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冬の章 セドルア掃討編
80 雪山
転移陣でセドルア山中6合目、避難小屋に設置された転移陣に、レグルス率いる第1班が続々と到着した。
避難小屋と言っても転移陣と最低限の薪と暖炉、手洗い場があるだけの簡素な小屋で、20人も入ると直ぐに一杯になるようなものだ。
既に下界でブリーフィングは済ませているため、速やかに小屋の外へと出て行く。
「うっ、無理、さみぃー」
小屋から出た途端、逆巻くような吹上の強風に晒され、砂漠出身のウルクとイドが早速泣き言を漏らした。
霊峰セドルアは重い黒雲に包まれ、風も強く雪が降りしきっていた。
アルカと光属性持ちのランカーで手分けして、1人ずつに身体強化のバフを掛けていく。
イドには敢えて頼まなかったが空気を読む術を身に付けたのか、ジーク含め周りの者に自発的に掛けていて、何だか得意気な顔をしていた。
「ではルートに沿って、先ずは第1目標の、テムチェペ迷宮に進みます。全員異常があれば、直ぐに報告!」
第1班はアルカたち情報室員、ギルド所属の転移師、他ギルドの精鋭魔術師と治療士で15名、後はS級のトップランカー5名での構成となる。
特にランカーたちはセドルアに詳しく、いつも大掃除で依頼するベテランで揃えているため、どの班より盤石な構成ではある。
しかし全員がレグルスの一声で、改めて気を引き締める。
例え魔法や魔術が使えても、滑落や遭難をしたら1人では生き残れない環境だと言うのは、皆がよく分かっている。
雪が強いため目出し帽にゴーグルを装着し、顔を保護する。
冬山装備でやや動きにくいが、今年のセドルアはもう真冬並の気温だった。
膝まで積もった新雪を掻き分けて、夏であれば岩場の山道を漕いで行く。
時折、軽い新雪を巻き上げる地吹雪が、体温を奪っていく。
白く静かな世界に、風と自分の荒い息だけしか聞こえなくなる瞬間があり、独り逸れてしまったような錯覚を覚える。
ルートの途中には時折魔素溜まりがあり、それぞれがアブゾーブで吸収しながら一行は進む。
1時間強で最初の目的地、テムチェペ迷宮に着いた。
道中は悪天候のためか魔物の遭遇が殆ど無かったが、此処からはそうはいかない。
「すごい魔素濃度だ」
隣に居たジョエルが眉を顰める。テムチェペ迷宮は土中に出来た迷宮だが、風も吹き荒び、あちこちに氷柱や氷が張っている。
3層までの浅い迷宮のため、この人数ならばそれ程時間はかからずに掃討を終えるはずだ。
全員が1番上のスノースーツを脱ぐ。外よりはまだ我慢出来るということと、目に見えて魔物が多いため、かなり動くだろうという見込みのためだ。
「……アレ、出来るか……?」
ふと思い付いて、エアコン結界の暖房版を試してみる。
アルカの最弱の火魔法を結界内に風で巡らせたが、無いよりはマシみたいなものになった。
火属性は適正が無さすぎて、全然出力が出来ない。
「えっ!アルカさん、なんすか、それ!?」
ウルクの声を皮切りに、見ていたであろう数人がわらわらと寄って来た。
「あぁ、いや、前に冷房結界を造ったことがあって。今回は暖房造れるかなって。結界に火を重ねて、風でこう、回すみたいな」
「うへぇ、出たわ、変態。ちょっと俺もやってみよ」
「アルカさん、流石ですね!」
ウルクとジョエルが食い付いて試すが、ウルクは魔力操作が大雑把なせいで髪を焦がしていた。
ジョエルは緻密な操作が得意だが、やはりアルカと同じで火属性適正が低過ぎて同じ結果になった。
「レグルス局長なら出来るのでは?」
わやわやしている中、他支部の精鋭が憧れの眼差しで見つめたが、レグルスはにこっと笑った。
「いえ、俺がやると四肢が爆発四散します」
「え……」
「まあ、この通り魔素は腐る程ありますので、皆さん発案者のアルカ君から、是非習ってください。明日から楽になるかも知れませんし」
勝手なこと言うなとジトっと睨むと、レグルスは何故か得意気に笑った。
「うへ……後方彼氏面してる……」
煤けた姿で寄って来て、ウルクが呟いた。
なんやかんやで、アルカの暖房結界指南付き魔素掃除が始まった。
ダンジョン内は魔素がかなり溜まっていて、魔物も手強くなっていた。それぞれが早速対処に当たる。
「ぬぅ、やはり今年のセドルアは、10年に1度のレベルの魔素発生となるな」
隣に居た壮年のS級ランカー、バックスが呟いた。
バックスはセドルア大山に誰より詳しく、今回はガイド役もこなしてくれている。
熊魔物や鹿魔物の生態研究と駆除をしていて、1年の殆どを北部山系でフィールドワークしながら過ごす変わり者だ。
熊魔物は冬眠せず魔素と捕食で強くなり続けるため、自然淘汰を免れた個体は手が付けられなくなる。
そういった強個体を倒す依頼を重ねている内に、彼はランカーの位置を手に入れた。
北部山系の難敵や厄介事、熊魔物の間引きは彼に任せれば間違い無いと言われている。
齢の影響を感じさせない体躯は、熊魔物に負けず劣らず筋骨隆々としている。
「バックスさん、他に何か北部山系で異変は目にしませんでしたか?」
偶々、掃除中に同じ区画で2人になったため、アルカはずっと機会を窺っていたことを聞いてみた。
「……ふむ、異変とな」
氷柱の影から飛んできたオオコウモリを、火属性付与した拳で叩き落としてから、バックスはたくわえた髭を撫でた。
バックスは魔術師として優秀だが、拳で闘うのが好きで、拳闘士スキルに属性付与で闘うタイプだ。
命とは己の拳1本で向き合うのが礼儀、というのがバックスの信条だ。
よく分からない理念を掲げていると言われがちだが、アルカは密かに何となく分かるところがある。
絶対に他人には言わないが、学生時代に冒険者会報にあった、熊魔物に素手で格闘を挑むバックスの特集記事を読んで、ちょっとやってみたいとか思ったこともある。
圧倒的な自然に命を晒すのが好き、という部分の共感が深過ぎて、本当は1回くらいは酒を飲んでみたい人だった。
「……例年になく山が騒いどる。魔素の影響もあるだろうが。スノウドラゴンの動きもおかしいしな」
走って来た熊魔物に正拳突きを当てたバックスにドキドキしながら、目で追ってしまう。
熊魔物は羆より大きく、立ち上がると小さい個体でも4メートル近くある。
その巨体に強い筋肉を持ち、それをたっぷりした厚い脂肪の層が守っている。
まるで歩く要塞の如く頑健な生き物だが、バックスの拳は中の筋肉にダメージを与えているようで、熊魔物がよろけた。
「ぬぅん!」
いけ、やれ!と声援を心の中で送っていると、バックスが熊魔物の顎を撃ち抜き、脳震盪を起こさせて崩した。
熊魔物の頭蓋骨もかなり厚く、武器では殆ど割れないものだ。
「ふむ……、やはり属性拳などでより、ただの拳で語り合うべきよな……」
バックスは山のような背に哀愁を漂わせ、熊魔物に手を併せあっという間に素材へと解体した。
「貴様の命は、全て活かそう」
くぅ~、そこに痺れる憧れるぅ……!あの伝説の鹿魔物戦でも言ってた台詞だぁ……!
渾身の一撃で熊魔物の心臓を止めてからの、一連のクライマックスを目撃して、アルカの興奮は最高潮に達した。
「バ、バックスさん……!かっこ……」
その勢いのまま頬を紅潮させて声援を送ろうとしたところに、ジメッとした視線が刺さり、アルカはぎりぎりで踏み止まった。
「んん、えと、竜種を目撃したのはバックスさんなんですか?」
「儂ではない。懇意にしている冒険者がな。この辺りで見たと」
「……それはおかしいですね。スノウドラゴンが、こんな下まで降りて来ますか?」
アルカは首を傾げた。スノウドラゴンは魔素が濃い極寒の地を好むため、最深部エリアが根城の筈だ。
「うむ。それに、もう少し下での目撃情報もある。儂がこの地に籠もるようになって早40年、こんな話は1度も無かった」
バックスが思案顔で、また髭を撫でながらぽつりと呟いた。
「だが儂が1番解せないのは、件の冒険者がな、スノウドラゴンが気がついたらいきなり目の前に居た、と言ったことだ」
「……猛吹雪で、注意が逸れていたとか?」
「ふむ、その可能性が無い訳じゃない」
バックスはそう言いながら、そうではないと確信している顔をしていた。アルカもそれは分かっていた。
スノウドラゴンは竜種の中でも最大サイズで、足音も呼吸も大きく、例え吹雪でも分からない筈はない。
「まあ山に怪異はつきものよな。それ、おいでなすったぞ!」
くるくると結晶を回しながら、氷エレメントが寄って来たため、アルカも闇魔法を放った。
避難小屋と言っても転移陣と最低限の薪と暖炉、手洗い場があるだけの簡素な小屋で、20人も入ると直ぐに一杯になるようなものだ。
既に下界でブリーフィングは済ませているため、速やかに小屋の外へと出て行く。
「うっ、無理、さみぃー」
小屋から出た途端、逆巻くような吹上の強風に晒され、砂漠出身のウルクとイドが早速泣き言を漏らした。
霊峰セドルアは重い黒雲に包まれ、風も強く雪が降りしきっていた。
アルカと光属性持ちのランカーで手分けして、1人ずつに身体強化のバフを掛けていく。
イドには敢えて頼まなかったが空気を読む術を身に付けたのか、ジーク含め周りの者に自発的に掛けていて、何だか得意気な顔をしていた。
「ではルートに沿って、先ずは第1目標の、テムチェペ迷宮に進みます。全員異常があれば、直ぐに報告!」
第1班はアルカたち情報室員、ギルド所属の転移師、他ギルドの精鋭魔術師と治療士で15名、後はS級のトップランカー5名での構成となる。
特にランカーたちはセドルアに詳しく、いつも大掃除で依頼するベテランで揃えているため、どの班より盤石な構成ではある。
しかし全員がレグルスの一声で、改めて気を引き締める。
例え魔法や魔術が使えても、滑落や遭難をしたら1人では生き残れない環境だと言うのは、皆がよく分かっている。
雪が強いため目出し帽にゴーグルを装着し、顔を保護する。
冬山装備でやや動きにくいが、今年のセドルアはもう真冬並の気温だった。
膝まで積もった新雪を掻き分けて、夏であれば岩場の山道を漕いで行く。
時折、軽い新雪を巻き上げる地吹雪が、体温を奪っていく。
白く静かな世界に、風と自分の荒い息だけしか聞こえなくなる瞬間があり、独り逸れてしまったような錯覚を覚える。
ルートの途中には時折魔素溜まりがあり、それぞれがアブゾーブで吸収しながら一行は進む。
1時間強で最初の目的地、テムチェペ迷宮に着いた。
道中は悪天候のためか魔物の遭遇が殆ど無かったが、此処からはそうはいかない。
「すごい魔素濃度だ」
隣に居たジョエルが眉を顰める。テムチェペ迷宮は土中に出来た迷宮だが、風も吹き荒び、あちこちに氷柱や氷が張っている。
3層までの浅い迷宮のため、この人数ならばそれ程時間はかからずに掃討を終えるはずだ。
全員が1番上のスノースーツを脱ぐ。外よりはまだ我慢出来るということと、目に見えて魔物が多いため、かなり動くだろうという見込みのためだ。
「……アレ、出来るか……?」
ふと思い付いて、エアコン結界の暖房版を試してみる。
アルカの最弱の火魔法を結界内に風で巡らせたが、無いよりはマシみたいなものになった。
火属性は適正が無さすぎて、全然出力が出来ない。
「えっ!アルカさん、なんすか、それ!?」
ウルクの声を皮切りに、見ていたであろう数人がわらわらと寄って来た。
「あぁ、いや、前に冷房結界を造ったことがあって。今回は暖房造れるかなって。結界に火を重ねて、風でこう、回すみたいな」
「うへぇ、出たわ、変態。ちょっと俺もやってみよ」
「アルカさん、流石ですね!」
ウルクとジョエルが食い付いて試すが、ウルクは魔力操作が大雑把なせいで髪を焦がしていた。
ジョエルは緻密な操作が得意だが、やはりアルカと同じで火属性適正が低過ぎて同じ結果になった。
「レグルス局長なら出来るのでは?」
わやわやしている中、他支部の精鋭が憧れの眼差しで見つめたが、レグルスはにこっと笑った。
「いえ、俺がやると四肢が爆発四散します」
「え……」
「まあ、この通り魔素は腐る程ありますので、皆さん発案者のアルカ君から、是非習ってください。明日から楽になるかも知れませんし」
勝手なこと言うなとジトっと睨むと、レグルスは何故か得意気に笑った。
「うへ……後方彼氏面してる……」
煤けた姿で寄って来て、ウルクが呟いた。
なんやかんやで、アルカの暖房結界指南付き魔素掃除が始まった。
ダンジョン内は魔素がかなり溜まっていて、魔物も手強くなっていた。それぞれが早速対処に当たる。
「ぬぅ、やはり今年のセドルアは、10年に1度のレベルの魔素発生となるな」
隣に居た壮年のS級ランカー、バックスが呟いた。
バックスはセドルア大山に誰より詳しく、今回はガイド役もこなしてくれている。
熊魔物や鹿魔物の生態研究と駆除をしていて、1年の殆どを北部山系でフィールドワークしながら過ごす変わり者だ。
熊魔物は冬眠せず魔素と捕食で強くなり続けるため、自然淘汰を免れた個体は手が付けられなくなる。
そういった強個体を倒す依頼を重ねている内に、彼はランカーの位置を手に入れた。
北部山系の難敵や厄介事、熊魔物の間引きは彼に任せれば間違い無いと言われている。
齢の影響を感じさせない体躯は、熊魔物に負けず劣らず筋骨隆々としている。
「バックスさん、他に何か北部山系で異変は目にしませんでしたか?」
偶々、掃除中に同じ区画で2人になったため、アルカはずっと機会を窺っていたことを聞いてみた。
「……ふむ、異変とな」
氷柱の影から飛んできたオオコウモリを、火属性付与した拳で叩き落としてから、バックスはたくわえた髭を撫でた。
バックスは魔術師として優秀だが、拳で闘うのが好きで、拳闘士スキルに属性付与で闘うタイプだ。
命とは己の拳1本で向き合うのが礼儀、というのがバックスの信条だ。
よく分からない理念を掲げていると言われがちだが、アルカは密かに何となく分かるところがある。
絶対に他人には言わないが、学生時代に冒険者会報にあった、熊魔物に素手で格闘を挑むバックスの特集記事を読んで、ちょっとやってみたいとか思ったこともある。
圧倒的な自然に命を晒すのが好き、という部分の共感が深過ぎて、本当は1回くらいは酒を飲んでみたい人だった。
「……例年になく山が騒いどる。魔素の影響もあるだろうが。スノウドラゴンの動きもおかしいしな」
走って来た熊魔物に正拳突きを当てたバックスにドキドキしながら、目で追ってしまう。
熊魔物は羆より大きく、立ち上がると小さい個体でも4メートル近くある。
その巨体に強い筋肉を持ち、それをたっぷりした厚い脂肪の層が守っている。
まるで歩く要塞の如く頑健な生き物だが、バックスの拳は中の筋肉にダメージを与えているようで、熊魔物がよろけた。
「ぬぅん!」
いけ、やれ!と声援を心の中で送っていると、バックスが熊魔物の顎を撃ち抜き、脳震盪を起こさせて崩した。
熊魔物の頭蓋骨もかなり厚く、武器では殆ど割れないものだ。
「ふむ……、やはり属性拳などでより、ただの拳で語り合うべきよな……」
バックスは山のような背に哀愁を漂わせ、熊魔物に手を併せあっという間に素材へと解体した。
「貴様の命は、全て活かそう」
くぅ~、そこに痺れる憧れるぅ……!あの伝説の鹿魔物戦でも言ってた台詞だぁ……!
渾身の一撃で熊魔物の心臓を止めてからの、一連のクライマックスを目撃して、アルカの興奮は最高潮に達した。
「バ、バックスさん……!かっこ……」
その勢いのまま頬を紅潮させて声援を送ろうとしたところに、ジメッとした視線が刺さり、アルカはぎりぎりで踏み止まった。
「んん、えと、竜種を目撃したのはバックスさんなんですか?」
「儂ではない。懇意にしている冒険者がな。この辺りで見たと」
「……それはおかしいですね。スノウドラゴンが、こんな下まで降りて来ますか?」
アルカは首を傾げた。スノウドラゴンは魔素が濃い極寒の地を好むため、最深部エリアが根城の筈だ。
「うむ。それに、もう少し下での目撃情報もある。儂がこの地に籠もるようになって早40年、こんな話は1度も無かった」
バックスが思案顔で、また髭を撫でながらぽつりと呟いた。
「だが儂が1番解せないのは、件の冒険者がな、スノウドラゴンが気がついたらいきなり目の前に居た、と言ったことだ」
「……猛吹雪で、注意が逸れていたとか?」
「ふむ、その可能性が無い訳じゃない」
バックスはそう言いながら、そうではないと確信している顔をしていた。アルカもそれは分かっていた。
スノウドラゴンは竜種の中でも最大サイズで、足音も呼吸も大きく、例え吹雪でも分からない筈はない。
「まあ山に怪異はつきものよな。それ、おいでなすったぞ!」
くるくると結晶を回しながら、氷エレメントが寄って来たため、アルカも闇魔法を放った。
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