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第50話 異変
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学院と神のダンジョン、そしてリオンの訓練を行うこと3年の月日が経った。
リアムは最終学年となり、成人とされる15歳となる年を迎えていた。
(この大陸の成人は15歳からで、ついにお酒も解禁される)
また、魔力のある世界だからなのか、日本よりも成長は著しく身長などの成長期は終わり日本で言う18歳と変わらない程だ。
リアムの身長は178cmとなり、毎日ダンジョンでレベル上げをしているだけあって引き締まった体をしている。
そして、やはり女性陣の成長はすさまじく、色気や体つきなどが尋常ではない。
今までも美しいとされていたアイリスは、絶世の美女と言っていいほどであり、アイルスが街を歩けば男どもが二度見するのが恒例となっているほどだ。
リアムやレイでさえ、たまに目のやり場に困るほどだ。
さらにはカノンやマリアのスキンシップがやばい。
容姿やスタイルはもちろん素敵なのに、そこに体が密着する程にボディータッチが激しくなり、その時に女性特有の匂いが脳を刺激するため理性を抑えるのが大変だ。
ちなみにカノンは長期連休の度にリアムに会いにきている。
そんなリアム達のパーティも順調にレベルが上げっているのだが神のダンジョンの攻略は思ったほど進んでいなかった。
「なあ、リアム?今年はどういう方向でいくんだ?」
「そうだねぇ~、やっと罠感知や罠解除のレベルも上がって安心して進めそうだから神のダンジョンがメインかな」
「よっしゃあ」
「ああ、ついにやっと強敵と会えるんだな」
「リリーナは相変わらずね」
「私もやっと皆を守れる活躍が出来ると思うと嬉しいよ」
「やっとリアム様の偉業を目のあたりに出来るのですね」
マリアだけはリアムに対しての口調は相変わらずだが、皆フレンドリーな口調となり連携面もまずまずである。
今までは神のダンジョンの罠に苦戦し、安全面に考慮して慎重になるあまりに攻略は20階層止まりであった。
神のダンジョンの20階層と言えど学院のダンジョンよりもレベルも敵も強い。
しかし、リアムのパーティの実力を考えるとどうしても腑に落ちない。
どうしても気になったのかマリアが質問する。
「リアム様?いつにもなく、ここ2年間は慎重になっていたように見えるのですが理由があるのですか?」
「あ~、気付いてたんだ。本当のことを言うと中層の宝箱でレアな装備を集めたかったんだよ。そう考えた時に欲に溺れて中層で無理をして仲間を失う夢を見たんだよ」
「そんな夢を。でも確かに一つでも高価な物や優れた装備が手に入れば次もってなるもんね。合えてゆっくりと攻略しておいて正解だったかもね」
「おいおい、お前らはどんな思考してんだよ。俺らの年だったら欲望にまみれて無茶なんて当たり前なのに…、お前らといると他の者達が子供に見えてくるよ」
「私は強敵と戦えれば何でもいいぞ」
「お前は黙ってろ」
いつものレイとリリーナの光景を見て皆楽しそうにしている。
ちなみにリアムの年代で一番攻略が進んでいるのはデビットの班で現在26階層だ。
中級となる30階層も超えていないので、市民の興味は完全に失せている。
今までの学生の最高記録は36階層だそうだが、やはり中級と言われる付近から難易度が桁違いなので、中級に入る学生のパーティが現れれば興味を持ち注目もされるが今の階層では興味をもつ者もいない。
その頃の王城。
リアム達が本格的に神のダンジョンを攻略しようとする時に王城では大変な事態が起こっていた。
「アドベルト陛下、北の大陸からの情報を元に我が西の大陸も全ダンジョンを調べさせた結果、4ヶ所に氾濫の恐れありとのことです」
「よ、四か所だと?」
「は、はい」
「氾濫する可能性のあるダンジョンはスタンピードとなりうる規模なのか?」
「可能性はかなり高いとのこと」
「どのくらいの猶予がある?」
「調査に時間がかかりましたので早ければ3ヶ月後くらいとのことです」
「兵を準備してすぐに向かわせても…、念入りな準備は間に合わないか」
「どうなさいますか?」
「まずはすぐに緊急会議を開く。神の使徒の情報はまだ分からんのか?」
「申し訳ございません。それらしい情報はまだ…」
「もうよい。会議の準備と氾濫場所の地図を用意しろ」
「はっ」
何もかも思い通りに行かない現状にアドベルト陛下は頭を抱えるのであった。
リアムは最終学年となり、成人とされる15歳となる年を迎えていた。
(この大陸の成人は15歳からで、ついにお酒も解禁される)
また、魔力のある世界だからなのか、日本よりも成長は著しく身長などの成長期は終わり日本で言う18歳と変わらない程だ。
リアムの身長は178cmとなり、毎日ダンジョンでレベル上げをしているだけあって引き締まった体をしている。
そして、やはり女性陣の成長はすさまじく、色気や体つきなどが尋常ではない。
今までも美しいとされていたアイリスは、絶世の美女と言っていいほどであり、アイルスが街を歩けば男どもが二度見するのが恒例となっているほどだ。
リアムやレイでさえ、たまに目のやり場に困るほどだ。
さらにはカノンやマリアのスキンシップがやばい。
容姿やスタイルはもちろん素敵なのに、そこに体が密着する程にボディータッチが激しくなり、その時に女性特有の匂いが脳を刺激するため理性を抑えるのが大変だ。
ちなみにカノンは長期連休の度にリアムに会いにきている。
そんなリアム達のパーティも順調にレベルが上げっているのだが神のダンジョンの攻略は思ったほど進んでいなかった。
「なあ、リアム?今年はどういう方向でいくんだ?」
「そうだねぇ~、やっと罠感知や罠解除のレベルも上がって安心して進めそうだから神のダンジョンがメインかな」
「よっしゃあ」
「ああ、ついにやっと強敵と会えるんだな」
「リリーナは相変わらずね」
「私もやっと皆を守れる活躍が出来ると思うと嬉しいよ」
「やっとリアム様の偉業を目のあたりに出来るのですね」
マリアだけはリアムに対しての口調は相変わらずだが、皆フレンドリーな口調となり連携面もまずまずである。
今までは神のダンジョンの罠に苦戦し、安全面に考慮して慎重になるあまりに攻略は20階層止まりであった。
神のダンジョンの20階層と言えど学院のダンジョンよりもレベルも敵も強い。
しかし、リアムのパーティの実力を考えるとどうしても腑に落ちない。
どうしても気になったのかマリアが質問する。
「リアム様?いつにもなく、ここ2年間は慎重になっていたように見えるのですが理由があるのですか?」
「あ~、気付いてたんだ。本当のことを言うと中層の宝箱でレアな装備を集めたかったんだよ。そう考えた時に欲に溺れて中層で無理をして仲間を失う夢を見たんだよ」
「そんな夢を。でも確かに一つでも高価な物や優れた装備が手に入れば次もってなるもんね。合えてゆっくりと攻略しておいて正解だったかもね」
「おいおい、お前らはどんな思考してんだよ。俺らの年だったら欲望にまみれて無茶なんて当たり前なのに…、お前らといると他の者達が子供に見えてくるよ」
「私は強敵と戦えれば何でもいいぞ」
「お前は黙ってろ」
いつものレイとリリーナの光景を見て皆楽しそうにしている。
ちなみにリアムの年代で一番攻略が進んでいるのはデビットの班で現在26階層だ。
中級となる30階層も超えていないので、市民の興味は完全に失せている。
今までの学生の最高記録は36階層だそうだが、やはり中級と言われる付近から難易度が桁違いなので、中級に入る学生のパーティが現れれば興味を持ち注目もされるが今の階層では興味をもつ者もいない。
その頃の王城。
リアム達が本格的に神のダンジョンを攻略しようとする時に王城では大変な事態が起こっていた。
「アドベルト陛下、北の大陸からの情報を元に我が西の大陸も全ダンジョンを調べさせた結果、4ヶ所に氾濫の恐れありとのことです」
「よ、四か所だと?」
「は、はい」
「氾濫する可能性のあるダンジョンはスタンピードとなりうる規模なのか?」
「可能性はかなり高いとのこと」
「どのくらいの猶予がある?」
「調査に時間がかかりましたので早ければ3ヶ月後くらいとのことです」
「兵を準備してすぐに向かわせても…、念入りな準備は間に合わないか」
「どうなさいますか?」
「まずはすぐに緊急会議を開く。神の使徒の情報はまだ分からんのか?」
「申し訳ございません。それらしい情報はまだ…」
「もうよい。会議の準備と氾濫場所の地図を用意しろ」
「はっ」
何もかも思い通りに行かない現状にアドベルト陛下は頭を抱えるのであった。
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