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そしてまた、キス
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「まったく!頭痛で寝てる貴良くん襲うなんて!」
「だってあんまり可愛かったから・・・・ナリは何しに保健室来たんだよ?」
田部くんの言葉にナリが肩をすくめた。
「俺は1時間目に体育あるの忘れてて、体育着貴良くんに借りてたの。さっきそれ返そうと思って行ったら、保健室に行ったっていうから・・・・」
「体育着ねぇ・・・・そういえばたくちゃんはなんでここに?」
「ん。俺、眠かったから」
「寝に来たのかよ」
「もう目が覚めたから戻るわ」
そう言ってさっさと行ってしまう匠。
「自由というか、勝手というか・・・・。田部さん、ちょっとは反省してよ」
「わかってるよぉ。もう無理強いはしない」
「ったく・・・・」
「じゃ、俺ももう行くね」
悪びれた様子もなく、田部くんが出ていく。
残ったのは俺とナリ。
「・・・大丈夫?貴良くん」
「うん。ありがとう、ナリ」
俺の言葉に、ナリがちょっと恥ずかしそうに目をそらせた。
耳が赤い。
意外と・・・・感受性が強いんだよな
なんて思ってたら、急にナリが俺の手を握った。
「・・・・あの2人と、キスしたんだ?」
「・・・・まぁ・・・・」
「その割に、そんなに嫌そうじゃないね」
「そんなことは・・・・」
「好きなの?」
「え?」
「あの2人の、どっちか」
ナリの目は、真剣だった。
じっと俺を見つめ、その手は緩められることなく―――
俺が動けずにいると、ナリの顔がゆっくりと近づいてきた。
どう答えればいい?
どうすればいい?
頭が混乱して・・・・・
気付けば、ナリの唇が、俺の唇を捉えていた・・・・・
「だってあんまり可愛かったから・・・・ナリは何しに保健室来たんだよ?」
田部くんの言葉にナリが肩をすくめた。
「俺は1時間目に体育あるの忘れてて、体育着貴良くんに借りてたの。さっきそれ返そうと思って行ったら、保健室に行ったっていうから・・・・」
「体育着ねぇ・・・・そういえばたくちゃんはなんでここに?」
「ん。俺、眠かったから」
「寝に来たのかよ」
「もう目が覚めたから戻るわ」
そう言ってさっさと行ってしまう匠。
「自由というか、勝手というか・・・・。田部さん、ちょっとは反省してよ」
「わかってるよぉ。もう無理強いはしない」
「ったく・・・・」
「じゃ、俺ももう行くね」
悪びれた様子もなく、田部くんが出ていく。
残ったのは俺とナリ。
「・・・大丈夫?貴良くん」
「うん。ありがとう、ナリ」
俺の言葉に、ナリがちょっと恥ずかしそうに目をそらせた。
耳が赤い。
意外と・・・・感受性が強いんだよな
なんて思ってたら、急にナリが俺の手を握った。
「・・・・あの2人と、キスしたんだ?」
「・・・・まぁ・・・・」
「その割に、そんなに嫌そうじゃないね」
「そんなことは・・・・」
「好きなの?」
「え?」
「あの2人の、どっちか」
ナリの目は、真剣だった。
じっと俺を見つめ、その手は緩められることなく―――
俺が動けずにいると、ナリの顔がゆっくりと近づいてきた。
どう答えればいい?
どうすればいい?
頭が混乱して・・・・・
気付けば、ナリの唇が、俺の唇を捉えていた・・・・・
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