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第25話
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「要するに、その渉くんっていう部長も課長もイチも、悠太のことが好きなんだ?」
「課長はそんなんじゃないよ」
悠太が顔を赤らめる。
「いや、絶対課長も悠太くんのこと好きだよ。間違いない」
イチがそう断言すると、悠太は恥ずかしそうに両手で顔を覆った。
悠太の家のリビングで、ソファーに座り3人で缶ビールを飲む。
男3人、色気なんてなくて当たり前なのに。
ここに悠太がいるだけで、場が華やぐ気がするんだ。
悠太には、そんな華やかさがある。
本人は気付いていないけど・・・・。
「あの課長が、俺のことなんて好きなわけないじゃん」
「課長さんて、あのイケメンでしょ?こないだ来てたよね?俺もそうじゃないかと思ってたんだよ。ずっと悠太のこと見てたもん」
「ええ?何言ってんの、直くん」
「悠太くんだけだと思うよ?気付いてないの」
イチの言葉に、悠太は口を尖らせた。
「イチまで・・・・。そんなことないって。課長は誰にでも優しいし、面倒見がいいから・・・」
「それだけじゃないよ。ていうか、なんで課長の話するときそんな赤くなるの?悠太くん、もしかして課長のこと―――」
俺も気づいてた。
さっきから、恥ずかしそうに頬を赤らめてる悠太。
なんでそんな初恋の人の話してる中学生みたいな反応なんだ?
「悠太?まさか本当に―――」
「違うよ、あの―――確かに、憧れてるよ、俺。だって河合課長っですごい仕事できるし部下の面倒見もいいし、優しいし・・・・あんなにかっこいいのにそれを鼻にかけるようなところもないし、完璧なんだよ。だから、憧れてる。でも、好きとかそういうことじゃなくて―――って言うか、河合課長が俺のこと好きとかありえないよ。あんなにかっこいいんだもん、きっと彼女だっているだろうし―――」
そこまで一気に捲し立てるように言ってから、悠太ははっとしたように真っ赤になって口をつぐんだ。
「悠太くん・・・・やっぱり課長のこと・・・・」
イチがショックを受けたようにそう言った。
俺にもわかる。
だって、悠太がそんな風に誰かのことを熱く語ってるのを聞いたことなんてなかったから・・・・。
「・・・・わからないよ。俺のこの気持ちは、ただの憧れだと思ってる。課長と付き合いたいとか思ったことないし、課長が誰を好きかなんて、考えたこともない。本当だよ」
少し落ち着いた悠太が、そう言ってビールを飲んだ。
「・・・・シャワー、浴びるでしょ?どっちが先でもいいけど、タオルとか準備しとくから、適当に入って」
そう言って、悠太はリビングを出て行った。
俺とイチはしばらく黙っていたけれど―――
「俺、謝らないよ」
「は?」
「悠太くんにキスしたこと」
「・・・・もし、その河合課長が悠太に告白したら・・・・どうなると思う?」
「さあね。今の感じからして、悠太くんが即OKするってことも考えにくいけど」
「だといいけどな」
そう言って俺がため息をつくと、イチも隣で大きなため息をついたのだった・・・・。
「課長はそんなんじゃないよ」
悠太が顔を赤らめる。
「いや、絶対課長も悠太くんのこと好きだよ。間違いない」
イチがそう断言すると、悠太は恥ずかしそうに両手で顔を覆った。
悠太の家のリビングで、ソファーに座り3人で缶ビールを飲む。
男3人、色気なんてなくて当たり前なのに。
ここに悠太がいるだけで、場が華やぐ気がするんだ。
悠太には、そんな華やかさがある。
本人は気付いていないけど・・・・。
「あの課長が、俺のことなんて好きなわけないじゃん」
「課長さんて、あのイケメンでしょ?こないだ来てたよね?俺もそうじゃないかと思ってたんだよ。ずっと悠太のこと見てたもん」
「ええ?何言ってんの、直くん」
「悠太くんだけだと思うよ?気付いてないの」
イチの言葉に、悠太は口を尖らせた。
「イチまで・・・・。そんなことないって。課長は誰にでも優しいし、面倒見がいいから・・・」
「それだけじゃないよ。ていうか、なんで課長の話するときそんな赤くなるの?悠太くん、もしかして課長のこと―――」
俺も気づいてた。
さっきから、恥ずかしそうに頬を赤らめてる悠太。
なんでそんな初恋の人の話してる中学生みたいな反応なんだ?
「悠太?まさか本当に―――」
「違うよ、あの―――確かに、憧れてるよ、俺。だって河合課長っですごい仕事できるし部下の面倒見もいいし、優しいし・・・・あんなにかっこいいのにそれを鼻にかけるようなところもないし、完璧なんだよ。だから、憧れてる。でも、好きとかそういうことじゃなくて―――って言うか、河合課長が俺のこと好きとかありえないよ。あんなにかっこいいんだもん、きっと彼女だっているだろうし―――」
そこまで一気に捲し立てるように言ってから、悠太ははっとしたように真っ赤になって口をつぐんだ。
「悠太くん・・・・やっぱり課長のこと・・・・」
イチがショックを受けたようにそう言った。
俺にもわかる。
だって、悠太がそんな風に誰かのことを熱く語ってるのを聞いたことなんてなかったから・・・・。
「・・・・わからないよ。俺のこの気持ちは、ただの憧れだと思ってる。課長と付き合いたいとか思ったことないし、課長が誰を好きかなんて、考えたこともない。本当だよ」
少し落ち着いた悠太が、そう言ってビールを飲んだ。
「・・・・シャワー、浴びるでしょ?どっちが先でもいいけど、タオルとか準備しとくから、適当に入って」
そう言って、悠太はリビングを出て行った。
俺とイチはしばらく黙っていたけれど―――
「俺、謝らないよ」
「は?」
「悠太くんにキスしたこと」
「・・・・もし、その河合課長が悠太に告白したら・・・・どうなると思う?」
「さあね。今の感じからして、悠太くんが即OKするってことも考えにくいけど」
「だといいけどな」
そう言って俺がため息をつくと、イチも隣で大きなため息をついたのだった・・・・。
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