35 / 168
夏の章 砂漠編
34 バブ・イルム
連合ギルド総会は毎年バブ・イルムと、砂漠を越えた反対側にある姉妹都市、サマル東部最大の交易拠点サラーフカーンと、持ち回りで開催されていて、今年はこの国での開催となる。
総会には、両国の冒険者ギルド、商業ギルドの代表や関係者から総勢200余名が参加する。
そして、数日に渡って市内の数カ所で大々的な催しや会合、各分野の研究者や専門者を招いての、プレゼンや発表会が行われる。
それに合わせて、各国の名産を集めた特別市も市内の大通りで開催されるため、いつも以上に人の出入りも激しくなり、市内は一時的な祭り騒ぎとなる。
つまり誰が紛れ込んでも、おかしくない状態になる。事を起こすのも起こされるのも、通常より容易い状況なのだ。
アルカたち情報室員は転移陣を使って、開催1日前にバブ・イルムのギルド支部入りをした。
バブ・イルムのギルド支部は、冒険者が多数集まることもあり、王都の次に広い規模を持つ。
隣国サマルとの一次受付を担うことや、総会の隔年の開催場所ということからも、パーティーや発表に使える大講堂や貴賓室を集めた特別棟も保有している。
アルカたちは現場で念入りな人員配置確認と、会場提供や貴賓用に使用される数件の高級ホテル周辺の確認をして、前日を過ごした。
バブ・イルムは都市造りの最先端を行っており、革新的なセンスとサマルとの東西文化が混じり合い、独創的な発展を遂げている。
特に新市街とされる最新鋭の中心部には、高い建物も多く狙撃場所も多い。
そうかと思えば旧市街という、混沌とした昔ながらの下町区もあり、ならず者が身を隠す闇も至るところにある。
秩序と無秩序が平然と同居し、住民たちは皆パワフルで我が道を行き、明るさも仄暗さも引っくるめて騒々しい街だ。
砂漠の夜は長く、この街は朝まで眠らぬ不夜城と化す。
街は陽気に、または地下で暗く、喧騒は祭のように1日中続く。
1日目の行動を終え、アルカはジョエルとウルクと一緒に、旧市街にある老舗の有名な酒場に居た。
今回の配置は、アルカたち3人が1組で暗殺対策、ジークはサマル王太子の警護、その他室員の半分はジークの下に付き、残りは第2王子の警護につく。
ハンクとレグルスは代表として公人業務に掛かりきりになるが、ほとんど要人と同じ場所に居るため、有事の際の副警護要員となっている。
代表2人にジークまで居れば、会場で滅多なことにはならないだろう。
逆に言うと外からの侵攻や狙撃、その他の場所で誘導騒ぎが起きる可能性の方が高い。
それを事前に察知して潰すのが、アルカたちの任務である。
「美味いな、これ」
「でしょ~、俺、こう見えてボンボンなんで、この街の最高のものは、全て熟知してんすよ!」
ジョエルが大きな砂漠ロブスターを賞賛するのを、鼻を高くしたウルクが色々と解説をしている。
それを眺めながら、アルカも殻ごと盛り付けられた海老に似た身を口に入れた。
味も見た目もロブスターにそっくりだが、棲息するのが砂漠の砂の中で、れっきとした魔物である。
ネフディト砂漠も迷宮フィールドのため、多数の魔物が生息している。
その内の1種である砂漠ロブスターは、ちょっと蠍っぽい顔が気になるが、味は濃厚で美味い。
この姿焼きはチリソースとマヨネーズの2種類になっていて、どちらもシンプルに美味く、店の看板メニューでもある。
「悪いな、せっかくなら実家に帰る機会なのに、夕食まで付き合わせて」
アルカが素直に詫びたのに、ウルクはもぞもぞした。
ウルクはバブ・イルムの出身で誰より地理に明るく、裏も表も知り尽くしているため、今回のアルカの相棒となった。
「えっ、アルカさんが優しい……、明日砂嵐来んのかな……」
「アルカさんはいつも優しいだろ!」
アルカ信者のジョエルが、ウルクの頭をすかさず叩く。
ジョエルはアルカが1を言えば2を知り、先読みした補佐を欠かさない上、非常に忠実な手足となる。
部下の中では1番信頼できるため、2極化するような状況でも、安心して任せられる頼もしい右腕的な存在だ。
今回の任務の性質上、この2人が相棒を組んでいることもあり、最適任であった。
「アルカさぁん、どうです、この後俺と一局。新しいカジノが出来たって話でぇ~。パトロン募集中なんすけどぉ」
「暫く賭け事禁止だって、俺、この間言ったばかりだよね?」
ウルクが甘ったるい声でくねくねしだしたのを、ジョエルが笑顔で黙らせる。
一瞬でピシッと席に行儀良く座り直したウルクを見て、アルカは目を丸くした。
「ジョエル凄いな。こいつ俺の言うことなんか全然聞かないのに、どうやって躾けたんだ?」
「やめて!アルカさんに金棒になるから、言わないで!ジョエル先輩!」
半泣きになったウルクが、ジョエルに泣きつく。
何をしたのか気になる。だがしかし、聞き捨てならない台詞に眉を上げた。
「……金棒で思い出したけど、お前、俺が鬼教官だって言い回ってるだろ。局長に聞いたからな」
「ウルク君、俺、それも注意したよねぇ?」
アルカとジョエルがにっこり笑うと、ウルクはひゅっとフクロウみたいに細くなった。
「うぐ……どっちにしろ殺される運命なのか、俺。……ていうかアルカさん、局長と随分仲良しですね~」
「こら、人のプライベートに、首を突っ込むんじゃない」
「あでっ、いいじゃないすか、ちょっとくらい。死なば諸共っすよ~」
ゴンッとジョエルの拳骨が落とされ、ウルクは涙目で口を尖らせた。
「別に仲良くない。最近は全然話してないし」
「……」
戯れていた2人がピタリと口を噤んで、アルカから曖昧に目を逸らした。
「え、何?」
「いや……ちょっと、上司たちのそういうの、ちょっと生々しいって言うか……、あの鬼のアルカさんが、こんな……」
「ハァ?」
ウルクを睨むと、言いにくそうにジョエルも口を開いた。
「その……僭越ですが、その表情はあまり人に見せない方が……。良からぬ輩が湧いても、良くないですし……」
「ジョエルまで……!」
「ま、まあ、最近局長もアルカさんも忙しかったし、どんまいっすよ!」
追及しようとしたところで、次のオーダーが運ばれて来て、ウルクとジョエルはさっさと話を切り上げた。
こういう時だけは相棒らしく、息ぴったりな2人なのである。
実家に少し顔を出すというウルクと別れ、ジョエルとギルドが借り上げている中級ホテルの1つへと戻った。
レグルスは警護の観点から、ハンクと共に王族と同じ最高級ホテルのフロアに泊まるため、今日は1つも会えていない。
宿の入り口を潜ると、ロビーにジークが待ち構えていた。ジークも本来警護のため、王族と同じホテルに泊まる手筈だ。
「ジーク、どうした?何かあったか?」
ジョエルと別れて、座っていたソファから立ち上がったジークに駆け寄る。
「別に何も無い」
「は?なんだよ、焦らせるなよ。何か用か?」
ぶっきらぼうに返答したジークに、脱力して向かいのソファに座り込む。
「……最近、お前と話す暇、無かったから」
「ああ、忙しかったからな。明日から本番なんだ、お前も気を引き締めろよ。特にお前は最重要貴人の警護だし」
「理解ってるって。……違うくて、俺がしたいのは、そんな話じゃなくて」
明日以降の仕事の話をしかけたアルカを、ジークは遮った。
「お前、最近、何かあったか?」
「……別に、特に」
ジークの深い蒼玉の瞳が、探るように覗き込んでくる。アルカも逆らわずにその自然を流す。
「……分かった」
納得したかは判らなかったが、ジークは引いた。
「もし厄介なことになったら、また俺を呼べよ」
ジークは強くアルカを見つめてから席を立って、さっさと宿を出て行った。
どいつもこいつも、言いたいことだけ言いやがる。
一先ずジークの追及を躱したことに理由なく安堵し、アルカは今度こそ部屋へ戻った。
総会には、両国の冒険者ギルド、商業ギルドの代表や関係者から総勢200余名が参加する。
そして、数日に渡って市内の数カ所で大々的な催しや会合、各分野の研究者や専門者を招いての、プレゼンや発表会が行われる。
それに合わせて、各国の名産を集めた特別市も市内の大通りで開催されるため、いつも以上に人の出入りも激しくなり、市内は一時的な祭り騒ぎとなる。
つまり誰が紛れ込んでも、おかしくない状態になる。事を起こすのも起こされるのも、通常より容易い状況なのだ。
アルカたち情報室員は転移陣を使って、開催1日前にバブ・イルムのギルド支部入りをした。
バブ・イルムのギルド支部は、冒険者が多数集まることもあり、王都の次に広い規模を持つ。
隣国サマルとの一次受付を担うことや、総会の隔年の開催場所ということからも、パーティーや発表に使える大講堂や貴賓室を集めた特別棟も保有している。
アルカたちは現場で念入りな人員配置確認と、会場提供や貴賓用に使用される数件の高級ホテル周辺の確認をして、前日を過ごした。
バブ・イルムは都市造りの最先端を行っており、革新的なセンスとサマルとの東西文化が混じり合い、独創的な発展を遂げている。
特に新市街とされる最新鋭の中心部には、高い建物も多く狙撃場所も多い。
そうかと思えば旧市街という、混沌とした昔ながらの下町区もあり、ならず者が身を隠す闇も至るところにある。
秩序と無秩序が平然と同居し、住民たちは皆パワフルで我が道を行き、明るさも仄暗さも引っくるめて騒々しい街だ。
砂漠の夜は長く、この街は朝まで眠らぬ不夜城と化す。
街は陽気に、または地下で暗く、喧騒は祭のように1日中続く。
1日目の行動を終え、アルカはジョエルとウルクと一緒に、旧市街にある老舗の有名な酒場に居た。
今回の配置は、アルカたち3人が1組で暗殺対策、ジークはサマル王太子の警護、その他室員の半分はジークの下に付き、残りは第2王子の警護につく。
ハンクとレグルスは代表として公人業務に掛かりきりになるが、ほとんど要人と同じ場所に居るため、有事の際の副警護要員となっている。
代表2人にジークまで居れば、会場で滅多なことにはならないだろう。
逆に言うと外からの侵攻や狙撃、その他の場所で誘導騒ぎが起きる可能性の方が高い。
それを事前に察知して潰すのが、アルカたちの任務である。
「美味いな、これ」
「でしょ~、俺、こう見えてボンボンなんで、この街の最高のものは、全て熟知してんすよ!」
ジョエルが大きな砂漠ロブスターを賞賛するのを、鼻を高くしたウルクが色々と解説をしている。
それを眺めながら、アルカも殻ごと盛り付けられた海老に似た身を口に入れた。
味も見た目もロブスターにそっくりだが、棲息するのが砂漠の砂の中で、れっきとした魔物である。
ネフディト砂漠も迷宮フィールドのため、多数の魔物が生息している。
その内の1種である砂漠ロブスターは、ちょっと蠍っぽい顔が気になるが、味は濃厚で美味い。
この姿焼きはチリソースとマヨネーズの2種類になっていて、どちらもシンプルに美味く、店の看板メニューでもある。
「悪いな、せっかくなら実家に帰る機会なのに、夕食まで付き合わせて」
アルカが素直に詫びたのに、ウルクはもぞもぞした。
ウルクはバブ・イルムの出身で誰より地理に明るく、裏も表も知り尽くしているため、今回のアルカの相棒となった。
「えっ、アルカさんが優しい……、明日砂嵐来んのかな……」
「アルカさんはいつも優しいだろ!」
アルカ信者のジョエルが、ウルクの頭をすかさず叩く。
ジョエルはアルカが1を言えば2を知り、先読みした補佐を欠かさない上、非常に忠実な手足となる。
部下の中では1番信頼できるため、2極化するような状況でも、安心して任せられる頼もしい右腕的な存在だ。
今回の任務の性質上、この2人が相棒を組んでいることもあり、最適任であった。
「アルカさぁん、どうです、この後俺と一局。新しいカジノが出来たって話でぇ~。パトロン募集中なんすけどぉ」
「暫く賭け事禁止だって、俺、この間言ったばかりだよね?」
ウルクが甘ったるい声でくねくねしだしたのを、ジョエルが笑顔で黙らせる。
一瞬でピシッと席に行儀良く座り直したウルクを見て、アルカは目を丸くした。
「ジョエル凄いな。こいつ俺の言うことなんか全然聞かないのに、どうやって躾けたんだ?」
「やめて!アルカさんに金棒になるから、言わないで!ジョエル先輩!」
半泣きになったウルクが、ジョエルに泣きつく。
何をしたのか気になる。だがしかし、聞き捨てならない台詞に眉を上げた。
「……金棒で思い出したけど、お前、俺が鬼教官だって言い回ってるだろ。局長に聞いたからな」
「ウルク君、俺、それも注意したよねぇ?」
アルカとジョエルがにっこり笑うと、ウルクはひゅっとフクロウみたいに細くなった。
「うぐ……どっちにしろ殺される運命なのか、俺。……ていうかアルカさん、局長と随分仲良しですね~」
「こら、人のプライベートに、首を突っ込むんじゃない」
「あでっ、いいじゃないすか、ちょっとくらい。死なば諸共っすよ~」
ゴンッとジョエルの拳骨が落とされ、ウルクは涙目で口を尖らせた。
「別に仲良くない。最近は全然話してないし」
「……」
戯れていた2人がピタリと口を噤んで、アルカから曖昧に目を逸らした。
「え、何?」
「いや……ちょっと、上司たちのそういうの、ちょっと生々しいって言うか……、あの鬼のアルカさんが、こんな……」
「ハァ?」
ウルクを睨むと、言いにくそうにジョエルも口を開いた。
「その……僭越ですが、その表情はあまり人に見せない方が……。良からぬ輩が湧いても、良くないですし……」
「ジョエルまで……!」
「ま、まあ、最近局長もアルカさんも忙しかったし、どんまいっすよ!」
追及しようとしたところで、次のオーダーが運ばれて来て、ウルクとジョエルはさっさと話を切り上げた。
こういう時だけは相棒らしく、息ぴったりな2人なのである。
実家に少し顔を出すというウルクと別れ、ジョエルとギルドが借り上げている中級ホテルの1つへと戻った。
レグルスは警護の観点から、ハンクと共に王族と同じ最高級ホテルのフロアに泊まるため、今日は1つも会えていない。
宿の入り口を潜ると、ロビーにジークが待ち構えていた。ジークも本来警護のため、王族と同じホテルに泊まる手筈だ。
「ジーク、どうした?何かあったか?」
ジョエルと別れて、座っていたソファから立ち上がったジークに駆け寄る。
「別に何も無い」
「は?なんだよ、焦らせるなよ。何か用か?」
ぶっきらぼうに返答したジークに、脱力して向かいのソファに座り込む。
「……最近、お前と話す暇、無かったから」
「ああ、忙しかったからな。明日から本番なんだ、お前も気を引き締めろよ。特にお前は最重要貴人の警護だし」
「理解ってるって。……違うくて、俺がしたいのは、そんな話じゃなくて」
明日以降の仕事の話をしかけたアルカを、ジークは遮った。
「お前、最近、何かあったか?」
「……別に、特に」
ジークの深い蒼玉の瞳が、探るように覗き込んでくる。アルカも逆らわずにその自然を流す。
「……分かった」
納得したかは判らなかったが、ジークは引いた。
「もし厄介なことになったら、また俺を呼べよ」
ジークは強くアルカを見つめてから席を立って、さっさと宿を出て行った。
どいつもこいつも、言いたいことだけ言いやがる。
一先ずジークの追及を躱したことに理由なく安堵し、アルカは今度こそ部屋へ戻った。
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000の勇者が攻めてきた!
モト
BL
異世界転生したら弱い悪魔になっていました。でも、異世界転生あるあるのスキル表を見る事が出来た俺は、自分にはとんでもない天性資質が備わっている事を知る。
その天性資質を使って、エルフちゃんと結婚したい。その為に旅に出て、強い魔物を退治していくうちに何故か魔王になってしまった。
魔王城で仕方なく引きこもり生活を送っていると、ある日勇者が攻めてきた。
その勇者のスキルは……え!? 性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000、愛情Max~~!?!?!?!?!?!
ムーンライトノベルズにも投稿しておりすがアルファ版のほうが長編になります。