転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十五章 四年生

千五百二十一話 いよいよ新しい学年のスタートです

 いよいよ新しい学年が始まりました。
 僕達も、制服を着て朝早くに学園に向かいます。

「ふふふ、早くみんなと会いたいな!」

 リズは、元々友達百人作りたい性格なのでクラスメイトに会えるのが楽しみみたいです。
 サンディも、やはりショコラとタルトと一緒だけど、絶対に火竜の子どものショコラを見たらクラスメイトが驚くよね。
 と思ったら、予想外の反応が返ってきました。

「あの、もっと大きいドラちゃんとリボンちゃんに見慣れたので、ショコラは逆にとても可愛いです」
「何というか、小さくて愛らしいですわ」

 サキさんとレシステンシアさんの言うことも、ある意味分かります。
 それに、ショコラはとても大人しい性格なんだよね。
 ある意味、アグレッシブなドラちゃんとは大違いです。

 ガララ。

「はい、皆さん席についてください」

 そして、今年も担任はユーリカ先生でした。
 僕達も、ユーリカ先生は大歓迎です。
 こうして、四年生の授業がスタートしたのでした。

「ふんふんふんふーん」

 今日はホームルームのみで、その後は明日行われる入園式の準備で体育館に来ています。
 みんなで手分けして、体育館に下足用のシートを敷いて椅子を並べます。
 下級生も集まってきて手伝ってくれたので、あっという間に椅子を並べ終えました。
 後は、壁に紅白幕を張って、ステージに演台とかをセットします。

「あっという間に終わったね!」
「あっという間なの」

 みんなで手分けすれば、すぐに終わります。
 リズとエレノアも、とてもいい表情ですね。
 これで終わりかと思ったら、一部で不貞腐れている人がいました。

「けっ、なんで俺たちがこんな事をしないといけないんだ?」
「やってられねぇぞ」

 あれは、四年生の一番下のクラスに在籍している面々だ。
 一番問題を起こした人は入学前に捕まったけど、他にもまだ問題を起こした生徒がいるんだよね。
 最上級生にもなったのだから、少しは大人しくして欲しいものです。
 ちょっと懸念を抱きつつ、僕達は生徒会室に向かいました。

「三年生は平和、変なのはいない。四年だけ」

 生徒会室でさっきの態度が悪い生徒の件を話すと、イヨは最上級生だけだとバッサリと切り捨てました。
 確かに、問題のある生徒が多いのは四年生だけなんだよね。

「入園式には生徒会メンバーしか参加しないけど、問題が起こるとなると剣技大会だね」
「でも、下手だから何も問題ない」

 イヨは、バッサリと切り捨てるね。
 でも、サンディとメアリも頷いています。

「それこそ、アレク様に喧嘩を売ったら大変な事になりますわ。社会的にも抹殺されますわよ」

 いやいや、レシステンシアさんも何を言っているんですか。
 僕はそんな事をしませんよ。
 だから、他の人達もウンウンとレシステンシアさんの意見に同意しないで下さい。

「お兄ちゃんに何かしたら、リズが成敗するよ!」
「エレノアもなの。ボコボコにするの」

 リズ、エレノア、あなた達が動いたら本当に社会的に抹殺しかねないからね。
 結局、何だか変な雰囲気の中で生徒会活動は終わりました。

「確かに、アレクの世代は優秀な者も多いが問題のある者も多い。これは、エレノアが生まれるに合わせて貴族の子どもが例年よりも多いためだ。少し気にした方が良いだろう」

 王城の執務室に行って話をすると、陛下も気にするようにと言ってきました。
 というのも、四年生の成績は進路先に直結するので、不満が爆発する可能性があるそうです。

「余の学年にも、問題のある者はいた。余が苦労せずに仕事に就けると、激昂しながら詰め寄った。だが、そんな甘い話はない。その問題になっている生徒も、勉学に励まなかった結果をその身で分かることになるだろう」

 僕達のクラスメイトは、ほぼ進路先が決まっています。
 でも、それは一生懸命勉強して、官僚試験に合格したからです。
 僕も既に官僚試験に合格しているし、それだけの勉強もしました。
 うーん、四年生が始まったばかりだけど、何だか火種を抱えそうです。
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