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第19話
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濡れたTシャツ越しに感じる瑞希の肌。
伏せられた長いまつ毛と、そのまつ毛についた水滴。
すべてが現実のものと思えなくて。
ただ夢中でその体をかき抱いていた。
「ん・・・・、は・・・・ぁ・・・・っ」
キスの合間に漏れる瑞希の甘い声が俺の耳をくすぐる。
「ぁ・・・・、優斗、くん・・・・っ」
その甘い声で俺の名前を呼ばれると、背中をぞわりとしたものが這い上がり何とも言えない高揚感に襲われる。
そんな感情になったことは今までになかった。
今まで付き合ってきた彼女と初めてセックスをした時だってこんな感情にはならなかった。
どうするんだ、俺・・・・
だって俺、今のタイミングで自覚するなんて思ってもみなかったんだよ。
今わかった。
俺は・・・・瑞希が好きなんだ。
海斗の気持ちを知った時、なんだか不思議な感覚だった。
海斗が男を好きになったっていうっことよりも、海斗が瑞希を好きになんだっていうことに衝撃を受けたんだ。
それが何でなのか考えたこともなかったけど。
今、わかった。
俺も瑞希が好きだから。
だから海斗の気持ちにも気づいたし、衝撃を受けたんだ。
「瑞希・・・・俺・・・・瑞希のこと―――」
その耳元に自分の気持ちを告げようとしたのだけれど・・・
瑞希の左手が俺の肩をグイっと引き寄せたかと思うと、再びその唇で俺の口を塞いだ。
熱いキスに何も考えられなくなってしまう。
ちゃんと伝えたいのに―――
「―――それはまだ、言っちゃだめ」
「なんで・・・・」
「・・・・海斗くんにも、言うの?」
「それは・・・・」
海斗に、俺の気持ちを・・・・?
俺も瑞希のことが好きだと言ったら、あいつはどうするだろう。
「・・・・今日のことは、2人だけの秘密。ね?」
細い指を唇に当てる仕草をする瑞希に、俺はただ黙って頷くしかなかった。
―――言えない。今はまだ・・・・
俺はまだ、海斗を傷つけてまで自分の気持ちを貫くという覚悟ができていない。
こんな気持ちで海斗に告白したところで、お互いに気まずくなるだけだ。
何より、瑞希が何者かもわかっていないのに今のこの気持ちだけで突っ走るほど俺も子供じゃなかった・・・・。
「兄ちゃん、今日帰り遅くなる?」
あれから1週間。
俺と瑞希は何事もなかったかのように振舞っていた。
もちろん心の中は穏やかなんかじゃなかったけれど、海斗の前では何とか平静でいられたはずだ・・・・。
そしてこの朝、俺と同じ時間に家を出た海斗が俺にそう言ってきたのだ。
「今日は別に、遅くならないと思うけど」
「よかった。ちょっと2人で飲みに行かないか?」
「え・・・・なんだよ急に」
ドキッとした。
まさか瑞希とのことがばれた・・・・?
「ちょっと話があるんだ。瑞希には残業で遅くなるってことにして」
海斗の目は真剣だった。
「いいけど・・・・なんだよ?」
「瑞希のこと―――」
やっぱり・・・・ばれた・・・・?
頭の中が真っ白になりかけた時
「俺・・・・あいつが何者か、わかっちゃったかもしれない」
と、海斗は言ったのだった・・・・。
伏せられた長いまつ毛と、そのまつ毛についた水滴。
すべてが現実のものと思えなくて。
ただ夢中でその体をかき抱いていた。
「ん・・・・、は・・・・ぁ・・・・っ」
キスの合間に漏れる瑞希の甘い声が俺の耳をくすぐる。
「ぁ・・・・、優斗、くん・・・・っ」
その甘い声で俺の名前を呼ばれると、背中をぞわりとしたものが這い上がり何とも言えない高揚感に襲われる。
そんな感情になったことは今までになかった。
今まで付き合ってきた彼女と初めてセックスをした時だってこんな感情にはならなかった。
どうするんだ、俺・・・・
だって俺、今のタイミングで自覚するなんて思ってもみなかったんだよ。
今わかった。
俺は・・・・瑞希が好きなんだ。
海斗の気持ちを知った時、なんだか不思議な感覚だった。
海斗が男を好きになったっていうっことよりも、海斗が瑞希を好きになんだっていうことに衝撃を受けたんだ。
それが何でなのか考えたこともなかったけど。
今、わかった。
俺も瑞希が好きだから。
だから海斗の気持ちにも気づいたし、衝撃を受けたんだ。
「瑞希・・・・俺・・・・瑞希のこと―――」
その耳元に自分の気持ちを告げようとしたのだけれど・・・
瑞希の左手が俺の肩をグイっと引き寄せたかと思うと、再びその唇で俺の口を塞いだ。
熱いキスに何も考えられなくなってしまう。
ちゃんと伝えたいのに―――
「―――それはまだ、言っちゃだめ」
「なんで・・・・」
「・・・・海斗くんにも、言うの?」
「それは・・・・」
海斗に、俺の気持ちを・・・・?
俺も瑞希のことが好きだと言ったら、あいつはどうするだろう。
「・・・・今日のことは、2人だけの秘密。ね?」
細い指を唇に当てる仕草をする瑞希に、俺はただ黙って頷くしかなかった。
―――言えない。今はまだ・・・・
俺はまだ、海斗を傷つけてまで自分の気持ちを貫くという覚悟ができていない。
こんな気持ちで海斗に告白したところで、お互いに気まずくなるだけだ。
何より、瑞希が何者かもわかっていないのに今のこの気持ちだけで突っ走るほど俺も子供じゃなかった・・・・。
「兄ちゃん、今日帰り遅くなる?」
あれから1週間。
俺と瑞希は何事もなかったかのように振舞っていた。
もちろん心の中は穏やかなんかじゃなかったけれど、海斗の前では何とか平静でいられたはずだ・・・・。
そしてこの朝、俺と同じ時間に家を出た海斗が俺にそう言ってきたのだ。
「今日は別に、遅くならないと思うけど」
「よかった。ちょっと2人で飲みに行かないか?」
「え・・・・なんだよ急に」
ドキッとした。
まさか瑞希とのことがばれた・・・・?
「ちょっと話があるんだ。瑞希には残業で遅くなるってことにして」
海斗の目は真剣だった。
「いいけど・・・・なんだよ?」
「瑞希のこと―――」
やっぱり・・・・ばれた・・・・?
頭の中が真っ白になりかけた時
「俺・・・・あいつが何者か、わかっちゃったかもしれない」
と、海斗は言ったのだった・・・・。
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