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夏の章 バカンス編
42 避暑
連合ギルド総会より、しばらく。
季節はまだまだ暑い夏である。レーヴァステイン王国の夏は長く、来月までは夏の括りだ。
来月からは秋を迎え徐々に気温が下がり、やがて短い冬を迎える。
「避暑、ですか?」
例に依って、統括代表室に呼び出されたアルカとレグルスだが、ハンクは機嫌を伺うように、へこへこした。
「……あのアホどもが」
「またですか?最近突発が多くて、俺達も流石に人員のやり繰りに、無理が出ています」
レグルスがきっぱりと窮状を訴えた。
「だよなだよな~、俺も分かってんの。たださ、今回は1泊2日で避暑メインって言う話だし、前回の件でサマル王太子から報酬も弾まれたし、情報室の慰問も兼ねたらどうだろうって」
ハンクが珍しく、アルカに媚を売るように見つめた。
前回のサマル王太子の件で、かなりの貸しを作ったらしい。アルカ班には、臨時報酬も出たくらいだ。
それもまあ妥当だろう。国際間の問題を防いだどころか、サマル次期国王に、多少なりとも恩を売ったのだ。
それに巻き込まれるのを止められなかった負い目も相まって、ハンクはアルカに暫く頭が上がらない状態になっている。
「もう少し実績が溜まれば、俺も正式抗議するから」
「実績って?」
「……やらかしの」
レグルスと2人で目を眇めて、ハンクを見つめる。
「そもそもですね、計画通りならまだ何とか回せるんですよ。いいですか、このまま我々の本来の仕事が疎かになれば、大規模スタンピードだって起きかねない。その辺、今すぐ王家に解ってもらってきてください」
「……ごもっともで」
いつにないレグルスの強い口調に、ハンクは項垂れた。
代表室の帰り道、アルカたちの間には、いつにない沈黙が降りていた。
いつもなら苦にならない沈黙も、最近は居心地が悪い。
何故ならバブ・イルムの件以来、アルカはレグルスもジークのことも避けているからだ。
業務外の必要以上の会話をしないように、徹底している。
早く終われ、と念じながらアルカは足を進めた。
「アルカ君、最近眠れてます?」
レグルスの不意の問いに内心を気取られぬよう、アルカは前を向いて端的に答える。
「はい。大丈夫です。問題ありません」
「……そう」
レグルスがどんな表情をしているか、見なくても声の調子で判る。
「少し顔色悪いからね、休みたい時はいつでも申請してね」
「はい、お気遣いありがとうございます」
アルカは俯きたいのを堪えて、頭を軽く下げて前を見据えた。後は会話も無く、それぞれのデスクに戻った。
あれから。あの日、常人であれば動けなくなるような攻撃をしてしまったのに、2人からは責められることも咎められることもない。
特にレグルスは、引いた距離を無理に詰めることも、理由を問うこともしない。
ただこうやって気遣いだけは欠かさず、折を見て声がけをしてくる。完璧な大人の対応である。
アルカもまた、業務上は完璧な大人の対応をしている。つもりではあるが、夏季休暇後の気安さはすっかり失くなってしまった。
ジークに対しては、もっと辛辣だ。
寄るな、喋るなとあからさまに数回剣呑な空気を纏えば、ジークが引いてくれることは知っている。
子供の頃からずっと繰り返しているため、今回も落ち着くまで待ってくれることに、甘えることにしている。
アルカは気持ちを切り替えて、舞い込んだ新たな案件の調整を始めた。
第2王子一行が来週、避暑名目で訪れるのは、王都から南東にある避暑地パキィーア群島を有するマ=クォーリ海岸だ。
外洋に接した海岸線は王都まで数百キロ続き、レーヴァステイン東海岸として有名な観光名所になる。
中でも群島を対岸に臨むマ=クォーリ海岸は、風光明媚な人気の避暑地だ。
王都以北の東海岸は切り立った崖が主で、より野生的な景観のため、東南部の方に毎年人が集まる。
マ=クォーリ海岸付近には観光ダンジョンが複数あるため、夏のレジャーにはぴったりだろう。アホらしい。
だが、先日のギルド総会の件では、室員にかなり働いてもらったので、慰安旅行をしても良いかも知れない。
日程がお誂え向きに、月に1度の総本部一斉休業日に当たる。
ギルドの勤務体系は基本的に交代制で、休業が無いように運営している。
だが、祝祭日や慣習の長期休暇、その他に各ギルド支部で定める月1度の一斉休業日が2日ある。
少なくとも月1回は、全員が連休を取れるように配慮されている。
残業は部署の采配だが、勤務時間も交代制のため応相談で、比較的自由が利く。
人気職のため人員も充実していて、かなりの優良経営なのだ。
情報室だけが、唯一例外と言うだけである。
そう言った事情があるため、希望者が多ければ労いの場を設けるのは吝かではない。
ましてこの時期、予約の取れない高級観光地だ。
職員の給料ではかなりの贅沢になる高級ホテルも、代表が用意してくれるらしい。
うん。金を毟れるだけ毟るか。どうせ王家に請求するんだろうし。
アルカは計画書を置いて、室員を集めた。
「ひょ~、高級っすね~!」
室員の殆どは若く、所帯持ちが居なかったため、ほぼ全員が参加することになり、情報室員は翌週にマ=クォーリ海岸へ集結した。
ウルクを筆頭に、室員たちがきゃっきゃと無邪気にはしゃいでいる。
それを横目に、アルカは代表してホテルの受付を済ませた。
全体に白を基調とした、最上階まで吹き抜けの開放的な広いロビーホールに、太い円柱の柱、至る所にある水魔石を用いたオブジェ。
何より目を引く、天井まで繋がる大水槽が、まるでこの辺りの名所の海底神殿を彷彿とさせる素晴らしいホテルだ。
もちろん宿泊料金は、目玉が飛び出る。
「きゃ~っ、王子、見て~」
ロビーに甲高い声を響かせて、レイが第2王子の腕を取り、大水槽に駆け寄って行く。
今回も情報室員が居るのは偶々で、王子一行の監視ではないことになっている。
アルカが警戒していたレイも、周りの人にはまるで関心がなく、隣に立つレグルスにすら目もくれなかった。
微かに窺うと、レグルスも何の感情も持たない瞳をしていて、レイなど微塵も気にしていない様子だ。
「わ~、綺麗ですね~」
声に釣られたレグルスも、ぽや~っと口を開けて、大水槽の極彩色の魚や珊瑚に見惚れている。
なんだか久し振りに見た顔だな、と眉を下げてから、慌てて視線を剥がした。
「ほら、鍵配るぞ、集合」
ぞろぞろ集まって来た室員に、2人1組で鍵を渡す。
この辺りは予算をケチったらしい、ハンクの焦る顔が浮かんだ。
「つかなんで、俺がジークさんと同室なんすか?勘弁して下さいよ、あの人怖いんですよぉ」
ウルクに鍵を渡すと、こっそり泣きを入れてきた。
「お前、俺もジョエルも怖いんだったら、誰でも同じだろ」
局長のレグルスだけは1人部屋なので、それ以外だとアルカも入れて丁度偶数で、綺麗に2組に別れる。
今回、アルカはジョエルと同室にしてもらった。
「普通相棒で一緒でしょ、変わってくださいよぉ、俺一晩、何かやらかしたら殺されるかもって、怯えながら過ごすんすよ!?」
納得いかないのか、珍しくウルクがしつこい。
「うるさい、一晩くらい我慢しろ」
「いやそれ、どんなブーメラン」
完全なるパワハラをかまして、ジョエルとさっさと部屋に向かう。
「すご……、代表かなり奮発しましたね?」
「だな」
水中に見立てたスタイルの部屋で、充分な広さのツインだ。
白のリネンに鮮やかな水色のベッドスローが映え、可愛らしい丸い1人掛けソファーが2脚に、ウェルカムドリンクと花が添えられている。
大きな窓を開ければ、バルコニーに出ることも出来る。
ベランダからは、どこまでも続く東海岸の海岸線が見えて、強い光に照らされ輝いている。
「うわ~!こんなところに、恋人と来られたら最高でしょうね!」
ジョエルがバルコニーの手すりに掴まって、珍しくはしゃいでいる。淡い水色の髪が、風に靡いて美しく輝いた。
ジョエルは魔術師らしく髪を伸ばしていてるが、後に括った髪が尻尾のように揺れて、今日は随分楽しげだ。
普段は冷静沈着な部下が年相応に喜ぶのを見て、アルカも少し肩の力が抜けた。
夕食はホテルの目の前のプライベートビーチで、焼串パーティーとのことで、それ以外は各自自由行動だ。
王子一行もホテル開催の催しや設備を楽しむとのことで、明日の観光ダンジョン以外は、それほど拘束はされない。
ホテルの敷地内だけなら、王家の影たちが働けば良いのだ。
アルカは眩しい日差しに目を細めて、久し振りの開放感に息を吐いた。
季節はまだまだ暑い夏である。レーヴァステイン王国の夏は長く、来月までは夏の括りだ。
来月からは秋を迎え徐々に気温が下がり、やがて短い冬を迎える。
「避暑、ですか?」
例に依って、統括代表室に呼び出されたアルカとレグルスだが、ハンクは機嫌を伺うように、へこへこした。
「……あのアホどもが」
「またですか?最近突発が多くて、俺達も流石に人員のやり繰りに、無理が出ています」
レグルスがきっぱりと窮状を訴えた。
「だよなだよな~、俺も分かってんの。たださ、今回は1泊2日で避暑メインって言う話だし、前回の件でサマル王太子から報酬も弾まれたし、情報室の慰問も兼ねたらどうだろうって」
ハンクが珍しく、アルカに媚を売るように見つめた。
前回のサマル王太子の件で、かなりの貸しを作ったらしい。アルカ班には、臨時報酬も出たくらいだ。
それもまあ妥当だろう。国際間の問題を防いだどころか、サマル次期国王に、多少なりとも恩を売ったのだ。
それに巻き込まれるのを止められなかった負い目も相まって、ハンクはアルカに暫く頭が上がらない状態になっている。
「もう少し実績が溜まれば、俺も正式抗議するから」
「実績って?」
「……やらかしの」
レグルスと2人で目を眇めて、ハンクを見つめる。
「そもそもですね、計画通りならまだ何とか回せるんですよ。いいですか、このまま我々の本来の仕事が疎かになれば、大規模スタンピードだって起きかねない。その辺、今すぐ王家に解ってもらってきてください」
「……ごもっともで」
いつにないレグルスの強い口調に、ハンクは項垂れた。
代表室の帰り道、アルカたちの間には、いつにない沈黙が降りていた。
いつもなら苦にならない沈黙も、最近は居心地が悪い。
何故ならバブ・イルムの件以来、アルカはレグルスもジークのことも避けているからだ。
業務外の必要以上の会話をしないように、徹底している。
早く終われ、と念じながらアルカは足を進めた。
「アルカ君、最近眠れてます?」
レグルスの不意の問いに内心を気取られぬよう、アルカは前を向いて端的に答える。
「はい。大丈夫です。問題ありません」
「……そう」
レグルスがどんな表情をしているか、見なくても声の調子で判る。
「少し顔色悪いからね、休みたい時はいつでも申請してね」
「はい、お気遣いありがとうございます」
アルカは俯きたいのを堪えて、頭を軽く下げて前を見据えた。後は会話も無く、それぞれのデスクに戻った。
あれから。あの日、常人であれば動けなくなるような攻撃をしてしまったのに、2人からは責められることも咎められることもない。
特にレグルスは、引いた距離を無理に詰めることも、理由を問うこともしない。
ただこうやって気遣いだけは欠かさず、折を見て声がけをしてくる。完璧な大人の対応である。
アルカもまた、業務上は完璧な大人の対応をしている。つもりではあるが、夏季休暇後の気安さはすっかり失くなってしまった。
ジークに対しては、もっと辛辣だ。
寄るな、喋るなとあからさまに数回剣呑な空気を纏えば、ジークが引いてくれることは知っている。
子供の頃からずっと繰り返しているため、今回も落ち着くまで待ってくれることに、甘えることにしている。
アルカは気持ちを切り替えて、舞い込んだ新たな案件の調整を始めた。
第2王子一行が来週、避暑名目で訪れるのは、王都から南東にある避暑地パキィーア群島を有するマ=クォーリ海岸だ。
外洋に接した海岸線は王都まで数百キロ続き、レーヴァステイン東海岸として有名な観光名所になる。
中でも群島を対岸に臨むマ=クォーリ海岸は、風光明媚な人気の避暑地だ。
王都以北の東海岸は切り立った崖が主で、より野生的な景観のため、東南部の方に毎年人が集まる。
マ=クォーリ海岸付近には観光ダンジョンが複数あるため、夏のレジャーにはぴったりだろう。アホらしい。
だが、先日のギルド総会の件では、室員にかなり働いてもらったので、慰安旅行をしても良いかも知れない。
日程がお誂え向きに、月に1度の総本部一斉休業日に当たる。
ギルドの勤務体系は基本的に交代制で、休業が無いように運営している。
だが、祝祭日や慣習の長期休暇、その他に各ギルド支部で定める月1度の一斉休業日が2日ある。
少なくとも月1回は、全員が連休を取れるように配慮されている。
残業は部署の采配だが、勤務時間も交代制のため応相談で、比較的自由が利く。
人気職のため人員も充実していて、かなりの優良経営なのだ。
情報室だけが、唯一例外と言うだけである。
そう言った事情があるため、希望者が多ければ労いの場を設けるのは吝かではない。
ましてこの時期、予約の取れない高級観光地だ。
職員の給料ではかなりの贅沢になる高級ホテルも、代表が用意してくれるらしい。
うん。金を毟れるだけ毟るか。どうせ王家に請求するんだろうし。
アルカは計画書を置いて、室員を集めた。
「ひょ~、高級っすね~!」
室員の殆どは若く、所帯持ちが居なかったため、ほぼ全員が参加することになり、情報室員は翌週にマ=クォーリ海岸へ集結した。
ウルクを筆頭に、室員たちがきゃっきゃと無邪気にはしゃいでいる。
それを横目に、アルカは代表してホテルの受付を済ませた。
全体に白を基調とした、最上階まで吹き抜けの開放的な広いロビーホールに、太い円柱の柱、至る所にある水魔石を用いたオブジェ。
何より目を引く、天井まで繋がる大水槽が、まるでこの辺りの名所の海底神殿を彷彿とさせる素晴らしいホテルだ。
もちろん宿泊料金は、目玉が飛び出る。
「きゃ~っ、王子、見て~」
ロビーに甲高い声を響かせて、レイが第2王子の腕を取り、大水槽に駆け寄って行く。
今回も情報室員が居るのは偶々で、王子一行の監視ではないことになっている。
アルカが警戒していたレイも、周りの人にはまるで関心がなく、隣に立つレグルスにすら目もくれなかった。
微かに窺うと、レグルスも何の感情も持たない瞳をしていて、レイなど微塵も気にしていない様子だ。
「わ~、綺麗ですね~」
声に釣られたレグルスも、ぽや~っと口を開けて、大水槽の極彩色の魚や珊瑚に見惚れている。
なんだか久し振りに見た顔だな、と眉を下げてから、慌てて視線を剥がした。
「ほら、鍵配るぞ、集合」
ぞろぞろ集まって来た室員に、2人1組で鍵を渡す。
この辺りは予算をケチったらしい、ハンクの焦る顔が浮かんだ。
「つかなんで、俺がジークさんと同室なんすか?勘弁して下さいよ、あの人怖いんですよぉ」
ウルクに鍵を渡すと、こっそり泣きを入れてきた。
「お前、俺もジョエルも怖いんだったら、誰でも同じだろ」
局長のレグルスだけは1人部屋なので、それ以外だとアルカも入れて丁度偶数で、綺麗に2組に別れる。
今回、アルカはジョエルと同室にしてもらった。
「普通相棒で一緒でしょ、変わってくださいよぉ、俺一晩、何かやらかしたら殺されるかもって、怯えながら過ごすんすよ!?」
納得いかないのか、珍しくウルクがしつこい。
「うるさい、一晩くらい我慢しろ」
「いやそれ、どんなブーメラン」
完全なるパワハラをかまして、ジョエルとさっさと部屋に向かう。
「すご……、代表かなり奮発しましたね?」
「だな」
水中に見立てたスタイルの部屋で、充分な広さのツインだ。
白のリネンに鮮やかな水色のベッドスローが映え、可愛らしい丸い1人掛けソファーが2脚に、ウェルカムドリンクと花が添えられている。
大きな窓を開ければ、バルコニーに出ることも出来る。
ベランダからは、どこまでも続く東海岸の海岸線が見えて、強い光に照らされ輝いている。
「うわ~!こんなところに、恋人と来られたら最高でしょうね!」
ジョエルがバルコニーの手すりに掴まって、珍しくはしゃいでいる。淡い水色の髪が、風に靡いて美しく輝いた。
ジョエルは魔術師らしく髪を伸ばしていてるが、後に括った髪が尻尾のように揺れて、今日は随分楽しげだ。
普段は冷静沈着な部下が年相応に喜ぶのを見て、アルカも少し肩の力が抜けた。
夕食はホテルの目の前のプライベートビーチで、焼串パーティーとのことで、それ以外は各自自由行動だ。
王子一行もホテル開催の催しや設備を楽しむとのことで、明日の観光ダンジョン以外は、それほど拘束はされない。
ホテルの敷地内だけなら、王家の影たちが働けば良いのだ。
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