47 / 168
夏の章 バカンス編
45 海底神殿
光魔法で唯一無二の固有魔法が、封印である。
封印術式は魔術理論で構築はされているが、光魔法の封印はそれを容易く凌駕し、広範囲に強固な封印を施すことも、逆にどんな封印も解除してしまえる。
それが今回、この結果を生んだ。なんて悪質なのか。封印術式を工夫しなければいけない。
アルカは忸怩たる思いで、魔術陣から降り立った。
旧海底神殿エントランスに転移したアルカたちは、辺りを見回した。
赤封印の末期ダンジョンに入ったのは初めてだ。確かに魔素がかなり少なく、不安定な歪みを感じる。
神殿全体は不可視のドームに覆われていて、海中だが息もちゃんと出来る。
アルカは未だ迷宮機能が働いていることに、少し安堵した。だが、このドームもいつ崩壊するか分からない。
水深約400メートルに位置する神殿内は薄暗く、あちこちが海水に浸されていた。
ドームの膜で歪んで見える外の海中も、暗く先が見通せない。
静かな死の気配が、ひたひたと寄って来る錯覚を覚える。
「あいつら、どこ行った?」
「もう進んでしまったのかも知れません」
影たちと足を進めて、神殿内に踏み入る。
神殿と行っても広く迷路状になっていて、崩れた柱や崩落した天井に、あちこちに流れる水の滝が道を複雑にしている。
「お前たちに注意事項を伝える。魔法は使うな。魔素のバランスが崩れると、崩壊を早める可能性がある。それから、死神が出たらにげろ」
「……死神とは?」
「末期ダンジョンは、もう殆ど魔物もいない。けれど代わりに他には出ない魔物、の類が出る。正体解明は出来てない。時折誰かみたいな馬鹿で、運良く生き残った奴から、偶に情報が出るくらいだから」
「た、対処方法は?」
「魔法も使えないし、殆ど無いな。真っ黒な影みたいな外見で、エレメント系やレイス系と似ている」
「つまり、物理も効かないと……?」
「そう、逃げるしかない。どちらにしろ、戦う暇なんて無いんだよ。一瞬後には、全員消滅してる可能性もあるんだから」
アルカの言葉に流石の影たちも青褪めた。
「早く探しましょう……!」
アルカも頷いて全員で駆け出した。
瓦礫を飛び越え、倒れている柱を伝い、隈無く捜索を開始する。不意に影の1人の行く手の空気が揺れた。
「止まれ!」
「え」
急停止に間に合わず、影の前の空間が歪み、そのまま男を飲み込んだ。
「ゾーイ!」
反対側に居た影が名を叫ぶが、消えた男から返事は無かった。
「……消滅じゃない。多分。何処かに飛ばされた……?だったら王子たちを見つけられないのも、理屈がつく」
もし消滅が始まったなら崩落から始まり、段々と極点に空間が収束する。消滅過程はギルドでも観察済みだ。
とすれば、入った時から感じた不安定な歪みは、空間を繋げるワープのような物ではないか。
しかし未だ揺らめいている歪みに飛び込む決断が出来ず、残った王家の影を促して先へ進む。
「……!」
背中の産毛が一気に逆立つ感覚がして、手を挙げて影を制した。影も感じているのか、冷や汗を流している。
瓦礫の影から前方の空間を覗く。
居た。真っ黒で大きな靄のような影。
死神だ。うろうろと部屋を彷徨っている。
「……、」
顔面蒼白の影が、指差す。
部屋の隅にゾーイと騎士のロドリック、宰相の息子リチャードが倒れている。
最悪だ。どうやって助ければ、と唇を噛み締めていると、死神は不意に動きを止め、それからすーっと奥の方へ消えて行った。
「ゾーイ!」
「う……」
すかさず影が仲間に駆け寄る。アルカもロドリックたちに駆け寄り、呼気を確かめる。
「大丈夫、気絶してるだけだ」
ロドリックたちは昏倒しているのか、ぴくりともしないが規則正しく呼吸はしていた。
「そっちは?大丈夫か?」
「う、すみません……。自分でも、何が何だか……。いきなり視界が歪んだかと思ったら、意識を失って……」
ゾーイが起き上がって頭を振る。一先ず無事の様子だ。
「ゾーイ、緊急転移陣を」
影が促すと、ゾーイは腰のポーチから術書を1本取り出した。
「アルカ殿、申し訳無い。ゾーイと、この2人を運んで脱出いただけるか?私は王子を追う」
「……いや、俺が行く。お前たちがコイツらを連れ帰ってくれ」
影の申し出に、アルカは首を振った。
「しかし、貴方に尻拭いを押し付ける訳には」
「末期ダンジョンに詳しいのは、俺達職員だ。この方が全員の生存率が高い」
影たちの実力や経験では、この迷宮は荷が重いだろう。アルカよりも、崩壊の予兆や変化に敏いとは思えない。
それが1番、余計な犠牲を出さずに済む方法なのだ。それは影たちも理解していることだろう。
「……恩に着る。この借りはいずれ」
今ある最適解に即断した影たちは、アルカに緊急転移陣を渡し、素早く倒れたままの2人を背負う。
「……もしもの時は、貴方の判断を、我々が肯定する」
振り返った影が呟く。血も涙も無い集団だと思っていたが、まさかの発言だ。
アルカは目を丸くしながらも笑った。
「大丈夫。見捨てずに、ちゃんと連れ帰る」
影たちは何も言わずに、今度こそ駆け出した。
アルカは死神が向かった方へ目を向けた。方角的に最奥へと向かう道になる。
このまま進めば、王子たちにも会える気がする。死神はまるで、目標を見つけたような動き方をした。
アルカは慎重に死神の後を追った。
程なく死神の背を見つけ、距離を取りながらつけていく。
死神はふらふらと揺れながら、時折体の一部を歪ませて進んだ。どうも生物らしい気配が感じられない。
エレメント系やレイス系もふわふわしているが、もう少し感情が垣間見えるのだ。
よく分からないが、もっと早く歩いて欲しい。アルカは苛々を堪えながら、辛抱強く尾行した。
漸く朽ちた聖堂に辿り着く。ホテルで見たような太い柱が等間隔に並び、上から左右の水路に水が流れ込んでいる。
最奥には、古代の女神の大きな彫像が安置されていた。
そこだけ空間歪のせいか光が差し込み、静謐で清浄な雰囲気を醸し出している。
その女神像の下に、王子とレイが立っていた。すーっと死神が近づいて行く。
「殿下!」
注意を引こうと大声で叫んだが、死神は真っ直ぐ王子たちに寄って行く。
「きゃああ!」
「何だこれは!」
死神に気が付いた2人が大声を出す。ここからでは間に合わない。
「やだあ、来ないで!」
カッと強い光がレイから放たれ、2人を眩い結界が包む。死神は結界に弾かれ、不安定に揺れて空間を歪めながら消えた。
「殿下、ご無事ですか!?」
「あ、ああ。……というか、誰だお前は。新入りの影か?」
駆け付けると結界を解いた王子たちが、胡乱げな目でアルカを見た。
だが、今はそれどころじゃない。レイが魔法を使ったため、何が起きてもおかしくない。
「それより殿下、直ぐに脱出していただきます。ここは末期ダンジョンで、いつ崩壊してもおかしくないのです!」
「む……、崩壊だと?」
「左様です。このまま崩壊が始まると、空間ごと消滅致します」
アルカが詰め寄ると、王子は気圧されながらも頷きかけた。
「え~っ、駄目ですよぅ、殿下。まだパワーアップアイテム手に入れて無いですぅ」
レイが間に入り込む。うるうると王子を見上げる瞳に、アルカがとうとう切れた。
「お前が欲しいものは、ここには無い」
「ほぇ~、何このモブ。生意気な口利くじゃんかぁ?」
首を傾げながら覗き込むレイに、腹の底から怒りが湧く。前から言ってやりたかった言葉が、本当にたくさんある。
「お前が探している水宝珠は、別の海底神殿だ。分かったら、話の邪魔をするな」
「え……?」
唇をアヒルみたいにした笑顔を貼り付けたまま、レイは動きを止めた。
「おい、貴様、無礼だぞ。レイは我が婚約者……」
「はいっ、お休みなさい~っ」
睡眠魔法が王子に付与された。付与者はレイである。
「な……、お前、何してんだ……?」
「ちょっと王子には聞かせたくなかったからぁ、おねんねしてもらったのぉ」
どさりと倒れた王子を放置して、レイが下から覗き込みながら近づいて来る。
「おい、モブ。何であたしたちが、水宝珠を探してるって、分かったぁ?」
妙な迫力に少し後退る。レイはもっと、愛らしい顔をしていた筈だ。だが、この目の前に居る少年の顔は悍ましい。
「護衛中に、お前たちの会話を聞いてたからだ」
レイは片眉を上げて笑んだ。
「俺はモブって名前じゃない、って言わないんだね」
そう言った少年の笑みが酷薄に歪んだ。
封印術式は魔術理論で構築はされているが、光魔法の封印はそれを容易く凌駕し、広範囲に強固な封印を施すことも、逆にどんな封印も解除してしまえる。
それが今回、この結果を生んだ。なんて悪質なのか。封印術式を工夫しなければいけない。
アルカは忸怩たる思いで、魔術陣から降り立った。
旧海底神殿エントランスに転移したアルカたちは、辺りを見回した。
赤封印の末期ダンジョンに入ったのは初めてだ。確かに魔素がかなり少なく、不安定な歪みを感じる。
神殿全体は不可視のドームに覆われていて、海中だが息もちゃんと出来る。
アルカは未だ迷宮機能が働いていることに、少し安堵した。だが、このドームもいつ崩壊するか分からない。
水深約400メートルに位置する神殿内は薄暗く、あちこちが海水に浸されていた。
ドームの膜で歪んで見える外の海中も、暗く先が見通せない。
静かな死の気配が、ひたひたと寄って来る錯覚を覚える。
「あいつら、どこ行った?」
「もう進んでしまったのかも知れません」
影たちと足を進めて、神殿内に踏み入る。
神殿と行っても広く迷路状になっていて、崩れた柱や崩落した天井に、あちこちに流れる水の滝が道を複雑にしている。
「お前たちに注意事項を伝える。魔法は使うな。魔素のバランスが崩れると、崩壊を早める可能性がある。それから、死神が出たらにげろ」
「……死神とは?」
「末期ダンジョンは、もう殆ど魔物もいない。けれど代わりに他には出ない魔物、の類が出る。正体解明は出来てない。時折誰かみたいな馬鹿で、運良く生き残った奴から、偶に情報が出るくらいだから」
「た、対処方法は?」
「魔法も使えないし、殆ど無いな。真っ黒な影みたいな外見で、エレメント系やレイス系と似ている」
「つまり、物理も効かないと……?」
「そう、逃げるしかない。どちらにしろ、戦う暇なんて無いんだよ。一瞬後には、全員消滅してる可能性もあるんだから」
アルカの言葉に流石の影たちも青褪めた。
「早く探しましょう……!」
アルカも頷いて全員で駆け出した。
瓦礫を飛び越え、倒れている柱を伝い、隈無く捜索を開始する。不意に影の1人の行く手の空気が揺れた。
「止まれ!」
「え」
急停止に間に合わず、影の前の空間が歪み、そのまま男を飲み込んだ。
「ゾーイ!」
反対側に居た影が名を叫ぶが、消えた男から返事は無かった。
「……消滅じゃない。多分。何処かに飛ばされた……?だったら王子たちを見つけられないのも、理屈がつく」
もし消滅が始まったなら崩落から始まり、段々と極点に空間が収束する。消滅過程はギルドでも観察済みだ。
とすれば、入った時から感じた不安定な歪みは、空間を繋げるワープのような物ではないか。
しかし未だ揺らめいている歪みに飛び込む決断が出来ず、残った王家の影を促して先へ進む。
「……!」
背中の産毛が一気に逆立つ感覚がして、手を挙げて影を制した。影も感じているのか、冷や汗を流している。
瓦礫の影から前方の空間を覗く。
居た。真っ黒で大きな靄のような影。
死神だ。うろうろと部屋を彷徨っている。
「……、」
顔面蒼白の影が、指差す。
部屋の隅にゾーイと騎士のロドリック、宰相の息子リチャードが倒れている。
最悪だ。どうやって助ければ、と唇を噛み締めていると、死神は不意に動きを止め、それからすーっと奥の方へ消えて行った。
「ゾーイ!」
「う……」
すかさず影が仲間に駆け寄る。アルカもロドリックたちに駆け寄り、呼気を確かめる。
「大丈夫、気絶してるだけだ」
ロドリックたちは昏倒しているのか、ぴくりともしないが規則正しく呼吸はしていた。
「そっちは?大丈夫か?」
「う、すみません……。自分でも、何が何だか……。いきなり視界が歪んだかと思ったら、意識を失って……」
ゾーイが起き上がって頭を振る。一先ず無事の様子だ。
「ゾーイ、緊急転移陣を」
影が促すと、ゾーイは腰のポーチから術書を1本取り出した。
「アルカ殿、申し訳無い。ゾーイと、この2人を運んで脱出いただけるか?私は王子を追う」
「……いや、俺が行く。お前たちがコイツらを連れ帰ってくれ」
影の申し出に、アルカは首を振った。
「しかし、貴方に尻拭いを押し付ける訳には」
「末期ダンジョンに詳しいのは、俺達職員だ。この方が全員の生存率が高い」
影たちの実力や経験では、この迷宮は荷が重いだろう。アルカよりも、崩壊の予兆や変化に敏いとは思えない。
それが1番、余計な犠牲を出さずに済む方法なのだ。それは影たちも理解していることだろう。
「……恩に着る。この借りはいずれ」
今ある最適解に即断した影たちは、アルカに緊急転移陣を渡し、素早く倒れたままの2人を背負う。
「……もしもの時は、貴方の判断を、我々が肯定する」
振り返った影が呟く。血も涙も無い集団だと思っていたが、まさかの発言だ。
アルカは目を丸くしながらも笑った。
「大丈夫。見捨てずに、ちゃんと連れ帰る」
影たちは何も言わずに、今度こそ駆け出した。
アルカは死神が向かった方へ目を向けた。方角的に最奥へと向かう道になる。
このまま進めば、王子たちにも会える気がする。死神はまるで、目標を見つけたような動き方をした。
アルカは慎重に死神の後を追った。
程なく死神の背を見つけ、距離を取りながらつけていく。
死神はふらふらと揺れながら、時折体の一部を歪ませて進んだ。どうも生物らしい気配が感じられない。
エレメント系やレイス系もふわふわしているが、もう少し感情が垣間見えるのだ。
よく分からないが、もっと早く歩いて欲しい。アルカは苛々を堪えながら、辛抱強く尾行した。
漸く朽ちた聖堂に辿り着く。ホテルで見たような太い柱が等間隔に並び、上から左右の水路に水が流れ込んでいる。
最奥には、古代の女神の大きな彫像が安置されていた。
そこだけ空間歪のせいか光が差し込み、静謐で清浄な雰囲気を醸し出している。
その女神像の下に、王子とレイが立っていた。すーっと死神が近づいて行く。
「殿下!」
注意を引こうと大声で叫んだが、死神は真っ直ぐ王子たちに寄って行く。
「きゃああ!」
「何だこれは!」
死神に気が付いた2人が大声を出す。ここからでは間に合わない。
「やだあ、来ないで!」
カッと強い光がレイから放たれ、2人を眩い結界が包む。死神は結界に弾かれ、不安定に揺れて空間を歪めながら消えた。
「殿下、ご無事ですか!?」
「あ、ああ。……というか、誰だお前は。新入りの影か?」
駆け付けると結界を解いた王子たちが、胡乱げな目でアルカを見た。
だが、今はそれどころじゃない。レイが魔法を使ったため、何が起きてもおかしくない。
「それより殿下、直ぐに脱出していただきます。ここは末期ダンジョンで、いつ崩壊してもおかしくないのです!」
「む……、崩壊だと?」
「左様です。このまま崩壊が始まると、空間ごと消滅致します」
アルカが詰め寄ると、王子は気圧されながらも頷きかけた。
「え~っ、駄目ですよぅ、殿下。まだパワーアップアイテム手に入れて無いですぅ」
レイが間に入り込む。うるうると王子を見上げる瞳に、アルカがとうとう切れた。
「お前が欲しいものは、ここには無い」
「ほぇ~、何このモブ。生意気な口利くじゃんかぁ?」
首を傾げながら覗き込むレイに、腹の底から怒りが湧く。前から言ってやりたかった言葉が、本当にたくさんある。
「お前が探している水宝珠は、別の海底神殿だ。分かったら、話の邪魔をするな」
「え……?」
唇をアヒルみたいにした笑顔を貼り付けたまま、レイは動きを止めた。
「おい、貴様、無礼だぞ。レイは我が婚約者……」
「はいっ、お休みなさい~っ」
睡眠魔法が王子に付与された。付与者はレイである。
「な……、お前、何してんだ……?」
「ちょっと王子には聞かせたくなかったからぁ、おねんねしてもらったのぉ」
どさりと倒れた王子を放置して、レイが下から覗き込みながら近づいて来る。
「おい、モブ。何であたしたちが、水宝珠を探してるって、分かったぁ?」
妙な迫力に少し後退る。レイはもっと、愛らしい顔をしていた筈だ。だが、この目の前に居る少年の顔は悍ましい。
「護衛中に、お前たちの会話を聞いてたからだ」
レイは片眉を上げて笑んだ。
「俺はモブって名前じゃない、って言わないんだね」
そう言った少年の笑みが酷薄に歪んだ。
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」
身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。
死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。
カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。
「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」
献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。
これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000の勇者が攻めてきた!
モト
BL
異世界転生したら弱い悪魔になっていました。でも、異世界転生あるあるのスキル表を見る事が出来た俺は、自分にはとんでもない天性資質が備わっている事を知る。
その天性資質を使って、エルフちゃんと結婚したい。その為に旅に出て、強い魔物を退治していくうちに何故か魔王になってしまった。
魔王城で仕方なく引きこもり生活を送っていると、ある日勇者が攻めてきた。
その勇者のスキルは……え!? 性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000、愛情Max~~!?!?!?!?!?!
ムーンライトノベルズにも投稿しておりすがアルファ版のほうが長編になります。