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夏の章 バカンス編
44 封印解除
空が茜に染まる頃、ホテルが用意してくれた串焼き会場に、ぞろぞろと情報室員たちが集まって来た。
王子一行は、プールサイドで串焼きを楽しむらしい。これで食事に専念出来そうだと皆で、わっと焼台を囲む。
串焼きの準備はされていて、後は焼くだけだ。
大皿にマグロの赤身とアボカドを和えたライスサラダや、ブルスケッタ、フルーツなどもテーブルに用意されている。
「局長から差し入れっす~」
エールの樽を幾つか収納袋からウルクが取り出して、歓声や口笛が沸いた。
「局長、一言どうぞ!」
「えっ、急ですね。連合総会では皆さん、大変ご苦労様でした。今回は代表からの特別報酬ですので、遠慮なく楽しんで下さい。あ、明日の警護担当は、ほどほどにね?」
明日の王子担当が不満を漏らして、場が笑いに包まれる。陽気な雰囲気で夕食が始まった。
室員は全て野営ならお手の物で、皆手際良く連携を取るように串を焼いたり酒を飲んだりしている。
普段は中々話すのを見ない面子も、わいわいとやっている。あのジークですら、人に囲まれていた。
こういうのも横の関係が強化出来て、良いかも知れない。
アルカは敢えて邪魔はしないように、隅の植え込みに座りながら、その光景を眺めた。
「アルカ君、ちゃんと食べてます?」
串焼きの皿を手渡しながら、レグルスが隣に座った。手渡された串焼きを、礼を言って受け取って1本いただく。
「昼、遅い時間に食べ過ぎて」
「ああ、楽しそうでしたね」
「んぐ!……っ、え、何処まで……」
見たのか聞いたのかと問うと藪蛇になりそうで、アルカは口を閉じた。
「ちょっと元気出た?」
顔を覗き込まれて、久し振りにまともに瞳を合わせた。少し不安気に、エメラルドが揺れている。
「……いつも通りですよ」
会場に幾つか置かれた篝火に、火が灯された。
辺りは夕焼けで真っ赤に染まり、遠くの人影はシルエットだけが見える。
室員たちは三々五々に、穏やかな夕べを楽しんでいる。
レグルスの紅い髪が燃えるように染まり、きっと自分の淡い色の髪も、同じ色に染まってしまっていることだろう。
「髪、お揃いになった」
同じことを思ったろうレグルスが笑った。少し前までは、その笑顔を見るのが、すごく特別で嬉しかった。
だが、今はこんなにも苦しい。
「局長」
声を出すのが苦しい。言葉を紡ぐのが苦しい。
「……、元の距離に戻りましょう」
吐いた息が震えた。だが言った。言ってしまった。
「……なんで?……嫌になった?」
素直に頷かれなかったことに、この期に及んで安堵している。どうしようも無く無様だ。
「……戻りたい。……無かったことにしたい」
レグルスが口を噤んだ。暫し沈黙が降りる。
「そう、かぁ。ごめんね、やっぱり俺なんか、迷惑だったよね」
微笑んだその顔を見て、取り返しのつかないことをしたのだと知った。
「ちが……、迷惑とかじゃ」
取り繕って何になると言うのだろう。自分からレグルスの手を離したのだ。
それも多分、最悪な形で。何を言えるのだ。
「大丈夫、俺たち、大人でしょう。また元に戻れます。君に迷惑かけないように、ちゃんと仕事しますので安心して下さい」
レグルスは立ち上がって、もう1度微笑んで去った。
とてもその場に居られずに、自分も足早に会場を後にする。ざくざくと砂を踏んで、浜辺を歩いて行く。
傷付けた。レグルスを何より酷く傷付けた。
レイのことを言えない。いや、それ以上に傷付けた。
あんな表情をさせてしまった。
初めて、味方になりたいと、重荷を一緒に背負うと言ってくれた人だったのに。
自分が楽になりたいだけ、傷つきたくないだけで、あんなに自分を大切にしてくれる人を、いとも容易く傷つけたのだ。
最低だ。だから自分には価値が無いのだ。
誰かを大切に出来ないのに、大切にされる価値なんて無い。
アルカはずっと、誰も見えなくなる距離まで歩いて、波のかからぬ場所へ座り込んだ。
そのまま、月が昇り空に上るまでずっと膝を抱えていた。
どれくらい経っただろう。ふと気配を感じたアルカは、反射的に気配遮断のスキルを使った。
何か騒々しいのが近づいてくる、と思ったら遠くの闇にぼんやりと彩り豊かな集団が現れた。
一気に現実に引き戻されたアルカは、さらに隠密を強めた。
王家の影たちも気づけぬだろう。今は誰とも関わりたくない。
第2王子セルシアスを筆頭に、腕を組んだレイ。横を守るように固める騎士のロドリック、宰相の息子リチャードの4人である。
紫担と青担の姿が見えず困惑する。さては、とうとうレイを巡って仲間割れか。
「殿下、やはりケインだけでも連れて来た方が良かったのでは……」
リチャードが困惑を滲ませた声を出した。
「だめだめ、最近なんだか説教くさいんだもん、あの子。宮廷魔術師クビになってから、ビビりになっちゃったんだよ」
「そうだぞ、リック。あの2人は協調性が無さすぎる。折角、殿下とレイが誘ってくれたのに」
ロドリックがレイに同意した。
「良い。私が居れば、攻略できる」
目の前を通り過ぎて行く騎士が、微妙な顔をした。
もう少し言葉は選んだ方がいいのにと、アルカは傍観に徹した。
10メートル後方には、気配遮断を使った影たちがぞろぞろついて来てる。
アルカの方が格上のため見抜けてはいるが、あちらからは気付かれていない。
というか攻略って何の話だ。アルカも立ち上がり、王子たちの直ぐ横を歩く。
アルカと一行の実力差は天と地ほどもあるため、こんなに寄っても気付かれない。
影たちにはこれくらい寄れば流石にバレるだろうが、王子たちになら、眼前でベロベロバーをしたってバレない自信がある。
期せずしてパーティーの一員になったが如く、アルカは王子たちと歩いて行く。
一行は暫く雑談に興じながら歩みを進め、漸く到着した岩場に隠れた洞窟へと足を踏み入れた。
「それにしてもレイ殿は博識ですね。こんな所にある入り口を知ってるなんて」
リチャードが洞窟を覗き込んだ。
「ふふ、僕って神託の力があるでしょ?それで夢に見たの」
神託の力?そんなの主人公の設定に無かった気がする。
それに入り口って。アルカは頭の中の地図や情報を整理する。
「流石、私の婚約者だ」
「やだぁ、殿下ったら気が早いですよぉ~、婚約の儀なんて交わしてないでしょ?ね、リック、ロディ」
花のような笑顔に、3人が頬を赤くした。チョロい3人もだが、全員を絡め取るレイにも、背筋がざわざわする。
「僕の天啓によると~、この下にすごいお宝が眠ってるんです!」
「ああ、伝説の宝珠だろ?」
「手に入れるのが楽しみだ」
伝説の宝珠、とは。
暫く考えて、パキィーア群島の海底神殿の最奥にある水魔石の最高峰、水宝珠のことだろうかと思い当たる。
確かに海底神殿のイベントがあった気がするが、ここじゃない。海底神殿は、群島のとある入り江に入り口がある。
じゃあこの洞窟は。アルカは高速でマ=クォーリ付近の情報を思い出そうとする。
天井から滴る水音が響く中、彼らは迷うことなく進んでいき、最奥に着いた。
「はい、じゃあ封印解除っと」
最奥にある魔法陣に、レイが手を翳す。
そこで漸くアルカは理解した。この赤く光る封印術式は、ギルドが敷くものだ。
「やめろ!」
「わっ、何?声聞こえなかった?怖い、早く行こ?」
4人は封印が解けた魔法陣に乗る。
「じゃあ海底神殿へ、しゅっぱあ~つ!」
アルカは踏み出したが、間に合わなかった。魔法陣が光り、王子一行が消えた。
「影!」
アルカは気配遮断を解いて、王家の影たちを呼び付けた。
「あ、アルカ殿!?」
「緊急!ここは旧海底神殿の入り口だ!」
「ああ、確かこの地域には、海底神殿が2つあるって話でしたね」
影の1人が困惑したように頷いた。
「馬鹿野郎!!ここは末期ダンジョンだ!」
影たちに衝撃が走る。直ぐに全員が意識を変えた。
「誰か俺に武器貸せ!2人俺に同行、残りは局長に伝令!」
「承知!」
伝令から刀を一振借り受ける。手に馴染まないが、無いよりマシだ。
装備一式は部屋に置いてきてしまってる。しかし取りに戻る暇は無い。
赤い封印術式は、崩壊が間近に迫ったダンジョンに施されるものだ。いつダンジョンの崩壊が始まっても、おかしくない。
一刻も早く王子たちを連れ戻さなければ、取り返しが付かないことになる。
「行くぞ!」
アルカたちは魔法陣を起動させた。
王子一行は、プールサイドで串焼きを楽しむらしい。これで食事に専念出来そうだと皆で、わっと焼台を囲む。
串焼きの準備はされていて、後は焼くだけだ。
大皿にマグロの赤身とアボカドを和えたライスサラダや、ブルスケッタ、フルーツなどもテーブルに用意されている。
「局長から差し入れっす~」
エールの樽を幾つか収納袋からウルクが取り出して、歓声や口笛が沸いた。
「局長、一言どうぞ!」
「えっ、急ですね。連合総会では皆さん、大変ご苦労様でした。今回は代表からの特別報酬ですので、遠慮なく楽しんで下さい。あ、明日の警護担当は、ほどほどにね?」
明日の王子担当が不満を漏らして、場が笑いに包まれる。陽気な雰囲気で夕食が始まった。
室員は全て野営ならお手の物で、皆手際良く連携を取るように串を焼いたり酒を飲んだりしている。
普段は中々話すのを見ない面子も、わいわいとやっている。あのジークですら、人に囲まれていた。
こういうのも横の関係が強化出来て、良いかも知れない。
アルカは敢えて邪魔はしないように、隅の植え込みに座りながら、その光景を眺めた。
「アルカ君、ちゃんと食べてます?」
串焼きの皿を手渡しながら、レグルスが隣に座った。手渡された串焼きを、礼を言って受け取って1本いただく。
「昼、遅い時間に食べ過ぎて」
「ああ、楽しそうでしたね」
「んぐ!……っ、え、何処まで……」
見たのか聞いたのかと問うと藪蛇になりそうで、アルカは口を閉じた。
「ちょっと元気出た?」
顔を覗き込まれて、久し振りにまともに瞳を合わせた。少し不安気に、エメラルドが揺れている。
「……いつも通りですよ」
会場に幾つか置かれた篝火に、火が灯された。
辺りは夕焼けで真っ赤に染まり、遠くの人影はシルエットだけが見える。
室員たちは三々五々に、穏やかな夕べを楽しんでいる。
レグルスの紅い髪が燃えるように染まり、きっと自分の淡い色の髪も、同じ色に染まってしまっていることだろう。
「髪、お揃いになった」
同じことを思ったろうレグルスが笑った。少し前までは、その笑顔を見るのが、すごく特別で嬉しかった。
だが、今はこんなにも苦しい。
「局長」
声を出すのが苦しい。言葉を紡ぐのが苦しい。
「……、元の距離に戻りましょう」
吐いた息が震えた。だが言った。言ってしまった。
「……なんで?……嫌になった?」
素直に頷かれなかったことに、この期に及んで安堵している。どうしようも無く無様だ。
「……戻りたい。……無かったことにしたい」
レグルスが口を噤んだ。暫し沈黙が降りる。
「そう、かぁ。ごめんね、やっぱり俺なんか、迷惑だったよね」
微笑んだその顔を見て、取り返しのつかないことをしたのだと知った。
「ちが……、迷惑とかじゃ」
取り繕って何になると言うのだろう。自分からレグルスの手を離したのだ。
それも多分、最悪な形で。何を言えるのだ。
「大丈夫、俺たち、大人でしょう。また元に戻れます。君に迷惑かけないように、ちゃんと仕事しますので安心して下さい」
レグルスは立ち上がって、もう1度微笑んで去った。
とてもその場に居られずに、自分も足早に会場を後にする。ざくざくと砂を踏んで、浜辺を歩いて行く。
傷付けた。レグルスを何より酷く傷付けた。
レイのことを言えない。いや、それ以上に傷付けた。
あんな表情をさせてしまった。
初めて、味方になりたいと、重荷を一緒に背負うと言ってくれた人だったのに。
自分が楽になりたいだけ、傷つきたくないだけで、あんなに自分を大切にしてくれる人を、いとも容易く傷つけたのだ。
最低だ。だから自分には価値が無いのだ。
誰かを大切に出来ないのに、大切にされる価値なんて無い。
アルカはずっと、誰も見えなくなる距離まで歩いて、波のかからぬ場所へ座り込んだ。
そのまま、月が昇り空に上るまでずっと膝を抱えていた。
どれくらい経っただろう。ふと気配を感じたアルカは、反射的に気配遮断のスキルを使った。
何か騒々しいのが近づいてくる、と思ったら遠くの闇にぼんやりと彩り豊かな集団が現れた。
一気に現実に引き戻されたアルカは、さらに隠密を強めた。
王家の影たちも気づけぬだろう。今は誰とも関わりたくない。
第2王子セルシアスを筆頭に、腕を組んだレイ。横を守るように固める騎士のロドリック、宰相の息子リチャードの4人である。
紫担と青担の姿が見えず困惑する。さては、とうとうレイを巡って仲間割れか。
「殿下、やはりケインだけでも連れて来た方が良かったのでは……」
リチャードが困惑を滲ませた声を出した。
「だめだめ、最近なんだか説教くさいんだもん、あの子。宮廷魔術師クビになってから、ビビりになっちゃったんだよ」
「そうだぞ、リック。あの2人は協調性が無さすぎる。折角、殿下とレイが誘ってくれたのに」
ロドリックがレイに同意した。
「良い。私が居れば、攻略できる」
目の前を通り過ぎて行く騎士が、微妙な顔をした。
もう少し言葉は選んだ方がいいのにと、アルカは傍観に徹した。
10メートル後方には、気配遮断を使った影たちがぞろぞろついて来てる。
アルカの方が格上のため見抜けてはいるが、あちらからは気付かれていない。
というか攻略って何の話だ。アルカも立ち上がり、王子たちの直ぐ横を歩く。
アルカと一行の実力差は天と地ほどもあるため、こんなに寄っても気付かれない。
影たちにはこれくらい寄れば流石にバレるだろうが、王子たちになら、眼前でベロベロバーをしたってバレない自信がある。
期せずしてパーティーの一員になったが如く、アルカは王子たちと歩いて行く。
一行は暫く雑談に興じながら歩みを進め、漸く到着した岩場に隠れた洞窟へと足を踏み入れた。
「それにしてもレイ殿は博識ですね。こんな所にある入り口を知ってるなんて」
リチャードが洞窟を覗き込んだ。
「ふふ、僕って神託の力があるでしょ?それで夢に見たの」
神託の力?そんなの主人公の設定に無かった気がする。
それに入り口って。アルカは頭の中の地図や情報を整理する。
「流石、私の婚約者だ」
「やだぁ、殿下ったら気が早いですよぉ~、婚約の儀なんて交わしてないでしょ?ね、リック、ロディ」
花のような笑顔に、3人が頬を赤くした。チョロい3人もだが、全員を絡め取るレイにも、背筋がざわざわする。
「僕の天啓によると~、この下にすごいお宝が眠ってるんです!」
「ああ、伝説の宝珠だろ?」
「手に入れるのが楽しみだ」
伝説の宝珠、とは。
暫く考えて、パキィーア群島の海底神殿の最奥にある水魔石の最高峰、水宝珠のことだろうかと思い当たる。
確かに海底神殿のイベントがあった気がするが、ここじゃない。海底神殿は、群島のとある入り江に入り口がある。
じゃあこの洞窟は。アルカは高速でマ=クォーリ付近の情報を思い出そうとする。
天井から滴る水音が響く中、彼らは迷うことなく進んでいき、最奥に着いた。
「はい、じゃあ封印解除っと」
最奥にある魔法陣に、レイが手を翳す。
そこで漸くアルカは理解した。この赤く光る封印術式は、ギルドが敷くものだ。
「やめろ!」
「わっ、何?声聞こえなかった?怖い、早く行こ?」
4人は封印が解けた魔法陣に乗る。
「じゃあ海底神殿へ、しゅっぱあ~つ!」
アルカは踏み出したが、間に合わなかった。魔法陣が光り、王子一行が消えた。
「影!」
アルカは気配遮断を解いて、王家の影たちを呼び付けた。
「あ、アルカ殿!?」
「緊急!ここは旧海底神殿の入り口だ!」
「ああ、確かこの地域には、海底神殿が2つあるって話でしたね」
影の1人が困惑したように頷いた。
「馬鹿野郎!!ここは末期ダンジョンだ!」
影たちに衝撃が走る。直ぐに全員が意識を変えた。
「誰か俺に武器貸せ!2人俺に同行、残りは局長に伝令!」
「承知!」
伝令から刀を一振借り受ける。手に馴染まないが、無いよりマシだ。
装備一式は部屋に置いてきてしまってる。しかし取りに戻る暇は無い。
赤い封印術式は、崩壊が間近に迫ったダンジョンに施されるものだ。いつダンジョンの崩壊が始まっても、おかしくない。
一刻も早く王子たちを連れ戻さなければ、取り返しが付かないことになる。
「行くぞ!」
アルカたちは魔法陣を起動させた。
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