メクレロ!

ふしかのとう

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第五章 四角三角

第3話

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 「私、思い出したの。」


 あの後、2人はオイちゃんに謝り、オイちゃんがお風呂に入ってる時にマキちゃんとミコでオイちゃんの服を洗濯し、マキちゃんはシンを連れて帰った。

 シンには、全裸のままだと風邪を引いてしまうし、外を歩く訳だから見た目が良くないということで俺のマントを被せたら、いよいよ変態っぽくなっちゃったけど、連れ歩くマキちゃんが気にしてないなら良いだろう。

 そして、あるサイズの問題で上はミコの服ではなく、俺の服を着たオイちゃんは、袖をぐるぐる捲って、なんか良い感じだ。


 …で、俺達も風呂に入って晩ご飯を食べてお酒を飲み始めたところで、あれから終始無言だったオイちゃんが何かを思い出したらしい。


 「何?買い忘れ?」

 「ううん。私はきっと、モーグにタキちゃんを重ねてただけなの。」

 ……。

 「…だから言ったのよ、私は駄目だって。」

 言ってねぇ。

 「タキ君は、明らかにやり過ぎだったのよ。」

 「いや、ミコ達がお仕置きさせてたんじゃん。俺はただの耳責めの道具に過ぎないんだよ?」

 「だからって本気出したら駄目でしょ?オリアも本気になっちゃったじゃない!」

 「いやいや、オイちゃんだって本気じゃないでしょ?俺当時5歳よ?5歳重ねて父さんっておかしくない?」

 「そういえば、タキちゃんと結婚の約束してた筈。」

 「いやいや、何を言い出すかと思えば!オリア?あんた変よ?」

 「変?変ですって?変ですから!あんなことされて、あんな姿を見せて、私はどこからどう見ても、完全に変な人よ!」

 「わ、悪かったわよ…でも、オリアが結んでって…。」

 「やめてって言ったのに!」

 「でも止めない話だったし…。」

 「謝ったでしょ!」

 「ご、しか言わないから5分までは頑張るのかと…。」

 「い、言える訳無いじゃん!あんな、あんな…。」

 思い出したのか、自らの身体を抱くようにして、わなわな震えるオイちゃん。おっぱいが寄せられて、絶景。

 「でもオイちゃんは喜んでたような?」

 「ななななんてこと言うのタキちゃん!?その、否定はちょっとしかしないけど、そういうことじゃないじゃん!」

 「ま、まぁオリアほら、お酒でも飲も?飲んで寝たらすっきりするわよ?」

 「これが飲まずにやってられますか!この家で一番きついやつ頂戴!」

 「え?でも今あるのだと、この甘いやつしかないよ?」

 「良いから!今は味なんてどうでもいい!ただ、私を酔わせてくれれば!」

 そう言って瓶から直接飲むオイちゃん。

 俺も飲もうと思ってたけど、まぁ良いか。

 「かはっ、きっつ~い!あま~い!…大体タキちゃんはミコちゃんに甘過ぎる!」

 そうかな?まぁ、そうかも。

 「まぁ、好きだから?」

 「っかぁ~!いくら好きだからって、ミコちゃんの言うことなんでも聞いて、私を、私をあんな…ああああもうお嫁に行けない!わあぁぁぁん…!」

 「だ、大丈夫よ?ほ、ほら?オリア可愛いし、おっぱいも大きいし…。」

 「…あんなことされて?あんな風に開発されて?みっともない姿見せて?他に誰と結婚しろって言うのよ!」

 「いやまぁ…って、他に?」

 「タキちゃん以外居ないでしょ?」

 「…ええっ!?だ…。」

 「駄目なんてミコちゃんに言えるの?ごくっごくっ…はぁ。言えないわよね?私をあんな…あんな目に合わせて!」

 めっちゃ飲んでる…。

 「そ、それはそうだけど…でも、私は止めたわよね?それでも、オリアがやりたいって言ったんじゃない?」

 「それはそうだけど、まさかあんなことになるなんて知らなかった!ミコちゃんは知ってたんでしょ?どうして言ってくれなかったの!?ん…ごくっ。」

 「わ、私だって知らなかったわよ?あんな風になった事ないし…。」

 「ふん、どうだか。本当は知ってたのに私をあんな風に縛ったんじゃないの?解ってて絶対私が動けないように、そしてタキちゃんの気分を盛り上げる為にわざとおっぱいを目立たせるように!」

 確かに良い仕事だった。

 「あ、あれはマキがやったから…それに、私は本当に知らなかったの!信じて!」

 「…ごくっ…なら、証明して見せてよ。」

 「証明?」

 「ミコちゃんが5分間、同じことをされても大丈夫だったら信じてあげる。そうね、今のまま、タキちゃん赤ちゃん問題は話し合って決める。だけど、もし耐えられなかったら、本当は知ってたのに言わずに黙ってたってこと。タキちゃんにやりたい放題された私は、タキちゃんに責任を取って貰う。2番目なんてぬるいこと言わないわ。」

 「ま、まさか…。」

 「私が1番にタキちゃんと結婚する。」

 「オイちゃん。流石にそれは…。」

 「タキちゃん?世の中には望まない結婚なんてごまんとあるのよ?お見合いだってそう。希望の相手とは限らない。」

 「それはそうだけど…。」

 「私はタキちゃんでも全然良いわ。でもタキちゃん達がそれは嫌って言うなら、ミコちゃんが耐えれば良いだけじゃない。ま、別に無理してやらないでも良いわよ?タキちゃんが私と結婚して沢山えっちするだけだし。」

 沢山えっちするのか…。

 …いやいやいや!違う違う!ミコに頑張って貰わなきゃ!

 …確かにミコが頑張るだけだ。

 それも、俺がちょっと手加減すれば…。

 「手加減したら、タキちゃんの足を折るわよ?」

 足を折るですって?

 オイちゃんは女の子といってもドワーフだから力が強い。家具屋さんで採用されたのも、でっかい食器棚を軽々持ち上げたからだ。

 例え俺が本気で抵抗したとしても、本気で来られたら俺の足の1本や2本…なんで折るの?

 「オリア、それってまさか…。」

 「ふふ、そうよ。これはある意味ではドワーフとエルフの因縁とも言えるわね。」

 「因縁って?」

 酔っ払いは信用ならないのでミコに聞く。

 「…その昔、エルフの姫とドワーフの姫が1人の男を同時に好きになったの。そしてある日、3人で居た時に、エルフの姫が惚れ薬を飲ませた。それに気付いたドワーフの姫が、エルフの姫を殴って気絶させて、それから男の足を折って逃げられないようにして無理矢理手篭めにした。それ以来エルフとドワーフは仲が悪くなったの。」

 「つまり、俺が本気でやらないと…。」

 「タキ君が本気でやらないとオリアに無理矢理…。」

 本気で、か…。

 まぁ?無理矢理?手篭めにされるのは俺の意志じゃないから?多少、仕方ないにしても、足を折られるのはちょっとアレなので本気でやるしかない。

 …とはいえ、だ。それはそれは耳が弱いミコだが、経験はミコの方が遥かに上。慣れもあろう。今まで時間とかは気にしたこと無かったけど、俺が本気を出したとて5分位は…。


 「わかったわ…そしたら私を2番にしてくれませんか?」

 「ミコ!?まだ始まってないよ!?」

 「無理よ!ちょっと想像してみたけど、3分持つ気がしないの!…私には無理…。」

 そんなにか?

 でも、このままだとミコが…。

 「オイちゃん。」

 「ごくっごくっ…なぁに?」

 「ミコは多分耐えられない。だけど俺はやっぱり、ミコと結婚したいんだ。」

 「タキ君…。」

 「その話なら終わったわ。」

 「だからお願いなんだ。1番はミコにして欲しい。その代わり、絶対に2番としてオイちゃんを迎えて、子供作る。約束する。それに、俺に出来ることがあれば、何でもする。だから…。」

 「良いわよ。」

 「え?」

 「だから、良いわよって。私が2番でも。他の人とえっち出来なくなっちゃった私が、タキちゃんとえっち出来れば良いだけなんだから。」

 「オリア…ありがとう!」

 「オイちゃん、本当にありがとう!」

 「良いのよ。それじゃミコちゃん?縛る?」

 「うん!」




 ・・・。




 「ふぅ…あれ?オリアは?」

 お風呂から出てきたミコが髪を拭きながら聞いてきた。

 「オイちゃんはトイレですっきりしてくるって。」

 「大分飲んでたもんね…それで、その、怒ってる…よね?」

 「いや別に?」

 「ホントに?」

 「…まぁ?わざわざしなくても良いのに、縛られる時にも元気良く返事をして?不安とか決意とかを顔に出さずに?期待に満ちた顔をして?おっ、ミコは一応勝つ気なんだな、と思わせといて?なんで呆気無く本日2度目のお風呂に入ったのか?って話ですよ。」

 「うぅ…ごめんなさい…。」

 「もう、他の人にお仕置き勧めちゃ駄目だよ?」

 「はい…ごめんなさい。反省しました…。」

 「うん。それじゃこの話はもうおしまい。」

 「え?でも、タキ君はオリアと…。」

 「お仕置きの話はおしまい。それでそっちは、ミコ優先にしてくれたオイちゃんと一緒に話そ?」

 「うん、そうね…でもその前に。」

 「ん?」

 「先に謝っておく。」

 「何を?」

 「多分この先…私は、タキ君にいっぱい甘えることがあると思う。」

 「俺は嬉しいけど?」

 可愛いじゃんね。

 「今も甘えることがあるけど、そんなの目じゃないくらいに甘えるの。それで我儘を言ってタキ君を困らせてしまう。それが、いっぱい困らせたくて、我儘を言って甘えると思うの。タキ君の迷惑になるくらい、いっぱい。」

 可愛過ぎる。もう無理限界。

 オイちゃんのえっちな声聞いて元気になった俺のタッ君が、やっと落ち着いたかと思ったのに、さっきのミコで、今のミコ。もう我慢出来ない。我慢しません。

 「だから、先に謝っておくの。ごめんなさい。」

 「…ふぅん。そんな可愛いことを言うミコは、こうだ!」

 ミコの肩に掛かっていたタオルでミコの髪をわしゃわしゃ拭いてやった。

 「わぷっ!ちょっ!ええっ!?あは、あはははちょっとやめ、あはは…。」

 「こうかな?こうかな?」

 「ふふふふっ、タキ君、あはは、やっんてちゅっ、ねぇもっと…。」

 「ん…。」

 「……。」

 「ちゅ、ちゅ、ちゅ…。」

 「……。」

 「ちゅ…はぁ、タキ君、私、もう我慢でき、あ…。」

 「……。」


 ・・・。


 「…と、いう訳でぇ、周囲の確認!そして、前後の状況!そういった様々な事柄に注意して!読み取り!理解し!時に予測し!行動するというのが!我々社会的な生き物達が生活していく上で絶対に必要なんです!例えば!友人が酔っ払ってゲロ吐いてる後ろでえっちをするなど言語道断であると!私は言いたい!」

 「いや、俺達えっちをしてた訳じゃ…。」

 「サイレンス!あのまま放っておいたらおっ始めてたでしょうが!厳密にえっちの始まりなんてのは存在しません!後々えっちになればもうそれはえっちなんです!つまり、あのまま放っておいたらえっちをしていたあなた達は既にえっちをしていた!ミコちゃんさんは否定出来ますか!?イエッスオウアノゥ!」

 「…の、のぅです…。」

 「ぐびっ、ぐびっ、私は、あなた達がえっちをするのが悪いとは言いません。どんどんして下さい?ただ!私も興味がありますからね、きようみが!恥を忍んで言えば、私もしたいんです!そして、タキちゃんとの子供を作る話があった矢先に、私見たんです!タキちゃんの…タキちゃんの…タキちゃんの…愛すべき魔族を!」

 俺の愛すべき魔族って何だよ…。

 折角吐いてすっきりしたのにこれが飲まずにやってられるか!ということで、また瓶で飲み始めたオイちゃん。酒の力で煩悩がだだ漏れだ。

 「オ、オリア?大分酔ってるわよ?もうその辺で…。」

 「私が酔ってるですって?酔ってますとも!でも安心して?今なら何を言っても酔った勢い。そして、明日には忘れてるから大丈夫!」

 「それ絶対に覚えてるやつだから!だから、ね?それくらいにしましょ?」

 「待って?ミコちゃん落ち着いて?耳えっちの話してない。」

 「みみえっち?」

 「そう!ミコちゃん達のお仕置きと称するものは、先程も言いましたが、えっちです。えっちに繋がるので。繋がるえっちに繋がるので、なんちゃって?」

 オイちゃんがおっさんになってきた。

 「いつも私がしてるのは、ひとりでするからひとりえっちでしょ?耳でするから耳えっち。今名付けました。」

 「タキ君はもう聞かないであげて…。」

 「…お水用意してくるよ。」


 ーあっ!魔族ちゃん!どこ行くの!?お水持ってきてくれるからオリアは座ってて!ミコちゃん!2人で脱いで待ってようよ!何馬鹿な事言ってんのよ!タキちゃんの愛すべき魔族が恐るべき魔族になるとこ見たい!み!た!い!何言って、あっ!ちょっと!ミコちゃんすべすべ気持ち良い~!ちょっ、くすぐったい!吐きそう~!ええっ!?ちょっ、ほらここに!うえ~……。

 
 何やってんだか…。


 ……。


 オイちゃんが2番に決まってしまった。これは、ミコも俺も9割以上悪いので仕方ない。ミコは全然耐えられなかったというか、耐える気無かったし。俺も縛り付けられたミコの姿に燃えたのも事実だし。

 ただ、オイちゃんが可愛くておっぱい大きいのは不幸中の幸いだが、これからのミコとの生活に何かしらの影響がある訳で、今度ちゃんと話し合う必要がある。


 …だが、その前に、だ。


 俺の愛すべき魔族が、ずっとこっそり恐るべき魔族になってる問題の解消だ。


 オイちゃんの声はしばらく忘れられない…。



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