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第15話
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風呂から上がった俺はタオルを腰に巻き、バスローブをはおったムウの手を取りムウの部屋へ向かった。
ムウは無言のまま俺について来てくれた。
ベッドにムウの体を横たえ、俺はその上に覆いかぶさるとムウの唇にキスをした。
やわらかく、少し湿った唇はしっとりと吸いつくようで―――
夢中でキスを繰り返すうちに、体は熱くなり、ムウはそのしなやかな腕を俺の首に回した。
「ムウ・・・・好きだよ・・・・」
「アキ・・・・・」
ムウの大きな瞳が潤み、熱っぽく俺を映していた。
男を抱くのは初めてだけれど、何も抵抗を感じることはなかった。
それどころか、もっとムウを感じたくて、もっと触れたくて、ムウが堪らなく愛しく思えた。
滑らかな素肌を撫で上げるように手を滑らせると、ムウがピクリと震えた。
「っ・・・・・ぁ・・・・」
恥ずかしそうに目を瞑るムウが可愛くて、その瞼にキスをする。
柔らかい栗色の髪を指に絡ませ、耳を舌先で擽るように弄ると、くすぐったそうに身を捩る。
「や・・・・っ、くすぐった・・・・」
「んふふ、ムウ、可愛い」
「何笑ってんの、もう・・・・恥ずかしくなるじゃん・・・・」
頬を染めて俺を上目使いに睨みつけるムウが、堪らなく可愛い。
「ムウが可愛いから。俺、こんなに人を可愛いと思ったこと、ないよ」
「え~、俺、可愛くなんてないよ」
「ふふ、ムウはかわいいよ」
本当に、可愛いと思った。
顔が、とか、そういう具体的なものじゃなくて・・・・いや、顔もかわいいんだけど。
何もかもが、可愛い、その存在自体が愛しくて仕方ないのだ。
そんな存在に、今まで出会ったことないし、これから先もきっと出会えない。
そう、俺はこの時に確信したんだ・・・・。
程よく筋肉の付いたその白い肌にその存在をかわいく主張している薄桃色の尖りを口に含み、舌先で転がすように愛撫すると途端にムウの体が跳ね、その口から荒い息が漏れた。
「んぁ、ぁっ・・・・ふ・・・・」
バスローブをベッドの下へ落とし、細い腰に手を滑らせ下半身の中心へ手を伸ばす。
すでに固くなっているそれに、俺に感じてくれているんだと嬉しくなる。
何も、抵抗なんかなかった。
悩む必要なんかなかったんだ。
ムウは、こんなに俺を求めてくれてた・・・・・。
「アキ・・・・アキ・・・・好き・・・・」
まるでうわごとのように俺の名を呼び、手を伸ばし俺の髪をなでるムウ。
その細くて長い指の感触に快感を覚えながら、俺は固くなったムウのそれを口に含んだ。
「んんっ、ぁっ・・・・・んぁ・・・・ッ」
ぴちゃぴちゃと卑猥な音をたてながら、下から上へと舌を動かし指で撫でるようにすると、先端から透明な液体が先走り始める。
「ひゃ、や、ぁっ・・・・んッ、ア、キ・・・・・ぁっ、ぁっ」
背中をのけぞらせ、もう限界が近いことを知らせるムウ。
俺はそれを咥えたまま、固くなったものに軽く歯をたてた。
「んぁっ、あ・・・・ッ」
大きく体がのけぞり、俺の口の中に勢いよく熱い液体が吹き出した。
「え・・・・アキ、飲んじゃったの・・・・?」
ごくんとそれを飲み込んだ俺を、ムウが目を丸くして見る。
「ん」
「うわ、やだ、まずそう!吐き出しちゃっていいのに!」
「ムウのだもん、平気だよ」
ふふ、と笑う俺をムウは複雑な表情で見つめ―――
「―――アキって、バカだね」
そう言って、俺の頭を抱きしめた。
「―――愛してるよ」
その声は、ちょっと震えていて―――
俺はムウの顔を見ようとしたけれど、ムウが俺の頭を抱え込んでいてさせてくれなかった。
仕方ないので、そのままムウの胸に舌を這わせてみる。
「ひゃっ、んぁ、もう・・・・、アキ・・・・ッ」
「まだ、終わりじゃないよ・・・・・」
再びムウの中心に手を伸ばしねっとりとしたその蜜液を手につけ、ムウの後ろに伸ばす。
「ぁっ、んッ、い・・・・ッ」
指を挿入すると、ムウの顔が一瞬苦痛にゆがむ。
それでも、俺を求めるようにその手を伸ばし、俺の頬に触れる。
「アキ・・・・っ、アキ・・・っ」
俺の名前を連呼するムウが、愛しかった。
指を2本に増やし、そこを押し広げるように抜き差しすると次第にムウの声が甘くなってきた。
俺は指を抜くと、自分のモノをそこへ押しつけた。
「あぁっ、んッ、あ、」
「ムウ・・・・かわい・・・・」
苦痛にゆがんでいたムウの顔が徐々に快感に震えはじめ、その赤い唇からは甘い声が零れ始めていた。
「あ・・・・・ッ、ムウ・・・・ムウ・・・・ッ」
ムウの中は熱くて、そして今まで感じたことのない快感を俺に与えた。
もう、離せない。
俺は、完全にムウに溺れていた・・・・・。
「んぁっ、んッ、アキっ」
「ムウ・・・・ッ、一緒に・・・・、いこ・・・・ッ」
俺に揺さぶられながらも、こくこくと首を縦に振るムウの腰を両手でつかみ、俺は勢いよくムウの中に腰を打ちつけた―――。
ムウの中に熱いモノを吐き出したのと同時に、ムウの精液が俺の腹に飛び散った・・・・・。
「―――ムウ、愛してる」
何度もキスをして、何度も愛を囁いて。
それでも足りないと感じてしまう。
「んふふ・・・アキ、そればっか言い過ぎ」
ムウがおかしそうに笑う。
「だって愛してるんだもん。ムウは愛してない?」
「愛してるよ。アキのこと、愛してる。ずっと・・・・ずっと、大好きだよ」
その時のムウの顔は今にも泣き出しそうで
だけど、すごくきれいで・・・・
俺は絶対忘れないって、そう思ったんだ・・・・・。
ムウは無言のまま俺について来てくれた。
ベッドにムウの体を横たえ、俺はその上に覆いかぶさるとムウの唇にキスをした。
やわらかく、少し湿った唇はしっとりと吸いつくようで―――
夢中でキスを繰り返すうちに、体は熱くなり、ムウはそのしなやかな腕を俺の首に回した。
「ムウ・・・・好きだよ・・・・」
「アキ・・・・・」
ムウの大きな瞳が潤み、熱っぽく俺を映していた。
男を抱くのは初めてだけれど、何も抵抗を感じることはなかった。
それどころか、もっとムウを感じたくて、もっと触れたくて、ムウが堪らなく愛しく思えた。
滑らかな素肌を撫で上げるように手を滑らせると、ムウがピクリと震えた。
「っ・・・・・ぁ・・・・」
恥ずかしそうに目を瞑るムウが可愛くて、その瞼にキスをする。
柔らかい栗色の髪を指に絡ませ、耳を舌先で擽るように弄ると、くすぐったそうに身を捩る。
「や・・・・っ、くすぐった・・・・」
「んふふ、ムウ、可愛い」
「何笑ってんの、もう・・・・恥ずかしくなるじゃん・・・・」
頬を染めて俺を上目使いに睨みつけるムウが、堪らなく可愛い。
「ムウが可愛いから。俺、こんなに人を可愛いと思ったこと、ないよ」
「え~、俺、可愛くなんてないよ」
「ふふ、ムウはかわいいよ」
本当に、可愛いと思った。
顔が、とか、そういう具体的なものじゃなくて・・・・いや、顔もかわいいんだけど。
何もかもが、可愛い、その存在自体が愛しくて仕方ないのだ。
そんな存在に、今まで出会ったことないし、これから先もきっと出会えない。
そう、俺はこの時に確信したんだ・・・・。
程よく筋肉の付いたその白い肌にその存在をかわいく主張している薄桃色の尖りを口に含み、舌先で転がすように愛撫すると途端にムウの体が跳ね、その口から荒い息が漏れた。
「んぁ、ぁっ・・・・ふ・・・・」
バスローブをベッドの下へ落とし、細い腰に手を滑らせ下半身の中心へ手を伸ばす。
すでに固くなっているそれに、俺に感じてくれているんだと嬉しくなる。
何も、抵抗なんかなかった。
悩む必要なんかなかったんだ。
ムウは、こんなに俺を求めてくれてた・・・・・。
「アキ・・・・アキ・・・・好き・・・・」
まるでうわごとのように俺の名を呼び、手を伸ばし俺の髪をなでるムウ。
その細くて長い指の感触に快感を覚えながら、俺は固くなったムウのそれを口に含んだ。
「んんっ、ぁっ・・・・・んぁ・・・・ッ」
ぴちゃぴちゃと卑猥な音をたてながら、下から上へと舌を動かし指で撫でるようにすると、先端から透明な液体が先走り始める。
「ひゃ、や、ぁっ・・・・んッ、ア、キ・・・・・ぁっ、ぁっ」
背中をのけぞらせ、もう限界が近いことを知らせるムウ。
俺はそれを咥えたまま、固くなったものに軽く歯をたてた。
「んぁっ、あ・・・・ッ」
大きく体がのけぞり、俺の口の中に勢いよく熱い液体が吹き出した。
「え・・・・アキ、飲んじゃったの・・・・?」
ごくんとそれを飲み込んだ俺を、ムウが目を丸くして見る。
「ん」
「うわ、やだ、まずそう!吐き出しちゃっていいのに!」
「ムウのだもん、平気だよ」
ふふ、と笑う俺をムウは複雑な表情で見つめ―――
「―――アキって、バカだね」
そう言って、俺の頭を抱きしめた。
「―――愛してるよ」
その声は、ちょっと震えていて―――
俺はムウの顔を見ようとしたけれど、ムウが俺の頭を抱え込んでいてさせてくれなかった。
仕方ないので、そのままムウの胸に舌を這わせてみる。
「ひゃっ、んぁ、もう・・・・、アキ・・・・ッ」
「まだ、終わりじゃないよ・・・・・」
再びムウの中心に手を伸ばしねっとりとしたその蜜液を手につけ、ムウの後ろに伸ばす。
「ぁっ、んッ、い・・・・ッ」
指を挿入すると、ムウの顔が一瞬苦痛にゆがむ。
それでも、俺を求めるようにその手を伸ばし、俺の頬に触れる。
「アキ・・・・っ、アキ・・・っ」
俺の名前を連呼するムウが、愛しかった。
指を2本に増やし、そこを押し広げるように抜き差しすると次第にムウの声が甘くなってきた。
俺は指を抜くと、自分のモノをそこへ押しつけた。
「あぁっ、んッ、あ、」
「ムウ・・・・かわい・・・・」
苦痛にゆがんでいたムウの顔が徐々に快感に震えはじめ、その赤い唇からは甘い声が零れ始めていた。
「あ・・・・・ッ、ムウ・・・・ムウ・・・・ッ」
ムウの中は熱くて、そして今まで感じたことのない快感を俺に与えた。
もう、離せない。
俺は、完全にムウに溺れていた・・・・・。
「んぁっ、んッ、アキっ」
「ムウ・・・・ッ、一緒に・・・・、いこ・・・・ッ」
俺に揺さぶられながらも、こくこくと首を縦に振るムウの腰を両手でつかみ、俺は勢いよくムウの中に腰を打ちつけた―――。
ムウの中に熱いモノを吐き出したのと同時に、ムウの精液が俺の腹に飛び散った・・・・・。
「―――ムウ、愛してる」
何度もキスをして、何度も愛を囁いて。
それでも足りないと感じてしまう。
「んふふ・・・アキ、そればっか言い過ぎ」
ムウがおかしそうに笑う。
「だって愛してるんだもん。ムウは愛してない?」
「愛してるよ。アキのこと、愛してる。ずっと・・・・ずっと、大好きだよ」
その時のムウの顔は今にも泣き出しそうで
だけど、すごくきれいで・・・・
俺は絶対忘れないって、そう思ったんだ・・・・・。
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