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冬の章 新年祭編
110 巣ごもり
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「ん……」
部屋に入って直ぐ、扉に押し付けられて唇を塞がれる。
番になって初めての休暇だ。セドルアの残務処理や仕事納めで忙しく、あれから触れ合ってない。
レグルスがずっと、ソワソワしているのは感じていた。何せ番になってから、初めての夜だ。
「アルカ……」
「こら、風呂くらい入らせて」
「……分かった」
ひょいと抱えられて、浴室まで連れていかれる。
あっという間に剥かれたかと思うと、また抱かれて運ばれる。
「あっ、ちょ!」
浴室でいきなり壁に押し付けられて、背中にボディーソープが落とされる。
ふわりとリッカの香が漂う。いつもは丁寧に洗ってくれるのに、随分性急だ。
「洗ったげるね」
「ん!」
ぬるりと這った手が、明らかに性的で意図を知る。
どうしてもこのまましたいらしい。気持ちが分からいでもないため、さっさと尻に浄化を施した。
「優しくしてよ、旦那様」
「うん!?」
「あは、大きくなった」
尻に当たる熱が、更に硬度を増す。
後ろ手に昂りを掴むと、レグルスの手がお返しとばかりに胸へ滑る。
「あっ、ぬるぬる、気持ちい……、ぁん」
乳首を摘む指が濡れていて、吸われているように気持ちが良い。
身体中弄られながら洗われていく内に、アルカもすっかりその気になる。
シャワーで流されたかと思うとひっくり返されて、跪いたレグルスがアルカの昂りをくわえた。
「ひぁ……!」
じゅるじゅると容赦なく吸われて、立っているのが辛い。
さらに浴室に置いてあるローションを手に取ると、レグルスは尻に指を挿れた。
「あっ!一緒、駄目だって……!」
思わず頭に手を置くと、抜き挿しする指が速くなる。
喉奥まで昂りを引き込まれ、知らずに腰がへこへこと動いてしまう。
「あん、だめ、これ、イッちゃう、出ちゃう……!」
中の前立腺を捏ねる指が増やされ、前と後ろから溶かされる。
「レグ、挿れて……っ」
「もうちょっと、解さないと」
ちゅぽんと口からアルカを引き抜いて、パンパンになった袋もやわやわと食まれる。先走りがレグルスの顔を汚した。
あの日がトラウマなのか、執拗にローションが足され、中を拡張する指は止まらない。
「な、早く同じになろ?中に精子、たくさん頂戴」
「……っ、はぁ、アルカ。また、見境無くなるって」
ふーっと荒い息を吐くレグルスの瞳が興奮で、竜の瞳になっている。
分かりやすいくらいで、今では可愛らしいものだ。
「最初からそのつもりだろ?孕ますまでやりたいんだろ、俺と」
まんまと挑発に乗ったレグルスに、少し強く壁に押さえつけられる。ひやりとした壁の感触すら刺激になる。
「はぁ……、は……、もう我慢しないね」
後から左耳を食まれ、酷く興奮した声で耳孔を犯される。
「いいよ、全部受け止めてやるから、好きにしろ」
「っ、アルカ!」
突き出した尻にローションが乱暴に注ぎ足され、ぬるつく切っ先が入り口を滑る。
「あ、あっ、レグルス……!」
ぐぷと、くぐもった粘着く音を立てながら、熱い楔が後孔に侵入して来る。埋めて拡げる質量に、背中が仰け反る。
「う……、すごい。そんなに締めないで……、すぐイきそう」
全部収めて馴染ませるように、レグルスが奥を緩く撫でる。
「あぁ、アルカ。中、気持ちいい」
「うん、俺も。早く動いて……っ」
腰を揺すって促すと、逞しい腕が腰を支えて、激しく打ち据えて来る。
最初から余裕の無い動きに煽られて、浴室に2人分の甘ったるい息が響く。
「ひ、ん!あ、全部、一緒……だと、イッちゃうってぇ……!」
首筋を吸われ、乳首を捏ねられ、前を擦られながら激しく突かれると、もう立っていられない。
膝ががくがくと震え、崩折れるのを後から羽交い締めにされる。
「もうちょっと……!んっ」
「あーっ、レグ、イく……、あぁ、出る……ぅっ」
ごりっと前立腺を擦られて、中がぎゅうっと締まり始める。
「アルカ、アルカ……!」
ズンズンと奥を突かれて、強烈な快楽に声もなく吐精すると、中に熱い迸りを感じる。
「っあ、……っ、ふ」
ぐりぐりと精子を塗り込めるように、レグルスがまだ硬い肉棒を擦り付ける。
「や、ぁ……」
達したばかりで敏感な中が反応すると、銜えたままの雄がまた中で膨らんでくる。
「もっと……!」
「ま、待って、レグ」
「やだ」
咎められたと思ったのか、不満げに肩を甘噛みしてくる頭を宥めるように撫でる。
「ベッド連れてって。顔見ながら、ゆっくりしたい。中でいっぱいヨシヨシしてあげるから、レグのイく顔見せて」
またぐぐっと大きくなった熱に、笑みが漏れる。本当に素直で可愛い男だ。
「ねぇ、本当に加減出来そうにない……。夢みたいだ、アルカが俺の番だなんて……」
蕩けた甘い声でレグルスは欲望を収めた腹を、愛おしそうに柔く撫でる。
体を捩ると応えて、正面に抱き直してくれた。
「夢じゃないって、俺にも、もっと分からせて」
首に腕を回して深く口付ける。熱く溶けそうな瞳と見つめ合う。
結び合う魔力に、甘く深く溶けてゆく。
時間の概念も常識も全部失くして、ただただ快楽に溶け合う。体も魔力も飽和して、多幸感にずっと甘く小さく達している。
レグルスの魔力調整は完全で、ずっと繋がっているのに過剰摂取にならぬように、コントロールされている。
それならと全て渡して預けて、導かれるまま応えるだけにすれば、もう戻れぬほどの心地良さに揺蕩う。
時々正気に戻されると、レグルスに抱かれて風呂に入っていたり、甲斐甲斐しく食事させられたりしている。
それ以外はずっと抱き合って、時折疲れ果てて眠る。
本当に幸せそうに尽くしているため、もう好きにさせた。
送られる魔力が絞られて、意識がはっきりする。目を開けると、レグルスがじっと見つめていた。
初めて抱かれた日とは違って、その表情は幸せそうに蕩けている。
「……満足した?」
「アルカには、足りることなんてないよ」
くすりと笑って、レグルスが頬を撫でる。
「もしかして年越ししちゃった?」
「多分。俺もけっこう飛んじゃったから、あんまり覚えてないけど」
「あー、最初だからちゃんとしたかったのにー……!」
「来年ちゃんとすれば良いじゃん。明けましておめでとう」
「おめでとう、今年もよろしく」
ふふと、レグルスが笑う。幸せそうな顔を眺めていると、ちゅと鼻先に唇が触れた。
「こんなにずっとしてて、飽きない?……ちょっと心配になる。来月にはもう興味無くなるとか、やめろよ?」
朧気な記憶を辿ると3日くらいはずっと、セックスの合間に寝て飯を食うしかしていない。
レグルスは目を丸くしてから、悪戯っぽく笑う。
「竜ってさ、番を迎えると互いに発情期に入って、子供を孕むまで続くんだって」
「うん……?でも俺、男だし孕めないよ?」
レグルスとアルカが子供を持とうとすると、培養法が必要になる。
「そうなんだよ。だから、俺は一生アルカに発情期なの」
今度目を丸くしたのは、アルカだった。
確かにここ数日は、ただレグルスの精を喜んで受けるためだけの器になっていた。それこそまるで子作りのように。
何が何だか分からないくらい、気持ち良いのがずっと続いて、注がれる子種に宿る1番強い魔力に酔い痴れて。
どれだけはしたなく、欲望のまま強請ったことか。
朧気ながら覚えていて赤面する。あれは良くない。麻薬みたいで、廃人になりそうだ。
「レグ、抱っこ」
「うん!」
嬉しそうに抱き寄せられて、頬擦りされる。
「たくさん気持ち良くしてくれて、ありがと。でも俺、気持ち良すぎて、訳分かんなくなっちゃうよ」
「でも、すごく可愛かったよ。素直なアルカ」
ちゅっちゅと、顔中に上機嫌な唇が降って来て、擽ったい。
「うん、でも俺も、もっとちゃんとレグを感じたいの。ちゃんと俺の番に抱かれてるって、いつも分かってたいからさ。もう少し調整してくれる?」
「……!分かった、調整する……!」
止めにレグルスが好きな風に微笑むと、頬を赤くして頷いた。
本当にちょろくて愛やつめ。偽らざる本心ではあるが、流石に廃人ルートは回避したい。
「その代わり、たくさんしような。そしたら早く同じになれるから」
唇を重ねて、体もぴったり重ねる。レグルスの鼓動が速くなっている。
もう番だと言うのに、一々反応してくれるのが嬉しい。
「嬉しい……、アルカ」
ぎゅうと抱き締められて、元々1つの対だったようにしっくりと嵌り合う。
「愛してるよ、レグルス。抱いて」
早く同じになりたい。かも知れないじゃなくて、ならないといけない。
この可愛い男を絶対に1人にしない。置いていかない。
もう酩酊はしていないが、アルカは自分の意思で何度も、飽くことなくレグルスを求めた。
部屋に入って直ぐ、扉に押し付けられて唇を塞がれる。
番になって初めての休暇だ。セドルアの残務処理や仕事納めで忙しく、あれから触れ合ってない。
レグルスがずっと、ソワソワしているのは感じていた。何せ番になってから、初めての夜だ。
「アルカ……」
「こら、風呂くらい入らせて」
「……分かった」
ひょいと抱えられて、浴室まで連れていかれる。
あっという間に剥かれたかと思うと、また抱かれて運ばれる。
「あっ、ちょ!」
浴室でいきなり壁に押し付けられて、背中にボディーソープが落とされる。
ふわりとリッカの香が漂う。いつもは丁寧に洗ってくれるのに、随分性急だ。
「洗ったげるね」
「ん!」
ぬるりと這った手が、明らかに性的で意図を知る。
どうしてもこのまましたいらしい。気持ちが分からいでもないため、さっさと尻に浄化を施した。
「優しくしてよ、旦那様」
「うん!?」
「あは、大きくなった」
尻に当たる熱が、更に硬度を増す。
後ろ手に昂りを掴むと、レグルスの手がお返しとばかりに胸へ滑る。
「あっ、ぬるぬる、気持ちい……、ぁん」
乳首を摘む指が濡れていて、吸われているように気持ちが良い。
身体中弄られながら洗われていく内に、アルカもすっかりその気になる。
シャワーで流されたかと思うとひっくり返されて、跪いたレグルスがアルカの昂りをくわえた。
「ひぁ……!」
じゅるじゅると容赦なく吸われて、立っているのが辛い。
さらに浴室に置いてあるローションを手に取ると、レグルスは尻に指を挿れた。
「あっ!一緒、駄目だって……!」
思わず頭に手を置くと、抜き挿しする指が速くなる。
喉奥まで昂りを引き込まれ、知らずに腰がへこへこと動いてしまう。
「あん、だめ、これ、イッちゃう、出ちゃう……!」
中の前立腺を捏ねる指が増やされ、前と後ろから溶かされる。
「レグ、挿れて……っ」
「もうちょっと、解さないと」
ちゅぽんと口からアルカを引き抜いて、パンパンになった袋もやわやわと食まれる。先走りがレグルスの顔を汚した。
あの日がトラウマなのか、執拗にローションが足され、中を拡張する指は止まらない。
「な、早く同じになろ?中に精子、たくさん頂戴」
「……っ、はぁ、アルカ。また、見境無くなるって」
ふーっと荒い息を吐くレグルスの瞳が興奮で、竜の瞳になっている。
分かりやすいくらいで、今では可愛らしいものだ。
「最初からそのつもりだろ?孕ますまでやりたいんだろ、俺と」
まんまと挑発に乗ったレグルスに、少し強く壁に押さえつけられる。ひやりとした壁の感触すら刺激になる。
「はぁ……、は……、もう我慢しないね」
後から左耳を食まれ、酷く興奮した声で耳孔を犯される。
「いいよ、全部受け止めてやるから、好きにしろ」
「っ、アルカ!」
突き出した尻にローションが乱暴に注ぎ足され、ぬるつく切っ先が入り口を滑る。
「あ、あっ、レグルス……!」
ぐぷと、くぐもった粘着く音を立てながら、熱い楔が後孔に侵入して来る。埋めて拡げる質量に、背中が仰け反る。
「う……、すごい。そんなに締めないで……、すぐイきそう」
全部収めて馴染ませるように、レグルスが奥を緩く撫でる。
「あぁ、アルカ。中、気持ちいい」
「うん、俺も。早く動いて……っ」
腰を揺すって促すと、逞しい腕が腰を支えて、激しく打ち据えて来る。
最初から余裕の無い動きに煽られて、浴室に2人分の甘ったるい息が響く。
「ひ、ん!あ、全部、一緒……だと、イッちゃうってぇ……!」
首筋を吸われ、乳首を捏ねられ、前を擦られながら激しく突かれると、もう立っていられない。
膝ががくがくと震え、崩折れるのを後から羽交い締めにされる。
「もうちょっと……!んっ」
「あーっ、レグ、イく……、あぁ、出る……ぅっ」
ごりっと前立腺を擦られて、中がぎゅうっと締まり始める。
「アルカ、アルカ……!」
ズンズンと奥を突かれて、強烈な快楽に声もなく吐精すると、中に熱い迸りを感じる。
「っあ、……っ、ふ」
ぐりぐりと精子を塗り込めるように、レグルスがまだ硬い肉棒を擦り付ける。
「や、ぁ……」
達したばかりで敏感な中が反応すると、銜えたままの雄がまた中で膨らんでくる。
「もっと……!」
「ま、待って、レグ」
「やだ」
咎められたと思ったのか、不満げに肩を甘噛みしてくる頭を宥めるように撫でる。
「ベッド連れてって。顔見ながら、ゆっくりしたい。中でいっぱいヨシヨシしてあげるから、レグのイく顔見せて」
またぐぐっと大きくなった熱に、笑みが漏れる。本当に素直で可愛い男だ。
「ねぇ、本当に加減出来そうにない……。夢みたいだ、アルカが俺の番だなんて……」
蕩けた甘い声でレグルスは欲望を収めた腹を、愛おしそうに柔く撫でる。
体を捩ると応えて、正面に抱き直してくれた。
「夢じゃないって、俺にも、もっと分からせて」
首に腕を回して深く口付ける。熱く溶けそうな瞳と見つめ合う。
結び合う魔力に、甘く深く溶けてゆく。
時間の概念も常識も全部失くして、ただただ快楽に溶け合う。体も魔力も飽和して、多幸感にずっと甘く小さく達している。
レグルスの魔力調整は完全で、ずっと繋がっているのに過剰摂取にならぬように、コントロールされている。
それならと全て渡して預けて、導かれるまま応えるだけにすれば、もう戻れぬほどの心地良さに揺蕩う。
時々正気に戻されると、レグルスに抱かれて風呂に入っていたり、甲斐甲斐しく食事させられたりしている。
それ以外はずっと抱き合って、時折疲れ果てて眠る。
本当に幸せそうに尽くしているため、もう好きにさせた。
送られる魔力が絞られて、意識がはっきりする。目を開けると、レグルスがじっと見つめていた。
初めて抱かれた日とは違って、その表情は幸せそうに蕩けている。
「……満足した?」
「アルカには、足りることなんてないよ」
くすりと笑って、レグルスが頬を撫でる。
「もしかして年越ししちゃった?」
「多分。俺もけっこう飛んじゃったから、あんまり覚えてないけど」
「あー、最初だからちゃんとしたかったのにー……!」
「来年ちゃんとすれば良いじゃん。明けましておめでとう」
「おめでとう、今年もよろしく」
ふふと、レグルスが笑う。幸せそうな顔を眺めていると、ちゅと鼻先に唇が触れた。
「こんなにずっとしてて、飽きない?……ちょっと心配になる。来月にはもう興味無くなるとか、やめろよ?」
朧気な記憶を辿ると3日くらいはずっと、セックスの合間に寝て飯を食うしかしていない。
レグルスは目を丸くしてから、悪戯っぽく笑う。
「竜ってさ、番を迎えると互いに発情期に入って、子供を孕むまで続くんだって」
「うん……?でも俺、男だし孕めないよ?」
レグルスとアルカが子供を持とうとすると、培養法が必要になる。
「そうなんだよ。だから、俺は一生アルカに発情期なの」
今度目を丸くしたのは、アルカだった。
確かにここ数日は、ただレグルスの精を喜んで受けるためだけの器になっていた。それこそまるで子作りのように。
何が何だか分からないくらい、気持ち良いのがずっと続いて、注がれる子種に宿る1番強い魔力に酔い痴れて。
どれだけはしたなく、欲望のまま強請ったことか。
朧気ながら覚えていて赤面する。あれは良くない。麻薬みたいで、廃人になりそうだ。
「レグ、抱っこ」
「うん!」
嬉しそうに抱き寄せられて、頬擦りされる。
「たくさん気持ち良くしてくれて、ありがと。でも俺、気持ち良すぎて、訳分かんなくなっちゃうよ」
「でも、すごく可愛かったよ。素直なアルカ」
ちゅっちゅと、顔中に上機嫌な唇が降って来て、擽ったい。
「うん、でも俺も、もっとちゃんとレグを感じたいの。ちゃんと俺の番に抱かれてるって、いつも分かってたいからさ。もう少し調整してくれる?」
「……!分かった、調整する……!」
止めにレグルスが好きな風に微笑むと、頬を赤くして頷いた。
本当にちょろくて愛やつめ。偽らざる本心ではあるが、流石に廃人ルートは回避したい。
「その代わり、たくさんしような。そしたら早く同じになれるから」
唇を重ねて、体もぴったり重ねる。レグルスの鼓動が速くなっている。
もう番だと言うのに、一々反応してくれるのが嬉しい。
「嬉しい……、アルカ」
ぎゅうと抱き締められて、元々1つの対だったようにしっくりと嵌り合う。
「愛してるよ、レグルス。抱いて」
早く同じになりたい。かも知れないじゃなくて、ならないといけない。
この可愛い男を絶対に1人にしない。置いていかない。
もう酩酊はしていないが、アルカは自分の意思で何度も、飽くことなくレグルスを求めた。
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