普通に抱いた。教科書やセオリー通りみたいな、邪魔なのを排除する時のと同じやり方。
もちろん愛は込めてるから、おざなりになんかはしない。ゴムも忘れずに、きちんと丁寧に、愛を込めて、優しく優しく。
「深澄……」
七日目にして恋次は陥落した。まあ、日に日に様子がおかしくなっていったけれど、ようやく堕ちた。
その声はいつものカウンターの隅から聞こえたから、俺はそっと耳打ちする。
「早く閉めるから、上、行ってな」
「ん……」
ちらりと見えた俯いた表情は泣く寸前で、それなのに発情したみたいにぐずぐずになっていた。
ぞくぞくと背中を駆け上がる興奮に、危うく勃起しそうになるのを堪えて、残りの客を捌く。
今日は平日で空いていたから、最後の客を丁重に送って、いつもより随分早く店を閉める。最近は休みは全部二人で合わせてるから、明日は二人とも休みでお誂向きだ。
片付けもそこそこに上に上がると、暗い中で風呂上がりの恋次が、俺のTシャツだけ羽織って布団の上で座っていた。
むわっと感じた匂いに、わざと咎めるような声を出す。
「まさか、我慢出来なかった?」
「……っ、だって」
ビクリとした恋次はぎゅっとTシャツを握り締めた。
「み、深澄の匂い、して……、我慢出来なかった……っ」
ぐすんと鼻水を啜る音がして、全身がぞくぞくする。誘われるように傍に寄ると、恋次はぎゅっと俺のシャツを掴んで見上げてきた。
「なあ、もう、俺に飽きちゃったの……!?」
切れ長の綺麗な目から、大粒の涙が盛り上がってくる。一滴たりとも落としたくない、もったいない。この涙も全部俺のものだ。
「なんで?」
「だって、最近ちゃんとしてくれないじゃんか……! 全然足りない、こんなんじゃ全然足りない! 何で前みたいに、俺を愛してるって抱いてくんないんだよ! もっとちゃんと俺を愛してよ!」
ヒクと頬が動くのを、止められなかったかも知れない。
あの恋次が、俺に愛せと命じてる。
「……いいの? もっと愛しても」
声が上擦ったかも知れない。けれど恋次は気づかずに、俺を見つめた。
「当たり前だろ! 責任取れよ、馬鹿ぁ! 俺、もう一人じゃ上手くイけないんだぞ!? 人をこんな体にしやがった癖によ……! 深澄がちゃんと、俺のこと欲しがれよ!」
「……ふ、恋次、お姫様だね?」
切れそうなのを抑えて、何とか笑って息を吐く。恋次は本当に最高だ。思った以上の反応をしてくれて、本当に興奮する。
だから結局、これが恋次の本質だ。俺に執着されればされるほど気持ち良くなって、縛られるほどに安心する。
温い愛情なんかじゃ足りない。すぐこうやって取り乱すほど、俺に雁字搦めにされて愛されて安心してたい。
ギリギリまで追い込まれて、訳が分からないほど、不安も恐怖も忘れるほど、俺に溺れたいだけ。
だから俺は恋次に応えるんだよ、だって愛してるからね。
「俺は、お前のお嫁さんだろ……!」
「あー、……今のは完全にクるな」
抱き着いていた体を引き寄せて、ぷりんと筋肉のついた尻を鷲掴みにする。アナルに指を這わすと、もうすっかり濡れて拡がっていた。
「ゆるガバになっちゃってんね。俺のこと考えながら、自分で穿ってたの?」
「う、うん。深澄来たら、すぐ挿れて欲しくて……っ」
「そうなんだ。淫乱で可愛いね。じゃあ、挿れて見せて」
久し振りに言葉で苛めると、恋次はすぐにスイッチが入った。身を委ねて全部支配されるのが好きだから、恋次の満たされたい欲求を引き出すのに、言葉攻めは大事なファクターになる。
「うあ、おっき……」
恋次が夢中で俺の完勃ちしたのを取り出している間に、ローションと用意していたあるものを、布団の傍に常備してある箱から取り出す。
「っあ、深澄、見て、挿れるから、ちゃんと見て……!」
少し体を寝かせて、結合部がよく見えるようにすると、恋次は見せつけるように後に手をついて腰を突き出した。
ゆっくりと恋次の中に亀頭が飲み込まれていき、堪らない快感が広がっていく。
「あっ、う゛、あぁ、深澄だ……、深澄のちんぽ入ってくるぅ……」
うっとりと微笑んだ恋次が厭らしくて愛らしい。さっき出したんだろう、恋次の物は柔らかいままなのに、尻の快楽を拾っているみたいだ。
もう本当に俺の雌になったんだなと、体中の細胞が喜びに沸く。
「ちゃんと自分で挿れて良い子だね、恋次。ご褒美あげような?」
「んあ!?」
びちっとコックリングを嵌めてやると、恋次はビクリと跳ねた。恋次に雌イキをもっと覚えさせるために、前から用意してたものだ。
これでもっと射精じゃなくて、中イキで気持ち良くなることを覚えさせる予定だ。
「なに、これぇ……!?」
「一週間分、これで取り戻すから。気絶しても、愛して、愛して、愛してやる」
「ひ、う……っ」
ぎゅっと中が締まって、期待されてるのが良く分かった。
「お前の大好きな俺の生ちんぽ、しっかり味わえよ!」
「お゛っほっ、お゛っ!?」
両足を掴んで大きく腰を打ちつけると、恋次が何にも取り繕えない本気の声で啼く。
「あ゛っ、あ゛っ、深澄、中出し、して、ぇ……! 奥、ずっと淋しかったから……! 俺のマンコにいっぱい種付けして……!」
「っ、う……、あー、恋次、俺を煽るの上手くなったね? 良い子」
褒められると、とろっと恋次の瞳が蕩けて、じんわりと嬉しそうな笑みが浮かぶ。恋次はうっとりと涙を浮かべて、俺に手を伸ばす。
「……玉が空になるまで犯して、一番奥に深澄の精子欲しい……、あっ、んぅ、お、俺だけの深澄だって、深澄は俺のだって、分からせて……!」
「っ!!」
ゾクゾクと背中が痺れる。抱き締めながら恋次の両膝がシーツにつくほど折り曲げて、真上から種付けのために深く激しく打ち下ろす。ズボズボと音が鳴り、ローションと俺の先走りが混ざって飛び散る。
「分かるか、恋次。ここ、一番深いとこ、抜いて、ここに精子かけて、種付けて、孕むまでヤるからな……! 一生、ここに俺だけを、受け入れろよ!」
ぐぽんと最奥の一線を抜けた感触がした。初めて恋次の結腸に入れた感動で、さらに血が集まったのが分かった。
途端に中がうねって、今までで一番激しい締め付けと共に、恋次が仰け反って体をガクガク揺すりながら、声もなく絶頂した。俺も気持ち良く、結腸目掛けて盛大に精子を叩きつける。
リングを嵌めた恋次の勃起は可哀想なくらい腫れ上がったまま、とろっとした雫を零してる。
目を見開いたまま痙攣する恋次の唇を貪る。俺は一度萎えた物を引きずり出して、自分にもリングを嵌める。夜はこれからだと、笑みが止まらない。
「はぁ、大丈夫、俺も一緒になるから安心しな。二人で一緒に狂おうな、恋次」
「ぁ、あ、深澄、……大好き、愛してる、深澄」
どろどろに溶けた瞳で恋次が微笑む。初めての言葉に、根元が痛くて千切れそうになる。
恋次が喜ぶなら何度でも分からせる。俺の愛と執着を、望むなら支配も。奥の奥まで俺だけにして、絶対に逃さない。
「愛してる、恋次」
そう告げると、もっと愛して、と恋次は俺を囚えて離さない笑みで告げた。
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