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メクレロ!サイドストーリー
テンセイちゃん 第二話
しおりを挟む快晴微風。
季節の割には暖かいこの日、波に優しく揺らされる漁船には、船縁に片足を乗せて腕を組み、じっと海面を睨み続ける女が居た。
ドワーフの女、オリアだ。
その右手にはロープが握られていて、その先は海中へと続いている。そのロープの端には、ドワーフの村で特別に作られた極細の鉄線で撚ったワイヤーが結んであり、それには手のひら程もある大きな釣り針が付いている。
こんな頑強な仕掛けで彼女が釣ろうとしているのは、鮫だ。
鮫は、最近漁師達の悩みの種となっている。漁の仕掛けに掛かった魚が悉くやられるのである。
無論、これまでも様々な策が講じられた。だがどれもこれといった成果は出せず、それどころか勇敢な若者が1人、大怪我を負ってしまった。
もはや今年の漁は諦めるしか無いと誰もが思っていた時、鮫退治を買って出たのがオリアだった。
ロープを切られるなら鉄製に変えれば良い。引き摺り込まれるなら、より強く引けば良い。そして船の側で暴れるなら、海面に上がってきたところを銛で突けば良い。オリアは簡単なものだと思っていた。
…のだが。
「…んっ!」
ぐっと力を込めて引くと手応えを感じるや、ふっと抜ける感触が続く。
また、やられた。
釣り経験に乏しいオリアはどうも、針が口の中に入るまで待つことが出来ないのである。
仕方無くロープを引き上げると、先端に鰹が見えた。鮫によって身体は食いちぎられて頭だけになっている。こんなことがもう何度も続いている。
これじゃ鮫に餌付けしてるみたいじゃん…。
そんな風にオリアが気を落としていると、呑気な声が聞こえた。
「鰹とレモンと塩があれば、世界はきっと平和ね。」
「あははザラちゃんたら、あはは。」
鮫ならぬ、ザラとリリーディアだ。面白そうだとついて来た2人は、オリアが鮫の餌用に釣った鰹の内の一尾を鮫より先に奪取し、優雅に酒宴を始めたのである。
「2人とも?餌釣りは忘れてないよね?」
「あはは勿論よオリアちゃん!ほら!」
リリーディアは何がおかしいのか、げらげら笑いながら船縁に乗せた釣竿をくいくい動かす。頂いた分は釣って返すということであるのだが…。
「あはは…釣りはね?あんまり怖い顔してるとお魚も怖がって逃げちゃうのよ?」
「それはそうかもだけどさ…。」
「オリアもどう?真面目にやってても、鮫さんだって来るときは来るし、来ないときは来ないのよ?」
「……そうする。」
しぶしぶ、といった雰囲気を出すオリアだったが、そろそろ集中力が途切れてきた頃であるし、餌の鰹を針に掛けて海に放り込み、ロープを腰に縛り付けて2人の前に座った。
「オリアちゃん?ぷふっ、ほら美味しいよ?こうやってレモンをぎゅっと、愛を込めます!あははリモンディア入りました!」
「相変わらず飲むとご機嫌ねぇ…貰うけど。」
「う、うふふリモン…ぷふっ、あははは…。」
「もう…。」
完全に出来上がってる者が居ると、後発はなかなか追い付けないものである。
オリアは仕方無くちびちびと始めると、ザラに聞きたかったことを聞くことにした。周りに誰も居ない船の上というのはこういう時に便利である。
「ザラ?ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
「何かしら?」
声を掛けられたザラはオリアの顔を見ると、すっと目を細めてじっと見つめてきた。それを見てオリアは思った。
お?頭の中を読まれるなら話は早い。
「オリア?さぼっちゃ駄目よ?」
それなら読むのも駄目でしょ。
「解ってるよ、もう…あのさ、魔族の女の子達がシュドーで困ってるの、何でザラは何もしないの?」
「する必要が無いからよ。」
「興味無いってこと?」
冷たくない?
とでも言いたげな顔でザラを見るオリア。
「興味無いっていうのとはちょっと違うんだけど、そうねぇ…オリア?例えばあなたは男同士や女同士でっていうのは駄目だと思う?」
「え?それはまぁ、そういう趣味なら好きにすればって思うけど…でも、今の魔族のはちょっと違うじゃん。男だけの流行りでやってるから男女で分裂しちゃってるんでしょ?」
「そうね。だからこそ、何もしないのよ。」
「それが良く解らないんだけど。」
憮然とした顔で言うオリア。
以前、女だけの会議にザラの代わりに出席したミコーディアから聞いた話は、オリアには到底納得出来る内容では無かった。
ミコーディアも何とかしてあげたいと言っていたし、オリアも同感だったのだが、上手い解決方法は浮かばなかった。そこでザラに期待することにしたのだが、一向に動こうとしないザラに痺れを切らしたのである。
その様子を見て、ご機嫌に出来上がっているリリーディアが口を挟んだ。
「うふふオリアちゃん?」
「リリさん?」
「リモンディア、よ。」
「何で気に入っちゃってるのよ?」
「ザラちゃんはね?放っておいても大丈夫だって思ってるのよ。そう、放っておいても大丈夫だと思ってるのよ。」
「何で2回言ったのかはさておき、放っておいても大丈夫って?」
「そう、放っておいても…。」
「うん。」
「大丈夫だと思ってるの。」
ただの酔っ払いだ。
「…ザラ?本当に、放っておいても大丈夫って思ってるの?」
「ええ。というか、放っておくべきね。」
「なんで?今はもう、分裂通り越して色々揉めてるみたいだよ?女の子達も我慢出来なくて男狩り?してるとか。」
「欲しいものの為に頑張って努力する、っていう決まりを守ってるじゃない。」
「でもそんなの…。」
「うふふオリアちゃん?」
「…何よ?」
酔っ払いがまだ何を言うのか。
「例えばオリアちゃんが、これからは女の子同士で仲良くして、男の子と遊んじゃ駄目ですってなったらどうする?鰹食べる?」
「…まぁ皆がそうなっちゃったら、そうなるのが普通ってことでしょ?」
「ではその時!相手にされなくて悶々としてるタキ君が我慢出来なくなってオリアちゃんを捕まえて膝の上に乗せて鰹に塩を振ってレモンを絞ったら鰹食べる?」
「まぁ、食べる…かな?」
「ほらね?くすくす…。」
「例えが分かり難いよ!」
「つまり!魔族の女の子達も、鰹を食べさせたいなら塩とレモンを振れば良い。でも、そもそも男の子達だって元々鰹が好きなんだから、放っておいてもいつかまた鰹を食べるでしょって話よ。」
「何となく通じるっぽくなってきた気がするね。何となくだけど。」
「だからね?ザラちゃんが今、あなた達は本当は鰹が好きなの!って言っても、本当にそう思ってなかったら男の子達はしぶしぶ鰹を食べることになるでしょ?そんなの、美味しい訳無いじゃない。」
「なるほど。つまり、男達が食べたいと思うようになるまで待つか、女の子達が食べたいと思わせるようにするか…兎に角それはザラが手伝うべきじゃないってことね?」
「そういうことよねザラちゃん?」
リリーディアとオリアがザラの顔を見ると、2人が話し込んでる間に鰹を平らげたザラがフォークを静かに置いてから2人の顔を見て言った。
「ちょっと違うわね。」
「えっ?違うの?」
「あははザラちゃんたら、あはは。」
じゃあ何なの?とオリアが聞く前にザラは答えた。
「これを機にタキも男の味を知れば良いなって。」
……な。
「何言ってんの?駄目に決まってるでしょ!?」
オリアが猛然と抗議した。
「あら?私はタキが男女問わず皆を愛し愛される存在に…。」
「だまらっしゃい!タキちゃんがそんな、そんな…。」
怒りのあまりわなわな震えるオリア。
「落ち着いてオリア。」
「これが落ち着ける訳無いでしょ!」
「想像してみて?タキのタキが男の子の…。」
「嫌過ぎる!駄目過ぎる!無理過ぎる!」
「でも魔族の魔法にタキタニシタリカタスって…。」
「どんな魔法よ!?駄目ったら駄目だよ!ミコちゃんだって絶対そう言うに決まってるんだから!トニーちゃんだって嫌だと思うよ!」
「……。」
トニーの名前が出てきて一瞬黙るザラ。
「…トニーが?」
「トニーちゃんも!」
「……ふむ。」
「…何よ?」
急に黙り込んだザラを訝しむオリア。
それからしばらく横を向いて思案顔で海を見ていたザラがふっと溜息を吐くと、オリアの顔に向き直った。
「仕方無いわね。タキは男を知らずに生きていくのね…。」
「いや知らなくて良いし。てか、何でトニーちゃんなら良いのよ?」
「あら?娘の嫌がることをしたくないのは当然でしょ?」
「そりゃまぁそうだけど…でもそれじゃミコちゃんは?」
「タキを奪った女。」
「私は?」
「タキの子豚ちゃん。」
「リリさんは?」
「リモンディア、よ。」
「リモンディア。」
「ふぅん…まぁいっか。兎に角、タキちゃんのタキちゃんが無事なら良いよ。」
「タキが男に愛されるのは良いのよね?」
「駄目です!」
「冗談よ?」
「冗談に聞こえないんだけど。」
「本気よ?」
「もう良い加減に…おっ?」
その時だった。
オリアの腰に繋いでいるロープがくいくいと引かれた。早速結び目を解いて様子を見ようとすると、ぐっと力強く引き込まれる。
来た。
オリアは獲物の顎に針をしっかりと貫通させるべく、ロープを持った手をすっと持ち上げると、ごっごっごっ…という魚信がある。
掛かった。
オリアが腰に繋いであるロープを解こうとすると、ロープは一気に引き込まれた。
「ふぬっ!」
危うく体勢を崩して海中まで持ってかれるところだったが、すんでのところで踏み止まった。だが、そのせいでオリアの腰に繋がれたロープは一気に固く結ばれてしまった。
解くのは無理か…。
「ザラ?ここのとこでロープ切ってくれない?」
ーーほらトニー?お母さん、だよ?お、おか、やっぱりちょっと恥ずかしい、ほらトニー?お母さん、だよ?お、おか、やっぱりちょっと…。
「もしもし?」
「ちょっ、今デンワの場合じゃ…。」
ロープを引く力がぐんぐんと強くなり、オリアの体ごと海中へと引き込んでいく。
とりあえず慌てて手近なものに捕まると、それはリリーディアだった。
「ぶふっ!ちょっ!?オリアちゃん!?放して!」
「ちょっとだけ!ちょっ、ザラ!」
身の危険を感じて一気に酔いの覚めたリリーディアとオリアは、あっという間に船縁まで持っていかれた。
「オ、オリアちゃん?放してくれないと私も餌に…。」
「ザーラーッ!」
ーーええ私、今ね、オリアが釣りしてて鮫の餌になりそうで、リリちゃんもだけど、それでどうしたの?
「ザーラーッ!」
ーーああ、今日はマキの、ええ、テンセイさんが来たの?言葉?それならタキタニシタリカタスって言わせれば魔法で…。
「ザラちゃん!?ザラちゃん!?」
ーーえ?こっちは大丈夫よ、心配はいらないわ、女の子ならタキガタタスキって、違うの、いえ違うわ、違います、お尻貸すだなんて、ねぇ?…。
「ぐぬぬ…こ、んの…。」
「いたた…てか、でかっ!?鮫でかっ!?」
ーーテンセイさんは城に専用のお部屋があるけど、とりあえず今日のところはあなた達が面倒見てあげて?
「ザーラーッ!銛!銛!もーりっ!」
「わ、私を放してくれたら銛を取りに行けるんじゃないかしら?」
ーーそう、任せるわ、それで、ユービ達のお寿司は私が、ええ、それで女の子達には私が何か考えるからって、衆道に?私から、覚悟してねって言っておいて?…。
がこっ。がんっ。
「早く銛で刺すなりして弱らせないと船が壊れちゃうよ!」
「放せばわかる!なんちゃって!」
「ふざけてないでザラ呼んで!」
「ザラちゃんザラちゃん!」
ーーええそうなの、うふふ、ええ、ありがと、そっちも楽しんで頂戴。テンセイさんにはまた今度、ええ…。
「オリアちゃん鼻!鼻を叩けば!」
「手で!?いやいや、ザラ!ザーラーッ!」
「ザラちゃん!ザラちゃん!」
ーーあ、あと、テンセイさんに、帰りたくなったらいつでも大丈夫って言っておいてね、それじゃなんかうるさいから切るわね、ええまた…。
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