転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

文字の大きさ
1,264 / 1,298
第三十四章 三年生

千四百六十話 何とか説明会は終了です

 順に冒険者登録を行い、今度はクラス別に学園内の案内を行います。
 授業を行っているクラスもあるので、見学にはちょうど良いかもしれませんね。
 僕も、体育館内の片付けをしていきます。
 すると、僕の通信用魔導具に連絡が入りました。

「えーっと、会議がちょうど終わったんだね。スラちゃんに、王城に来て欲しいって」

 僕の話を聞き、スラちゃんは了解と触手をフリフリとしていました。
 きっと、あの男爵の話だよね。
 そして、ゲートを使って学園から王城へと向かいました。
 僕には、学園が終わって王城に行った時に説明をするそうです。
 片付けも終わったので、今度は課題の仕分けを行います。
 うーん、今年は課題も沢山ありますね。

「グルッ!」
「グルル……」

 ドラちゃんも、リボンちゃんからあれこれ指示されながら課題を仕分けしています。
 リボンちゃんも仕分けを手伝っているけど、まだ手際の良さはドラちゃんよりもリボンちゃんの方が上ですね。
 一時間ほどすると、学園内を見学していた説明会参加者が戻ってきました。
 先輩達と仲良く話をしていて、とても良い感じですね。
 すると、説明会参加者がおずおずとしながら僕に質問してきました。

「あ、あの、アレク先輩は小さい頃にゴブリンキングを単独撃破したって本当ですか?」

 あっ、僕の小さい頃の話だね。
 今でも、色々な噂になっているんだね。

「えーっと……」
「お兄ちゃんはね、魔法でズバッとゴブリンキングを倒したんだよ! リズはスラちゃんと一緒にゴブリンキングを吹き飛ばしたんだ!」
「「「「「おおー」」」」」

 僕が説明しようとしたら、何故かリズがインターセプトしてきました。
 いつの間にか、王城に行っていたスラちゃんも一緒にいますね。
 説明会参加者はかなりの盛り上がりを見せていて、更に僕に関する質問をしてきました。

「アレク様は、神童だったって本当ですか?」
「病気のお姫様を救ったって本当ですか?」
「町の人を沢山治療したって本当ですか?」

 うーん、物凄くキラキラした目で質問してきますね。
 何というか、答えにくい質問も混ざっています。

「お兄ちゃんは、昔から難しい本ばっかり読んでいたんだよ。勉強も、ルーカスお兄ちゃんと一緒だったの」
「アレクお兄ちゃんは、小さい時にエレノアを治療してくれたんだよ。あと、みんなで小さい時から奉仕活動もしていたんだよ」
「「「「「わぁー!」」」」」

 リズとエレノアが色々説明すると、更に大きな感嘆の声が上がりました。
 その後も、リズとエレノアは色々な話をしていました。

「では、これで説明会を終了します。入園式で、皆さんと会える事を楽しみにしています」
「「「「「はい!」」」」」

 こうして、説明会も無事に終わりました。
 僕達も後片付けをします。

「皆さん、とても良い説明ができていました。こうして、先輩として説明する事もとても大切な経験です。これからも、周りにしっかりと説明できるように勉学に励みましょう」
「「「「「はい!」」」」」

 Aクラスの生徒に、ユーリカ先生が色々と話をしていました。
 生徒会だけでなく、クラスメイトにもとてもいい経験になったはずですね。

「あの馬鹿は、厳重注意としている。まあ、あの会議に参加することでそれ以上の罰を受けただろう」

 学園を終えて王城で仕事をすると、陛下が僕に話しかけてきました。
 あの後、男爵は王妃様とアリア様の間に座らされて氷のような怒気を一時間浴びていたという。
 まあ考え方は直ぐには変わらないし、これからもあの男爵とカンニングした受験生は要注意ですね。
感想 297

あなたにおすすめの小説

スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~

白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」 マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。 そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。 だが、この世には例外というものがある。 ストロング家の次女であるアールマティだ。 実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。 そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】 戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。 「仰せのままに」 父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。 「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」 脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。 アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃 ストロング領は大飢饉となっていた。 農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。 主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。 短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。

虐げられた前王の子に転生しましたが、マイペースに規格外でいきます!

竜鳴躍
ファンタジー
気が付いたら転生していました。 でも王族なのに、離宮に閉じ込められたまま。学校も行けず、家庭教師もつけてもらえず、世話もされず。社交にも出られず。 何故なら、今の王様は急逝した先代の陛下……僕の父の弟だから。 王様夫婦には王子様がいて、その子が次期王太子として学校も行って、社交もしている。 僕は邪魔なんだよね。分かってる。 先代の王の子を大切に育てたけど、体が弱い出来損ないだからそのまま自分の子が跡を継ぎますってしたいんだよね。 そんなに頑張らなくても僕、王位なんていらないのに~。 だって、いつも誰かに見られていて、自分の好きなことできないんでしょ。 僕は僕の好きなことをやって生きていきたい。 従兄弟の王太子襲名の式典の日に、殺されちゃうことになったから、国を出ることにした僕。 だけど、みんな知らなかったんだ。 僕がいなくなったら困るってこと…。 帰ってきてくれって言われても、今更無理です。 2026.03.30 内容紹介一部修正

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結 新作 【あやかしたちのとまり木の日常】 連載開始しました。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

公爵家三男に転生しましたが・・・

キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが… 色々と本当に色々とありまして・・・ 転生しました。 前世は女性でしたが異世界では男! 記憶持ち葛藤をご覧下さい。 作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

大聖女の姉と大聖者の兄の元に生まれた良くも悪くも普通の姫君、二人の絞りカスだと影で嘲笑されていたが実は一番神に祝福された存在だと発覚する。

下菊みこと
ファンタジー
絞りカスと言われて傷付き続けた姫君、それでも姉と兄が好きらしい。 ティモールとマルタは父王に詰め寄られる。結界と祝福が弱まっていると。しかしそれは当然だった。本当に神から愛されているのは、大聖女のマルタでも大聖者のティモールでもなく、平凡な妹リリィなのだから。 小説家になろう様でも投稿しています。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。