転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十四章 三年生

千四百十五話 午後予定は何かな?

 衛星都市での治療対応を終え、冒険者ギルドで手続きをしたら一旦僕の屋敷に集まります。

「「「「「ただいまー!」」」」」
「皆さん、お帰りなさい。昼食の準備ができているわよ」
「「「「「わーい!」」」」」

 侍従のお姉さんに迎えられて、みんなは手を洗ってから食堂に向かいました。
 そして、さっそくみんなで昼食を食べ始めました。
 その間に、午後の予定をみんなに伝えます。

「午後は、王都の冒険者ギルドで初心者冒険者の講習を行うよ。二回あるけど、一回目の時はちびっ子たちはお昼寝をしないとね」
「「「「「えー!?」」」」」

 僕の話した内容に、ちびっ子たちはブーイングをしています。
 とはいえ、お昼寝も大事なので大人たちもこればかりは譲れません。

「ベッドに入ったら、どうせ直ぐに寝ちゃうわ」
「午前中、いっぱい動いたんだからね。だから、休まないといけないのよ」
「「「「「えー!?」」」」」

 ちびっ子の年少組は、未だにぶーぶーと言っています。
 侍従のお姉さんが説明しても、まだやりたいと言っていますね。
 なので、二回目の新人冒険者向け講習でやる気が出ることを教えます。

「二回目の時に、セオちゃんとハーデスちゃんが講習に参加するよ。だから、しっかりと休んで頑張って教えないとね」
「「「「「がんばるー!」」」」」

 お昼寝をしたご褒美を貰えて、年少組はとても張り切っていますね。
 そして、一生懸命昼食を食べています。
 とても微笑ましい光景に、みんなもホッコリとしています。

「あと、一回目の講習はミカエルとブリットにやってもらいましょう。一回やったことがあるし、慌てずにやれば大丈夫だよ」
「「頑張ります!」」
「「「「「がんばってー!」」」」」

 ちびっ子たちの年長さんでもあるミカエルとブリットは、来年学園の入園試験を受けます。
 積極的に色々な講習を担当することで、色々な経験を積めるはずです。
 すると、ジンさんがこんなことを言ってきました。

「じゃあ、二回目はレイナたちが講師だな。最近だらけているから、ちょうど良いだろう」
「そうね、ここはAランク冒険者として良い所を見せてあげないとね」
「「「「ふえっ?」」」」

 ティナおばあさまも追撃をし、強制的に二回目の講師が決定しました。
 そんな慌てているレイナさんたちに、この子が追撃してきたのです。

「あのね、最近お母さんのお腹がポッコリしてきたんだよ」
「ぽぽぽ、ポッコリしていないわよ!」

 レイカちゃんの鋭いツッコミに、レイナさんはかなり慌てていますね。
 そんなレイナさんを、ジンさんとティナおばあさまもジト目で見ています。

「はあ、実技試験も担当してもらわないと駄目だな」
「そうね、それがいいわ」
「「「「うう……」」」」

 ジンさんとティナおばあさまの決定に、レイナさんたちは思わず項垂れていました。
 でも、その後も昼食を完食しているんですよね。
 食べた分は、動いてカロリーを消費しないと。

「じゃあ、みんなは勉強部屋で寝ましょうね」
「「「「「はーい……」」」」」

 そして、ブーブー文句を言っていた年少組も、とぼとぼと勉強部屋に向かいました。
 お腹がいっぱいになったので、すっかり眠くなっちゃったみたいですね。
 さてさて、僕たちも身支度を整えて王都の冒険者ギルドに向かわないとね。
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