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最終章 旅路の涯
127 ヤズマイシュ防衛戦線
「封印部隊、魔障切り離し用意、撃てッ!」
光封印球が一際濃い魔障の渦に放たれ、魔障を封印し圧縮する。
魔障に吸い寄せられて、可視化出来るほど集まった大気中の魔素が、次いで放たれた魔術師隊の魔法で燃焼させられる。
まるで花火が上がっているかの如く北地区の空は輝いているが、その下は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
事前の避難計画で魔物に転化した人は見当たらないが、魔障を纏った魔物の死骸、それを焼却する部隊、襲い来る魔物と戦う部隊と、戦場は混乱を極めていた。
負傷が一発即死に近いため、多数で1匹の魔物に当たれるよう班分けをしている。
かつ光魔法士の配置も増やし、光結界でサポートもさせているため、あまり大きな怪我人や死人は未だ出ていないようだ。
街や建物は大きな損害は免れないが、仕方あるまい。
北地区避難所の幾つかは、きちんと光結界が展開されているため人命は守れている。
一先ず安堵しながら、アルカは魔障を散らし敵を倒しながらレグルスを探す。
手癖で双剣を出したくなるのを堪え、魔法のみで凶暴化した魔熊を仕留める。
1番戦闘が激しくて厳しい場所に、レグルスが居る筈だ。
魔障が集まる暗い場所を探して走り、住宅街に差し掛かったところで良く知る魔力反応があった。
「ジョエルーっ!ウルクーっ!」
「アルカさーん!」
応えた方角を見ると、1本向こうの通りに部下2人の姿を見つけた。
「無事か!?」
「はい、アルカさんは?」
急いで合流して首を巡らす。通りにはジョエルとウルクしか居ない。
「イドは?どこだ?」
「イドですか?来てないですよ?」
「え!?防衛線に集合命令出してたんだけど、来てないか?」
2人は困惑したように顔を見合わせた。
「俺ら割と早くから来てましたけど、1回も見てないっす……」
確かにイドには伝令陣で、スタンピード時は防衛基地へ集合するように伝え、本人からも了承の返事が返って来ていた。
ということは何かあったのだ。来られなくなるような重大な何か。イドは仕事の約束は必ず守る男だ。
イドが居なければ、メイヒムを封印出来ない。
どうすれば、と思考の海に沈んだ瞬間だった。
「やだああ!ママぁーー!」
「!」
魔障に冒された魔狼が、軒先で泣いている小さな子供に襲い掛かった。何故子供が取り残されて、そんな言葉が一瞬過ぎり反応が遅れた。
「先輩!!」
水魔法の特級の水槍を放って飛び込んだのは、ジョエルだった。
攫った勢いで転がりながらも、ジョエルは子供を抱えて守った。
ウルクが駆け付けて子供を受け取りながら、ジョエルを起こそうと手を伸ばした。
「ジョエル!!」
仕留めきれなかった魔狼が最後の力で、眼の前に投げ出されていたジョエルの足首に噛み付いた。
「うっ、あ!?」
「ジョエル先輩!」
魔狼が纏っていた黒い魔障の霧が、ジョエルの足首に纏わりつき侵食していく。
「ウルク!!舌!!」
「!!」
持ち前の勘の良さで、ウルクが理解したのを目の端で捉える。
アルカは強化で一足飛びに、刹那の間にその膝下を斬り落とした。
「~~~っ!!?」
「ぐっ!」
「燃やせ、ウルク!」
ジョエルの口に片手の殆どの指を突っ込んだまま、ウルクは落とされた足ごと魔狼を燃やした。
「ジョエル、我慢な、我慢だぞ」
声にならない悲鳴を上げているジョエルの足に、高速再生させるヒールを施す。ついでに怯える子供に睡眠を付与した。
ジョエルの口に突っ込んだままのウルクの指から、その手首を止め処なく血が伝っている。
「ウルクも悪い、もう少しだけ耐えてやって。すぐ終わらせる」
「……大丈夫っす。先輩に比べたら、こんなの全然」
眠らせた方が良いだろう。欠損の高速再生は通常のヒールと違って、相当の痛みを伴う筈だ。
自分でも腕を落とした時にやったことがあるが、涙が出るほどの激痛だった。
「ごめんな、ジョエル。良い子だから、もう眠れ」
もう1段魔力を強めると、ジョエルは耐えきれずに気絶した。見る間に膝下が再構成されていく。
「ウルク、手、出せ」
「先に先輩を助けてやって下さい」
「いや、お前も再生必要だろ」
「……何で分かるんすかぁ?」
「出血量見れば分かるよ」
あっという間に足首まで再生させたところで、ざわりと肌が震え辺りを見回すと、多数の魔鹿の群れが走って来ていた。
再生中は治療を止められない。ウルクも魔障に冒された魔物の群れは、1人では対処が難しいだろう。
「レグルス!俺を守れ!」
咄嗟に叫ぶと、魔鹿の群れが横に吹っ飛んだ。次いで爆煙が上がり、ゆらとレグルスの姿が現れた。
「アルカ……!」
レグルスは約束通り、ちゃんと迎えに来ていた。一目見るなり状況を察したレグルスは、直ぐに辺りの魔物を掃討し始めた。
これで心置きなく治療に専念出来る。よしと気合を入れる。
「ウルク、一緒にやっちゃうから、手」
「は、はい……」
出されたウルクの指は酷い有様だった。特に小指の先端が無くなっている。
「悪い、お前は寝かせなくていいな?」
「もちろんっす。先輩を守ります」
「よし、偉いな。ただしめちゃくちゃ痛いからな」
ふうと息を吐いて、短い時間で済むように魔力を込める。
「い゛っ!!?」
ウルクが再生中の左手を押さえて、のたうち回る。あっという間に片手が元通りになった。
「は、はあ、はあ……、すげ、こんな速い再生初めて見ました」
「次はこれじゃ済まないかもだから、お互い気を付けような」
「っす……」
ジョエルの足の再生が終わり、アルカは額の汗を拭った。
「これで大丈夫。魔障にも冒されてない。だけど血がかなり流れたから、お前たちは1度基地へ撤退」
「はい」
神妙な顔をして頷いたウルクの顔から、数ヶ月前の青さが抜けていて成長を見る。
「ウルク、基地に第2王子たちがいる。イドが来たら、王子たちと必ず一緒にいるよう伝えてくれ」
「第2王子!?何だっているんすか!?」
「イドと彼らに役目があるからだ。今回の魔障を鎮めるのに、重要なんだ。イドに会ったら、必ず伝えてくれ」
「……、分かりました。必ずイドに伝えます!基地の方は任せて下さい!」
真剣に見つめると、ウルクが全ての疑問を飲み込み頷いた。何処か幼かった顔が、随分頼もしくなっている。
感慨深く口を開きかけたところで、ドンと後方で爆発があった。ゆっくりはしていられない状況だ。
「ジョエルが起きたら、ごめんって伝えて」
「はい。でも直ぐ復帰しますから、待ってて下さいね!」
「いや、直ぐ終わらせたいよ、こんなの」
「っすね。早く終わらせて飲みに行きましょうね!」
少し軽口を叩いて調子が出たのか、ウルクは子供とジョエルを抱え、基地への転移陣を起動させて消えた。
「レグ!」
爆発があった後方からレグルスが走って来た。まだ魔力に余裕はありそうでホッとする。
「アルカ……」
「待て、時間が無い。イザベラさんの魔力回復薬、まだあるよな?」
「うん。まだ手を付けてないよ。アブゾーブも使ってるし」
「それは駄目なやつだろ!魔障吸ったらヤバいって!」
「大丈夫だよ。そうじゃないとこ判るから」
アルカ以外からは魔力譲渡も受け付けないレグルスが、戦場で魔力を急回復させるには、アブゾーブかイザベラ特製の魔力回復薬しか方法がない。
だが魔障はアブゾーブすると、魔力になるどころか魔物へと転化させてしまう。それ故、スタンピード時は禁止されているのだが。
「あのなあ……。まあいい、取り敢えずメイヒムの件だ」
走って来た魔物たちにアルカとレグルスの魔法が放たれ、直ぐに殲滅する。
「あの列の最後尾、居るの判るな?」
「うん。かなり大きい」
レグルスは竜の瞳で、近づいて来た最後尾の一際大きな魔障の塊を見る。
「メイヒムを倒すには、まずお前にスノウドラゴンを瀕死まで追い込んで欲しい」
「分かった」
「奴を弱らせたら、魂をスノウドラゴンから出す……」
目の端で捉えていた、黒いスタンピードの群れが徐ろに膨らみ出す。
「レグ、あれ何だ?」
指差した先、セドルア大山1合目に差し掛かっていた一際大きな魔障が丸く固まった。
2人とも目が離せずに黙ってそれを見つめる中、大きな球体になった魔障はぱくりと2つに別れた。
「分裂した!?」
スタンピードの群れが二手に分かれるなど、前代未聞だ。
「レグルス……!」
「……っ」
二手の内、片方はそのまま北区に、もう片方は南下する街道を目指している。
どちらもその最後尾に、大きな魔力反応を感じる。
どっちだ?どっちにメイヒムが居る?
アルカは半ばパニックになりながら、必死に目を凝らした。
「アルカ!落ち着いて!大丈夫!」
強く肩を掴まれて視線が合う。
「先ずはこっちに来るのを討とう。南下するのはヒムカで迎え討つ。大丈夫。ルートに対策部隊、たくさん配置してるだろ?」
「う、ん……」
「伝令もするから、1度基地前の雪原まで戦線を下げる。アレは個別で当たると、他の部隊は全滅する」
「……分かった。俺が合図上げるから、レグは伝令!」
レグルスから渡された、基地まで撤退の合図になる信号弾を素早く打ち上げた。
光封印球が一際濃い魔障の渦に放たれ、魔障を封印し圧縮する。
魔障に吸い寄せられて、可視化出来るほど集まった大気中の魔素が、次いで放たれた魔術師隊の魔法で燃焼させられる。
まるで花火が上がっているかの如く北地区の空は輝いているが、その下は阿鼻叫喚の地獄絵図だった。
事前の避難計画で魔物に転化した人は見当たらないが、魔障を纏った魔物の死骸、それを焼却する部隊、襲い来る魔物と戦う部隊と、戦場は混乱を極めていた。
負傷が一発即死に近いため、多数で1匹の魔物に当たれるよう班分けをしている。
かつ光魔法士の配置も増やし、光結界でサポートもさせているため、あまり大きな怪我人や死人は未だ出ていないようだ。
街や建物は大きな損害は免れないが、仕方あるまい。
北地区避難所の幾つかは、きちんと光結界が展開されているため人命は守れている。
一先ず安堵しながら、アルカは魔障を散らし敵を倒しながらレグルスを探す。
手癖で双剣を出したくなるのを堪え、魔法のみで凶暴化した魔熊を仕留める。
1番戦闘が激しくて厳しい場所に、レグルスが居る筈だ。
魔障が集まる暗い場所を探して走り、住宅街に差し掛かったところで良く知る魔力反応があった。
「ジョエルーっ!ウルクーっ!」
「アルカさーん!」
応えた方角を見ると、1本向こうの通りに部下2人の姿を見つけた。
「無事か!?」
「はい、アルカさんは?」
急いで合流して首を巡らす。通りにはジョエルとウルクしか居ない。
「イドは?どこだ?」
「イドですか?来てないですよ?」
「え!?防衛線に集合命令出してたんだけど、来てないか?」
2人は困惑したように顔を見合わせた。
「俺ら割と早くから来てましたけど、1回も見てないっす……」
確かにイドには伝令陣で、スタンピード時は防衛基地へ集合するように伝え、本人からも了承の返事が返って来ていた。
ということは何かあったのだ。来られなくなるような重大な何か。イドは仕事の約束は必ず守る男だ。
イドが居なければ、メイヒムを封印出来ない。
どうすれば、と思考の海に沈んだ瞬間だった。
「やだああ!ママぁーー!」
「!」
魔障に冒された魔狼が、軒先で泣いている小さな子供に襲い掛かった。何故子供が取り残されて、そんな言葉が一瞬過ぎり反応が遅れた。
「先輩!!」
水魔法の特級の水槍を放って飛び込んだのは、ジョエルだった。
攫った勢いで転がりながらも、ジョエルは子供を抱えて守った。
ウルクが駆け付けて子供を受け取りながら、ジョエルを起こそうと手を伸ばした。
「ジョエル!!」
仕留めきれなかった魔狼が最後の力で、眼の前に投げ出されていたジョエルの足首に噛み付いた。
「うっ、あ!?」
「ジョエル先輩!」
魔狼が纏っていた黒い魔障の霧が、ジョエルの足首に纏わりつき侵食していく。
「ウルク!!舌!!」
「!!」
持ち前の勘の良さで、ウルクが理解したのを目の端で捉える。
アルカは強化で一足飛びに、刹那の間にその膝下を斬り落とした。
「~~~っ!!?」
「ぐっ!」
「燃やせ、ウルク!」
ジョエルの口に片手の殆どの指を突っ込んだまま、ウルクは落とされた足ごと魔狼を燃やした。
「ジョエル、我慢な、我慢だぞ」
声にならない悲鳴を上げているジョエルの足に、高速再生させるヒールを施す。ついでに怯える子供に睡眠を付与した。
ジョエルの口に突っ込んだままのウルクの指から、その手首を止め処なく血が伝っている。
「ウルクも悪い、もう少しだけ耐えてやって。すぐ終わらせる」
「……大丈夫っす。先輩に比べたら、こんなの全然」
眠らせた方が良いだろう。欠損の高速再生は通常のヒールと違って、相当の痛みを伴う筈だ。
自分でも腕を落とした時にやったことがあるが、涙が出るほどの激痛だった。
「ごめんな、ジョエル。良い子だから、もう眠れ」
もう1段魔力を強めると、ジョエルは耐えきれずに気絶した。見る間に膝下が再構成されていく。
「ウルク、手、出せ」
「先に先輩を助けてやって下さい」
「いや、お前も再生必要だろ」
「……何で分かるんすかぁ?」
「出血量見れば分かるよ」
あっという間に足首まで再生させたところで、ざわりと肌が震え辺りを見回すと、多数の魔鹿の群れが走って来ていた。
再生中は治療を止められない。ウルクも魔障に冒された魔物の群れは、1人では対処が難しいだろう。
「レグルス!俺を守れ!」
咄嗟に叫ぶと、魔鹿の群れが横に吹っ飛んだ。次いで爆煙が上がり、ゆらとレグルスの姿が現れた。
「アルカ……!」
レグルスは約束通り、ちゃんと迎えに来ていた。一目見るなり状況を察したレグルスは、直ぐに辺りの魔物を掃討し始めた。
これで心置きなく治療に専念出来る。よしと気合を入れる。
「ウルク、一緒にやっちゃうから、手」
「は、はい……」
出されたウルクの指は酷い有様だった。特に小指の先端が無くなっている。
「悪い、お前は寝かせなくていいな?」
「もちろんっす。先輩を守ります」
「よし、偉いな。ただしめちゃくちゃ痛いからな」
ふうと息を吐いて、短い時間で済むように魔力を込める。
「い゛っ!!?」
ウルクが再生中の左手を押さえて、のたうち回る。あっという間に片手が元通りになった。
「は、はあ、はあ……、すげ、こんな速い再生初めて見ました」
「次はこれじゃ済まないかもだから、お互い気を付けような」
「っす……」
ジョエルの足の再生が終わり、アルカは額の汗を拭った。
「これで大丈夫。魔障にも冒されてない。だけど血がかなり流れたから、お前たちは1度基地へ撤退」
「はい」
神妙な顔をして頷いたウルクの顔から、数ヶ月前の青さが抜けていて成長を見る。
「ウルク、基地に第2王子たちがいる。イドが来たら、王子たちと必ず一緒にいるよう伝えてくれ」
「第2王子!?何だっているんすか!?」
「イドと彼らに役目があるからだ。今回の魔障を鎮めるのに、重要なんだ。イドに会ったら、必ず伝えてくれ」
「……、分かりました。必ずイドに伝えます!基地の方は任せて下さい!」
真剣に見つめると、ウルクが全ての疑問を飲み込み頷いた。何処か幼かった顔が、随分頼もしくなっている。
感慨深く口を開きかけたところで、ドンと後方で爆発があった。ゆっくりはしていられない状況だ。
「ジョエルが起きたら、ごめんって伝えて」
「はい。でも直ぐ復帰しますから、待ってて下さいね!」
「いや、直ぐ終わらせたいよ、こんなの」
「っすね。早く終わらせて飲みに行きましょうね!」
少し軽口を叩いて調子が出たのか、ウルクは子供とジョエルを抱え、基地への転移陣を起動させて消えた。
「レグ!」
爆発があった後方からレグルスが走って来た。まだ魔力に余裕はありそうでホッとする。
「アルカ……」
「待て、時間が無い。イザベラさんの魔力回復薬、まだあるよな?」
「うん。まだ手を付けてないよ。アブゾーブも使ってるし」
「それは駄目なやつだろ!魔障吸ったらヤバいって!」
「大丈夫だよ。そうじゃないとこ判るから」
アルカ以外からは魔力譲渡も受け付けないレグルスが、戦場で魔力を急回復させるには、アブゾーブかイザベラ特製の魔力回復薬しか方法がない。
だが魔障はアブゾーブすると、魔力になるどころか魔物へと転化させてしまう。それ故、スタンピード時は禁止されているのだが。
「あのなあ……。まあいい、取り敢えずメイヒムの件だ」
走って来た魔物たちにアルカとレグルスの魔法が放たれ、直ぐに殲滅する。
「あの列の最後尾、居るの判るな?」
「うん。かなり大きい」
レグルスは竜の瞳で、近づいて来た最後尾の一際大きな魔障の塊を見る。
「メイヒムを倒すには、まずお前にスノウドラゴンを瀕死まで追い込んで欲しい」
「分かった」
「奴を弱らせたら、魂をスノウドラゴンから出す……」
目の端で捉えていた、黒いスタンピードの群れが徐ろに膨らみ出す。
「レグ、あれ何だ?」
指差した先、セドルア大山1合目に差し掛かっていた一際大きな魔障が丸く固まった。
2人とも目が離せずに黙ってそれを見つめる中、大きな球体になった魔障はぱくりと2つに別れた。
「分裂した!?」
スタンピードの群れが二手に分かれるなど、前代未聞だ。
「レグルス……!」
「……っ」
二手の内、片方はそのまま北区に、もう片方は南下する街道を目指している。
どちらもその最後尾に、大きな魔力反応を感じる。
どっちだ?どっちにメイヒムが居る?
アルカは半ばパニックになりながら、必死に目を凝らした。
「アルカ!落ち着いて!大丈夫!」
強く肩を掴まれて視線が合う。
「先ずはこっちに来るのを討とう。南下するのはヒムカで迎え討つ。大丈夫。ルートに対策部隊、たくさん配置してるだろ?」
「う、ん……」
「伝令もするから、1度基地前の雪原まで戦線を下げる。アレは個別で当たると、他の部隊は全滅する」
「……分かった。俺が合図上げるから、レグは伝令!」
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