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夏の章 砂漠編
35 警護任務
砂漠の夜明けは眩しい。バブ・イルムを侵しつつあるネフディト砂漠は遮るものがなく、太陽が直に広がる。
夜明けに西門から広がる砂漠に出て振り返れば、明ける深紅の太陽が朝霧に霞むバブ・イルムの高層群をゆっくりと染め上げて、蜃気楼の如く浮かび上がらせる絶景を見ることが出来るだろう。
背後には露の降りた細かな砂が輝き、朝日に照らされた美しい砂丘がどこまでも続き、地の果てを感じることが出来る。
乾いた強い風が、街の近くにあるオアシスの灌木を揺らし、朝露を求めた獣や鳥が集まる。
サンドワームの這った後が砂に流紋を描き、時折砂中の魔物に追われた砂漠ロブスターが跳ねる。
僅かな生物と、風と砂の音しかしない静寂。
一歩踏み出せば死と隣り合わせの世界だが、こんなにも浪漫のある場所も無いだろう。
夜中に星を辿り移動して来た、キャラバンが遠くの砂丘を連なって歩いている。
アルカは宿の窓辺から、そのゆったりした歩みを眺め続けた。
バブ・イルムの朝は遅い。
近年では魔石設備の発達により、活動時間の幅が増えたが、昔ながらの砂漠の民は夜に活動し日中に眠る。ここが不夜城足る所以だ。
とは言え総会に関しては、全国各地から人が集まるため昼から開催となる。アルカたちは準備のため朝から活動開始だ。
アルカは今日も眠りの浅い夜を過ごし、明け方から砂漠を見て過ごした。
砂漠がすっかり朝を迎えたのを見届けると、アルカは動き出した。
今日から3日間、気を引き締めねばならない。
昼に総会開催の記念式典が、バブ・イルムで一番の高級ホテルの大広間で行われる。
それからギルド支部と市内各地の会場に別れて、催しが開催される。夜は毎晩会食パーティーがギルド支部で開催される。
サマル王太子は昼前に、姉妹都市と繋ぐ唯一の国間転移陣で、ギルドへ直接転移して来る手筈だ。
こちらは貴人か国間ライセンスを持つ冒険者専用で、入国審査も設けられているものだ。
一般人は西門にある入国管理局にある、転移陣を使用することが可能だが、相互間で国民の出入りは厳重に管理されている。
だがどんな物事にも抜け道はあるもので、過酷ではあるが密入国が出来ない訳では無い。
「ウチの筋ですが、どうも先週から、きな臭い連中が旧市街に入り込んでいるようです」
民族衣装の麻のガウンを手渡しながら、ウルクが告げた。
アルカ班は殆ど市内での活動のため、場違いな制服ではなく、それぞれ市民らしい服装にしている。
ウルクがこの地の豪商の息子のため、彼が商会で誂えてくれたものだ。
この麻のガウンは様々な色があるが、3人とも闇に紛れやすいよう黒っぽい色にしている。
涼しいが体を捌く時に多少気になるので、アルカはあまりこれが好きじゃない。
そのため体に沿うように、タイト気味に仕立てて貰った。
更に腰を組紐で絞れる仕様で動きやすさに問題は無いが、自分の組紐の色が深紅なのに含みを感じる。
ウルクを睨みつつ、早速3人で着替えてホテルを出た。
「メジエアト商会の筋なら、信頼出来るな……。ギルド支部でのパーティーが始まるまでは計画通り、移動経路を分担で警戒。各会場入りした後は、周辺の狙撃ポイントの周回。貴人方がパーティー会場入りしたら旧市街に、……俺とウルクで1度様子見。ジョエルは会場周辺を任せる」
アルカは少し考えながら、ウルクたちに指示を出した。
確かシナリオ通りなら、旧市街に暗殺者たちが潜伏していた筈だ。
暗殺劇の黒幕は、今日サマル王太子に同行している大臣だ。
バブ・イルムの脱法商人と組んで、闇ギルドの暗殺者ギルドを動かしている。
その辺りは攻略キャラの一匹狼野郎が、最終夜に給仕として紛れ込んだ暗殺者を撃退して、解決の手助けになるシナリオだ。
しかし、襲撃は最終夜の1回だけなのだろうか。
ゲームではサマルの大臣は、王太子へ並々ならぬ敵意を向けていた。
またゲームでは描かれていない苦労を、するはめになりそうだ。
黒幕の発見のため、その給仕に扮した暗殺者は捨て置くとして、もしかしたらそれまでに、何度も襲撃を防がねばならないかもしれない。
ならば保険として、暗殺者ギルドの位置を特定しておいても、損は無さそうだ。
「襲撃が続くことが予想される。各自、抜かり無く対応するように。まずは事を起こされないことが重要だ。撃退が優先、捕縛は二の次、深追いするなよ」
暗殺者は仕事であるが故、引き際を心得ている者が多い。
1回ごとに命をかけていたら、生業として成り立たぬからである。
分が悪ければ直ぐに引くが、その代わりしつこい。体勢を立て直したら、また機会を窺って仕留めに来る。
極論から言えば、サマル王太子がこの国で死ななければ、何でもいいのだ。
暗殺者を捕まえずに、帰国後に殺されようが関わりはない。
これが自国の王族なら話はもっと面倒だが、今回はシンプルだ。
「常に優先を間違えるな」
「了解!」
部下2人の頼もしい返事に頷いて、3人はそれぞれ配置に着いた。
バブ・イルム新市街は格子状に良く整備された街で、縦横に大きな通りを何本か通し、細い路地を噛ませる構造だ。
旧市街まで大通りは真っ直ぐ繋がるのだが、旧市街に行くと途端に迷路のような、入り組んだ構造になっている。
今回は旧市街は通らないため、ウルクとジョエルは左右に大通りを挟む通りの警戒、アルカは身体強化を使い上層の狙撃ポイントを警戒する。
暗殺スキルの隠密行動と組み合わせれば、家々の間を跳躍し、何段か足場があれば高い建物にも容易に到達できる。
馬車を見失わぬようにやや先行しながら、アルカは難なく5階建ての建物に上がり地上を俯瞰した。
群衆に、違和感のある行動は見えない。
ウルクとジョエルがしっかり動いているのと、王太子の乗る馬車を隙無く護衛している、ジークと室員たちにも異変は無い。
1日目からは襲撃は無いのかも知れない。
魔力感知を切って、暗殺スキルの気配感知に集中する。
研ぎ澄まして広げた感覚に、突如突き刺さる強い視線が射抜いた。
ばっと数百メートル後ろの、高層群を振り返る。殺気に似た視線は、一瞬で霧散して完全に消えた。
アルカの隠密スキルは、同格またはそれ以上の隠密スキルを持ってなければ見破れない。
今の視線は確実にアルカを捉え、かつ自らの位置は見破らせなかった。
挑発された。それもアルカより暗殺術に長けた、格上に。
知らず背中に嫌な汗が流れる。
どう考えても、給仕として紛れ込むような暗殺者じゃない。そんな、みみっちい方法を取るレベルじゃない。
あれを相手にしなきゃいけないのか。今回ばかりは、本当に割に合わない気がする。
嫌な予感がしたが、馬車を追って再び移動を開始した。
結局その日は夕方と夜に、移動時の狙撃が2回あった。何れもウルクとジョエルの活躍で、事前に撃退出来た。
狙撃犯はあの格上の暗殺者ではなく、下っ端だった。直ぐに引き上げたため、深追いはしていない。
無事に貴人たちが会場入りして、アルカは定時報告のため、レグルスと人目に付かないギルド支部の裏手で落ち合った。
「アルカ君、お疲れ様です。今日1日大丈夫でしたか?」
屋外は暑いだろうに、正装用の制服を着込んで髪を上げているレグルスはビシッとしている。
「お疲れ様です。襲撃は2回、ジョエルとウルクが防ぎました」
「さすがだね。2人にお礼を伝えておいて」
頷くとレグルスは少し目を細めた。
「服、似合ってる。俺もお揃い着たかったな」
「……任務中ですよ、アホなこと言ってないで、早く戻って下さい」
じとっと睨むと、レグルスの片方の手の平が頬を包む。
「久し振りだから、嬉しくて」
すり、と頰を優しく撫でる親指に、胸がきゅっとなった。
「任務中だってば」
「うん、ごめん。少しだけ。何か変わったことはない?」
柔らかなエメラルドの瞳が、久し振りに自分だけを映している。
ずっと焦がれていた触れる指の熱が、じわじわと心に染みてくる。
「大丈夫。何とかするから。レグ、俺もう行かなきゃ」
「……分かった、また明日ね。気を付けて、アルカ」
簡単に剥がれてしまった仮面を取り繕うこともせず、触れている手に頬を擦り寄せた。
数瞬見つめ合って、名残惜しいのだと2人共分かってはいたが、どちらからともなく身を離す。
2人同時に背を向ける。まだ仕事が残っている。
アルカは振り切るように切り替えて、後は振り向かずにその場を後にした。
夜明けに西門から広がる砂漠に出て振り返れば、明ける深紅の太陽が朝霧に霞むバブ・イルムの高層群をゆっくりと染め上げて、蜃気楼の如く浮かび上がらせる絶景を見ることが出来るだろう。
背後には露の降りた細かな砂が輝き、朝日に照らされた美しい砂丘がどこまでも続き、地の果てを感じることが出来る。
乾いた強い風が、街の近くにあるオアシスの灌木を揺らし、朝露を求めた獣や鳥が集まる。
サンドワームの這った後が砂に流紋を描き、時折砂中の魔物に追われた砂漠ロブスターが跳ねる。
僅かな生物と、風と砂の音しかしない静寂。
一歩踏み出せば死と隣り合わせの世界だが、こんなにも浪漫のある場所も無いだろう。
夜中に星を辿り移動して来た、キャラバンが遠くの砂丘を連なって歩いている。
アルカは宿の窓辺から、そのゆったりした歩みを眺め続けた。
バブ・イルムの朝は遅い。
近年では魔石設備の発達により、活動時間の幅が増えたが、昔ながらの砂漠の民は夜に活動し日中に眠る。ここが不夜城足る所以だ。
とは言え総会に関しては、全国各地から人が集まるため昼から開催となる。アルカたちは準備のため朝から活動開始だ。
アルカは今日も眠りの浅い夜を過ごし、明け方から砂漠を見て過ごした。
砂漠がすっかり朝を迎えたのを見届けると、アルカは動き出した。
今日から3日間、気を引き締めねばならない。
昼に総会開催の記念式典が、バブ・イルムで一番の高級ホテルの大広間で行われる。
それからギルド支部と市内各地の会場に別れて、催しが開催される。夜は毎晩会食パーティーがギルド支部で開催される。
サマル王太子は昼前に、姉妹都市と繋ぐ唯一の国間転移陣で、ギルドへ直接転移して来る手筈だ。
こちらは貴人か国間ライセンスを持つ冒険者専用で、入国審査も設けられているものだ。
一般人は西門にある入国管理局にある、転移陣を使用することが可能だが、相互間で国民の出入りは厳重に管理されている。
だがどんな物事にも抜け道はあるもので、過酷ではあるが密入国が出来ない訳では無い。
「ウチの筋ですが、どうも先週から、きな臭い連中が旧市街に入り込んでいるようです」
民族衣装の麻のガウンを手渡しながら、ウルクが告げた。
アルカ班は殆ど市内での活動のため、場違いな制服ではなく、それぞれ市民らしい服装にしている。
ウルクがこの地の豪商の息子のため、彼が商会で誂えてくれたものだ。
この麻のガウンは様々な色があるが、3人とも闇に紛れやすいよう黒っぽい色にしている。
涼しいが体を捌く時に多少気になるので、アルカはあまりこれが好きじゃない。
そのため体に沿うように、タイト気味に仕立てて貰った。
更に腰を組紐で絞れる仕様で動きやすさに問題は無いが、自分の組紐の色が深紅なのに含みを感じる。
ウルクを睨みつつ、早速3人で着替えてホテルを出た。
「メジエアト商会の筋なら、信頼出来るな……。ギルド支部でのパーティーが始まるまでは計画通り、移動経路を分担で警戒。各会場入りした後は、周辺の狙撃ポイントの周回。貴人方がパーティー会場入りしたら旧市街に、……俺とウルクで1度様子見。ジョエルは会場周辺を任せる」
アルカは少し考えながら、ウルクたちに指示を出した。
確かシナリオ通りなら、旧市街に暗殺者たちが潜伏していた筈だ。
暗殺劇の黒幕は、今日サマル王太子に同行している大臣だ。
バブ・イルムの脱法商人と組んで、闇ギルドの暗殺者ギルドを動かしている。
その辺りは攻略キャラの一匹狼野郎が、最終夜に給仕として紛れ込んだ暗殺者を撃退して、解決の手助けになるシナリオだ。
しかし、襲撃は最終夜の1回だけなのだろうか。
ゲームではサマルの大臣は、王太子へ並々ならぬ敵意を向けていた。
またゲームでは描かれていない苦労を、するはめになりそうだ。
黒幕の発見のため、その給仕に扮した暗殺者は捨て置くとして、もしかしたらそれまでに、何度も襲撃を防がねばならないかもしれない。
ならば保険として、暗殺者ギルドの位置を特定しておいても、損は無さそうだ。
「襲撃が続くことが予想される。各自、抜かり無く対応するように。まずは事を起こされないことが重要だ。撃退が優先、捕縛は二の次、深追いするなよ」
暗殺者は仕事であるが故、引き際を心得ている者が多い。
1回ごとに命をかけていたら、生業として成り立たぬからである。
分が悪ければ直ぐに引くが、その代わりしつこい。体勢を立て直したら、また機会を窺って仕留めに来る。
極論から言えば、サマル王太子がこの国で死ななければ、何でもいいのだ。
暗殺者を捕まえずに、帰国後に殺されようが関わりはない。
これが自国の王族なら話はもっと面倒だが、今回はシンプルだ。
「常に優先を間違えるな」
「了解!」
部下2人の頼もしい返事に頷いて、3人はそれぞれ配置に着いた。
バブ・イルム新市街は格子状に良く整備された街で、縦横に大きな通りを何本か通し、細い路地を噛ませる構造だ。
旧市街まで大通りは真っ直ぐ繋がるのだが、旧市街に行くと途端に迷路のような、入り組んだ構造になっている。
今回は旧市街は通らないため、ウルクとジョエルは左右に大通りを挟む通りの警戒、アルカは身体強化を使い上層の狙撃ポイントを警戒する。
暗殺スキルの隠密行動と組み合わせれば、家々の間を跳躍し、何段か足場があれば高い建物にも容易に到達できる。
馬車を見失わぬようにやや先行しながら、アルカは難なく5階建ての建物に上がり地上を俯瞰した。
群衆に、違和感のある行動は見えない。
ウルクとジョエルがしっかり動いているのと、王太子の乗る馬車を隙無く護衛している、ジークと室員たちにも異変は無い。
1日目からは襲撃は無いのかも知れない。
魔力感知を切って、暗殺スキルの気配感知に集中する。
研ぎ澄まして広げた感覚に、突如突き刺さる強い視線が射抜いた。
ばっと数百メートル後ろの、高層群を振り返る。殺気に似た視線は、一瞬で霧散して完全に消えた。
アルカの隠密スキルは、同格またはそれ以上の隠密スキルを持ってなければ見破れない。
今の視線は確実にアルカを捉え、かつ自らの位置は見破らせなかった。
挑発された。それもアルカより暗殺術に長けた、格上に。
知らず背中に嫌な汗が流れる。
どう考えても、給仕として紛れ込むような暗殺者じゃない。そんな、みみっちい方法を取るレベルじゃない。
あれを相手にしなきゃいけないのか。今回ばかりは、本当に割に合わない気がする。
嫌な予感がしたが、馬車を追って再び移動を開始した。
結局その日は夕方と夜に、移動時の狙撃が2回あった。何れもウルクとジョエルの活躍で、事前に撃退出来た。
狙撃犯はあの格上の暗殺者ではなく、下っ端だった。直ぐに引き上げたため、深追いはしていない。
無事に貴人たちが会場入りして、アルカは定時報告のため、レグルスと人目に付かないギルド支部の裏手で落ち合った。
「アルカ君、お疲れ様です。今日1日大丈夫でしたか?」
屋外は暑いだろうに、正装用の制服を着込んで髪を上げているレグルスはビシッとしている。
「お疲れ様です。襲撃は2回、ジョエルとウルクが防ぎました」
「さすがだね。2人にお礼を伝えておいて」
頷くとレグルスは少し目を細めた。
「服、似合ってる。俺もお揃い着たかったな」
「……任務中ですよ、アホなこと言ってないで、早く戻って下さい」
じとっと睨むと、レグルスの片方の手の平が頬を包む。
「久し振りだから、嬉しくて」
すり、と頰を優しく撫でる親指に、胸がきゅっとなった。
「任務中だってば」
「うん、ごめん。少しだけ。何か変わったことはない?」
柔らかなエメラルドの瞳が、久し振りに自分だけを映している。
ずっと焦がれていた触れる指の熱が、じわじわと心に染みてくる。
「大丈夫。何とかするから。レグ、俺もう行かなきゃ」
「……分かった、また明日ね。気を付けて、アルカ」
簡単に剥がれてしまった仮面を取り繕うこともせず、触れている手に頬を擦り寄せた。
数瞬見つめ合って、名残惜しいのだと2人共分かってはいたが、どちらからともなく身を離す。
2人同時に背を向ける。まだ仕事が残っている。
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