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絶対負けない
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「ここって・・・・・」
「俺んち」
しゅーごくんに連れて来られたのは、まるでお城のような大豪邸。
その豪邸が見えないほど深い森の中に突然現れた大きな門の前にしゅーごくんが立つと
その門が内側へゆっくりと開いた。
そして生茂る木々の間を縫って歩くしゅーごくんの後について行く俺。
家の中に入ると家政婦が目の前で頭を下げで迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、坊ちゃま」
「部屋にコーヒーとケーキ持って来て。チーズケーキがいいな」
「かしこまりました」
「しゅーごくんちって・・・・・すごいね」
「別にすごかねぇよ」
ぶっきらぼうに肩をすくめるしゅーごくん。
その時、ノックの音とともにさっきの家政婦が入ってきた。
トレイの上には2つのカップと美味しそうなチーズケーキが2つ。
「このチーズケーキ、超うまいんだ。食おうぜ」
家政婦が出て行った途端に満足そうに微笑むしゅーごくん。
・・・・なんか可愛い
そんな風に思ってしまって、なぜか焦る。
しゅーごくんは男なのに。
俺も男なのに。
なんか俺、変じゃない・・・・?
「おいしい」
「だろ?お前に、食べさせたかったんだ」
「え・・・・」
照れたような、しゅーごくんの横顔。
やばい。
なんかドキドキしてきた。
でも・・・・・
その瞬間、俺の脳裏に浮かんだのは、あの3人の顔で・・・・・
「絶対負けねえ」
ふと気付くと、しゅーごくんが真剣な顔で俺を見つめていた。
『負けねえ』
何に?
誰に?
そう聞きたくても、俺は何も聞くことができなかった・・・・・。
「俺んち」
しゅーごくんに連れて来られたのは、まるでお城のような大豪邸。
その豪邸が見えないほど深い森の中に突然現れた大きな門の前にしゅーごくんが立つと
その門が内側へゆっくりと開いた。
そして生茂る木々の間を縫って歩くしゅーごくんの後について行く俺。
家の中に入ると家政婦が目の前で頭を下げで迎えてくれた。
「お帰りなさいませ、坊ちゃま」
「部屋にコーヒーとケーキ持って来て。チーズケーキがいいな」
「かしこまりました」
「しゅーごくんちって・・・・・すごいね」
「別にすごかねぇよ」
ぶっきらぼうに肩をすくめるしゅーごくん。
その時、ノックの音とともにさっきの家政婦が入ってきた。
トレイの上には2つのカップと美味しそうなチーズケーキが2つ。
「このチーズケーキ、超うまいんだ。食おうぜ」
家政婦が出て行った途端に満足そうに微笑むしゅーごくん。
・・・・なんか可愛い
そんな風に思ってしまって、なぜか焦る。
しゅーごくんは男なのに。
俺も男なのに。
なんか俺、変じゃない・・・・?
「おいしい」
「だろ?お前に、食べさせたかったんだ」
「え・・・・」
照れたような、しゅーごくんの横顔。
やばい。
なんかドキドキしてきた。
でも・・・・・
その瞬間、俺の脳裏に浮かんだのは、あの3人の顔で・・・・・
「絶対負けねえ」
ふと気付くと、しゅーごくんが真剣な顔で俺を見つめていた。
『負けねえ』
何に?
誰に?
そう聞きたくても、俺は何も聞くことができなかった・・・・・。
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