83 / 200
第二章 バスク子爵領
第八十三話 魔法障壁の訓練(主人公だけ)
しおりを挟む
翌日の朝、今日も早朝から魔法の訓練です。
馬も、当たり前の様に俺達の訓練に参加してきます。
馬も特に暴走している訳ではないしちゃんと訓練もしているので、そのままにさせておいた。
そして、お待ちかねの自主練の時間がやってきた。
「「お兄ちゃん、お兄ちゃん」」
今日も今日とて、俺の元にシロとミケがやってきた。
今日もシロとミケとの組み手になるのかなぁと想像していたが、今日は話が違った。
「お馬さんが、自分の魔法がどのくらい通用するのか試してみたいんだって」
「お兄ちゃんの魔法障壁はとても硬いから、ちょうど良いのかなって思ったの」
つまりは俺が魔法障壁を張り、そこに馬が魔法を打ち込むという訳だ。
俺の魔法障壁はシロとミケの打撃を防げるので、そこそこの硬さがあるのは分かっていた。
俺は、馬二頭と対峙する形で魔法障壁を張った。
馬の後ろには、他の人や従魔達も俺と馬の成り行きを見守っていた。
「いつでもいいぞ」
「「ブルル」」
俺の声に、馬もやる気満々で答えた。
そして、馬の周りに魔力が集まってきた。
そっか、馬も魔力を溜める事を覚えたのか。
本当にこの馬は賢いなあ。
ズドーン、ズドーン。
「「おお、凄い凄い!」」
馬の放つ魔法にシロとミケは喜んでいるが、シロとミケ程の打撃の威力はない。
このくらいの威力なら、俺の魔法障壁は全然余裕だ。
すると、俺の余裕な感じに他の人が動き始めた。
「どうやら、サトー様の魔法障壁はまだまだ余裕の様ですね!
「じゃあ、シロも魔法を放つ!」
「ミケも魔法をやるよ!」
「はっ?」
マリリさんの一言に、シロとミケが動き出した。
マリリさん何言ってるのと思う暇もなく、シロとミケが魔法を放ってきた。
「「えーい」」
ドカーン、ドカーン。
「おい、シロとミケ。バーストライジングにウォーターライジングじゃないか!」
シロとミケが放ってきた魔法は、ゴブリンを焼却するのと辺りを濡らす為に放った魔法だった。
ゴブリンの時は十メートルはあった火柱と水柱だったが、シロとミケの魔力制御が上手くなったからかそこまでの火柱と水柱は上がらなかった。
とはいえ、正直なところシロとミケの打撃の方がまだ威力がある。
そんな顔をしていたら、またもやマリリさんに考えを見抜かれてしまった様だ。
「ふむ、サトー様はまだまだ余裕ですね。この際ですから、訓練も兼ねて魔法の一斉射撃を行いますか」
「よーし、やるぞー!」
「えー!」
マリリさんのとんでもない提案に俺が抗議する前に、リーフとスライム達が魔法を放ち始めた。
更にはエステル殿下とビアンカ殿下も、俺に向けて魔法を放ってきた。
ズドドドドド、ちゅどーんちゅどーん。
ズドーン、ズドーン。
「むう、お兄ちゃんの魔法障壁が硬すぎるよ」
「中々魔法障壁を破れないよ」
「当たり前だ! 魔法障壁を破られたら死ぬぞ」
俺の叫びも虚しく、魔法は一向に止まない。
遂には、シロとミケも本気でバーストライジングとウォーターライジングを放ち始めた。
俺は魔力を魔法障壁に可能な限り注ぎ込んで、魔法障壁を維持する事に専念した。
そして、馬が魔法を放ち始めてから五分が経った。
「はあはあはあ、本気で死ぬかと思った」
「むう、お兄ちゃんの魔法障壁を破れなかったよ」
「お兄ちゃんの魔法障壁は硬すぎるよ」
「「ブルル」」
俺は全ての魔法攻撃を耐え切ったが、魔力をだいぶ使ってしまい地面に大の字で寝転んでいた。
シロとミケに加えて馬も俺の魔法障壁を破れずにいて悔しがっていたが、俺は本気で死ぬかと思っていた。
因みに穴だらけになった庭を、チョコが魔法で平らに直していた。
「サトーの魔法障壁はかなり硬いな。これは相当なものじゃ」
「膨大な魔力を全て魔法障壁に注ぎ込んでいますから。普通の魔法使いなら、最初の馬の魔法で魔法障壁を破られていましたよ」
ビアンカ殿下とマリリさんさんが何か話をしているが、俺はもうそれどころではない。
側で控えていたエルシーから水をもらってタオルで顔を拭いて、ようやく立ち上がる事ができた。
そして、シロとミケと馬が俺に一言。
「「明日は絶対お兄ちゃんに負けないもん!」」
「「ヒヒーン」」
「勘弁してくれ……」
「あはは……」
シロとミケと馬のリベンジ宣言に、俺は思わずガクッとなった。
そんな俺の姿を見たエルシーも、空笑いするしかなかったのだった。
馬も、当たり前の様に俺達の訓練に参加してきます。
馬も特に暴走している訳ではないしちゃんと訓練もしているので、そのままにさせておいた。
そして、お待ちかねの自主練の時間がやってきた。
「「お兄ちゃん、お兄ちゃん」」
今日も今日とて、俺の元にシロとミケがやってきた。
今日もシロとミケとの組み手になるのかなぁと想像していたが、今日は話が違った。
「お馬さんが、自分の魔法がどのくらい通用するのか試してみたいんだって」
「お兄ちゃんの魔法障壁はとても硬いから、ちょうど良いのかなって思ったの」
つまりは俺が魔法障壁を張り、そこに馬が魔法を打ち込むという訳だ。
俺の魔法障壁はシロとミケの打撃を防げるので、そこそこの硬さがあるのは分かっていた。
俺は、馬二頭と対峙する形で魔法障壁を張った。
馬の後ろには、他の人や従魔達も俺と馬の成り行きを見守っていた。
「いつでもいいぞ」
「「ブルル」」
俺の声に、馬もやる気満々で答えた。
そして、馬の周りに魔力が集まってきた。
そっか、馬も魔力を溜める事を覚えたのか。
本当にこの馬は賢いなあ。
ズドーン、ズドーン。
「「おお、凄い凄い!」」
馬の放つ魔法にシロとミケは喜んでいるが、シロとミケ程の打撃の威力はない。
このくらいの威力なら、俺の魔法障壁は全然余裕だ。
すると、俺の余裕な感じに他の人が動き始めた。
「どうやら、サトー様の魔法障壁はまだまだ余裕の様ですね!
「じゃあ、シロも魔法を放つ!」
「ミケも魔法をやるよ!」
「はっ?」
マリリさんの一言に、シロとミケが動き出した。
マリリさん何言ってるのと思う暇もなく、シロとミケが魔法を放ってきた。
「「えーい」」
ドカーン、ドカーン。
「おい、シロとミケ。バーストライジングにウォーターライジングじゃないか!」
シロとミケが放ってきた魔法は、ゴブリンを焼却するのと辺りを濡らす為に放った魔法だった。
ゴブリンの時は十メートルはあった火柱と水柱だったが、シロとミケの魔力制御が上手くなったからかそこまでの火柱と水柱は上がらなかった。
とはいえ、正直なところシロとミケの打撃の方がまだ威力がある。
そんな顔をしていたら、またもやマリリさんに考えを見抜かれてしまった様だ。
「ふむ、サトー様はまだまだ余裕ですね。この際ですから、訓練も兼ねて魔法の一斉射撃を行いますか」
「よーし、やるぞー!」
「えー!」
マリリさんのとんでもない提案に俺が抗議する前に、リーフとスライム達が魔法を放ち始めた。
更にはエステル殿下とビアンカ殿下も、俺に向けて魔法を放ってきた。
ズドドドドド、ちゅどーんちゅどーん。
ズドーン、ズドーン。
「むう、お兄ちゃんの魔法障壁が硬すぎるよ」
「中々魔法障壁を破れないよ」
「当たり前だ! 魔法障壁を破られたら死ぬぞ」
俺の叫びも虚しく、魔法は一向に止まない。
遂には、シロとミケも本気でバーストライジングとウォーターライジングを放ち始めた。
俺は魔力を魔法障壁に可能な限り注ぎ込んで、魔法障壁を維持する事に専念した。
そして、馬が魔法を放ち始めてから五分が経った。
「はあはあはあ、本気で死ぬかと思った」
「むう、お兄ちゃんの魔法障壁を破れなかったよ」
「お兄ちゃんの魔法障壁は硬すぎるよ」
「「ブルル」」
俺は全ての魔法攻撃を耐え切ったが、魔力をだいぶ使ってしまい地面に大の字で寝転んでいた。
シロとミケに加えて馬も俺の魔法障壁を破れずにいて悔しがっていたが、俺は本気で死ぬかと思っていた。
因みに穴だらけになった庭を、チョコが魔法で平らに直していた。
「サトーの魔法障壁はかなり硬いな。これは相当なものじゃ」
「膨大な魔力を全て魔法障壁に注ぎ込んでいますから。普通の魔法使いなら、最初の馬の魔法で魔法障壁を破られていましたよ」
ビアンカ殿下とマリリさんさんが何か話をしているが、俺はもうそれどころではない。
側で控えていたエルシーから水をもらってタオルで顔を拭いて、ようやく立ち上がる事ができた。
そして、シロとミケと馬が俺に一言。
「「明日は絶対お兄ちゃんに負けないもん!」」
「「ヒヒーン」」
「勘弁してくれ……」
「あはは……」
シロとミケと馬のリベンジ宣言に、俺は思わずガクッとなった。
そんな俺の姿を見たエルシーも、空笑いするしかなかったのだった。
81
あなたにおすすめの小説
ホームレスは転生したら7歳児!?気弱でコミュ障だった僕が、気づいたら異種族の王になっていました
たぬきち
ファンタジー
1部が12/6に完結して、2部に入ります。
「俺だけ不幸なこんな世界…認めない…認めないぞ!!」
どこにでもいる、さえないおじさん。特技なし。彼女いない。仕事ない。お金ない。外見も悪い。頭もよくない。とにかくなんにもない。そんな主人公、アレン・ロザークが死の間際に涙ながらに訴えたのが人生のやりなおしー。
彼は30年という短い生涯を閉じると、記憶を引き継いだままその意識は幼少期へ飛ばされた。
幼少期に戻ったアレンは前世の記憶と、飼い猫と喋れるオリジナルスキルを頼りに、不都合な未来、出来事を改変していく。
記憶にない事象、改変後に新たに発生したトラブルと戦いながら、2度目の人生での仲間らとアレンは新たな人生を歩んでいく。
新しい世界では『魔宝殿』と呼ばれるダンジョンがあり、前世の世界ではいなかった魔獣、魔族、亜人などが存在し、ただの日雇い店員だった前世とは違い、ダンジョンへ仲間たちと挑んでいきます。
この物語は、記憶を引き継ぎ幼少期にタイムリープした主人公アレンが、自分の人生を都合のいい方へ改変しながら、最低最悪な未来を避け、全く新しい人生を手に入れていきます。
主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。
※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる