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最終章 旅路の涯
幕間 イドとナン、時々王鮭
「ナァーーーン」
聞き慣れた渋い声が、遠くで聴こえた。
「ん、そろそろか」
イドはぐちゃぐちゃの世界から、抜け出した。
ぬるっと影から出て、ジークを踏まないようにベッドから下りる。
「ナン」
「へいへい、ありがとよ、猫」
「ナン!」
「チッ、がめつい猫だぜ、ほんと」
懐から王鮭ジャーキーを取り出すと、ナンはバッと飛び上がり、ジャーキーを掠め盗りながらベッドから下りた。
飛んだ際に蹴られたジークの額に、跡が付いている。
そのまま、にかにかとジャーキーをあっという間に平らげ、ナンはスタスタと部屋を出て行った。王鮭を捕りに行ったに違いない。
「あーあ、傷ついてんじゃんかよ」
しょうがなくヒールをかけて、ジークの額の傷を治す。
深夜から影に潜ること3時間。
影や闇の力は丑三つ時に強さを増すため、この時間に調整と潜影を行なっているが、その分自分への負担も大きい。
通常半日潜れるところ、時間を短縮せねば自分の身も危うくなるのだが、タイムキーパーをナンが行なってくれているため、ギリギリまで潜り続けている。
ジークに潜り出して3日。魂の形を探るのが難しい。
正直に言えば、どうしたら良いのかも分からない。自分が発狂を治した時には、祖母が助けてくれたのは分かる。
5歳で砂漠の暗殺組織に攫われ、影使いの訓練中に発狂したイドのために同じく攫われてきた祖母は、どうやって自分を治したのだろうか。
発狂中の記憶は影にも残っておらず、イドは途方に暮れていた。
祖母は結局、イドの発狂を治して、口伝で影の使い方を教えてくれた後は、ボロ雑巾のように捨てられ死んでしまった。
生きていれば聞くことが出来たが、死人に口は無い。
影で視た、痩せて目が落ち窪んでいるのに、自分に優しく笑う祖母の顔を思い出す。
「ばあちゃん……」
呟いてからイザベラにもらった強壮薬思い出し、それを飲んでから服を脱ぐ。
「さすがに疲れたぜー……」
ジークにぐったり覆い被さって、魔力調整を始める。
そろそろ慣れたもので、肉のベッドとでも思うことにして、遠慮なく体重をかけて寛ぐ。
「魂、魂なー……、何なんだろうなァー」
魔素の流れを整えながら唸る。ついでにジークの唇を塞いで魔力を送る。
大分馴染んできたのか、調整の速度が速くなってきている。
他の人の形は外から視える。だが1度壊れてしまったジークの魂は外から視えない。増して影に入ると余計に見えづらい。
ジークの影の中は、ぐちゃぐちゃになっている。
「わっかんねー……」
考えている内に調整が終わったジークの体温に誘われて眠くなり、イドはそのまま眠りに落ちた。
「イドさん、朝ご飯……、きゃあ!」
珍しくぐっすり眠っていたのか、ナンにもクレアにも全然気付かなかった。
「んあ……?」
起き上がった拍子に半分落ちた毛布から現れた、素っ裸の兄とイドの上半身を見てクレアは顔を真っ赤にした。
「あわわ、ごめんなさい……!ご飯出来てますよ……!」
「お~、うん、今行くぅー……」
ふわと欠伸している間に、朝方王鮭をたらふく食った筈のナンが、猫撫声を出しながら走っていく。
先に牛と鶏に朝飯と水をやって、鶏に突かれ追い回されながら戻る。掃除は後にすることにした。
戻るついでに仰ぎ見た、セドルア大山の結界は未だ変化は無い。レグルスへの伝令陣で報告してから、母屋に戻る。
「イド君、おはよう。朝ご飯食べましょう」
「うん、レディ、あんがと」
「イドさん、疲れてる?」
食卓に着くと、エレンとクレアが心配そうな顔で見つめてきた。
「うん……、魂って何かなってさあ」
半熟に茹でられた卵をゴンゴンやって皮を剥く。向いの母娘は顔を見合わせた。
「魂?」
「それは随分難しい話だね?」
「1人に1つ、皆違うのは分かったけど、で、何よって話」
トーストの皿に出して、半分に割った卵とハムをトーストに載せて、ケチャップをどばとばかけて、またトーストで挟む。
「魂って、私が私であるための元でしょ?」
大きな口でばくりとトーストに齧り付いて、両頬を膨らませて咀嚼する。
口にケチャップが付いたが、イザベラが居ないから怒られない。
「クレアがクレアである?」
「そう。私の感情や心、気持ち、そういうのは魂があるから、あるんじゃないの?」
「ふん?で、どういう形してんの?」
首を傾げると、クレアは長い睫毛を伏せて考え出した。
暫く卵サンドを黙って咀嚼していると、クレアは顔を上げた。
「私は、魔術回路が小さくて、魔力はたくさんある。お母さんの淹れてくれる、マシュマロココアが好き。魔術の勉強と魔法の練習が好き。苦い薬と雪は嫌い。いつか色んな場所に行ってみたい。最近友達になった、イドさんやナンちゃんといると楽しい。お母さんとお兄ちゃんが大好き」
クレアは立ってくるりと1回転した。ふわりと長いスカートが揺れる。
「これが、私の魂。私は私の形をしているの」
「……」
クレアの中にある丸に近い光が、ピカリと光った。
明かされた情報の分、解像度が上がったと言うのか、特有の信号を感じる。
「待て、もっと、クレアのことを教えろ」
「うん。牛と鶏は好きだけど、ちょっと怖い。それからもう寝たきりには戻りたくない。寝たきりの時はいつも、元気になったらって想像してた。最近の目標は、上級魔術師資格を取ること。あと、イドさんから聞いたラーメン屋台に行きたいな」
クレアがつらつらと話すにつれ、その光がもっと鮮明な信号を放つ。
「レディ、レディから見たクレアを教えてくれ」
「え?ええ、クレアは頑張り屋さんね。誰よりも、ジークよりも根性がある。優しくて賢い。どんな時でも諦めずに、乗り越えてきた自慢の娘よ」
「お母さん……」
クレアの光に、何となくクレアのような顔が見えてくる。
反対にエレンの光はただの球体で、クレアと比べればぼんやりしてる。
「レディ、レディのことも色々教えて!」
「え、分かったわ」
朝食が終わる頃には、大分2人の魂は鮮明になった。恐らく理解度だ。
知らないままでは魂があるとは分かっても、中から出てしまえば誰のものか分からないくらいだった。
だが、今の解像度なら、もし2人の魂が空中を漂っていても、誰が誰だか判るだろう。
はっきり言えば、イドに他人への興味なんて殆ど無かった。
刹那刹那で、享楽的な感情は湧いても、人となりなんてどうでも良かった。
簡単に言えば、全部同じ。大きさや形の違うじゃがいもの群れ。他人というのは、そんなものだった。
「そっか。分かったぞ……。ジークのことも教えてくれ!」
「お兄ちゃん?お兄ちゃんはね……」
暫く子供の頃からのジークの話を、母娘は花が咲くように楽しそうに続けた。
ほぼ1日かけて、たくさんのジークの思い出を聞いた。
子供の頃の失敗や、笑い話。本気で叱った話。楽しかった話、悲しかった話。
クレアからこっそり聞いたのは、学生時代の話。
殆どがアルカと関連した話だった。数日前アルカとレグルスのイチャイチャを目の前で見せつけられた身としては、少々複雑だった。
深夜向かい合ったジークの魂は、曖昧になった分、そう簡単には形作れそうにない。
家族と、そして自分が知るジーク。影の中で視える記憶を頼りに、解像度を上げて再構成する。
もう1度積み木を積み上げるように。やってみよう。
「猫」
「ナン」
ジークの額に乗ったナンは、黄緑の瞳を光らせた。
「少し戻れないかも」
「ナン」
「1日ならイケる気がする」
ナンは黙って瞬きをした。是か非かは読み取れない。
「まあ、本当に駄目そうなら、教えてくれよ。そん時は地道にやるからさ。頼むな」
「ナァン」
王鮭ジャーキーマシマシと聞こえた気がして、イドは肩を竦めてからジークの影へと沈んだ。
聞き慣れた渋い声が、遠くで聴こえた。
「ん、そろそろか」
イドはぐちゃぐちゃの世界から、抜け出した。
ぬるっと影から出て、ジークを踏まないようにベッドから下りる。
「ナン」
「へいへい、ありがとよ、猫」
「ナン!」
「チッ、がめつい猫だぜ、ほんと」
懐から王鮭ジャーキーを取り出すと、ナンはバッと飛び上がり、ジャーキーを掠め盗りながらベッドから下りた。
飛んだ際に蹴られたジークの額に、跡が付いている。
そのまま、にかにかとジャーキーをあっという間に平らげ、ナンはスタスタと部屋を出て行った。王鮭を捕りに行ったに違いない。
「あーあ、傷ついてんじゃんかよ」
しょうがなくヒールをかけて、ジークの額の傷を治す。
深夜から影に潜ること3時間。
影や闇の力は丑三つ時に強さを増すため、この時間に調整と潜影を行なっているが、その分自分への負担も大きい。
通常半日潜れるところ、時間を短縮せねば自分の身も危うくなるのだが、タイムキーパーをナンが行なってくれているため、ギリギリまで潜り続けている。
ジークに潜り出して3日。魂の形を探るのが難しい。
正直に言えば、どうしたら良いのかも分からない。自分が発狂を治した時には、祖母が助けてくれたのは分かる。
5歳で砂漠の暗殺組織に攫われ、影使いの訓練中に発狂したイドのために同じく攫われてきた祖母は、どうやって自分を治したのだろうか。
発狂中の記憶は影にも残っておらず、イドは途方に暮れていた。
祖母は結局、イドの発狂を治して、口伝で影の使い方を教えてくれた後は、ボロ雑巾のように捨てられ死んでしまった。
生きていれば聞くことが出来たが、死人に口は無い。
影で視た、痩せて目が落ち窪んでいるのに、自分に優しく笑う祖母の顔を思い出す。
「ばあちゃん……」
呟いてからイザベラにもらった強壮薬思い出し、それを飲んでから服を脱ぐ。
「さすがに疲れたぜー……」
ジークにぐったり覆い被さって、魔力調整を始める。
そろそろ慣れたもので、肉のベッドとでも思うことにして、遠慮なく体重をかけて寛ぐ。
「魂、魂なー……、何なんだろうなァー」
魔素の流れを整えながら唸る。ついでにジークの唇を塞いで魔力を送る。
大分馴染んできたのか、調整の速度が速くなってきている。
他の人の形は外から視える。だが1度壊れてしまったジークの魂は外から視えない。増して影に入ると余計に見えづらい。
ジークの影の中は、ぐちゃぐちゃになっている。
「わっかんねー……」
考えている内に調整が終わったジークの体温に誘われて眠くなり、イドはそのまま眠りに落ちた。
「イドさん、朝ご飯……、きゃあ!」
珍しくぐっすり眠っていたのか、ナンにもクレアにも全然気付かなかった。
「んあ……?」
起き上がった拍子に半分落ちた毛布から現れた、素っ裸の兄とイドの上半身を見てクレアは顔を真っ赤にした。
「あわわ、ごめんなさい……!ご飯出来てますよ……!」
「お~、うん、今行くぅー……」
ふわと欠伸している間に、朝方王鮭をたらふく食った筈のナンが、猫撫声を出しながら走っていく。
先に牛と鶏に朝飯と水をやって、鶏に突かれ追い回されながら戻る。掃除は後にすることにした。
戻るついでに仰ぎ見た、セドルア大山の結界は未だ変化は無い。レグルスへの伝令陣で報告してから、母屋に戻る。
「イド君、おはよう。朝ご飯食べましょう」
「うん、レディ、あんがと」
「イドさん、疲れてる?」
食卓に着くと、エレンとクレアが心配そうな顔で見つめてきた。
「うん……、魂って何かなってさあ」
半熟に茹でられた卵をゴンゴンやって皮を剥く。向いの母娘は顔を見合わせた。
「魂?」
「それは随分難しい話だね?」
「1人に1つ、皆違うのは分かったけど、で、何よって話」
トーストの皿に出して、半分に割った卵とハムをトーストに載せて、ケチャップをどばとばかけて、またトーストで挟む。
「魂って、私が私であるための元でしょ?」
大きな口でばくりとトーストに齧り付いて、両頬を膨らませて咀嚼する。
口にケチャップが付いたが、イザベラが居ないから怒られない。
「クレアがクレアである?」
「そう。私の感情や心、気持ち、そういうのは魂があるから、あるんじゃないの?」
「ふん?で、どういう形してんの?」
首を傾げると、クレアは長い睫毛を伏せて考え出した。
暫く卵サンドを黙って咀嚼していると、クレアは顔を上げた。
「私は、魔術回路が小さくて、魔力はたくさんある。お母さんの淹れてくれる、マシュマロココアが好き。魔術の勉強と魔法の練習が好き。苦い薬と雪は嫌い。いつか色んな場所に行ってみたい。最近友達になった、イドさんやナンちゃんといると楽しい。お母さんとお兄ちゃんが大好き」
クレアは立ってくるりと1回転した。ふわりと長いスカートが揺れる。
「これが、私の魂。私は私の形をしているの」
「……」
クレアの中にある丸に近い光が、ピカリと光った。
明かされた情報の分、解像度が上がったと言うのか、特有の信号を感じる。
「待て、もっと、クレアのことを教えろ」
「うん。牛と鶏は好きだけど、ちょっと怖い。それからもう寝たきりには戻りたくない。寝たきりの時はいつも、元気になったらって想像してた。最近の目標は、上級魔術師資格を取ること。あと、イドさんから聞いたラーメン屋台に行きたいな」
クレアがつらつらと話すにつれ、その光がもっと鮮明な信号を放つ。
「レディ、レディから見たクレアを教えてくれ」
「え?ええ、クレアは頑張り屋さんね。誰よりも、ジークよりも根性がある。優しくて賢い。どんな時でも諦めずに、乗り越えてきた自慢の娘よ」
「お母さん……」
クレアの光に、何となくクレアのような顔が見えてくる。
反対にエレンの光はただの球体で、クレアと比べればぼんやりしてる。
「レディ、レディのことも色々教えて!」
「え、分かったわ」
朝食が終わる頃には、大分2人の魂は鮮明になった。恐らく理解度だ。
知らないままでは魂があるとは分かっても、中から出てしまえば誰のものか分からないくらいだった。
だが、今の解像度なら、もし2人の魂が空中を漂っていても、誰が誰だか判るだろう。
はっきり言えば、イドに他人への興味なんて殆ど無かった。
刹那刹那で、享楽的な感情は湧いても、人となりなんてどうでも良かった。
簡単に言えば、全部同じ。大きさや形の違うじゃがいもの群れ。他人というのは、そんなものだった。
「そっか。分かったぞ……。ジークのことも教えてくれ!」
「お兄ちゃん?お兄ちゃんはね……」
暫く子供の頃からのジークの話を、母娘は花が咲くように楽しそうに続けた。
ほぼ1日かけて、たくさんのジークの思い出を聞いた。
子供の頃の失敗や、笑い話。本気で叱った話。楽しかった話、悲しかった話。
クレアからこっそり聞いたのは、学生時代の話。
殆どがアルカと関連した話だった。数日前アルカとレグルスのイチャイチャを目の前で見せつけられた身としては、少々複雑だった。
深夜向かい合ったジークの魂は、曖昧になった分、そう簡単には形作れそうにない。
家族と、そして自分が知るジーク。影の中で視える記憶を頼りに、解像度を上げて再構成する。
もう1度積み木を積み上げるように。やってみよう。
「猫」
「ナン」
ジークの額に乗ったナンは、黄緑の瞳を光らせた。
「少し戻れないかも」
「ナン」
「1日ならイケる気がする」
ナンは黙って瞬きをした。是か非かは読み取れない。
「まあ、本当に駄目そうなら、教えてくれよ。そん時は地道にやるからさ。頼むな」
「ナァン」
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