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第30話 ドワーフの村
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武者修行の最中、多くの町や村に訪れリアム達は偽善の旅を行っている。
そんな中、今日ついた村はドワーフの村だった。
村にしては外壁や建物の作りがしっかりとしている。
しかし、村の中に入るとドワーフの人々には覇気がない。
泊まれる小屋を借りるため村長のところに行き話を伺った。
なんでも村にいるドワーフは仕事がないことから生活苦を余儀なくされているそうだ。若い腕の立つ者は王都に行き、村にいる者達は技術はあるがお年寄りが多く日に日に現状が厳しくなっていったそうだ。。
その為、近くの村などでは多くの仕事もなく武器を作ろうにも素材がない。
リアムは村長と会話していく度に何とかしたいと思うのだった。
髭を生やしたお爺ちゃんが小さくなっている姿をほっとけなかったのだ。
ちなみに本物のドワーフを見たリアムは心を弾ませて興奮していたことはここだけの話。
まずリアムは初めにどれ程の技能があるか確認するため、他の村でいただいたアイテムや壊れた魔道具をだして修理してもらった。
そしたら驚いたことにほとんどの物を修理してくれたのだ。
もちろん特殊の魔道具や希少価値の高い物などは素材がないため無理だったのだが、素材があれば直せるかもと言われた。
これに驚いたリアムは必死に道筋を考え、システムを作り上げる。
さらには魔道具を作れるか確認すると簡単な物なら作れると言われた。
そこでリアムは転生前の知識を活かしドワーフと相談しながら一つの答えをだした。
今までの村は食べる物に困っており保存できる場所がなかった。
そこで地下に冷暗所を作る。もちろんユミルに氷魔法で一面凍らせてから魔道具で管理できるシステムだ。
ドワーフに相談した結果、冷暗所専用に魔道具を開発してくれるそうで、何故か特許の申請人はリアムにすると言って断っても聞いてくれなかった。
まあ、冷暗所を作るだけでも収入になる上に魔導具の交換やメンテナンスなど将来性も高いことからドワーフの皆はやる気に満ち溢れていた。
各村の食糧問題とドワーフの村の問題を解決でき一石二鳥である。
さらには、各村で魔物の討伐や死んでいる魔物を剥ぎ取りした際の素材をドワーフの村で買い取るシステムを構築していく。
唯一ドワーフの村に来る商人に頼み込むと目を輝かせてOKの返事をくれた。
素材を買い取ることで他の村に余裕ができる上、ドワーフの村では素材があれば武器やアクセサリーなどを作り売ることができる。
王都などの贅沢な物は作れないが、村や町で必要な武器などを作ることで村の警備や魔物対策が今までよりも良くなっていくのだ。
着実にシステムを作りあげる中で一番の問題は賛同してくれる町や村が多くないと意味がないと言うことだ。
なので商人のためにも各村の協力が必要になってくるので、リアム達は今まで訪れた町や村にお願いしに行くと快く快諾してくれたため、商人は大忙しとなっていった。
ゼロサムの町を中心とした村々がリアムを中心に動きだしたことで、飢えに苦しんでいた子供や職がなく困っていた人々まで目を輝かせて充実した生活をおくることが出来るようになったのである。
多くの子供やお年寄りはリアム達を桜の英雄として語り継ぎ、その話が吟遊詩人に知れ渡るころには王都にも歌が知れ渡る程である。
武者修行のついでに困った人を救う旅が、いつしか人々の生活の基盤を変えることになるとは…。
リアム達は特許のおかげもあり懐に余裕ができ、さらには氷魔法を近くで見て体感していくことでリアムは氷魔法を習得するにまで至ったのである。
レベルも上がりスキルも覚えたリアム達の偽善の旅は大成功となったのであった。
そんな中、今日ついた村はドワーフの村だった。
村にしては外壁や建物の作りがしっかりとしている。
しかし、村の中に入るとドワーフの人々には覇気がない。
泊まれる小屋を借りるため村長のところに行き話を伺った。
なんでも村にいるドワーフは仕事がないことから生活苦を余儀なくされているそうだ。若い腕の立つ者は王都に行き、村にいる者達は技術はあるがお年寄りが多く日に日に現状が厳しくなっていったそうだ。。
その為、近くの村などでは多くの仕事もなく武器を作ろうにも素材がない。
リアムは村長と会話していく度に何とかしたいと思うのだった。
髭を生やしたお爺ちゃんが小さくなっている姿をほっとけなかったのだ。
ちなみに本物のドワーフを見たリアムは心を弾ませて興奮していたことはここだけの話。
まずリアムは初めにどれ程の技能があるか確認するため、他の村でいただいたアイテムや壊れた魔道具をだして修理してもらった。
そしたら驚いたことにほとんどの物を修理してくれたのだ。
もちろん特殊の魔道具や希少価値の高い物などは素材がないため無理だったのだが、素材があれば直せるかもと言われた。
これに驚いたリアムは必死に道筋を考え、システムを作り上げる。
さらには魔道具を作れるか確認すると簡単な物なら作れると言われた。
そこでリアムは転生前の知識を活かしドワーフと相談しながら一つの答えをだした。
今までの村は食べる物に困っており保存できる場所がなかった。
そこで地下に冷暗所を作る。もちろんユミルに氷魔法で一面凍らせてから魔道具で管理できるシステムだ。
ドワーフに相談した結果、冷暗所専用に魔道具を開発してくれるそうで、何故か特許の申請人はリアムにすると言って断っても聞いてくれなかった。
まあ、冷暗所を作るだけでも収入になる上に魔導具の交換やメンテナンスなど将来性も高いことからドワーフの皆はやる気に満ち溢れていた。
各村の食糧問題とドワーフの村の問題を解決でき一石二鳥である。
さらには、各村で魔物の討伐や死んでいる魔物を剥ぎ取りした際の素材をドワーフの村で買い取るシステムを構築していく。
唯一ドワーフの村に来る商人に頼み込むと目を輝かせてOKの返事をくれた。
素材を買い取ることで他の村に余裕ができる上、ドワーフの村では素材があれば武器やアクセサリーなどを作り売ることができる。
王都などの贅沢な物は作れないが、村や町で必要な武器などを作ることで村の警備や魔物対策が今までよりも良くなっていくのだ。
着実にシステムを作りあげる中で一番の問題は賛同してくれる町や村が多くないと意味がないと言うことだ。
なので商人のためにも各村の協力が必要になってくるので、リアム達は今まで訪れた町や村にお願いしに行くと快く快諾してくれたため、商人は大忙しとなっていった。
ゼロサムの町を中心とした村々がリアムを中心に動きだしたことで、飢えに苦しんでいた子供や職がなく困っていた人々まで目を輝かせて充実した生活をおくることが出来るようになったのである。
多くの子供やお年寄りはリアム達を桜の英雄として語り継ぎ、その話が吟遊詩人に知れ渡るころには王都にも歌が知れ渡る程である。
武者修行のついでに困った人を救う旅が、いつしか人々の生活の基盤を変えることになるとは…。
リアム達は特許のおかげもあり懐に余裕ができ、さらには氷魔法を近くで見て体感していくことでリアムは氷魔法を習得するにまで至ったのである。
レベルも上がりスキルも覚えたリアム達の偽善の旅は大成功となったのであった。
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