異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた! 〜仲間と一緒に難題を解決します!〜

藤なごみ

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第二章 バスク子爵領

第八十四話 熱いじゃんけん大会

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 壮絶な朝の訓練が終わり、それぞれやる事をする為に動き出した。

「行ってくるね!」
「「いってらっしゃい!」」

 先ずは、兵と共に防壁の警備に行くリーフとスライム達を見送った。
 俺達も冒険者ギルドに向かって、今日の手伝いをします。

「おお、今日はお嬢ちゃん達と一緒か」
「お嬢ちゃん達は力持ちだから、今日は大活躍だろうな」
「「そうなんだ!」」

 ワース商会に向かったホワイトとタラちゃんとフランソワを見送ると、後から昨日シロとミケと冒険者ギルドで話をしていた冒険者が四人やってきた。
 というのも、今日依頼を出してきた商会には大量の荷物が届くらしい。
 なので、元々冒険者ギルドに依頼を出していて、助っ人としてオース商会の荷物運びで活躍したシロとミケとエステル殿下に頼んだらしい。
 因みに、シロ達以外の俺達は隣のオース商会で引き続き店の手伝いをします。

「とりゃー」
「うりゃー」
「おりゃー」
「おお、お嬢ちゃん流石だな」
「美人の姉ちゃんも、中々のものだな」

 オース商会の隣から、シロとミケとエステル殿下の元気の良い声が聞こえてきた。
 三人とも冒険者に褒められて、ますますやる気を見せていた。
 因みにエステル殿下は正体を明かしていないので冒険者が言いよって来るかなと思ったけど、既にバスク子爵家令嬢として顔が広いリンさんの知り合いなので誰も手を出してはいなかった。

「お客様、お召し物が良くお似合いですよ」
「そ、そうかな? リン様に褒めて貰うと、何とかなる気がしてきました」

 当のリンさんはというと、今日もお客の接客を行なっていた。
 リンさんは若い男性の服のコーディネートをしていて、男性に選んだ服もとってもよく似合っていた。

「リンには接客の才能があるようじゃのう。服のコーデも中々のものじゃ」
「そうですね。笑顔で接客していますし、センスもいいですね」

 今日もリンさんを目当てに大量のお客がオース商会に押し寄せていたので、レジ打ちをしている俺とビアンカ殿下も大忙しだ。
 リンさんも、忙しい中でも笑顔で接客していた。
 うん、今日も忙しい一日になりそうだ。

「今日も沢山お手伝いしたよ」
「いっぱい荷物を運んだんだ」
「うんうん、それは凄いね」

 夕方になり屋敷に戻ると、早速テリー様との打ち合わせの為に応接室に集まる事になった。
 シロとミケが今日何があったかをテリー様に報告していて、テリー様もニコニコとしながらシロとミケと話をしていた。
 因みに、今日はラルフ様もテリー様と同席しています。
 
「今日新たにワース商会に潜入して分かった事ですが、どうも奴らは空の馬車を数台用意して拠点に運ぶ様です。あと、誘拐した子どもってキーワードも出てきました」
「何て由々しき事だ。しかし、これで闇組織が誘拐に絡んでいるのは確実となったな」
「何と非道な事だろうか。改めて思いますが、許せないです」

 今日の潜入捜査で誘拐事件の件が出てきたので、テリー様とラルフ様も憤りを隠せなかった。
 俺達も、タラちゃんから話を聞いた時は皆怒っていたもんな。
 そして、テリー様からの話も衝撃的なものだった。

「今日も闇組織の構成員を捕まえたのだが、尋問した所どうも明日夜に騒動を起こすつもりだったそうだ」
「もしかしたら、闇組織は陽動を仕掛けてその間に何かをしようとしているかもしれませんね」

 もしかしたら、街の中にも騒動を起こす予定の者がいるかもしれない。
 俺がそんな事を思っていたら、ラルフ様からとある提案をされた。
 
「サトー殿にお願いがある。サトー殿の従魔を貸して頂けないか? 明日は、日中の内に重点的に街を巡回する事にした。サトー殿の従魔の優秀さは、騎士や兵も良く分かっている」

 ラルフ様がうちの従魔を褒めると、全員がどやーって表情をしていた。

「ラルフ様、うちの従魔を貸し出すのは問題ありませんが、巡回部隊は幾つ編成されますか?」
「五部隊編成する。なので、従魔を五匹程貸して欲しい」
「分かりました」

 ラルフ様の話を聞いて、俺はリーフ達にどうかと聞こうとした。

「「「じゃんけんぽん。あいこでしょ!」」」

 リーフ達は、既に巡回選抜メンバーを決める為の熱いじゃんけん大会を繰り広げていた。
 というか、何でリーフ達がじゃんけんを知っているんだ?
 俺が疑問に思っていた所、じゃんけんの勝者が決まった様だ。

「「勝った!」」

 熱いじゃんけん大会を勝ち抜いたのは、リーフとタラちゃんとホワイト。
 それにスライムのチョコとプリンだった。
 負けたスライム達は、誰が見ても一目で分かる程相当落ち込んでいた。

「ビアンカ殿下、ワース商会に潜入するのがフランソワだけになってしまいますが、宜しいでしょうか?」
「私は問題ないよ」
「何も問題はない。妾のフランソワは優秀じゃ」

 俺達は明日も商会の手伝いをするので、その際に再びワース商会に潜入捜査をする予定だ。
 ビアンカ殿下もフランソワも全く問題ないと言っているので、ここはお任せしよう。

「「「わー、ケーキだ」」」

 そして、今日も皆頑張ったので夕食時にケーキが振る舞われた。
 今日もエステル殿下が美味しそうにケーキを頬張っていたけど、ビアンカ殿下はもう何も言わなかった。
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