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第三十三章 二年生
千三百四十四話 みんなでカワサメ退治
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ケイマン男爵からの指名依頼という扱いにして、さっそく冒険者ギルドに行って手続きを済ませた。
そして、水に濡れてもいいように水着に着替えた。
再び湖の漁師のところに戻ってきたが、問題はどうやってカワサメを捕まえるかだった。
「うーん、この調子なら最低でも三十匹は捕まえないといけないな」
「いつもは、どうやってカワサメを捕まえているんですか?」
「銛で突き刺すか、鋼鉄の糸で吊り上げるかだ。しかし、カワサメは気性が荒いし動きも激しいから中々大変だぞ」
ふむふむ、つまり漁の手法を使って捕まえているんだ。
とはいえ、それだと効率はよくない。
それに、湖に雷魔法を放って一網打尽にするととても影響がある。
そんなことを思っていたら、既にみんなが各々のやり方でカワサメを捕まえていた。
シュッ、ガシッ!
「ピー!」
バリバリバリ。
「うんうん、ピーちゃんは力持ちだね」
サンダーホークのピーちゃんは、小さいのに身体能力強化魔法を使って湖面にスレスレにいるカワサメを捕まえ、空中で雷魔法を使って仕留めていた。
これなら、空中でカワサメが暴れることもなく仕留めることもでき、ルーシーお姉様も大満足だった。
シュッ、ガシッ、ボキッ!
「グルル!」
「わあ、ネコちゃんすごーい!」
飛天虎のネコちゃんも空を飛ぶことができ、捕まえたら直ぐに頭の骨を折って仕留めていた。
もちろん、エリちゃんもネコちゃんの活躍に大喜びだ。
そして、同じく空を飛べるスラちゃんも、二匹に負けじと頑張っていた。
シュイン、ガキン!
「よっと。良い魔法の訓練なの」
エレノアは、得意の氷魔法でカワサメだけを凍らせて念動で浮かべて運んでいた。
湖の中の魚だけ凍らせるという、中々器用な真似をしていた。
僕もエレノアの真似をして氷魔法を使っているが、魔力コントロールが中々難しかった。
とはいえ、これはかなりスマートなやり方だった。
バシャン、バシャン!
「「「「「とー、やー!」」」」」
他の人たちは、カワサメを殴ったり蹴っ飛ばしたりして倒していた。
カレン様も、メイスを手にしてカワサメを豪快にぶん殴っていた。
なんというか、みんな日頃のストレス発散をしているようだった。
もちろん、カワサメ相手に怪我をすることもなく、あっという間に討伐していた。
こうして、十分も絶たずに予定よりも多いカワサメを仕留めることができた。
うん、若干漁師が引いているのは気のせいではないと思いますよ。
シュイン、ぴかー!
「お兄ちゃん、湖に漂っている血だけを浄化したよ!」
そして、物理攻撃班が一仕事終えた後の湖はカワサメの血で真っ赤に染まっていたので、リズが器用に浄化していた。
これで、取り敢えず大丈夫ですね。
「この時期のカワサメは、卵を持っていることもある。この後処理して、昼食で食べさせてやるぞ」
「「「「「わーい!」」」」」
漁師も、無事にカワサメ討伐が終わって上機嫌だ。
海鮮丼が食べられるとあってか、ちびっ子たちはとても喜んでいた。
これで依頼は完了なので、僕が代表して手続きを済ませた。
因みに、湖の一角にネットを張って砂浜に他のカワサメが近寄らないようにします。
ふう、これで湖で遊べますね。
因みに、各所に連絡したら、ケイマン男爵はあっという間に討伐が完了して驚いていて、他の人たちは海鮮丼を王城まで運んでくれと返信してきたのだった。
そして、水に濡れてもいいように水着に着替えた。
再び湖の漁師のところに戻ってきたが、問題はどうやってカワサメを捕まえるかだった。
「うーん、この調子なら最低でも三十匹は捕まえないといけないな」
「いつもは、どうやってカワサメを捕まえているんですか?」
「銛で突き刺すか、鋼鉄の糸で吊り上げるかだ。しかし、カワサメは気性が荒いし動きも激しいから中々大変だぞ」
ふむふむ、つまり漁の手法を使って捕まえているんだ。
とはいえ、それだと効率はよくない。
それに、湖に雷魔法を放って一網打尽にするととても影響がある。
そんなことを思っていたら、既にみんなが各々のやり方でカワサメを捕まえていた。
シュッ、ガシッ!
「ピー!」
バリバリバリ。
「うんうん、ピーちゃんは力持ちだね」
サンダーホークのピーちゃんは、小さいのに身体能力強化魔法を使って湖面にスレスレにいるカワサメを捕まえ、空中で雷魔法を使って仕留めていた。
これなら、空中でカワサメが暴れることもなく仕留めることもでき、ルーシーお姉様も大満足だった。
シュッ、ガシッ、ボキッ!
「グルル!」
「わあ、ネコちゃんすごーい!」
飛天虎のネコちゃんも空を飛ぶことができ、捕まえたら直ぐに頭の骨を折って仕留めていた。
もちろん、エリちゃんもネコちゃんの活躍に大喜びだ。
そして、同じく空を飛べるスラちゃんも、二匹に負けじと頑張っていた。
シュイン、ガキン!
「よっと。良い魔法の訓練なの」
エレノアは、得意の氷魔法でカワサメだけを凍らせて念動で浮かべて運んでいた。
湖の中の魚だけ凍らせるという、中々器用な真似をしていた。
僕もエレノアの真似をして氷魔法を使っているが、魔力コントロールが中々難しかった。
とはいえ、これはかなりスマートなやり方だった。
バシャン、バシャン!
「「「「「とー、やー!」」」」」
他の人たちは、カワサメを殴ったり蹴っ飛ばしたりして倒していた。
カレン様も、メイスを手にしてカワサメを豪快にぶん殴っていた。
なんというか、みんな日頃のストレス発散をしているようだった。
もちろん、カワサメ相手に怪我をすることもなく、あっという間に討伐していた。
こうして、十分も絶たずに予定よりも多いカワサメを仕留めることができた。
うん、若干漁師が引いているのは気のせいではないと思いますよ。
シュイン、ぴかー!
「お兄ちゃん、湖に漂っている血だけを浄化したよ!」
そして、物理攻撃班が一仕事終えた後の湖はカワサメの血で真っ赤に染まっていたので、リズが器用に浄化していた。
これで、取り敢えず大丈夫ですね。
「この時期のカワサメは、卵を持っていることもある。この後処理して、昼食で食べさせてやるぞ」
「「「「「わーい!」」」」」
漁師も、無事にカワサメ討伐が終わって上機嫌だ。
海鮮丼が食べられるとあってか、ちびっ子たちはとても喜んでいた。
これで依頼は完了なので、僕が代表して手続きを済ませた。
因みに、湖の一角にネットを張って砂浜に他のカワサメが近寄らないようにします。
ふう、これで湖で遊べますね。
因みに、各所に連絡したら、ケイマン男爵はあっという間に討伐が完了して驚いていて、他の人たちは海鮮丼を王城まで運んでくれと返信してきたのだった。
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