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プロローグ
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――これから語るのは、わたしたちの出逢いと別れの物語。二人の始まりのお話。
「ここに来るまでに、いろんなことがあったよね。――羽村さん」
涙を浮かべるわたしを、まっすぐに見つめる彼。
優しく髪を撫で、指先ですくい、そっと口づける。
「君はいつも泣いてるね」
「……っ、だって……!」
「たくさん泣いていいよ。大丈夫。いくら泣いたって僕は君を二度と離さないから。覚悟して」
そう言って微笑む彼を見て、わたしはゆっくりと目を閉じる。
頭に思い浮かぶ過去の光景。
……そう、彼と出逢ったときもまた、わたしは泣いていたんだっけ――。
「ここに来るまでに、いろんなことがあったよね。――羽村さん」
涙を浮かべるわたしを、まっすぐに見つめる彼。
優しく髪を撫で、指先ですくい、そっと口づける。
「君はいつも泣いてるね」
「……っ、だって……!」
「たくさん泣いていいよ。大丈夫。いくら泣いたって僕は君を二度と離さないから。覚悟して」
そう言って微笑む彼を見て、わたしはゆっくりと目を閉じる。
頭に思い浮かぶ過去の光景。
……そう、彼と出逢ったときもまた、わたしは泣いていたんだっけ――。
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