僕の宝物はみんなの所有物

まつも☆きらら

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悪いこと、してる?

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頭が混乱して、どうしたらいいかわからない。

匠と田部くん、それにナリも・・・・?

何で俺?

俺男なのに。

・・・・・あれ、そういえば

「志筑?帰るのか?」

玄関を出ようとしたその時、その声が聞こえてきた。

「あ・・・・しゅーごくん。ごめん、ちょっと今日は・・・・」

しゅーごくんが訝しげに首を傾げた時

「LINE・・・・?」

しゅーごくんが持っていたスマホを見る。

じっとそれを見ていたしゅーごくんが、俺を見上げる。

「な・・・・なに・・・・?」

その強い視線に思わず後ずさる。

「志筑」

「はい」

「・・・・ちょっと付き合って」

「え・・・・・」

「今日は俺も生徒会出ないから。お茶でも行こう」

「お・・・・お茶?」

「甘いもんでも食って」

「・・・・・」

「奢るから、行こう」

にっこりとほほ笑むその顔は、女の子だったら速攻で落ちるくらいかっこよくて。

「・・・・うん」

気付けば俺は、頷いてしゅーごくんの後について歩きだしていた。

なぜだか、ドキドキする。

「あ・・・・さっきのLINEは?大丈夫?」

「ああ、ナリから。たいしたことじゃないから、気にすんな」

ナリから・・・・・?

もしかして、保健室でのことをしゅーごくんに・・・・?

「お前、頭痛は大丈夫なの?」

「え?」

「それで、保健室で休んでたんだろ?」

「・・・・・う、うん」

「新井さんに邪魔されて」

「・・・・・」

「田部にも邪魔されて」

「・・・・・」

「大変だったな」

すたすたと校門へ向かって歩いていくしゅーごくんの後をついて行く俺の足が、重くなる。

なんだかその後ろ姿が怒っているように思えて。

「・・・・・お前さ」

「・・・なに?」

「・・・・・何でもない」

小さく溜息をつくのが、後ろから見ていてもわかった。

撫でてるその肩が、さらに落ちていくようだった。

なんだろう。

すごく、悪いことをしてる気分だ・・・・

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