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冬の章 セドルア掃討編
87 闇オークション
北地区には、少し雰囲気の違う集団が多数居る。
服装や背丈、顔付きの彫りがより深かったりするが、そういう者たちは大概帝国商人用の腕章を付けている。
帝国民は平均身長が王国民より高く、美男美女も多い。
特徴的なのは年間の日照時間が少ないからか、肌の白い人が多い。
氷属性が多いことや遺伝的特徴的から、アルカの祖先も辿れば、北の方の血が混ざっている可能性が高い。
国境が混乱していた時代には、北からの流入民も多かった歴史もある。
少し不思議な気持ちで彼らを眺めながら、目的の倉庫まで歩く。
「イド、先に飯にするか」
「……いい、仕事する」
まだ静かなイドに調子が狂って、アルカは強引に近くの食堂に連れ込んだ。
昼時には少し早かったが、それほど混んでいないから丁度良い。
「ほら、何にする?」
「……アルカが決めて」
イドは子供舌のため、無難な名物の王鮭のクリーム煮という料理を2つ頼む。
程なく運ばれて来た料理は、分厚く切った脂の乗った鮭をほうれん草やコーンと一緒に牛乳やクリームで煮込んだもので、ほぼシチューだった。
はふはふと頬を赤くして熱々のクリーム煮を食べている内に、イドの眉間から険が取れていく。
「美味いか?」
「うん」
「じゃあ食ったら、早く仕事片付けて帰ろうな」
「うん。……俺、ちゃんと仕事するから」
「分かった。分からないことは聞くんだぞ」
イドの顔付きが変わったのを見届けて、アルカたちは暫し料理を堪能した。
川沿いの倉庫に辿り着くと、まだ昼時だからか人の気配は無かった。
念の為イドが影に潜り、中に先行して人の有無を確認してから、扉を開錠する。
「本当、お前の能力はすごいな……!」
「まあね。影使いほど暗殺に向いてるスキルは、無いくらいだからな」
倉庫の中に入り、再度施錠する。扉を破る必要が無いのは、かなり使い勝手が良い。
イドと組むと隠密任務で出来ることが、相当に増える。情報室からすれば、暗殺者にしておくには惜しいスキルだ。
早速入った倉庫を改めてゆく。一見普通の倉庫に見えるが、奥の壁に仕掛けがあり、地下への階段があった。
2人で気配遮断をして、階段を降りる。
しかしイドの気配遮断は本職だけあり、相変わらず見事なものだ。
遮断前から認識しているにも関わらず、存在の希薄さに気配を見失いそうになる。
普段は使わない隠密スキルの暗視を使って、2人で暗闇の中を進むと、地下1階は上と同じくらいの広さのホールになっていた。
前方にステージもあるため、ここがオークション会場なのだろう。ステージ裏にまた階段を見つけると、イドが手を上げた。
手信号で下に居る人数を示している。
アルカが頷くと、イドが先行して細い階段を降りていく。階段の下は施錠されたドアで、入口同様にイドが鍵を開ける。
快適過ぎる。潜入任務があれば、いつも1人で細々とピッキングしたり、侵入経路を目立たぬ場所にしていたのが無駄に思える程に、イドの能力は痒いところに手が届く。
地下2階に着くと廊下に魔石ランプが灯されていて、奥の方から人の気配がした。
手前からは話し声が聞こえたため、アルカたちは壁に沿って様子を窺う。
覗いた先に詰め所のような小部屋があり、男が2人座ってカードに興じていた。
アルカたちより格下と分かり、気にせずに情報収集のため部屋の入口に留まる。
イドが手信号で奥に行くと告げたため、許可するとさっと姿を消した。
「は~、しかし暇だな。小便でもしてくるかな」
「またかよ。さっき行ったばっかだろうが」
「だってよ、1日こんな場所にいるの、気が滅入るわ」
「確かにな。本当、今回の搬入どうなってんだよ。待てど暮らせど、音沙汰がねぇときたもんだ」
1局勝負が着いたのか、カードを投げ出した厳つい男が、背もたれにだらしなく寄り掛かった。
「明日の昼には来てくれないと、俺ら殺されるぞ」
「物は預かっちまってるし、魔石がまだ到着してないなんて、奴らに知られれば……」
「やめろって!なあ、本当、お頭も暫く顔出さねえし。……飛んだ方が……」
「金はどうすんだよ、お前。まだ、もらってねえじゃねえか」
「そう言ったって、明日の夜のオークション、目玉商品が無いんだぜ?奴らに何されるか……」
益体が無くなった会話に盗聴を切り上げ、アルカはイドの消えた奥に進んだ。
奥の通路を進むと、ある入口の前にイドが待ち受けていて、アルカに耳打ちした。
「息、吸うな」
口布を上げたイドが指し示す。アルカも鼻と口を袖で覆い、イドが示した先の階段へ降りていく。
階段は数段だけで、その先にある檻に5名が倒れていた。
牢の手前には香炉が置いてあり、怪しげな煙が立っている。
麻痺か幻覚かいずれにしろ、それが収監者の自由を奪っているのは分かった。それだけ確認すると直ぐに牢を離れる。
イドの導きに従うと小さな扉に辿り着き、扉を開けると川の畔だった。
小さな崖くらいある土手を上がると、ちょうど倉庫裏に出る。イドを促して1度倉庫街から脱出した。
「イド!偉い!お前のお蔭で、めちゃくちゃ楽だった!」
警戒外の場所に出ると、つい極まってイドの美しい銀髪をぐしゃぐしゃに撫で回してしまった。
「……う、や、やめろ!馴れ馴れしい!」
「おぉ、ごめん……」
わっと叫ばれて慌てて距離を取ると、イドはどうしていいか分からないという顔をしていた。どうやら嫌悪ではないらしい。
「イド、本業だから聞くの遠慮してたんだけど、言えるところまでで良いから、お前の能力教えてくれないか?」
影使いの固有スキルは保持者が少なすぎて、大雑把な内容しか知られていない。
アルカも、実際にイドに喰らったスキルしか知らないのだ。
しかし、それで生計を立てている者から聞き出すのも、個人的には憚られていた。
詳しく知らなくても任務に十分使えるが、ここまで使い勝手が良いと、やはり存分に能力を発揮してもらいたくなる。
「まあ、アルカに見せた技の解説なら、いいけどよ……」
「ほんとか!ありがとう、イド」
イドは口をむずむずさせて、あちこちを見た後に口を開いた。
「まず、影縛。これはアルカに掛けた技で、対象の魔力を一定時間縛って、魔法も魔術も使えなくする」
「ああ、あれキツかったな。……お蔭で酷い目に遭ったな?」
あの一連を思い出して、ちょっとムッとする。
「ごめんなさい。でもあれ破られたの、アルカだけ」
「もういいよ、気にしてない」
再開した時は断った謝罪だが、今のイドからは素直に受け取った。イドは少し笑って続けた。
「次に、潜影。これは影なら何にでも、自由に出入り出来る。影に入ったまま移動が出来るから、尾行が楽になる」
「あれって、気絶した俺を入れたよな?てことは、他人もお前となら入れるのか?例えば、俺も一緒に入って監視とか」
「入れるけど、訓練無しで意識があるまま入るのは推奨しねー」
「なんで?」
「大体は発狂するから」
イドは面白く無さそうに肩を竦めた。
「だから俺、念入りにアルカの意識飛ばしたんだよ」
「発狂って、お前何ともないじゃん」
「いや、俺も1回ぶっ壊れてるよ。そっから訓練した。だけど俺でさえ自分の影でも、中に居続けられるのは1日が限界。他人の影なら人に依るけど、精々半日だな」
さらりと告げられた凄絶な事実に、アルカは言葉を失った。
「まあ、でもアルカなら出来るかもな。影縫いで俺の影を縛れたくらいだから、素養はあるかも。ただ影の中は、対象の記憶が全部視えるし、無意識の感情も全部感じる。その人の記憶の喜びは極彩色、恐怖は100倍になって襲ってくるから中々エグい」
「お……、お前、毎回そんな思いしてまで潜って、人をつけたりしてたのか……!?」
「ああ、自分の影はもう慣れてっから平気。自分の記憶だから毎回同じだし。だから普通に使ってんの」
再び絶句したが、そう旨いだけの話では無い、というのは理解した。
「……取り敢えず、分かった。今回の作戦は予定通りにする。地道にやろう。明日にはオークション開始って話だから、それまで正面と裏口の見張りをする」
「わーったよ」
「オークションが始まるまで、まずは出入りの人の確認。それから魔石の確認。全て確認したら、あの牢の人たちの行く先を追跡する。イドには出品される石の確認と……、くすねられそうなのがあれば、頼みたい」
「了解~」
2人は装備を整え、再び倉庫街へと舞い戻った。
服装や背丈、顔付きの彫りがより深かったりするが、そういう者たちは大概帝国商人用の腕章を付けている。
帝国民は平均身長が王国民より高く、美男美女も多い。
特徴的なのは年間の日照時間が少ないからか、肌の白い人が多い。
氷属性が多いことや遺伝的特徴的から、アルカの祖先も辿れば、北の方の血が混ざっている可能性が高い。
国境が混乱していた時代には、北からの流入民も多かった歴史もある。
少し不思議な気持ちで彼らを眺めながら、目的の倉庫まで歩く。
「イド、先に飯にするか」
「……いい、仕事する」
まだ静かなイドに調子が狂って、アルカは強引に近くの食堂に連れ込んだ。
昼時には少し早かったが、それほど混んでいないから丁度良い。
「ほら、何にする?」
「……アルカが決めて」
イドは子供舌のため、無難な名物の王鮭のクリーム煮という料理を2つ頼む。
程なく運ばれて来た料理は、分厚く切った脂の乗った鮭をほうれん草やコーンと一緒に牛乳やクリームで煮込んだもので、ほぼシチューだった。
はふはふと頬を赤くして熱々のクリーム煮を食べている内に、イドの眉間から険が取れていく。
「美味いか?」
「うん」
「じゃあ食ったら、早く仕事片付けて帰ろうな」
「うん。……俺、ちゃんと仕事するから」
「分かった。分からないことは聞くんだぞ」
イドの顔付きが変わったのを見届けて、アルカたちは暫し料理を堪能した。
川沿いの倉庫に辿り着くと、まだ昼時だからか人の気配は無かった。
念の為イドが影に潜り、中に先行して人の有無を確認してから、扉を開錠する。
「本当、お前の能力はすごいな……!」
「まあね。影使いほど暗殺に向いてるスキルは、無いくらいだからな」
倉庫の中に入り、再度施錠する。扉を破る必要が無いのは、かなり使い勝手が良い。
イドと組むと隠密任務で出来ることが、相当に増える。情報室からすれば、暗殺者にしておくには惜しいスキルだ。
早速入った倉庫を改めてゆく。一見普通の倉庫に見えるが、奥の壁に仕掛けがあり、地下への階段があった。
2人で気配遮断をして、階段を降りる。
しかしイドの気配遮断は本職だけあり、相変わらず見事なものだ。
遮断前から認識しているにも関わらず、存在の希薄さに気配を見失いそうになる。
普段は使わない隠密スキルの暗視を使って、2人で暗闇の中を進むと、地下1階は上と同じくらいの広さのホールになっていた。
前方にステージもあるため、ここがオークション会場なのだろう。ステージ裏にまた階段を見つけると、イドが手を上げた。
手信号で下に居る人数を示している。
アルカが頷くと、イドが先行して細い階段を降りていく。階段の下は施錠されたドアで、入口同様にイドが鍵を開ける。
快適過ぎる。潜入任務があれば、いつも1人で細々とピッキングしたり、侵入経路を目立たぬ場所にしていたのが無駄に思える程に、イドの能力は痒いところに手が届く。
地下2階に着くと廊下に魔石ランプが灯されていて、奥の方から人の気配がした。
手前からは話し声が聞こえたため、アルカたちは壁に沿って様子を窺う。
覗いた先に詰め所のような小部屋があり、男が2人座ってカードに興じていた。
アルカたちより格下と分かり、気にせずに情報収集のため部屋の入口に留まる。
イドが手信号で奥に行くと告げたため、許可するとさっと姿を消した。
「は~、しかし暇だな。小便でもしてくるかな」
「またかよ。さっき行ったばっかだろうが」
「だってよ、1日こんな場所にいるの、気が滅入るわ」
「確かにな。本当、今回の搬入どうなってんだよ。待てど暮らせど、音沙汰がねぇときたもんだ」
1局勝負が着いたのか、カードを投げ出した厳つい男が、背もたれにだらしなく寄り掛かった。
「明日の昼には来てくれないと、俺ら殺されるぞ」
「物は預かっちまってるし、魔石がまだ到着してないなんて、奴らに知られれば……」
「やめろって!なあ、本当、お頭も暫く顔出さねえし。……飛んだ方が……」
「金はどうすんだよ、お前。まだ、もらってねえじゃねえか」
「そう言ったって、明日の夜のオークション、目玉商品が無いんだぜ?奴らに何されるか……」
益体が無くなった会話に盗聴を切り上げ、アルカはイドの消えた奥に進んだ。
奥の通路を進むと、ある入口の前にイドが待ち受けていて、アルカに耳打ちした。
「息、吸うな」
口布を上げたイドが指し示す。アルカも鼻と口を袖で覆い、イドが示した先の階段へ降りていく。
階段は数段だけで、その先にある檻に5名が倒れていた。
牢の手前には香炉が置いてあり、怪しげな煙が立っている。
麻痺か幻覚かいずれにしろ、それが収監者の自由を奪っているのは分かった。それだけ確認すると直ぐに牢を離れる。
イドの導きに従うと小さな扉に辿り着き、扉を開けると川の畔だった。
小さな崖くらいある土手を上がると、ちょうど倉庫裏に出る。イドを促して1度倉庫街から脱出した。
「イド!偉い!お前のお蔭で、めちゃくちゃ楽だった!」
警戒外の場所に出ると、つい極まってイドの美しい銀髪をぐしゃぐしゃに撫で回してしまった。
「……う、や、やめろ!馴れ馴れしい!」
「おぉ、ごめん……」
わっと叫ばれて慌てて距離を取ると、イドはどうしていいか分からないという顔をしていた。どうやら嫌悪ではないらしい。
「イド、本業だから聞くの遠慮してたんだけど、言えるところまでで良いから、お前の能力教えてくれないか?」
影使いの固有スキルは保持者が少なすぎて、大雑把な内容しか知られていない。
アルカも、実際にイドに喰らったスキルしか知らないのだ。
しかし、それで生計を立てている者から聞き出すのも、個人的には憚られていた。
詳しく知らなくても任務に十分使えるが、ここまで使い勝手が良いと、やはり存分に能力を発揮してもらいたくなる。
「まあ、アルカに見せた技の解説なら、いいけどよ……」
「ほんとか!ありがとう、イド」
イドは口をむずむずさせて、あちこちを見た後に口を開いた。
「まず、影縛。これはアルカに掛けた技で、対象の魔力を一定時間縛って、魔法も魔術も使えなくする」
「ああ、あれキツかったな。……お蔭で酷い目に遭ったな?」
あの一連を思い出して、ちょっとムッとする。
「ごめんなさい。でもあれ破られたの、アルカだけ」
「もういいよ、気にしてない」
再開した時は断った謝罪だが、今のイドからは素直に受け取った。イドは少し笑って続けた。
「次に、潜影。これは影なら何にでも、自由に出入り出来る。影に入ったまま移動が出来るから、尾行が楽になる」
「あれって、気絶した俺を入れたよな?てことは、他人もお前となら入れるのか?例えば、俺も一緒に入って監視とか」
「入れるけど、訓練無しで意識があるまま入るのは推奨しねー」
「なんで?」
「大体は発狂するから」
イドは面白く無さそうに肩を竦めた。
「だから俺、念入りにアルカの意識飛ばしたんだよ」
「発狂って、お前何ともないじゃん」
「いや、俺も1回ぶっ壊れてるよ。そっから訓練した。だけど俺でさえ自分の影でも、中に居続けられるのは1日が限界。他人の影なら人に依るけど、精々半日だな」
さらりと告げられた凄絶な事実に、アルカは言葉を失った。
「まあ、でもアルカなら出来るかもな。影縫いで俺の影を縛れたくらいだから、素養はあるかも。ただ影の中は、対象の記憶が全部視えるし、無意識の感情も全部感じる。その人の記憶の喜びは極彩色、恐怖は100倍になって襲ってくるから中々エグい」
「お……、お前、毎回そんな思いしてまで潜って、人をつけたりしてたのか……!?」
「ああ、自分の影はもう慣れてっから平気。自分の記憶だから毎回同じだし。だから普通に使ってんの」
再び絶句したが、そう旨いだけの話では無い、というのは理解した。
「……取り敢えず、分かった。今回の作戦は予定通りにする。地道にやろう。明日にはオークション開始って話だから、それまで正面と裏口の見張りをする」
「わーったよ」
「オークションが始まるまで、まずは出入りの人の確認。それから魔石の確認。全て確認したら、あの牢の人たちの行く先を追跡する。イドには出品される石の確認と……、くすねられそうなのがあれば、頼みたい」
「了解~」
2人は装備を整え、再び倉庫街へと舞い戻った。
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