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彼氏は?
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「―――思い出した。お前・・・水沢の弟になったばっかりだったんだな。調査書に書いてあったのに、すっかり忘れてたよ」
俺の言葉に、水沢陽向はニコッと笑った。
女の子のように長い睫毛が微かに揺れる。
「気にしてないです。島田せんせ、きょおくんの担任だったんですね」
「うん、大学卒業したばっかでいきなり3年生の担任で、学級委員だった水沢の協力がなかったら途中でやめてたかも知んねえなぁ。感謝してるんだ、水沢には。それから、いつも明るくクラスを盛り上げてくれてた小坂にも」
「・・・そのころから仲良かったんだ、小坂くんと」
ふと、陽向の声が小さくなる。
ちらりとその顔を見ると、拗ねたように尖らせた赤い唇が彼の気持ちをわかりやすく表わしていて・・・
思わずふっと噴き出してしまった。
「なに?」
「いや・・・・『きょおくん』のことが大好きなんだなあと思って」
「・・・大好きだよ。だって、きょおくん優しいもん」
「ふーん。水沢もお前のこと、かわいくって仕方ないんだろうな。―――あ、悪い、ちょっと資料室に寄るよ」
職員室へ行く途中にある資料室に必要な資料が置いてあるのを思い出した。
ついでだし。
そう思って、俺は陽向と一緒に資料室へ入った。
「・・・・きょおくんて、昔から優等生だった?」
「ん~?あれ、ここにあったのに・・・・そうだね、昔っからいい子だったよ。成績優秀で、運動神経もよくて、でもそれを鼻にかけない気さくな子で・・・友達思いだし、優しいし、女子にももててたなあ」
「・・・付き合ってる女の子、いた?」
「さぁ、俺はそこまでは知らねえなぁ。―――おっかしいなぁ・・・・、どこだぁ?」
「・・・男とは、付き合ってなかった?」
「あった!―――え?今なんて言った?」
聞き間違えかと思った。
けど、改めて見た陽向の顔は、どことなく冷めていて・・・・
女の子みたいで子供っぽく見えたその顔が、なぜかぞくっとするほど艶っぽく、大人びて見えた。
「・・・何でもない。あるわけ、なかった」
「え・・・・」
「島田せんせは?」
「は?」
「彼女、いる?」
「いや、いないけど―――」
「じゃ、彼氏は?」
「―――へ?」
俺の反応がおかしかったのか、陽向がぷっと吹き出し楽しそうに笑った。
「せんせ、かわいい」
「なんだよ、かわいいって」
「んふふ・・・・あ、バカにしてるわけじゃないからね?俺、せんせみたいな人、好きだから」
「え・・・・・」
そう言って楽しそうに俺を見つめる陽向の瞳に、俺の胸がドキドキと騒ぎだしていた・・・・・。
俺の言葉に、水沢陽向はニコッと笑った。
女の子のように長い睫毛が微かに揺れる。
「気にしてないです。島田せんせ、きょおくんの担任だったんですね」
「うん、大学卒業したばっかでいきなり3年生の担任で、学級委員だった水沢の協力がなかったら途中でやめてたかも知んねえなぁ。感謝してるんだ、水沢には。それから、いつも明るくクラスを盛り上げてくれてた小坂にも」
「・・・そのころから仲良かったんだ、小坂くんと」
ふと、陽向の声が小さくなる。
ちらりとその顔を見ると、拗ねたように尖らせた赤い唇が彼の気持ちをわかりやすく表わしていて・・・
思わずふっと噴き出してしまった。
「なに?」
「いや・・・・『きょおくん』のことが大好きなんだなあと思って」
「・・・大好きだよ。だって、きょおくん優しいもん」
「ふーん。水沢もお前のこと、かわいくって仕方ないんだろうな。―――あ、悪い、ちょっと資料室に寄るよ」
職員室へ行く途中にある資料室に必要な資料が置いてあるのを思い出した。
ついでだし。
そう思って、俺は陽向と一緒に資料室へ入った。
「・・・・きょおくんて、昔から優等生だった?」
「ん~?あれ、ここにあったのに・・・・そうだね、昔っからいい子だったよ。成績優秀で、運動神経もよくて、でもそれを鼻にかけない気さくな子で・・・友達思いだし、優しいし、女子にももててたなあ」
「・・・付き合ってる女の子、いた?」
「さぁ、俺はそこまでは知らねえなぁ。―――おっかしいなぁ・・・・、どこだぁ?」
「・・・男とは、付き合ってなかった?」
「あった!―――え?今なんて言った?」
聞き間違えかと思った。
けど、改めて見た陽向の顔は、どことなく冷めていて・・・・
女の子みたいで子供っぽく見えたその顔が、なぜかぞくっとするほど艶っぽく、大人びて見えた。
「・・・何でもない。あるわけ、なかった」
「え・・・・」
「島田せんせは?」
「は?」
「彼女、いる?」
「いや、いないけど―――」
「じゃ、彼氏は?」
「―――へ?」
俺の反応がおかしかったのか、陽向がぷっと吹き出し楽しそうに笑った。
「せんせ、かわいい」
「なんだよ、かわいいって」
「んふふ・・・・あ、バカにしてるわけじゃないからね?俺、せんせみたいな人、好きだから」
「え・・・・・」
そう言って楽しそうに俺を見つめる陽向の瞳に、俺の胸がドキドキと騒ぎだしていた・・・・・。
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