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冬の章 新年祭編
113 蔵書室
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「お前に、私のスペア以外の価値は無い」
そう言って兄はいつも、この暗い蔵書室にアルカを突き入れた。
「それなのにお前は、平民風情と何をやっているのだ」
「兄様、彼らは友達で……」
無様に冷たい石の床に座り込んだアルカを、ダヴィードは再び蹴り飛ばす。
「お前には、私以外のものなど要らない。お前は私のスペアなのだから、私のために産まれたのだ。お前の存在意義なんて、それ以外に無い。いいか、お前は私の為にだけ、生かされている」
幼心にずっと、その理不尽な言葉に反感を持っていた。
「生意気な目だな」
だが少しでも翻意を出せば容赦無く頬を打たれるため、アルカはじっと耐えるしか無かった。
「私の為だけに生きているなら、お前は私のものだな?」
「……はい」
頷かねばその後が酷くなるため、納得しなくても頷く必要がある。
「そうだ。だから私は、お前に何をしても良いんだ」
床に付いていた手を踵で踏まれる。
「自力で治せるんだから、本当に使い勝手の良いスペアだな、お前は」
「……はい」
いつからこうだったかと言うと、思い出せる記憶は全てこうなので、恐らく産まれた時から兄の玩具だったのだろうと思う。
過度な両親の期待と溺愛。高い知能に合わせて2歳から始まった英才教育と、置き去りにされた情操教育。
その結果がこれだ。兄ダヴィードは完璧な外面の下に抑え込んだストレスを、放置されているアルカに全てぶつけていた。
アルカが物心付いた頃には、影でつねられる、怖がるものを泣き叫んでも押し付けられる、外に置き去りにされる、閉じ込められるなどをしょっちゅうされていた。
川が氾濫した日に家に帰れなくなったのも、元はと言えば兄のせいだ。
両親はダヴィードの残忍さより、美しい見た目と頭脳だけに目を向け、アルカへの異常性については見ないふりをしていた。
ダヴィードは中等部までは、王都から招いた家庭教師が付いており、中等部からは隣の領の直ぐ近くの学園に通ったため、ずっと家に居た。
後継を遠方へ手放したくない地方貴族にはよくあることだが、そのためにアルカには、逃れる場所が平民街しかなかった。
兄の異常な支配欲と暴力は、アルカが家を出るまで延々と続いた。
よく折檻に使われていた蔵書室に閉じ込められ、昔の記憶が沸々と蘇ってくる。
あの当時から兄は後継者ということで、指輪を好きに使っていた。兄にはひたすらに甘い両親だ。
アルカは頭を振って、目的の蔵書を探し出した。
さっさと探し出さないと、また碌でもないことになりそうだ。
当代メイヤー家の血縁では、アルカを除いて闇属性を持つ者がいない。
だが、確か5代前の先祖に、闇属性が居たような気がしたのだ。
幼い頃1度だけ読んだその手記に、闇と影の記述があったと朧気な記憶がある。
その書を探しに来たのだ。ジークの治療方法の助けを探しに。
特に整理はしていないのを知っているため、記憶を頼りにそれらしき古い書物を漁っていく。
暫く探して漸く引き当てた、古く傷んだ手記を見つける。
100年以上前の書物だが、触っていないのと日が当たらないためか、ちゃんと読める状態だ。
古典的な文字と言い回しを、解読しながら読み進める。
5代前の先祖は、闇属性についてかなり研究した魔術師だったようだ。
闇属性の取得可能な魔法、固有魔法、特性が詳細に書いてある。
当時は子供過ぎて解らなかったが、かなり貴重な資料だ。
光属性は王家で研究しているが、比べると闇属性の研究は保持者も少なく遅れている。
知らなかった情報が多数あり、目を引く。
闇属性に惹かれる人たちの特徴、反対に闇属性が惹かれるものにも言及がある。
闇は光を求め、光は闇を求めるという供述がある。
光と闇は表裏一体のため、足りない反対の成分を取り込みたくなるという。
そのため、闇属性は基本的に善行に惹かれやすく、光属性は悪行に惹かれやすいという考察が記載されていた。
更に読み進めると、影使いの供述があった。
どうやら先祖も影使いだったらしい。驚愕しながらページを捲る。
―……影というのは、その者の魂に通じているもの。
影使いは影に触るのではなく、本質的には魂に触っている。そのため、魔術回路や魔力を縛ることも可能。
熟練した影使いの目には、残留思念や魂の形までも全て映る。闇属性と影使いスキルを持つ者は、優れた治療士になれる。
潜影の危険性。無機物であろうが影には全て潜ることが可能。
但し人の影に潜るのには、注意が必要。前述の通り、影は魂の反映のため、影の持ち主の過去が一時に情報として見える。
また持ち主の記憶の、感情そのものが直接的に感じられるため、脳の処理が許容を超える。
発狂する可能性が高く、潜影を使う者には強靭な精神力が求められる。
何人か政敵を廃人にしたが、影の中で耐えられた者はいない。
影の中では襲って来る情報に、魂の形があやふやになるのだ。当然だろう。
その影の持ち主より、良くも悪くも強い体験をしていれば耐えられるため、影使いには様々な精神的経験が必要だ。
だが、潜影は常に危険を孕んでいることを、忘れてはいけない……―
有益な情報かは分からないが、アルカは出来る限り正確に本の内容を暗記した。
本当なら持ち出してイザベラに相談したいところだが、許されないだろう。
一刻もすれば、また扉が開かれる筈だ。それまでアルカは繰り返し、書物を読み続けた。
それから暫く、装置の起動の気配がして、アルカは顔を上げた。
また扉が開いた先に立っていたのは、兄1人だった。
「……副代表は」
「リベリカが気に入ったみたいでね。彼のこと離さないんだよ」
最後に会った際、妹のリベリカは初等部に上る前だったが、顔だけは天使のように愛らしい我儘姫になっていた。
メイヤー家は全員、顔だけは他者より抜きん出て良い。
だが、何故かアルカだけは、彼らには見劣りして地味な顔のため、リベリカはいつも見下して来ていた。
「私としても、丁度良いと思っている。お前の代わりにリベリカが公爵家に嫁げば、父上たちの目的も達成されるし、お前はここに戻れるだろう?」
「……何故、それを」
兄は笑みを深めて、蔵書室へ足を踏み入れた。扉がすっと閉まる。
「アルカ」
兄はゆったりと近付いてくる。アルカは逃げられぬまま、本を書架へ戻した。
「侯爵の次は、公爵か?あれ程、余計なことをするなと言ったのに、お前の耳は節穴だったのか?」
「……っ」
ユアンの暴行事件で、被害者の保護者が学園に呼ばれた際、現れたのはダヴィードだった。
両親より先んじて学園よりの使者に会い、彼が独断で慰謝料などの取り決めを代行したのだ。
もし両親があの事件を知れば、無理やりユアンに嫁がされる可能性もあったため、その点は利害が一致していて助かった。
「そんなに権力者を誑かしてまで、この兄から逃げたいのか?」
がっと手が伸び、前髪ごと頭を掴まれる。頭皮が引き攣れて、痛みに眉を顰めた。
「あの男、お前に首ったけじゃないか。どんな手を使った?お前を買い取ると、アダマンタイト鉱山の権利まで差し出したぞ」
「な……!?」
ぐいっと引き寄せられて、頬を張られる。
「また体を使ったんだろう。嘆かわしい。だからお前はあの娼婦どもと同じなのだ」
もう非力な子供では無い。頬を張られても、揺るがない程鍛えたのだ。黙って瞳を睨み返す。
「お前は私のものだと言った筈だ。逃げるなんて、許さない」
「もう兄上には、義姉上やお子様たちがいらっしゃるでしょう。何故、そうも俺に執着するのですか」
ダヴィードの執拗な視線が、体に纏わりつき気持ちが悪い。その視線は、年々強くなっている。
17歳の夏に帰省に向かう途中で逃げしたのも、元々の家族の確執に加えて、それが止めになった。
最後に帰った時、兄の結婚式の時もそうだった。
あの時は間一髪逃げ切ったが、それ以来アルカは完全に帰省を止めた。
「お前が私のものだからだ」
「俺は1度でも、あんたのものだったことはない」
「アルカ、お前はそんなに物分かりが悪かったか?」
今度は逆の頬を張られた。
「お前なんかに価値は無い。黙って、ただのスペアに戻りなさい」
今ならもうこの男を殺せる。そう息を吸い込む。
「少なくとも俺は、アダマンタイト鉱山くらいの価値があるそうですね?」
ぴきりと、ダヴィードのこめかみに青筋が浮かんだ。
「受け取ったのでしょう?ならもう、俺はレグルス・マクファーレンのものだし、最後にスペアとしてお役に立ちましたよ?」
それが証拠に、頬を打つ力は加減されていた。
「まだ締結はされていない」
憎悪で燃える、青灰の瞳が睨む。
「……もう貴方とは、他人だ。2度とお会いすることはない。メイヤー伯爵」
「アルカ……!」
「ここを開けてください。伯爵」
真っ直ぐに睨むと、ダヴィードは歯軋りをした。
「誰かにやるくらいなら、お前を処分する」
「……分かりました」
アルカはあの日のように、ダヴィードに睡眠魔法を付与した。
公爵家の名目の下、もう2度と関わらないのだから報復は恐れない。
「アル……カ……!」
魔術師としても、もう自分の方が上なのだ。倒れた兄の指から指輪を抜き取り、扉を開けて外に出る。
少し悩んだが扉が再び閉まる前に、指輪を蔵書室に放り投げた。
そう言って兄はいつも、この暗い蔵書室にアルカを突き入れた。
「それなのにお前は、平民風情と何をやっているのだ」
「兄様、彼らは友達で……」
無様に冷たい石の床に座り込んだアルカを、ダヴィードは再び蹴り飛ばす。
「お前には、私以外のものなど要らない。お前は私のスペアなのだから、私のために産まれたのだ。お前の存在意義なんて、それ以外に無い。いいか、お前は私の為にだけ、生かされている」
幼心にずっと、その理不尽な言葉に反感を持っていた。
「生意気な目だな」
だが少しでも翻意を出せば容赦無く頬を打たれるため、アルカはじっと耐えるしか無かった。
「私の為だけに生きているなら、お前は私のものだな?」
「……はい」
頷かねばその後が酷くなるため、納得しなくても頷く必要がある。
「そうだ。だから私は、お前に何をしても良いんだ」
床に付いていた手を踵で踏まれる。
「自力で治せるんだから、本当に使い勝手の良いスペアだな、お前は」
「……はい」
いつからこうだったかと言うと、思い出せる記憶は全てこうなので、恐らく産まれた時から兄の玩具だったのだろうと思う。
過度な両親の期待と溺愛。高い知能に合わせて2歳から始まった英才教育と、置き去りにされた情操教育。
その結果がこれだ。兄ダヴィードは完璧な外面の下に抑え込んだストレスを、放置されているアルカに全てぶつけていた。
アルカが物心付いた頃には、影でつねられる、怖がるものを泣き叫んでも押し付けられる、外に置き去りにされる、閉じ込められるなどをしょっちゅうされていた。
川が氾濫した日に家に帰れなくなったのも、元はと言えば兄のせいだ。
両親はダヴィードの残忍さより、美しい見た目と頭脳だけに目を向け、アルカへの異常性については見ないふりをしていた。
ダヴィードは中等部までは、王都から招いた家庭教師が付いており、中等部からは隣の領の直ぐ近くの学園に通ったため、ずっと家に居た。
後継を遠方へ手放したくない地方貴族にはよくあることだが、そのためにアルカには、逃れる場所が平民街しかなかった。
兄の異常な支配欲と暴力は、アルカが家を出るまで延々と続いた。
よく折檻に使われていた蔵書室に閉じ込められ、昔の記憶が沸々と蘇ってくる。
あの当時から兄は後継者ということで、指輪を好きに使っていた。兄にはひたすらに甘い両親だ。
アルカは頭を振って、目的の蔵書を探し出した。
さっさと探し出さないと、また碌でもないことになりそうだ。
当代メイヤー家の血縁では、アルカを除いて闇属性を持つ者がいない。
だが、確か5代前の先祖に、闇属性が居たような気がしたのだ。
幼い頃1度だけ読んだその手記に、闇と影の記述があったと朧気な記憶がある。
その書を探しに来たのだ。ジークの治療方法の助けを探しに。
特に整理はしていないのを知っているため、記憶を頼りにそれらしき古い書物を漁っていく。
暫く探して漸く引き当てた、古く傷んだ手記を見つける。
100年以上前の書物だが、触っていないのと日が当たらないためか、ちゃんと読める状態だ。
古典的な文字と言い回しを、解読しながら読み進める。
5代前の先祖は、闇属性についてかなり研究した魔術師だったようだ。
闇属性の取得可能な魔法、固有魔法、特性が詳細に書いてある。
当時は子供過ぎて解らなかったが、かなり貴重な資料だ。
光属性は王家で研究しているが、比べると闇属性の研究は保持者も少なく遅れている。
知らなかった情報が多数あり、目を引く。
闇属性に惹かれる人たちの特徴、反対に闇属性が惹かれるものにも言及がある。
闇は光を求め、光は闇を求めるという供述がある。
光と闇は表裏一体のため、足りない反対の成分を取り込みたくなるという。
そのため、闇属性は基本的に善行に惹かれやすく、光属性は悪行に惹かれやすいという考察が記載されていた。
更に読み進めると、影使いの供述があった。
どうやら先祖も影使いだったらしい。驚愕しながらページを捲る。
―……影というのは、その者の魂に通じているもの。
影使いは影に触るのではなく、本質的には魂に触っている。そのため、魔術回路や魔力を縛ることも可能。
熟練した影使いの目には、残留思念や魂の形までも全て映る。闇属性と影使いスキルを持つ者は、優れた治療士になれる。
潜影の危険性。無機物であろうが影には全て潜ることが可能。
但し人の影に潜るのには、注意が必要。前述の通り、影は魂の反映のため、影の持ち主の過去が一時に情報として見える。
また持ち主の記憶の、感情そのものが直接的に感じられるため、脳の処理が許容を超える。
発狂する可能性が高く、潜影を使う者には強靭な精神力が求められる。
何人か政敵を廃人にしたが、影の中で耐えられた者はいない。
影の中では襲って来る情報に、魂の形があやふやになるのだ。当然だろう。
その影の持ち主より、良くも悪くも強い体験をしていれば耐えられるため、影使いには様々な精神的経験が必要だ。
だが、潜影は常に危険を孕んでいることを、忘れてはいけない……―
有益な情報かは分からないが、アルカは出来る限り正確に本の内容を暗記した。
本当なら持ち出してイザベラに相談したいところだが、許されないだろう。
一刻もすれば、また扉が開かれる筈だ。それまでアルカは繰り返し、書物を読み続けた。
それから暫く、装置の起動の気配がして、アルカは顔を上げた。
また扉が開いた先に立っていたのは、兄1人だった。
「……副代表は」
「リベリカが気に入ったみたいでね。彼のこと離さないんだよ」
最後に会った際、妹のリベリカは初等部に上る前だったが、顔だけは天使のように愛らしい我儘姫になっていた。
メイヤー家は全員、顔だけは他者より抜きん出て良い。
だが、何故かアルカだけは、彼らには見劣りして地味な顔のため、リベリカはいつも見下して来ていた。
「私としても、丁度良いと思っている。お前の代わりにリベリカが公爵家に嫁げば、父上たちの目的も達成されるし、お前はここに戻れるだろう?」
「……何故、それを」
兄は笑みを深めて、蔵書室へ足を踏み入れた。扉がすっと閉まる。
「アルカ」
兄はゆったりと近付いてくる。アルカは逃げられぬまま、本を書架へ戻した。
「侯爵の次は、公爵か?あれ程、余計なことをするなと言ったのに、お前の耳は節穴だったのか?」
「……っ」
ユアンの暴行事件で、被害者の保護者が学園に呼ばれた際、現れたのはダヴィードだった。
両親より先んじて学園よりの使者に会い、彼が独断で慰謝料などの取り決めを代行したのだ。
もし両親があの事件を知れば、無理やりユアンに嫁がされる可能性もあったため、その点は利害が一致していて助かった。
「そんなに権力者を誑かしてまで、この兄から逃げたいのか?」
がっと手が伸び、前髪ごと頭を掴まれる。頭皮が引き攣れて、痛みに眉を顰めた。
「あの男、お前に首ったけじゃないか。どんな手を使った?お前を買い取ると、アダマンタイト鉱山の権利まで差し出したぞ」
「な……!?」
ぐいっと引き寄せられて、頬を張られる。
「また体を使ったんだろう。嘆かわしい。だからお前はあの娼婦どもと同じなのだ」
もう非力な子供では無い。頬を張られても、揺るがない程鍛えたのだ。黙って瞳を睨み返す。
「お前は私のものだと言った筈だ。逃げるなんて、許さない」
「もう兄上には、義姉上やお子様たちがいらっしゃるでしょう。何故、そうも俺に執着するのですか」
ダヴィードの執拗な視線が、体に纏わりつき気持ちが悪い。その視線は、年々強くなっている。
17歳の夏に帰省に向かう途中で逃げしたのも、元々の家族の確執に加えて、それが止めになった。
最後に帰った時、兄の結婚式の時もそうだった。
あの時は間一髪逃げ切ったが、それ以来アルカは完全に帰省を止めた。
「お前が私のものだからだ」
「俺は1度でも、あんたのものだったことはない」
「アルカ、お前はそんなに物分かりが悪かったか?」
今度は逆の頬を張られた。
「お前なんかに価値は無い。黙って、ただのスペアに戻りなさい」
今ならもうこの男を殺せる。そう息を吸い込む。
「少なくとも俺は、アダマンタイト鉱山くらいの価値があるそうですね?」
ぴきりと、ダヴィードのこめかみに青筋が浮かんだ。
「受け取ったのでしょう?ならもう、俺はレグルス・マクファーレンのものだし、最後にスペアとしてお役に立ちましたよ?」
それが証拠に、頬を打つ力は加減されていた。
「まだ締結はされていない」
憎悪で燃える、青灰の瞳が睨む。
「……もう貴方とは、他人だ。2度とお会いすることはない。メイヤー伯爵」
「アルカ……!」
「ここを開けてください。伯爵」
真っ直ぐに睨むと、ダヴィードは歯軋りをした。
「誰かにやるくらいなら、お前を処分する」
「……分かりました」
アルカはあの日のように、ダヴィードに睡眠魔法を付与した。
公爵家の名目の下、もう2度と関わらないのだから報復は恐れない。
「アル……カ……!」
魔術師としても、もう自分の方が上なのだ。倒れた兄の指から指輪を抜き取り、扉を開けて外に出る。
少し悩んだが扉が再び閉まる前に、指輪を蔵書室に放り投げた。
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