転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第二十一章 ちょっと平和な日々

五百二十三話 皆で薬草採取です

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 翌日は、早速薬草採取から始まります。
 今日は、ルルーさんとノエルさんも一緒に参加します。
 そしてついでにという事で、この人も呼ぶ事にしました。

「皆様、お久しぶりでございます」

 朝のおつとめを終えたカレン様を、教皇国に迎えに行きました。
 昨日、カレン様のスケジュールを確認しました。
 そしてカレン様はルーカスお兄様のお友達に会った事があるらしく、仲良さそうに話し掛けていました。

「おお、ククリちゃん聖女様がいるよ」
「ルシちゃん、人の事を指さしてはしゃがないの」

 リアル聖女様のカレン様を見てテンションMAXのルシアさんだけど、ルシアさんのコミュニケーション能力だとあっという間に仲良くなりそうですね。
 という事で、いざ出発です。

「カレン様も元気そうで何よりだね」
「ありがとうございます。おばさまも導く者様の結婚式以来ですが、お元気そうで何よりです」

 今日はいつものおばちゃんと新人冒険者も、薬草採取に参加します。
 おばちゃんはにこやかにカレン様と話をしているけど、おばちゃんも誰と会っても動じないよね。
 因みに新人冒険者は若い女性四人組で、ルシアさんが早速話しかけていました。
 皆でワイワイしながら、いつもの森に到着です。

「うーん、今日は周囲に何もいないですね。遠くから、こちらの様子見をしています」
「危険がないのなら、それはそれで良いことよ。じゃあ、早速始めましょう」

 僕達が大人数って事もあってか、探索魔法を使っても特に危険はありません。
 監視を立てつつ、早速薬草採取を始めます。

「薬草採取は、リズが皆に教えるよ!」

 もはや薬草採取のベテラン先生となっているリズが、新人冒険者も含めて薬草の採り方を教えています。
 スラちゃんやカレン様の従魔のヒカリにマジカルラットの子ども達も、薬草をつまみ食いしながら葉っぱを集めていました。

「もしゃもしゃ」
「ぶっち、まだ食べてる」
「いっぱい食べてるね」

 周囲に脅威がないので、ブッチーものんびりしながら野草を食べていました。
 今日は天気も良くて、何だかピクニックに来ているみたいですね。

「しかし、中々薬草を見つけるのは難しいですね」
「私も最初は難しかったよ。今では流石に慣れたけどね」
「こうやって集めた薬草から、ポーションとかが作られるのですわね」
「お金を稼ぐのって、本当に大変だね」

 ルーカスお兄様のお友達は、薬草採取をしながら色々な話をしていました。
 色々な仕事があるし、お金を稼ぐのは大変ですよ。
 さて、チャールズさんはというとルーカスお兄様達と別行動をしています。

「キュー」
「おっ、ここにも薬草発見。流石はポッキーね」
「お、お姉様、皆さんと離れないようにして下さい」
「大丈夫、そこはチーちゃんもいるしどうにかなるよ」

 自由奔放な姉を持つと、本当に大変だね。
 昔からチャールズさんは、姉の世話をしていたというのが良く分かります。
 でも、チャールズさんがいるお陰で、ククリさんが薬草採取に専念できる利点もあるけどね。
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