【完結】BLゲーにモブ転生した俺が最上級モブ民の開発中止ルートに入っちゃった件

漠田ロー

文字の大きさ
59 / 168
秋の章 人工魔石事件編

56 交歓

「ん……、ちょ、待て、レグ……!」

 段々深くなる口付けと、上衣の裾から侵入して来た手の平に身を捩る。

「うん?どしたの……?」

 雄臭い色香のある声で、レグルスが額を合わせてくる。
 何故だか今日のレグルスは、いつもより遠慮が無い。少したじろぎつつ、その唇を手で塞ぐ。

「まだ風呂入ってないから……、ひぁ!?」

 れろ、と塞いだ手の平を舐め上げられて、変な声が出た。
 悪戯に成功したと言わんばかりに目を細めて、レグルスは指の股に舌を這わせてくる。

「んっ、こら……!」

 いつの間にかソファに押し倒され、レグルスは見せつけるように、アルカの指を目の前で口に含んだ。
 熱く柔らかい舌がぬるりと絡んで、上下に抜き挿しされる。

「……ぁっ」

 明らかに想像させるしゃぶり方に、顔と下半身に熱が集まってくる。

 濡れた音を立てて、指が引き抜かれた。ゾクリと背中が震えた隙に、首筋に甘く噛みつかれる。
 べろりと舌が押し当てられて、情けない息を漏らす。

「待って、汚いって……っ」
「汚くない」

 いつになく押しの強いレグルスに戸惑ってる内に、裾から侵入した手の平が腹筋を滑って上がって来た。

「や、ぁ」
「……アルカ、実は攻められるの弱いね?」

「~~~っ、ちが、だって風呂入ってないから、集中出来ないだけ……!」
「ふ~ん、じゃあこれなら集中できるよね」

 レグルスが2人まとめて浄化魔法をかけた。にこーっと微笑んだレグルスに、たじろいで無意識に後退る。

「なんで、そんな強気なんだ、今日」
「……だって、あんな熱烈な告白されたら、流石に俺だって調子乗っちゃうよ?」

「は、……いや、それは……まあ、そうだけど、だからって急にこんな」
「あと、可愛がって良いって言ったし」

 言った。確かに言った。だがあまりに急過ぎる。
 近所の可愛い子供が急に大人になったような、そんなギャップがエグい。

「ずっとこうして、たくさん気持ち良くしてあげたいって、思ってた。ねぇ、可愛がらせて?だめ?」

 言い方は可愛らしいのに、有無を言わさぬ圧力があって、全然可愛くない。

「だ、め……では、ない」

 無意識に逃げを打つ体を引き戻されて、唇を奪われる。いつもより執拗で、快感を引きずり出す動きに翻弄された。

 ごり、と下半身に熱い塊が当たる。否応無く、アルカの中心にも熱が集まっていく。

「はい、腕上げて」

 いつの間にか、するんと上半身の服が脱がされていた。
 ぎょっとしていると、鎖骨を食まれる。続けて肩や腕、手の甲と全て唇で愛撫されていく。

「レグ……、待って、なんか……違う」

 全然性感帯ではない筈なのに、確かに欲が溜まっていく気がする。
 二の腕の内側を柔らかく食まれると、びくりと体が大袈裟に反応した。

「嫌?」
「やじゃない、けど、なんか変……、っひ!!」

 胸と脇の境目に舌が這う。そのまま舌先が薄い脇腹の皮膚を擽る。
 肋骨を1本ずつ確かめながら、強めに唇が喰んでいき、擽ったさとむず痒さの間の感覚に体の制御が効かない。

「あっ、ん!」

 逃げを打って捻った腰のくびれを、咎めるみたいに強めに噛まれた。
 噛んだところを優しく慰める舌に、はっきりした快感が生まれ慌てて口を手で塞ぐ。

 吐息だけで笑いながら身を起こしたレグルスが、徐にアルカの足の指を咥える。

「ぇあっ、や、やだ!待っ、ほんと……あっ!」

 敏感な足の指を吸われると、擽ったいのか羞恥なのか、許容を超えた何か分からない感覚にアルカは身を捩った。

「あっ、ひっ……や、やらぁ、レグ……!」

 指の股にねっとりと熱い舌が這って、上体が大きくのたうつ。知らない感覚が開きそうで混乱する。
 口を閉じることも出来ずに、喘ぐことしか出来なくなるまで、擽られ続けるような責め苦は続いた。

 アルカが肩で息をするだけになると、レグルスは恭しく足の甲に口付けて、一息にアルカの下の服を脱がせた。
 隠しようがない室内灯に照らされて、中心がぷるんと勃ち上がる。

「や、見るなぁ……、ばか」

 既に何度も見られている筈なのに、羞恥で両腕を上げて顔を隠す。
 抑え込まれている足は閉じることが出来ず、ただ浅ましく濡れて震える昂りを晒している。

「足だけでこんなになるなんて……、やらしーね、アルカは」

 興奮に掠れた声で嬉しそうに囁きながら、レグルスはふくらはぎ、膝裏を辿って、太腿の内側を舌でなぞっていく。

 時折強く吸われる感覚に、声が漏れる。太腿の付け根を唐突に甘噛され、アルカは仰け反った。
 とろりと先走りが伝って、根元が濡れたのが分かった。

「ん、もったいない」
「あっ」

 べろりと先走りごと根元に近い皮膚を舐められて、アルカはまた跳ねた。
 レグルスは宥めるように腹を撫でながら、また太腿の愛撫に戻る。

 際どい刺激を与えられた体が、期待に揺れている。苦しいくらいに張り詰めてきた。
 まだ1度も触れられていない胸の突起も、尖ってしまっているのが自分で分かる。

 もっと直接、圧倒的なのが欲しい。

「レ、グ……、も、やだぁ……」
「やだ?……やめる?」

 意地の悪い返答に、泣きそうに顔が歪む。ふ、とレグルスが獰猛に笑った。

「ごめんね、アルカがあんまり可愛いから、意地悪しちゃった」

 額に軽い口付けが落とされるが、過敏になり過ぎた体には過ぎた感触だった。

「ここ、触ってあげるね。好きだもんね?」

 さわ、と突起を掠めるように、手が胸を滑っていった。

「っあ!」

 節が張った男らしくも長く美しい指が、器用に肝心なところだけを避けて胸を撫でている。
 時折慎ましい乳輪に引っかかる度に、堪えようの無い悲鳴じみた嬌声が漏れた。

 腹に付くほど反り返った自身に手を伸ばすと、やんわりと両手をまとめられて阻止される。
 殆ど絶望して、涙が勝手に零れた。

「やだ、やだ、レグルス、ちゃんと触って……!おかしくなる……!」

 とうとう堪えきれずに、はしたなく腰を揺らして懇願してしまった。
 焦れったい快感が行き場を無くして、体の中で暴れ狂っている。腰が疼いてしょうがない。

 レグルスは淫靡に口の端を上げた。見たことの無い表情にまた1つ、痺れる快感が走り腰を浮かせる。

「おかしくなってもいいよ。もっと見せて。誰にも見せたこと無い顔、俺だけに見せて」
「あっ、あぁっ!」

 ぱくりと唐突に昂りを口に含まれ、胸の突起もきゅっと摘まれる。

「―――っ!!」

 ずっと待ち侘びていた強い刺激に、アルカは腰を浮かせて痙攣しながら果てた。
 一滴も残さぬ程に吸い上げられて、搾り取られた精液は全てレグルスに飲み下された。

「……甘い」

 口の端を舐めてから、レグルスはうっそりと呟いた。

 あまりの快楽にアルカは口も利けずに、黙ってまだ痙攣したまま荒い呼吸を繰り返すことしか出来ない。
 開いた太腿を閉じることも出来ず、より熱を深めたレグルスの視線に晒されている。

 受け入れることが出来たらいいのに。それかせめてもっと、してあげられたら。

「……ばか、レグ」

 手を広げて、掠れてしまった声で呼ぶと、レグルスは覆い被さって来た。
 そっと唇を合わせて、レグルスの昂りを両手で握る。

「……動いてみて」
「っ、アルカ」

 直ぐに意図を察して、レグルスが唇を噛んで腰を前後させる。

「は、気持ちいい……、アルカ……」

 頭を抑えられて、唇を激しく貪られた。息継ぎも苦しいくらいに奪われる。
 何度も名前を呼ばれ、腰が強く速く打ち付けられていく。

 揺さぶられる度に、張り詰めた重量のある袋が肌に打ち当てられ、卑猥な音を立てる。
 ぬちゃぬちゃと粘着く水音が響く。いつの間にか再び勃ち上がった自身も、まとめてキツめに握り込む。

「アルカ、……イキそ、俺。っ、……このまま出して、いい?」
「うん、……出して、出して、レグ……!」
「あっ、ヤバい……それ……、っ!」

 アルカも夢中で腰を合わせると、レグルスが大きく跳ねてぐっと力が籠もり、腹に熱い迸りが勢い良く放たれた。

 快感に塗れて震えるその顔を、目に焼き付ける。

「……ぁ、は」

 肩で荒い呼吸をし、凄絶な色香を放ちながら、レグルスが微かに喘ぎを漏らす。
 余韻でぼうっとしたレグルスを引き込んで、唇を貪った。

「……ちゃんと気持ち良かった?」
「うん、すごく」

 レグルスが柔らかく目を細めて、アルカの鼻先に軽くキスを落とす。

「もっと触っていい?」
「ん、でもベッドで、しよ」

 くすりと笑って、腹にぶち撒けられた白濁を指で掬い取る。見せつけながら、舌を出して舐めた。

「な、レグ。明日、寝坊しよっか」
「~~~っ、うん」

 先程まであれ程強気だったのに、レグルスは頬を染めた。攻められるのが弱いのは、お互い様ではなかろうか。

「たくさん可愛がってくれるんだろ?」
「……アルカってやっぱ、……えっちだ」

 顔を赤くして、拗ねた子供みたいな物言いに吹き出す。

「嫌ならやめるけど?」
「……最高に決まってる」

 煽られたレグルスが、獰猛さも隠さずに笑う。またじくりと肚が疼いて、アルカは指先でレグルスの顎を擽った。

 結局、翌日は言葉通り寝坊し、約束していたデートは延期となった。
感想 3

あなたにおすすめの小説

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで

二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。

宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている

飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話 アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。 無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。 ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。 朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。 連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。 ※6/20追記。 少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。 今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。 1話目はちょっと暗めですが………。 宜しかったらお付き合い下さいませ。 多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。 ストックが切れるまで、毎日更新予定です。

余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない

上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。 フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。 前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。 声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。 気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――? 周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。 ※最終的に固定カプ

追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」 身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。 死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。 カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。 「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」 献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。 これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる

クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000の勇者が攻めてきた!

モト
BL
異世界転生したら弱い悪魔になっていました。でも、異世界転生あるあるのスキル表を見る事が出来た俺は、自分にはとんでもない天性資質が備わっている事を知る。 その天性資質を使って、エルフちゃんと結婚したい。その為に旅に出て、強い魔物を退治していくうちに何故か魔王になってしまった。 魔王城で仕方なく引きこもり生活を送っていると、ある日勇者が攻めてきた。 その勇者のスキルは……え!? 性技Lv.99、努力Lv.10000、執着Lv.10000、愛情Max~~!?!?!?!?!?! ムーンライトノベルズにも投稿しておりすがアルファ版のほうが長編になります。