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冬の章 新年祭編
111 温かな朝食を
ふわりと香った匂いに、腹が鳴いて目が覚める。
晴れた陽射しが差し込んで、朝と言うには少し遅い時間と知る。
適当に落ちていたシャツを拾うと、レグルスの物だったが羽織って居間へと顔を出す。
キッチンに居る愛しい男の背を認め、後から抱き着く。
「おはよ、レグルス。何してるの?」
「おはよう、ご飯作ってるよ」
抱き着いたまま覗き込むと、レグルスは慣れた手付きで卵を溶いていた。
「……料理、いつの間に出来るようになったの?」
「えへへ、いつも作ってもらってたから、ジョーと特訓した」
腹に手を回したまま、くっついて作業を見守る。
「もしかして毎日食べさせてくれてたのって、レグが作ってくれてたの!?」
「そうだよ。大事な番を、飢えさせる訳にはいかないからね」
ふふと機嫌良さそうに、レグルスは熱したフライパンに卵を落としてかき混ぜる。
食事も風呂も全て面倒みたいというのは、竜の本能が大きいのかも知れない。
まあ、甲斐甲斐しく世話をされるのは悪い気はしないし、レグルスも幸せそうだから良いかと思い直して、べったりと背中に張り付いた。
「アルカ、あんまり可愛いことしないでよ。俺はアルカにご飯食べさせなきゃだし、抱き締めたいしで、忙しいの!」
「ふふ、お腹空いた、早く~」
悪戯に背伸びをして耳に厭らしく息を吹きかけると、レグルスがびくりと跳ねる。
「ん゛っ、あっ、焦げちゃう!」
後から手を伸ばしてコンロの火を止めて、振り向かせる。
「おはようのちゅー、まだしてないよ」
首に両腕を回して、その顔を引き寄せる。
あまりにもいじらしい番に、意地悪をしたいような甘やかしてやりたいような。どうしようもない愛しさが、溢れてくる。
「ん、駄目だって、俺、アルカに美味しい朝ごはん……!」
衝動のままに深く口付けていくと、レグルスも簡単に煽られてくれる。
「んん、ん、やっぱ駄目!ご飯食べさせる!」
真っ赤な顔で欲を断ち切るように、レグルスが背を向ける。あまり苛めると、後が怖そうだ。
「じゃあご飯の後で、イチャイチャしような」
くすりと笑って頭を撫でてから、洗面所で顔を洗う。
鏡を見ると首筋や鎖骨に跡が散らばっていて、見えないようにするのには一苦労するだろう。
残り3日の休暇で、ちゃんと消えるだろうか。
ヒールで消すと不満そうにするため、増やさないように言わないと、なんて考えながら身支度を済ませた。
「俺は美味しいの、食べさせたかったのに」
ぐすんと肩を落としたレグルスが食卓に並べたのは、少し焦げたスクランブルエッグやハム、キュウリを挟んだロールパンに、サラダ、スープ、色とりどりのフルーツだ。
「うわ、すごい!美味しそう、豪華だよ!頑張ったな、ありがとう」
2人掛けのテーブルに座って笑いかけると、レグルスは面映そうにもじもじと眉を下げた。
「じゃあ、いただきます」
「うん。たくさん食べてね」
じっと見守られ食べ辛いことこの上ないが、既に介護されているため、気にせずロールサンドに齧り付く。
「ん、美味いよ、すごく」
「本当?」
「うん、スープも好きな味」
本当に美味しい野菜スープだったため、忖度無く答える。短期間で良く覚えたものだ。
「……もしかして、野営が得意になったのって、アレから?」
「んぐ、……まあ、普通に恥ずかしかったし……。君が次から頑張れって、言ってくれたから」
ぱっと羞恥に頬を染めたレグルスが咳払いをする。知らぬ間に、随分レグルスに影響を与えていたらしい。
「ん、ふふ、……アレおもしろかったなぁ……。俺、戻って来たらさ、……な、鍋がさ、めっちゃ飛んだんだよな。……ボーンっつって、っふ」
久し振りに思い出したら、堪え切れずにまた爆笑した。
「んぐぐ、笑わないでよ!……く、でも可愛いからもっと笑って……!」
2人で片付けをして、コーヒーを片手にソファで寛ぐ。
何も予定が無くても、2人でだらだらしているだけで時間は過ぎていく。
「ねぇ、旅行、何処に行く?」
レグルスの膝枕でごろごろして雑誌を読んでいると、髪に触れる指が額から前髪をそっと払う。
「……そうだな」
心の片隅にあるセドルアを思い出す。
春まではまだ猶予がある。ずっと緊張を保っていては保たないだろう。
「レグは何処行きたい?」
柔らかく髪を撫でる手が、迷うように止まった。
「アルカとだったら、国中、世界中行ってみたいんだけど……」
「けど?」
視線をうろうろさせているため、起き上がり膝の間に座り直す。レグルスに横抱きにさせると、じっと瞳を見つめた。
「怒らないから、言ってみろよ」
「……アルカの生まれたところ、見てみたいなって……」
あまりに言い淀むため、半ば予想はしていた。何と返すのが正しいのか、アルカも言い淀んだ。
「あのね、アルカはもう実家と関係を絶ちたいでしょ。平民になるってずっと言ってたし。だからね、俺のものにするから手出し無用って、ちゃんと宣言しときたくて」
予想と違った考えに、アルカは目を丸くした。
「俺はね、マクファーレンでいなきゃいけない。王家の管理でね。いずれ侯爵位で独立するけど、姓も変えられないし貴族でいなきゃいけない、今の王家が続く限りは。俺の伴侶になるアルカも平民にはなれない。首輪の多い男でごめんね」
困ったように眉を下げて笑うレグルスを抱き締める。
「お前の飼い主は俺だけだから、俺の首輪しか付いてないよ」
「ふふ、それなら嬉しい」
擦り寄って来たレグルスの頭を撫でる。
逃げようと思えば逃げられるが、そのために犠牲になるものがある。
どうせ寿命が違うのなら、その犠牲が無くなるまでこのままで居れば良いだけだ。
レグルスならそういう思考になるだろうことは、よく理解っている。
「それで、貴族同士のごちゃごちゃが無いようにしておきたくて。実際、俺はほとんど名ばかりの貴族だし。侯爵の領地も無いの。ただの王家に繋ぐ名目だからね」
「つまりお前は」
「そう、今後は俺のものに一切関わるなって、宣戦布告に行きたいだけだね」
「……レグルス」
確かに、両親は妹を政略結婚の駒として作った経緯からしても、レグルスの公爵家や侯爵位、更には王家の血縁への良からぬ執心を見せかねない。
レグルスが伴侶を持ったとなれば、全国の婚活中の貴族の間で話題に上るのは必至だ。
いつかは聞こえていく話だろう。引退しているとは言え、あの強欲な両親に知られれば、どう反応するかは想像に難くない。
「……レグ、……ちゃんと俺を支えてくれる?」
「うん、絶対に守る。アルカのこと」
2度と会うつもりの無かった家族。会えばいつだって落胆するような家族だ。
「セドルアが片付いたら入籍しようか、レグ」
「……アルカ」
「誰も文句が付けられない立場にしてよ。誰も触れない場所に、俺を置いて」
いつか人の理から外れる存在でも、人の世に証を残すのも良いかも知れない。
2人だけが繋がっていれば、このままでも良いと思っていた。けれど、人の世に居る内は様々なしがらみが続いていく。
「……君も、王家に縛られることになる」
「知らないよ。俺を縛るのはお前だけ。そこは間違えるなよ。忘れんな」
「君まで目を付けられたら」
「それこそ今更だろ。それに、どうしても邪魔なら俺が始末してやるから、大丈夫だよ」
割と本気で告げると、レグルスは眉を下げた。
「俺のアルカは頼もし過ぎて、一生頭が上がんないかも」
「そうなんだよ、俺の仔竜ちゃん。一生守ってやるからな」
ちゅっと頬に口付けると、レグルスは唇を尖らせながら喜ぶという器用な表情をした。
「アルカまで、俺のこと子供扱いする」
「ふふ、大人ってんなら、もうヨシヨシしてやんないけど」
「う……、じゃあ子供でもいいです……」
満更でもないように頬を染めたレグルスだが、少し真剣な瞳をした。
「籍を入れるなら、会わなきゃいけない人がいる」
「マクファーレンの家?」
「あっちの家は、接触禁止にされてるから関わらないよ。まあ、その人の件は休暇明けにでも追々。……聞かなきゃいけないこともあるし」
顔が曇ったのに、アルカも気になっていたことを口に出す。
「……ダニエル卿のこと?」
レグルスは頷いた。ダニエルがした仕打ちは視たので、敢えて父親とは言わなかった。レグルスの手を握る。
「俺も一緒に聞くよ」
「うん、ありがとう、アルカ」
握り返された手の温かさに、アルカも覚悟を決める。
「レグ、やっぱ今から実家に行っていい?」
「うん!?今から!?」
「俺も実家で調べたいことがあるんだよ。それに今なら、全員揃ってるだろうし……」
真剣に見つめると、レグルスは戸惑いながらもしっかりと頷いた。
「でもあんまり期待すんなよ?メイヤー領は何にもないし、……あの人たちは他人より他人だから」
「アルカ、大丈夫、俺がいる。ナンも師匠も。他にもたくさん」
「うん、そうだね。もうレグルスが、俺の家族だからね」
包まれた腕の中で、逞しい胸に身を寄せる。
何度確かめても、ここだけが世界で1番安心出来て、唯一帰りたい場所だ。
もう誰にも愛されず、泣いていた子供はいない。
ここにいる限り、レグルスと共に在る限り大丈夫なのだと、何度だって思うのだ。
晴れた陽射しが差し込んで、朝と言うには少し遅い時間と知る。
適当に落ちていたシャツを拾うと、レグルスの物だったが羽織って居間へと顔を出す。
キッチンに居る愛しい男の背を認め、後から抱き着く。
「おはよ、レグルス。何してるの?」
「おはよう、ご飯作ってるよ」
抱き着いたまま覗き込むと、レグルスは慣れた手付きで卵を溶いていた。
「……料理、いつの間に出来るようになったの?」
「えへへ、いつも作ってもらってたから、ジョーと特訓した」
腹に手を回したまま、くっついて作業を見守る。
「もしかして毎日食べさせてくれてたのって、レグが作ってくれてたの!?」
「そうだよ。大事な番を、飢えさせる訳にはいかないからね」
ふふと機嫌良さそうに、レグルスは熱したフライパンに卵を落としてかき混ぜる。
食事も風呂も全て面倒みたいというのは、竜の本能が大きいのかも知れない。
まあ、甲斐甲斐しく世話をされるのは悪い気はしないし、レグルスも幸せそうだから良いかと思い直して、べったりと背中に張り付いた。
「アルカ、あんまり可愛いことしないでよ。俺はアルカにご飯食べさせなきゃだし、抱き締めたいしで、忙しいの!」
「ふふ、お腹空いた、早く~」
悪戯に背伸びをして耳に厭らしく息を吹きかけると、レグルスがびくりと跳ねる。
「ん゛っ、あっ、焦げちゃう!」
後から手を伸ばしてコンロの火を止めて、振り向かせる。
「おはようのちゅー、まだしてないよ」
首に両腕を回して、その顔を引き寄せる。
あまりにもいじらしい番に、意地悪をしたいような甘やかしてやりたいような。どうしようもない愛しさが、溢れてくる。
「ん、駄目だって、俺、アルカに美味しい朝ごはん……!」
衝動のままに深く口付けていくと、レグルスも簡単に煽られてくれる。
「んん、ん、やっぱ駄目!ご飯食べさせる!」
真っ赤な顔で欲を断ち切るように、レグルスが背を向ける。あまり苛めると、後が怖そうだ。
「じゃあご飯の後で、イチャイチャしような」
くすりと笑って頭を撫でてから、洗面所で顔を洗う。
鏡を見ると首筋や鎖骨に跡が散らばっていて、見えないようにするのには一苦労するだろう。
残り3日の休暇で、ちゃんと消えるだろうか。
ヒールで消すと不満そうにするため、増やさないように言わないと、なんて考えながら身支度を済ませた。
「俺は美味しいの、食べさせたかったのに」
ぐすんと肩を落としたレグルスが食卓に並べたのは、少し焦げたスクランブルエッグやハム、キュウリを挟んだロールパンに、サラダ、スープ、色とりどりのフルーツだ。
「うわ、すごい!美味しそう、豪華だよ!頑張ったな、ありがとう」
2人掛けのテーブルに座って笑いかけると、レグルスは面映そうにもじもじと眉を下げた。
「じゃあ、いただきます」
「うん。たくさん食べてね」
じっと見守られ食べ辛いことこの上ないが、既に介護されているため、気にせずロールサンドに齧り付く。
「ん、美味いよ、すごく」
「本当?」
「うん、スープも好きな味」
本当に美味しい野菜スープだったため、忖度無く答える。短期間で良く覚えたものだ。
「……もしかして、野営が得意になったのって、アレから?」
「んぐ、……まあ、普通に恥ずかしかったし……。君が次から頑張れって、言ってくれたから」
ぱっと羞恥に頬を染めたレグルスが咳払いをする。知らぬ間に、随分レグルスに影響を与えていたらしい。
「ん、ふふ、……アレおもしろかったなぁ……。俺、戻って来たらさ、……な、鍋がさ、めっちゃ飛んだんだよな。……ボーンっつって、っふ」
久し振りに思い出したら、堪え切れずにまた爆笑した。
「んぐぐ、笑わないでよ!……く、でも可愛いからもっと笑って……!」
2人で片付けをして、コーヒーを片手にソファで寛ぐ。
何も予定が無くても、2人でだらだらしているだけで時間は過ぎていく。
「ねぇ、旅行、何処に行く?」
レグルスの膝枕でごろごろして雑誌を読んでいると、髪に触れる指が額から前髪をそっと払う。
「……そうだな」
心の片隅にあるセドルアを思い出す。
春まではまだ猶予がある。ずっと緊張を保っていては保たないだろう。
「レグは何処行きたい?」
柔らかく髪を撫でる手が、迷うように止まった。
「アルカとだったら、国中、世界中行ってみたいんだけど……」
「けど?」
視線をうろうろさせているため、起き上がり膝の間に座り直す。レグルスに横抱きにさせると、じっと瞳を見つめた。
「怒らないから、言ってみろよ」
「……アルカの生まれたところ、見てみたいなって……」
あまりに言い淀むため、半ば予想はしていた。何と返すのが正しいのか、アルカも言い淀んだ。
「あのね、アルカはもう実家と関係を絶ちたいでしょ。平民になるってずっと言ってたし。だからね、俺のものにするから手出し無用って、ちゃんと宣言しときたくて」
予想と違った考えに、アルカは目を丸くした。
「俺はね、マクファーレンでいなきゃいけない。王家の管理でね。いずれ侯爵位で独立するけど、姓も変えられないし貴族でいなきゃいけない、今の王家が続く限りは。俺の伴侶になるアルカも平民にはなれない。首輪の多い男でごめんね」
困ったように眉を下げて笑うレグルスを抱き締める。
「お前の飼い主は俺だけだから、俺の首輪しか付いてないよ」
「ふふ、それなら嬉しい」
擦り寄って来たレグルスの頭を撫でる。
逃げようと思えば逃げられるが、そのために犠牲になるものがある。
どうせ寿命が違うのなら、その犠牲が無くなるまでこのままで居れば良いだけだ。
レグルスならそういう思考になるだろうことは、よく理解っている。
「それで、貴族同士のごちゃごちゃが無いようにしておきたくて。実際、俺はほとんど名ばかりの貴族だし。侯爵の領地も無いの。ただの王家に繋ぐ名目だからね」
「つまりお前は」
「そう、今後は俺のものに一切関わるなって、宣戦布告に行きたいだけだね」
「……レグルス」
確かに、両親は妹を政略結婚の駒として作った経緯からしても、レグルスの公爵家や侯爵位、更には王家の血縁への良からぬ執心を見せかねない。
レグルスが伴侶を持ったとなれば、全国の婚活中の貴族の間で話題に上るのは必至だ。
いつかは聞こえていく話だろう。引退しているとは言え、あの強欲な両親に知られれば、どう反応するかは想像に難くない。
「……レグ、……ちゃんと俺を支えてくれる?」
「うん、絶対に守る。アルカのこと」
2度と会うつもりの無かった家族。会えばいつだって落胆するような家族だ。
「セドルアが片付いたら入籍しようか、レグ」
「……アルカ」
「誰も文句が付けられない立場にしてよ。誰も触れない場所に、俺を置いて」
いつか人の理から外れる存在でも、人の世に証を残すのも良いかも知れない。
2人だけが繋がっていれば、このままでも良いと思っていた。けれど、人の世に居る内は様々なしがらみが続いていく。
「……君も、王家に縛られることになる」
「知らないよ。俺を縛るのはお前だけ。そこは間違えるなよ。忘れんな」
「君まで目を付けられたら」
「それこそ今更だろ。それに、どうしても邪魔なら俺が始末してやるから、大丈夫だよ」
割と本気で告げると、レグルスは眉を下げた。
「俺のアルカは頼もし過ぎて、一生頭が上がんないかも」
「そうなんだよ、俺の仔竜ちゃん。一生守ってやるからな」
ちゅっと頬に口付けると、レグルスは唇を尖らせながら喜ぶという器用な表情をした。
「アルカまで、俺のこと子供扱いする」
「ふふ、大人ってんなら、もうヨシヨシしてやんないけど」
「う……、じゃあ子供でもいいです……」
満更でもないように頬を染めたレグルスだが、少し真剣な瞳をした。
「籍を入れるなら、会わなきゃいけない人がいる」
「マクファーレンの家?」
「あっちの家は、接触禁止にされてるから関わらないよ。まあ、その人の件は休暇明けにでも追々。……聞かなきゃいけないこともあるし」
顔が曇ったのに、アルカも気になっていたことを口に出す。
「……ダニエル卿のこと?」
レグルスは頷いた。ダニエルがした仕打ちは視たので、敢えて父親とは言わなかった。レグルスの手を握る。
「俺も一緒に聞くよ」
「うん、ありがとう、アルカ」
握り返された手の温かさに、アルカも覚悟を決める。
「レグ、やっぱ今から実家に行っていい?」
「うん!?今から!?」
「俺も実家で調べたいことがあるんだよ。それに今なら、全員揃ってるだろうし……」
真剣に見つめると、レグルスは戸惑いながらもしっかりと頷いた。
「でもあんまり期待すんなよ?メイヤー領は何にもないし、……あの人たちは他人より他人だから」
「アルカ、大丈夫、俺がいる。ナンも師匠も。他にもたくさん」
「うん、そうだね。もうレグルスが、俺の家族だからね」
包まれた腕の中で、逞しい胸に身を寄せる。
何度確かめても、ここだけが世界で1番安心出来て、唯一帰りたい場所だ。
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