【完結】BLゲーにモブ転生した俺が最上級モブ民の開発中止ルートに入っちゃった件

漠田ロー

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レグルスの章

100 マティアス

「お加減はいかがですか。団長」

 寝台の横に屈んだハンクに、マティアスは身を起こしながら笑った。

「団長は、お前に譲った筈だ」
「はは、今や俺もいちギルド職員ですし、俺の中で団長は団長だけです」

 身を起こすのを助けながら、ハンクは柔らかく微笑んだ。

「何を言う。宣言通りたった1年弱で、冒険者ギルドを再編成して、統括代表にまで上り詰めたのだろう?俺まで鼻が高い」

 少し咳き込むと、すかさずハンクが背中を擦ってくれた。

「ほとんどランスの根回しのお陰ですよ。持つべき者はおっかない幼馴染ってね」
 
 ハンクは1年前に王宮騎士団長を辞し、国営ギルド連へ転職を果たした。

 それまでのギルドは殆どが、貴族や官僚の天下り先となっており、杜撰な運用になっているのが問題視されていた。

 まずランスロットを黒幕としたハンクたちは、ギルド連を冒険者ギルドと商業ギルドに分割解体した。

 冒険者ギルドでは調達や生産・卸を、商業ギルドでは小売と流通、輸出入に銀行経営を担当させる仕組みにした。

 そして要らぬ権力者は全て粛清の後、冒険者ギルドにはハンク、商業ギルドにはランスロットの右腕モルフィーを置いた。

 これにより商流の棲み分けを明確にし、隣国ヘラン=サマル神聖王国とも協定を結んだ。
 これらは商業を盛んにし、大災厄後から増加した孤児や失業者の雇用を促進するためである。

 それから冒険者ギルドで、クエストを含めた冒険者用の法を整備し、魔障対策を王宮に代わって対応する仕組みを作った。

 魔障対処の遠征は王宮の予算をかなり食い潰し、騎士団も魔術師団も有事の際には、対応が出来ぬほどに追われていたからである。

 この頃では王家よりも商会の方が金があると噂になるくらいだったため、この案に王は諸手を上げて賛成した。

 また、国営であるが故、代表を含め全て給料制とし、経営利益は全て国庫に納める仕組みにしたため、王はこのギルド再編を王命とし推進させた。
 
 それ故にレグルスの件を、押し通せたのである。

「ハンク、お前たちには世話になったな。この恩はあの世へ逝っても、忘れない。ランスロットにも伝えておくれ」

「団長、止めて下さい。俺の親父殿には、まだ元気で居てもらわないと」

 親父殿と久し振りに呼ばれ、マティアスは微笑んだ。
 孤児だった幼いハンクを見い出して、騎士団に入団させて世話をする内に、いつしかマティアスを父として慕ってくれたのだ。

 父としては若すぎる年の差だが、子供のいないマティアスには嬉しいものだった。

「さあ、間もなく時間だろう。この通り、仕度に時間がかかるから、下で待っていてくれ」

 ハンクが頷いて寝室を退出すると、入れ替わりにイザベラとナン、ハリスが入室して来た。ハリスは戸口に控え、気配を消す。

「マーティ、今、癒すわ」

 イザベラがマティアスに癒しを授ける。あれ程辛かった体も、朦朧とする意識も急にクリアになり、マティアスはベッドの上で背筋を伸ばした。

「ザジ、契約の件は頼んだぞ」
「私を誰だと思ってんだい。魔術契約なら私以上に出し抜ける者はいないさ」
「ああ、そうだな。君は世界で最高の魔女で、最愛の妻だった」

 昔のように震えることのない手で、その頬に触れる。
 歳を重ねて尚、美しい妻だと思う。叶うことなら、その顔に皺が刻まれて皺くちゃになるまで傍に居たかった。

「だったじゃないよ、ずっとさ」
「君とレグルスの幸せを祈ってる」

 そっと唇を重ねて抱擁を贈り合った。これが最後になるだろう。

「ナン」
「ああ、ナン、もちろん君もおいで」

 ナンがぎゅむっと2人の間に顔を突っ込む。ナンをイザベラと共に抱く。

「ナン、弟のことを頼むよ。あの子はまだ幼くて世間知らずだからね。兄のお前が導いて、たくさんのことを教えて、助けてやってくれ」

「ナァン」
「君は世界で最高の猫だね、自慢の息子だ。愛しているよ」

 いつも寄り添ってくれた温かな毛を確かめるように、もう1度頬擦りをする。

 いつまでも名残惜しいが、間もなく登城の時間となる。

「ハリス」
「はい、旦那様」

 ハリスは頭を下げた。頭に白い物が混ざり始め、ハリスとも長い付き合いになったと感慨深い。

「万事抜かり無いな?」
「は」

「すまないな。この体でなければ1人でやり遂げたのだが、迷惑をかける」
「とんでもございません。私にこそ浅からぬ因縁がございます。私が精算するのが筋なのです」

 頭を下げたままのハリスの声には、悔悟の念が滲み出ていた。

「しかし此度は俺に譲ってもらうぞ。お前にはレグルスを託したい。今後は俺の代わりに、守ってやっておくれ」
「……は、承知致しました、旦那様」

 これで最期に託したいことは全て告げた。遺言書も金庫に遺してある。

「では参ろうか」

 マティアスは往年のように、堂々と背筋を伸ばして部屋を出た。


 ハリスが御者を務め、3人を乗せた馬車は静かに王城へと乗り込んだ。

 本日の契約式を持って、レグルスは王宮から解放される。
 レグルスの解放条件は、4つある。

 今後ギルド職員を退職した際は、速やかに王宮魔術師団へ戻ること。
 ギルド職員として、常に魔障や魔物対処の最前線業務に当たること。
 スタンピード、戦争、その他有事の際に、王家からの招聘には必ず応じること。

 そして最後に、王家と魔術契約を結ぶこと。

「では、レグルス・マクファーレンよ、この魔術契約書に契約印を」

 王の執務室で宰相ランスロットが差し出した魔術契約書の内容は、秘密裏にイザベラが指示したものだ。

 1つ、王家に仇なさない。1つ、王族に叛逆しない。1つ、王家のために身命を尽くす。
 契約反故に至れば、契約罰を受け入れる。

 この3つである。ランスロットからこの文書を差し出されて、王は安堵したそうだ。
 何しろ文書だけ見れば、少なくとも王家には損害を与えない約束だ。

 だが、魔術契約とは事細かに条項を定めるごとに、縛りが強くなる。対してこの契約は、かなり曖昧で範囲が広い。

 例えば、王家に仇なさないの一言だけでも、解釈が相当に広がる。
 王家に対して毒になる王を殺したとして、王家の繁栄を守ったと解釈出来れば、仇なさないに該当する。

 または本人が、王家のために腐敗した政権を倒すと心から信じて行えば、身命を尽くしたとなり契約反故にならない。

 そんな曖昧な契約を結んだのだが、王は知らずに調印した。レグルスもサインと血判を押す。
 これで契約を破れば、レグルスの体は契約罰の黒い稲妻に焼かれることになる。

 だが、それも明らかな違反でなければ、命を取るまでの罰にはならないのだ。軽微なものなら、せいぜい火傷くらいとなるはずだ。

 全てイザベラからの入れ知恵である。それをランスロットが、上手く王を丸め込んだのだ。

 王の下、マティアス、イザベラ、ハンクが見守る中、ランスロットがその魔術契約書を国宝庫に納めた。

「さて、これで君は晴れてギルド職員だ。まあ首輪の主は変わらないが、住処は変わった。せいぜい魔障対策に励みなさい」

 ランスロットがにこっと笑って、レグルスの背を押した。

 王に聞かせたセリフだとマティアスもハンクも気付いたが、当のレグルス本人は嫌そうな顔をした。
 損な役回りだなと微笑んで、一同は執務室を出た。

「レグルス」
「先生、今日はお元気そうですね!」

 にこっと笑って嬉しそうに寄って来た、レグルスを抱き締める。
 いつの間にか自分と同じくらいになった体躯に、痩せてしまった体では、いつかのようには包んでやることは出来ない。

「おめでとう」
「ありがとうございます……!先生や皆さんのおかげです。本当になんて言っていいか。でも、これからは先生や皆と、ずっと一緒にいられますね!」

「ああ、そうだな」

 レグルスの子供の頃と同じ無邪気な様子に、喉の奥が熱くなった。堪えきれず涙が落ちる。

「せ、先生?どうしましたか?」
「いかんな、歳を食ったら涙脆くなってな」
「やだなあ、まだまだこれからですよ。さ、早く帰りましょう」

 大きくなった手で子供の頃のように手を繋ぎ、体を支えてくれるレグルスの頭を撫でる。

「先生?」
「レグルス、大きくなったな」

 もっと傍で成長を見たかった。その言葉を飲み込む。

「レグルス、少し手続きが残ってるから、おいで」

 イザベラの目が真っ赤になっている。だが感動の一幕として、疑うことはないだろう。

「俺は少し疲れたから、先に屋敷に戻るよ。お前たちは美味いもんでも食べて、ゆっくり帰っておいで」
「あ、はい、何か美味しいもの見繕って帰ります。じゃあ先生、後で!」

 イザベラが呼ぶのに頷いて、レグルスはにっこりと笑った。その晴れやかな顔を目に焼き付ける。

「団長、俺が送りましょうか?」

 ハンクが心配そうに首を傾げたが、背中を叩いて笑う。

「そこまで老いぼれとらんわ!レグルスを頼むぞ」
「はい……」

 ハンクは納得しないような顔で頷いたが、ランスロットに呼ばれて背を向けた。

 宰相室に向かって歩いていく、ランスロット、ハンク、レグルス、そしてイザベラの背を見送る。
 それからマティアスは、城の裏口へ向かった。

 限られた者しか入られない王族フロアから出る前に、ランスロットの家の門外不出の魔術書を取り出す。
 1度きり、1刻だけ、任意の姿を自身に投影する魔術だ。

 これを使い、マティアスはレグルスに化けた。それから王城裏口に行き、マティアスの家の馬車に乗り込む。

 ハリスは驚いていたようだが、きちんと御者になりきり礼をした。
 ハリスも家を出る際に、暗殺スキルなのか顔を含め、見事な変装している。

 念の為表口から、ブラフと分かる空の馬車も出している。これで恐らく奴らは食いつくだろう。
 本物のレグルスは後ほど徒歩で、王族の秘密通路で脱出させる手筈だ。

「参りました」

 馬車が貴族街の端に掛かった頃合いで、急停止した。

 小窓から覗くと5人に囲まれている。昼中に堂々としたものであるが、この辺りは各屋敷の敷地が広く人通りも少ない。
 マティアスは馬車の扉を開いた。ハリスも変装したまま、扉の前で構えている。

「レグルス・マクファーレンだな」

 暗殺者の集団はかなりの手練ればかりだった。ハリス1人では流石に辛いだろう。

 マティアスも馬車に置いていた両刃剣を抜く。
 最近では持ち上げるにも重かったが、今日は昔みたいに手に吸い付くようだ。

「死んでもらおう」
 
 自分はここで死ぬ役目だ。これを持って、計画は完遂する。

 王家の影に入っていてもおかしくない、暗殺者を差し向けられる者。これを処刑する理由が欲しいのだ。
 ここまでやって初めて、レグルスの自由は保証される。

 ジゼル・マクファーレン。ダニエルの妻。
 この女はずっとレグルスの存在を憎み、隙あらば殺そうとしていた女だ。

 王族の面汚し、ダニエルの罪の証拠。王宮に秘匿されている内はまだ見逃していたが、世に放たれるのであれば許さない。
 彼女の王族としての誇りは、レグルスに対してはそう発露し、執拗に18年も虎視眈々と執着を深めていたのだ。

 マクファーレン家からレグルスに関わった使用人を引き連れて、マティアス邸に移ったハリスは密かにジゼルを監視し続けた。

 そしてその執念と、今日の襲撃を掴んだのだ。
 現国王の従姉妹ということで中々手が出せない相手だが、今回の計画を逆手に取ることにした。

 ジゼルはハリスを使っていた時代から、ずっと任務報告は絶対に自分で聞く性分だった。
 それも事細かに、例えばダニエルがマリアをどう見つめて何を話したかまで、一言一句聞きたがった。

 故に今回レグルス暗殺が成功した暁には、必ず下手人を自分の下へ呼び寄せる。
 現に彼女は久し振りに王都の邸宅へ帰って来ている。

 彼女の王都の秘密のヤサも知っている。
 今回、最後の一人になったら、ハリスも態と斬られ死んだふりをしてもらう。

 そこで下手人をつけてジゼルと落ち合ったところを、ハリスとランスロット、イザベラで取り押さえる手筈だ。

 罪状はマティアスの殺人罪。マティアスの命には、王の従姉妹ならば処刑に持ち込める価値と正当性がある。
 仮に王が処刑を回避する場合は、報酬で揉めた暗殺者がジゼルが殺してしまったという筋書きも用意している。

 とにかくランスロットは、ジゼルの始末を約束してくれた。ランスロットは誓ったなら、必ずやり遂げる男だ。

 これで安心して全うできる。どうせ、もう間もなく散る命だ。ここが使いどころで間違いない。

 自分は何て幸せ者だろう。
 最期に最大の罪滅ぼしが出来るのだから。

 マティアスは剣を構えて、馬車から躍り出た。
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