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第19話 褒賞
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褒賞についての話になり、まずは欲しいものがあるかを聞かれた。
リアムは正直にアイテムBOX(袋)かお金が欲しいと伝えた。
「貴族の子供とは思えない内容だな。理由を聞いてもよいか?」
「はい、もちろんです。来年から入学する予定の学院のための装備資金や準備にと考えております」
「まてまて、お主は王国学院に入学するのではないのか?」
「いえ、希望の星学院に入学する予定です。受かればですが…。」
「お主の剣技があれば受かるだろうが…。一攫千金が目的でもあるまいし…。」
二人の会話に驚き過ぎて、やっとソフィー王女も慌てて会話に参加してきた。
「えっ、それだと同じ学院でみんなで青春出来ないじゃないですか?」
「悪いな。もしかしたら、レイとリリーナも希望の星学院に来るかもしれない」
「えっ、えっ、貴族なのにみなさん何故…。」
明らかにソフィーはショックを受けている。
「大丈夫ですよ、王国学院でも青春は出来ますよ。バカ正直な貴族の子供も探せばきっといます。それでもいなかった時はいつでも相談にのりますので」
リアムの言葉を聞いてソフィーは真剣な顔で訪ねた。
「リアム殿は今まで嘘をついたことはありますか?今後嘘をつくようなことはあると思いますか?」
リアムはソフィー王女にニコリと微笑みながら答える。
「嘘をついたことはありますよ。また、今後も必要があれば嘘もつきますよ」
「そ、そんな。昨日の言葉はなんだったのですか?」
ソフィアの口調がすこし荒くなっているのがわかる。
「誤解しないで下さい。別に嘘をつく必要がなければもちろん嘘はつきません。しかし、時には相手を想った嘘も必要な時があると思うのです」
「嘘は嘘です。必要な嘘ってなんですか?」
「例えば、相手が余命一ヶ月も経たずに亡くなるとします。その相手に俺はもうダメなのか?と聞かれた時ソフィー王女ならなんと答えますか?」
ソフィーはハッと気づき考えこんでいる。
「例えば、親友の好きな人が自分と同じだった場合や、嫌われている人の事を問われた時人は本音で答えるでしょうか?もちろん正直にお前のことが嫌いと言う人や同じ人を私も好きなんだって言う人もいるでしょう。しかし、相手のことを想ってつく嘘もあるのではないですかね。さらには人を笑わすのが好きな人が嘘を織り交ぜながら話すことや他にももちろんありますが…、この辺にしときましょう。」
「お主本当に10歳か?」
「もちろんこのイグシル王国に生まれて10歳ですよ」
リアムはどの言葉が真実の瞳に反応するかわからないので慎重に返事をする。
ソフィー王女はリアムに再度質問する。
「では、私は嘘も許容しながら生きる方がいいのでしょうか?」
「それはソフィー王女次第ではないのでしょうか?嘘偽りの世界を作るのも一興。それとも嘘を受け入れる許容するか、それとも…」
リアムはその後の言葉を言いよどんだ。
「他に何かあるならば仰って下さい」
リアムはすこし考え答えた。
「スキルと言うのはレベルや成長に伴い進化することもあるとお聞きします。それならば、相手の嘘が人を傷つける嘘なのか?人のためにつく嘘なのか?それとも自分のための嘘なのかが分かるように色付けするなど読み取る工夫をすれば、もしかすると違った未来が見えるかもと思いまして…」
この言葉を聞いた瞬間、陛下もソフィー王女も目を丸くして驚いていた。
こうしてこの後はすこしだけ雑談をしてお開きとなる。
「余も有意義な時間であった。褒美は両方とも用意させよう」
「有り難うございます」
「こ、これからも私と仲良くして下さいますか?」
「ええ。もちろんです」
リアムの真実の言葉はソフィーの胸に熱く届いた。
先に退室をいい渡され、リアムの後ろ姿をずっと眺めているソフィーであった。
リアムが退室した後にアドベルト陛下とソフィーは再度話をしていた。
「ソフィーから見てどう思う?」
「雑談も含めて私のこのスキルが反応することはありませんでした。嬉しい反面何処か試していた自分がお恥ずかしいです」
「そうか。で、今後はどうしたい?」
「出来れば私も同じ学校に行きたいですが、戦闘に関しては実力的に難しいと思いますので…」
「そうだな。だがこの機会を逃すと関わりは薄れて行くがいいのか?」
「………。」
「王族としてこの大陸、いや世界の未来が危ういのは知っておるな?」
「はい、聞き存じております」
「ここだけの話、4年前に神の信託があった。最悪の未来に抗う者を各大陸に2名ずつ遣わすと…、そして最後に私益することは許さぬと」
ソフィーは驚愕して固まっている。
「その年に宝珠の儀を受けた子供全員の固有スキルを調べたが、解らないスキルや優秀なスキルは多々あったが勇者や賢者などの称号スキルは無かった。なので余達はその年に産まれた者の中にと考えていたが、ソフィーの代の子供達の可能性も捨てきれない」
「もしや…」
「あやつの情報を調べたが、どうやってあそこまで強くなったのか疑問でしょうがない。さらに言えば他の子供達も神童と呼ばれるに相応しい子供が多くいる」
「私に調べろとおっしゃるのですか?」
「この星の未来のためにもすこしでも手を差し伸べたいと考えているが情報が無さすぎる。念のため4大学院には王家所縁あるものを入学させるが、希望の星学院だけは決まっていない」
「補助魔法や回復魔法の使い手としてなら入学出来るとは思いますが…」
「毎年死者がでる学校だ、ソフィーの固有スキルはかなり貴重だ、死なせる訳にはいかぬ。どうしても行きたいと言うなら考えたが、迷っている程度ならやめておけ。違う者を向かわせる」
ソフィーは自分の発言のせいでリアム達と同じ学校に行けなくなったことを後悔した。
リアムは正直にアイテムBOX(袋)かお金が欲しいと伝えた。
「貴族の子供とは思えない内容だな。理由を聞いてもよいか?」
「はい、もちろんです。来年から入学する予定の学院のための装備資金や準備にと考えております」
「まてまて、お主は王国学院に入学するのではないのか?」
「いえ、希望の星学院に入学する予定です。受かればですが…。」
「お主の剣技があれば受かるだろうが…。一攫千金が目的でもあるまいし…。」
二人の会話に驚き過ぎて、やっとソフィー王女も慌てて会話に参加してきた。
「えっ、それだと同じ学院でみんなで青春出来ないじゃないですか?」
「悪いな。もしかしたら、レイとリリーナも希望の星学院に来るかもしれない」
「えっ、えっ、貴族なのにみなさん何故…。」
明らかにソフィーはショックを受けている。
「大丈夫ですよ、王国学院でも青春は出来ますよ。バカ正直な貴族の子供も探せばきっといます。それでもいなかった時はいつでも相談にのりますので」
リアムの言葉を聞いてソフィーは真剣な顔で訪ねた。
「リアム殿は今まで嘘をついたことはありますか?今後嘘をつくようなことはあると思いますか?」
リアムはソフィー王女にニコリと微笑みながら答える。
「嘘をついたことはありますよ。また、今後も必要があれば嘘もつきますよ」
「そ、そんな。昨日の言葉はなんだったのですか?」
ソフィアの口調がすこし荒くなっているのがわかる。
「誤解しないで下さい。別に嘘をつく必要がなければもちろん嘘はつきません。しかし、時には相手を想った嘘も必要な時があると思うのです」
「嘘は嘘です。必要な嘘ってなんですか?」
「例えば、相手が余命一ヶ月も経たずに亡くなるとします。その相手に俺はもうダメなのか?と聞かれた時ソフィー王女ならなんと答えますか?」
ソフィーはハッと気づき考えこんでいる。
「例えば、親友の好きな人が自分と同じだった場合や、嫌われている人の事を問われた時人は本音で答えるでしょうか?もちろん正直にお前のことが嫌いと言う人や同じ人を私も好きなんだって言う人もいるでしょう。しかし、相手のことを想ってつく嘘もあるのではないですかね。さらには人を笑わすのが好きな人が嘘を織り交ぜながら話すことや他にももちろんありますが…、この辺にしときましょう。」
「お主本当に10歳か?」
「もちろんこのイグシル王国に生まれて10歳ですよ」
リアムはどの言葉が真実の瞳に反応するかわからないので慎重に返事をする。
ソフィー王女はリアムに再度質問する。
「では、私は嘘も許容しながら生きる方がいいのでしょうか?」
「それはソフィー王女次第ではないのでしょうか?嘘偽りの世界を作るのも一興。それとも嘘を受け入れる許容するか、それとも…」
リアムはその後の言葉を言いよどんだ。
「他に何かあるならば仰って下さい」
リアムはすこし考え答えた。
「スキルと言うのはレベルや成長に伴い進化することもあるとお聞きします。それならば、相手の嘘が人を傷つける嘘なのか?人のためにつく嘘なのか?それとも自分のための嘘なのかが分かるように色付けするなど読み取る工夫をすれば、もしかすると違った未来が見えるかもと思いまして…」
この言葉を聞いた瞬間、陛下もソフィー王女も目を丸くして驚いていた。
こうしてこの後はすこしだけ雑談をしてお開きとなる。
「余も有意義な時間であった。褒美は両方とも用意させよう」
「有り難うございます」
「こ、これからも私と仲良くして下さいますか?」
「ええ。もちろんです」
リアムの真実の言葉はソフィーの胸に熱く届いた。
先に退室をいい渡され、リアムの後ろ姿をずっと眺めているソフィーであった。
リアムが退室した後にアドベルト陛下とソフィーは再度話をしていた。
「ソフィーから見てどう思う?」
「雑談も含めて私のこのスキルが反応することはありませんでした。嬉しい反面何処か試していた自分がお恥ずかしいです」
「そうか。で、今後はどうしたい?」
「出来れば私も同じ学校に行きたいですが、戦闘に関しては実力的に難しいと思いますので…」
「そうだな。だがこの機会を逃すと関わりは薄れて行くがいいのか?」
「………。」
「王族としてこの大陸、いや世界の未来が危ういのは知っておるな?」
「はい、聞き存じております」
「ここだけの話、4年前に神の信託があった。最悪の未来に抗う者を各大陸に2名ずつ遣わすと…、そして最後に私益することは許さぬと」
ソフィーは驚愕して固まっている。
「その年に宝珠の儀を受けた子供全員の固有スキルを調べたが、解らないスキルや優秀なスキルは多々あったが勇者や賢者などの称号スキルは無かった。なので余達はその年に産まれた者の中にと考えていたが、ソフィーの代の子供達の可能性も捨てきれない」
「もしや…」
「あやつの情報を調べたが、どうやってあそこまで強くなったのか疑問でしょうがない。さらに言えば他の子供達も神童と呼ばれるに相応しい子供が多くいる」
「私に調べろとおっしゃるのですか?」
「この星の未来のためにもすこしでも手を差し伸べたいと考えているが情報が無さすぎる。念のため4大学院には王家所縁あるものを入学させるが、希望の星学院だけは決まっていない」
「補助魔法や回復魔法の使い手としてなら入学出来るとは思いますが…」
「毎年死者がでる学校だ、ソフィーの固有スキルはかなり貴重だ、死なせる訳にはいかぬ。どうしても行きたいと言うなら考えたが、迷っている程度ならやめておけ。違う者を向かわせる」
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