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真相
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それは、ある女子の一言から始まった。
「志筑くんて、ちょっとあっち系っぽくない?」
女子はもともとそういう話題で盛り上がるのが好きだ。
貴良が男にしては綺麗でちょっとジェンダーレス的は雰囲気を持っていたこともあったかもしれない。
「ねえ、男子の中で志筑くんのこと狙ってる人いるんじゃない?」
女子だけで盛り上がっているならどうってことはなかったかもしれない。
でもその話題は男子の中にも広がり、貴良と仲のいい何人かが本気で疑われ始めたのだ。
そうなると、男子の中でもちょっとした『仲間割れ』が起きる。
そんなことになっていることに、貴良は気付いていなかった。
何人かが貴良を避け始め、その仲間がそれに続く。
自分が仲間外れにならないよう、次々にみんながそれに続いた。
貴良は何も悪くない。
それはみんなわかっていた。
だが、高校生という多感な時期に、自分が同性愛者だと疑われたりからかわれたりすることはみんな避けたかったのだろう。
理由を貴良に言うことができれば、貴良は否定しただろうしそこでまた元通りの付き合いもできるようになったかもしれなかった。
だけど急によそよそしくなったクラスメイト達に貴良は戸惑うばかりで何も聞くことができず、そのまま転校することになったのだった。
「ホントに、ごめん。夏休み明けにお前が転校するってわかった時、正直ちょっとほっとしたんだ。これで、変な噂にならなくって済むって。でも、いざお前がいなくなったら、女子は今度他の仲のいい奴らをターゲットにしたんだ。結局相手は誰でもよくて・・・・そういうBLの話題で盛り上がりたかっただけだってわかった。ターゲットになった奴らははっきり否定したしそのことが先生の耳にも入って、女子も男子もめちゃくちゃ怒られたよ」
西川がため息をつき、貴良を気まずそうに見た。
「馬鹿なことしたと思ってる。お前を避けて、みんなで無視するようなことして・・・・傷ついたよな・・・。本当にごめんな」
「・・・いいんだ・・・・。話してくれてありがとう」
貴良はそう言って笑ったけれど。
その笑顔はやっぱり少し悲しそうだった・・・・。
「志筑くんて、ちょっとあっち系っぽくない?」
女子はもともとそういう話題で盛り上がるのが好きだ。
貴良が男にしては綺麗でちょっとジェンダーレス的は雰囲気を持っていたこともあったかもしれない。
「ねえ、男子の中で志筑くんのこと狙ってる人いるんじゃない?」
女子だけで盛り上がっているならどうってことはなかったかもしれない。
でもその話題は男子の中にも広がり、貴良と仲のいい何人かが本気で疑われ始めたのだ。
そうなると、男子の中でもちょっとした『仲間割れ』が起きる。
そんなことになっていることに、貴良は気付いていなかった。
何人かが貴良を避け始め、その仲間がそれに続く。
自分が仲間外れにならないよう、次々にみんながそれに続いた。
貴良は何も悪くない。
それはみんなわかっていた。
だが、高校生という多感な時期に、自分が同性愛者だと疑われたりからかわれたりすることはみんな避けたかったのだろう。
理由を貴良に言うことができれば、貴良は否定しただろうしそこでまた元通りの付き合いもできるようになったかもしれなかった。
だけど急によそよそしくなったクラスメイト達に貴良は戸惑うばかりで何も聞くことができず、そのまま転校することになったのだった。
「ホントに、ごめん。夏休み明けにお前が転校するってわかった時、正直ちょっとほっとしたんだ。これで、変な噂にならなくって済むって。でも、いざお前がいなくなったら、女子は今度他の仲のいい奴らをターゲットにしたんだ。結局相手は誰でもよくて・・・・そういうBLの話題で盛り上がりたかっただけだってわかった。ターゲットになった奴らははっきり否定したしそのことが先生の耳にも入って、女子も男子もめちゃくちゃ怒られたよ」
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「馬鹿なことしたと思ってる。お前を避けて、みんなで無視するようなことして・・・・傷ついたよな・・・。本当にごめんな」
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その笑顔はやっぱり少し悲しそうだった・・・・。
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